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外壁塗装が必要ない家|サイディングに塗装不要?メンテナンス方法や業者費用
「塗装いらない・塗り替えいらない外壁や家はあるのか?」
「サイディングでも塗装必要?」
こういった疑問をお持ちの方が多いようです。
外壁塗装には高額な費用がかかります、できればしないで済む方が助かりますよね。
外壁塗装しなくていい家とは、タイルやレンガ、ガルバリウム鋼板、樹脂系サイディングなどの耐久性が高い外壁材を使用している場合に該当します。
その根拠やメンテナンスが必要となるケースとなる外壁の劣化サインなどをご紹介していきます。
劣化症状を放置することは、生活に大きなリスクをもたらします。
ぜひ、健康的な住まいの実現にご活用ください。
外壁塗装が必要ない家と言われるワケ
以下の外壁材は耐久性が高いことを特徴として、施工業者やメーカーから「外壁塗装が必要ない家」と言われることがあります。
- タイル
- レンガ
- ガルバリウム鋼板
- 樹脂系サイディング
外壁の塗り替え不要と言われる理由とメンテナンス方法をそれぞれ見ていきましょう。
タイル
タイルは、粘土や無機質の原料を形成して高温で焼き固めた板状の建材。
原料に使用する素材によって質感・吸水率・耐久性に違いがあるのが特徴です。
紫外線や雨風による影響を受けにくい優れた耐久性・耐候性から、外壁塗装によるメンテナンスをしなくても良いとされています。
また、汚れや損傷に強いことから、変色や色褪せからの美観性低下や建物内に水分が入りこむ心配がいりません。
メンテナンス方法
基本的には定期的な洗浄のみ。
塗装が不要な理由
タイル自体の耐久性が高いため塗膜が必要ない。
レンガ
レンガは、粘土に頁岩や泥などを混ぜ込んで型に入れ、窯焼き・圧縮して製造する建材。
レンガはむしろ経年による変化を楽しむことができることから長い間親しまれている外壁材。
施工して十数年は張り替えの必要がないとされています。
また、タイルと同様に紫外線や雨風の影響を受けにくい優れた断熱性・耐熱性 ・耐火性・蓄熱性と、非常に高い耐久性から 外壁塗装によるメンテナンスが不要、水分を吸収しにくく湿気に強いといった特徴もあります。
メンテナンス方法
目地部分の補修が必要な場合あり。
塗装が不要な理由
自然素材のため塗膜による保護が不要。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、住宅の外壁材として窯業系(ようぎょうけい)サイディングに次ぐ人気の金属素材です。
金属素材でありながらも錆びつきにくく耐震性が高い。
また、雨水を吸収する性質が無いことから、外壁材の防水性低下によるひび割れなど生じる心配がありません。
メンテナンス方法
表面の傷に注意。
塗装が不要な理由
傷がつかない限りメンテナンス不要。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、アメリカ、カナダで主流ですが近年日本でもじわじわと人気が高まりつつある外壁材です。
主原料は、塩化ビニル樹脂というプラスチックの1種で、薄い板状のかたちをしています。
窯業系サイディングと比較すると10分の1程度の重さで、建物への負担が少ないことから優れた耐震性も持ちます。
また、製造工程で顔料が練り込まれているため紫外線による変色や色褪せが起こりにくい点から、定期的な外壁塗装のメンテナンスが不要です。
メンテナンス方法
基本的には定期的な洗浄のみ。
塗装が不要な理由
樹脂自体が紫外線に強く色あせ・劣化が少ないため塗装不要。
外壁塗装が劣化しているサインとリスク
外壁塗装が不要な高い耐久性を誇る場合であっても、劣化症状が確認できる場合にはやはりメンテナンスや補修が必要です。
外壁塗装が劣化しているサインは以下のとおりです。
劣化サイン
- 色褪せ
- 汚れやカビ・コケ
- チョーキング
- クラック
- 塗膜の浮きや剥がれ
色褪せ
外壁の色褪せの主な原因は、紫外線による色素の劣化・化学変化による変色です。
色褪せていたり、変色している場合、外壁の塗膜が剥がれて機能していない状態と判断できます。
この場合、雨風などの外的ダメージを受けやすく、劣化から腐食へと進みやすい状況と言えるでしょう。
汚れやカビ・コケ
カビ・コケなどの汚れは日当たりの悪い場所で発生する湿気と有機物を栄養に繁殖します。
また、長期間放置したままでは、外壁の内部にまで根が入り込み、掃除では簡単に落とせず腐食の原因となります。
チョーキング
チョーキングは、白亜化現象とも言われ、塗料に含まれている顔料が外壁表面に粉状になって付着する劣化症状です。
これも放置し続けると、外壁の性能を維持できずに劣化の促進させる要因となります。
クラック
クラックはひび割れのことを言い、早急な対応が必要となるケースです。
