サイディング外壁材の種類|サイディングとは・人気の外壁塗装の価格やデザイン

外壁サイディング種類

サイディングは、日本の新築戸建ての約80%に使われている外壁材です。

耐熱性や耐久性など機能が優れているだけでなく、コストパフォーマンスの高さからも選ばれています。

色やデザインなどが豊富で、好みの外観に仕上げることも人気の理由です。

  • サイディングの種類
  • サイディング外壁のメリット・デメリット
  • 人気のサイディングデザイン集

外壁材でサイディングを検討する際の参考にして下さいね。

目次

外壁材でダントツ人気!サイディングとは

サイディングとは、外壁を仕上げる工場生産の板材のことです。

壁の広さに合わせてサイディングボードをカットし、壁に沿って貼り合わせます。

レンガや木目調などデザインが豊富で、耐熱性・耐久性に優れていることから人気があります。

現在、国内の外壁材のシャア80%以上は、サイディング材が占めています。

以前はモルタルなどで壁を塗る工事が主流でしたが、古くなったモルタル壁からサイディング材に張り替えるリフォームも多いです。

サイディング外壁材の種類

サイディング外壁材の種類は、材質によって4つあります。

サイディングの種類一覧で、種類別に特徴や価格などを比較してみましょう。

種類特徴価格相場(1枚単価)大きさ厚さ
窯業系サイディング市場シェア約70%

カラーバリエーションが豊富
3,000~10,000円縦3,030㎜
横455㎜
14㎜・15㎜・16㎜・8㎜
金属系サイディング断熱性・耐熱性に優れる

冷害に強い
3,500~6,000円縦2,438~4,000㎜
横260~400㎜
14~18㎜
木製サイディング断熱性に優れている

天然木の自然な温かさ
5,000~9,000円縦3,900㎜前後
横100㎜前後
18㎜前後
樹脂系サイディング耐震性・防水性に優れている

耐用年数30年と寿命が長い
7,000~10,000円縦3,000㎜前後
横200㎜前後
1㎜前後

サイディングは、1平米あたり1万円前後が工事価格の相場です。

実際の工事価格は、使用するサイディングの素材や業者によって異なるので、見積もりを取って確認しましょう。

それぞれについて詳しく紹介します。

窯業系サイディング

外壁サイディング種類

画像引用:ニチハ株式会社

メリットデメリットメンテナンス頻度
バリエーションが豊富

コストパフォーマンスが高い

防火性・遮音性に優れている
サイディング自体に防水性はない

蓄熱性が高い
7~8年

窯業系サイディングは、日本で最も使用されている外壁材で市場シェアの約70%を占めているといわれています。

セメントに木質系の繊維を混ぜ、型に流し込んで成型するので様々な形に対応しています。

タイル柄・木目柄などバラエティが豊富で、デザイン性が高いのが魅力。

ベースがセメントなので、衝撃や地震に強いという特徴もあります。

防火性能が優れているので、都心の密集地でも使用されています。

齋藤

価格の安さでも人気です。

窯業系サイディングの見分け方としては、縦の長さ約3メートルの位置に、水平方向の目地があるか確認しましょう。
目地が見えないように幕板が設置されていることも多いので、幕板がある場合は窯業系サイディングの可能性が高くなります。

樹脂系サイディング

外壁サイディング種類

画像引用:ゼオン化成株式会社

メリットデメリットメンテナンス頻度
耐久性・防水性に優れている

軽量

耐候性(30年)
防火性・遮音性・断熱性が劣る10~20年

樹脂系サイディングは、ポリマー樹脂で作られているので非常に軽量で建物への負担が少ないのが特徴。

耐震性にも優れています。

塗装やシーリング材の補修が必要ないので、メンテナンスの手間がかからないのがメリット。

耐用年数は30年くらいで長寿命。

耐水性に優れているので冷害が起こりにくく、高性能ですが取り扱いのある業者の少なさ・デザインの少なさなどで日本ではあまり普及していません。

金属系サイディング

外壁サイディング種類

画像引用:アイジー工業

メリットデメリットメンテナンス頻度
耐震性・断熱性に優れている

冷害に強い

軽量の為建物への負担が少ない
錆が発生しやすい

へこみやキズが付きやすい
10~15年

金属系サイディングは、成形・加工した金属板と断熱効果のある裏打材で構成された外壁材です。

断熱性に優れているだけでなく耐震性があり、ひび割れにも強いのが特徴。

水分を吸収しにくいので冷害に強く、寒冷地の住宅にも使用されています。

メンテナンス周期が長めですが、コーキングの劣化やさびなどが見られたらメンテナンスを行いましょう。

金属系サイディングの見分け方は、目地があっても目立たない外壁であること。
シンプルでモダンなデザインが多いですが、インクジェットで凝った塗装が施されている金属系サイディングも増え、見分けが難しくなっています。
見分けるのが難しい場合は、プロに判断してもらいましょう。

木質系サイディング

外壁サイディング種類

画像引用:TAKAHIRO公式サイト

メリットデメリットメンテナンス頻度
木の素朴な温かさを感じられる

断熱性が高い
吸水性が高く汚れやすい

メンテナンスのコストがかかる
7~10年

天然木を加工した外壁材で、素朴で自然な温かさを感じられます。

無垢材に耐火性の加工をしているので、防火性・耐火性・耐久性を備えています。

断熱性に優れているなどメリットが多いですが、メンテナンスのコストがかかるのがデメリットでしょう。

素材は天然木なので、塗膜が劣化する前に定期的な塗り替えが大切です。

サイディング外壁のメリット・デメリット

サイディング外壁のメリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリットデメリット
防火性・耐久性が優れている

汚れが付きにくく清掃が容易

メンテナンスが簡単

品質が安定している

比較的安価

施工期間が短い

デザインが豊富
経年劣化でシーリング材が劣化する

定期的なメンテナンスが必要

メリットは耐久性があり品質が安定していること

サイディングのメリットは、種類にもよりますが防火性や耐久性がある機能性の高さです。

工場で生産されているので品質が安定していて、仕上がりにばらつきが無いこともメリットでしょう。

齋藤

職人の腕によって仕上がりに大きな差は出ません。

施工期間が短く、素材自体が比較的安価なので、コストパフォーマンスが高い外壁素材です。

デザインが豊富なので、がらりと外観を変えることも可能です。

デメリットは定期的なメンテナンスが必要なこと

定期的なメンテナンスが必要なことはデメリットといえるでしょう。

ボードをつなぐシーリング材が劣化するからです。

シーリング材の耐用年数は10年程度なので、10年に一度のメンテナンスが必要となります。

シーリング材の劣化を放置すると、ボードとボードの隙間から雨が入りやすくなります。

防水性が低下し、見えないところでカビや腐食が進行する可能性があります。

サイディングに高圧洗浄機を使うと、外壁が劣化するかもしれません。【外壁の高圧洗浄】デメリットや高圧洗浄機の注意点の記事も参考にして下さい。

サイディングがオススメな人の特徴

サイディング外壁がおすすめな人の特徴を紹介します。

  • 施工費用を安く抑えたい人
  • 施工期間を短くしたい人
  • 職人の技術力に左右されたくない人
  • デザインにこだわりたい人
  • 火災に強い家にしたい人

施工費用を安く抑えたい人

住宅の施工費用を安く抑えたい人に、サイディング材はおすすめです。

サイディング外壁はモルタルやタイルに比べて価格が安いからです。

工場で大量生産できるので、サイディングボードは製造コストが抑えられます。

メーカーや種類・デザインによってサイディングの価格は様々。

施工費用を安く抑えたい人は、安く施工できる種類やデザインを選びましょう。

施工期間を短くしたい人

施工期間を短くしたい人にもサイディングはおすすめです。

サイディングはボードを張り付けていくので、他の外壁材に比べると工期が短いからです。

現場で職人の作業が必要なものだと、天候にも左右され工期が長くなりがちです。

周辺住民への配慮から施工期間を短くしたいという場合もおすすめ。

職人の技術力に左右されたくない人

職人の技術力で出来栄えが左右されたくないという人にも、サイディングはおすすめ。

サイディングボードは工場で生産されるので、品質が安定しているからです。

齋藤

モルタルのような高い意匠性を求める人には向いていません。

サイディングの施工は他の外壁材に比べて対応している業者が多いです。

デザインにこだわりたい人

デザインにこだわりたいという人にもサイディングはおすすめです。

サイディングはカラーやデザインが豊富だからです。

好みに応じて、デザインを決めることができます。

デザインに悩んだら、サイディングメーカーの公式サイトにイメージ画像やサンプルがあるので参考にしてみましょう。

火災に強い家にしたい人

火災に強い家にしたい人にも、サイディングはおすすめ。

サイディングは耐火性が高いからです。

特に窯業系サイディングは、不燃・または準不燃材料として国土交通大臣の認定を受けています。

樹脂系や木質系のサイディングも耐火性の高い加工がされているので、火災に強い家にしたい人におすすめできます。

人気のサイディングデザイン集

人気のサイディングデザイン集を紹介します。

  • 木目柄
  • タイル柄
  • 塗り壁調
  • 石目調
  • レンガ調
  • 無地調
齋藤

サイディングは色やデザインが豊富なので、自分のイメージに合ったものを探してくださいね。

木目柄

外壁サイディング種類

画像引用:Kmew公式サイト

木目柄のサイディングも人気です。

本物の木はメンテナンスが大変という理由で、サイディングの木目柄が選ばれています。

色柄を好みで選べ、本物の木のぬくもりを演出できる点でもおすすめです。

タイル調

外壁サイディング種類

画像引用:ニチハ株式会社

タイル調のサイディングなら、本物のタイルのようなデザインで洋風な外観に仕上がります。

  • 目地の太さ
  • 色合い
  • 表面の素材感

など、デザインを好みで選べます。

塗り壁調

外壁サイディング種類

画像引用:Kmew公式サイト

シンプルな塗り壁風のサイディングボードも人気。

洋風だけでなく和風スタイルにもおすすめです。

気品があるナチュラルモダンな外観に仕上がります。

石目調

外壁サイディング種類

画像引用:Kmew公式サイト

色々な形や色の入った石の柄が高級感を演出。

シンプルですが自然で優しい外観を作り上げてくれます。

レンガ調

外壁サイディング種類

画像引用:ニチハ株式会社

ヨーロッパのレンガ造りのような格調のある仕上がり。

歳月を経たレンガのような深みがあり、ガーデニングとの相性も良いです。

立体的な目地と繊細なレンガ柄が重厚感あふれる趣を演出します。

齋藤

おしゃれな北欧風の外壁にしたい場合は、白やベージュ・淡いパステル系の色を選んでもいいですね。

無地調

外壁サイディング種類

画像引用:Kmew公式サイト

無地もシンプルなサイディングも人気です。

凸凹が無く、シンプルモダンなデザインに最適。

落ち着いた色からポップな組み合わせなど、組み合わせ次第でオリジナルな表情を作り出すことが可能。

まとめ

サイディングは4つの種類がありますが、それぞれ特徴があります。

好みやライフプランに合った外壁材を選ぶことで、快適に長く暮らすことができます。

見た目や初期費用だけでなく、機能性やメンテナンスについても比較検討して決めましょう。

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