傷の部分から、水分が入り込み外壁のみならず建物内部の腐食や雨漏りにつながるためです。
そのなると大々的な工事が必要となって高額な費用がかかることになりかねません。
塗膜の浮きや剥がれ
塗膜の浮きや剥がれは、経年劣化から起きやすい症状です。
塗装の塗り替えによって修復できることがほとんどですが、早めに対処しなければ重ね貼り・張り替え工事に発展するケースも。
外壁塗装の必要性
外壁塗装は、住宅の美観を保つだけでなく、建物を保護し、寿命を延ばすために重要です。
以下に、外壁塗装の必要性を説明します。
- 防水効果の維持
- 紫外線からの保護
- 美観の維持
- 断熱・防音効果の向上
- 建物の資産価値を保つ
防水効果の維持
外壁塗装は、防水性を保つための重要な役割を果たします。
塗膜が劣化すると、雨水や湿気が建物内部に浸透しやすくなり、建材の腐食やカビの発生を引き起こすためです。
定期的な塗装で防水効果を維持し、建物の劣化を防ぎます。
紫外線からの保護
紫外線は外壁塗装の劣化を早める原因となります。
塗装を定期的に行うことで、紫外線によるダメージを防ぎ、外壁の耐久性を保つことができるためです。
特に、色褪せや塗膜の剥がれを防ぐために重要でしょう。
美観の維持
外壁は建物の外観を形成する重要な要素。
塗装が劣化すると、色褪せや汚れ、カビやコケが目立ち、美観が損なわれます。
定期的な塗装で外壁を美しく保つことは、住まいの価値を維持するためにも必要です。
断熱・防音効果の向上
外壁塗装は、断熱材や防音材と併用することで、建物の断熱性能や防音性能を向上させることができます。
これにより、室内環境が快適になり、エネルギー効率も向上します。
建物の資産価値を保つ
定期的な外壁塗装は、建物の資産価値を保つためにも重要。
適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命が延び、将来的な修繕費用を抑えることができることから。
また、外観が美しい建物は、売却時にも高い評価を受けやすくなります。
外壁メンテナンスの方法と費用相場は>>サイディングの外壁メンテナンスの費用や時期でご紹介しています。
メンテナンスの頻度を減らすコツ
以下のポイントを抑えることで外壁メンテナンスの頻度を減らすことができます。
メンテナンスの頻度を減らすコツ
- 耐用年数の長い塗料を使用する
- 塗装が必要ない外壁材を使用する
耐用年数の長い塗料を使用
耐用年数の長い塗料を選ぶことで、メンテナンスの頻度を減らすことができます。
以下に代表的な耐用年数の長い塗料をご紹介します。
フッ素系塗料
耐久性が非常に高く、耐用年数は15~20年程度です。紫外線や雨風に強く、色褪せや劣化が少ないため、長期間にわたり美しい外観を保ちます。
シリコン系塗料
フッ素系ほどではありませんが、耐久性があり、耐用年数は10~15年程度です。コストパフォーマンスが良く、広く使用されています。
無機系塗料
無機質な成分を含むため、非常に耐久性が高く、耐用年数は20年以上とされます。耐火性や防汚性にも優れており、メンテナンスの手間が大幅に減ります。
ラジカル制御型塗料
紫外線による劣化を抑制する機能があり、耐用年数は12~15年程度です。比較的新しい技術ですが、高い耐久性が期待されています。
塗装が必要ない外壁材を使用
塗装が不要な外壁材を選ぶことで、メンテナンスの頻度を大幅に減らすことができます。
以下に、冒頭でもお伝えした耐久性に優れた代表的な外壁材をご紹介します。
タイル
非常に耐久性が高く、色褪せや劣化が少ないため、基本的に塗装の必要がありません。定期的な洗浄だけで美観を保てます。
レンガ
自然素材で、風雨や紫外線に強く、長期間にわたって色褪せないため、塗装の必要がありません。メンテナンスフリーで経年変化を楽しむことができます。
ガルバリウム鋼板
高い耐食性と耐久性を持ち、表面に施された塗装やメッキが長期間美観を維持します。基本的に再塗装が不要です。
樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂などのプラスチック素材で作られており、耐候性と耐腐食性に優れています。色あせや劣化が少なく、定期的な洗浄だけで美観を保てます。
まとめ
「塗装しなくていい外壁」について解説しました。
外壁塗装は高額な費用が発生するため、お金がない、20年・ 30年してない、などという方もわりと多いです。
今回ご紹介した耐性の強い特徴を持ったタイルやレンガ、ガルバリウム鋼板、樹脂系サイディングなどはほぼメンテナンスが不要です。
ただし、注意すべき点は外壁の劣化のサインを見逃さないこと。
どんなに強い外壁材でも劣化するケースはあるからです。
快適な住まいの維持には、日頃からチェックしておく癖づけで、リスク回避ができるようになるでしょう。