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スタッコとは|スタッコ仕上げのモルタル外壁塗装・リシンとの違いや意味
スタッコとは、建物の外壁に使用される装飾的な仕上げ材。
特に塗り壁のモルタルを使用した外壁塗装に広く利用されています。
外観の見た目や品質の高さにこだわりたい方にオススメする施工法です。
スタッコ仕上げは独特のテクスチャと耐久性を持ち、建物に個性的な美しさを加えることができるから。
今回は、スタッコ外壁の特徴や施工方法、費用相場、注意点などについて詳しく解説します。
スタッコ仕上げの工法による違いやメリット・デメリット、それぞれ目的に合った選び方をチェックしていきましょう。
外壁のリフォームや新築を検討している方にとって、スタッコ仕上げの魅力と選び方をよく知っていただく機会になれば幸いです。
スタッコ仕上げとは2種類の工法
スタッコ仕上げとは、主にモルタルを使用した外壁塗装の仕上げに用いる工法です。
大きく分けると2種類の工法があります。
2種類の工法
- コテ塗り
- 吹き付け塗装
コテ塗り
コテ塗り工法は、手作業でモルタルを塗り広げる方法。
職人の技術が仕上がりに大きく影響するのが特徴。
コテを使用してモルタルを塗り、希望の質感や模様を作り出すことができます。
吹き付け塗装
吹き付け工法は、専用の機械を使用してモルタルを外壁に吹き付ける方法。
比較的均一な仕上がりを得ることができ、施工効率が高いです。
コテ塗りスタッコ仕上げのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
デザインの自由度 高級感 耐久性 | コスト 施工時間 |
コテ塗りスタッコ仕上げのメリット・デメリットはこちらです。
メリットである高品質に対するコスト面と工事期間は、デザイン性や品質重視にするか、コスパを取るかによって判断できるでしょう。
コテ塗りのメリット
コテ塗りスタッコ仕上げのメリットは、職人の技術が光るデザイン性の高さや高級感、耐久性です。
デザインの自由度
手作業で行うため、複雑で繊細なデザインやパターンを施すことができます。
高級感
職人の技術による美しい仕上がりで、高級感のある外観を実現できます。
耐久性
厚塗りが可能で、しっかりとした外壁が仕上がります。
コテ塗りのデメリット
コテ塗りスタッコ仕上げのデメリットは、施工時間がかかるぶん費用が割高となる点です。
コスト
手作業で行うため、施工費用が高くなることがあります。
施工時間
丁寧な作業が必要なため、施工に時間がかかります。
吹き付けスタッコ仕上げのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
施工効率 コスト 均一な仕上がり | デザインの制約 質感 |
吹き付けスタッコ仕上げのメリット・デメリットはこのように、コテ塗りと反転した内容となっています。
前述のように、質感やデザイン性などの「見た目」・「品質」にこだわるならコテ塗りを。
コスト面や施工期間を重視したい人は吹き付けを選ぶといいでしょう。
吹き付けのメリット
吹き付けのメリットは、施工期間を短縮でき、コスパ良く安定した仕上がりになる点です。
施工効率
機械を使用するため、短時間で広い面積をカバーできます。
コスト
手作業に比べて施工費用が抑えられることが多いです。
均一な仕上がり
機械による均一な塗布で、ムラの少ない仕上がりが得られます。
吹き付けのデメリット
吹き付けのデメリットでは、コテ塗りよりもパターンが少なくテクスチャーに重厚感が劣ってしまう点です。
デザインの制約
コテ塗りに比べて、細かなデザインや複雑なパターンの表現が難しいです。
質感
厚塗りが難しく、コテ塗りに比べて薄めの仕上がりになります。
スタッコ仕上げの平米単価
スタッコ仕上げの費用相場は次のようになっています。
工法 | 単価の目安 |
コテ塗り | 5,000円/㎡〜7,000円/㎡ |
吹き付け | 3,500円/㎡〜4,500円/㎡ |
専用機械によるスタッコ吹付け塗装と比較してみると、コテ塗りの方が手作業での仕上げになるため、時間と手間がかかるのもあり費用相場はやや高めの傾向です。
具体的な費用は、建物の規模、外壁の状態、デザインの複雑さ、地域の物価などによって異なります。
信頼できる業者に依頼し、詳細な見積もりを確認することで、納得のいく施工を行うことができます。
コテ塗りの相場は5,000円/㎡〜7,000円/㎡
手作業で行うため、職人の技術料が含まれます。
デザインの自由度が高く、高級感のある仕上がりとなるためです。
また、スタッコ塗料は厚塗りとなるのも特徴です。
吹き付け塗装の相場は3,500円/㎡〜4,500円/㎡
機械を使用して行うため、施工時間が短く、比較的均一な仕上がりが得られます。
スタッコ吹き付け価格はコテ塗りに比べてコストが抑えられます。
スタッコ仕上げはこんな方にオススメ!
スタッコ仕上げは、デザイン性や高級感、耐久性、断熱性、環境配慮を求める方に最適な外壁仕上げ材です。個性的で美しい外観を実現しつつ、長期間にわたり建物を保護することができます。
信頼できる業者に依頼し、適切な施工とメンテナンスを行うことで、スタッコの魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。
デザイン性を重視する方
スタッコ仕上げは、多様なテクスチャやカラーオプションがあり、建物に個性的で美しい外観を与えることができます。
モダンから伝統的なスタイルまで、様々なデザインに対応可能です。
高級感を求める方
スタッコは、その質感と手作業による仕上がりから、高級感のある外観を実現できます。
特に、コテ塗り工法では職人の技術が光り、高級住宅やデザイナーズハウスにぴったりです。
耐久性とメンテナンス性を重視する方
スタッコ仕上げは、耐候性や防水性が高く、適切なメンテナンスを行えば長期間美しい状態を保つことができます。
汚れが付きにくく、定期的な洗浄や再塗装が容易です。
断熱性を向上させたい方
スタッコは、モルタルの層が断熱効果を持つため、外壁の断熱性能を向上させることができます。
これにより、室内の温度を快適に保ち、エネルギー効率を高めることができます。
環境に配慮したい方
スタッコ仕上げは、環境に優しい素材を使用しており、エコフレンドリーな選択肢として適しています。低VOC(揮発性有機化合物)の製品を使用することで、環境への影響を最小限に抑えることができます。
歴史的建築物を保護したい方
スタッコは、歴史的建築物や伝統的な建物の修復や保護にも適しています。
オリジナルの美しさを保ちながら、現代の技術で耐久性を向上させることができます。
スタッコ仕上げをする場合の注意点
スタッコ仕上げを行う際には、3つの注意点があります。
それぞれの対策とともにご紹介します。
注意点
- 施工できる外壁が限られる
- 定期的なメンテナンスが必要
- 信頼・実績のある業者に依頼
施工できる外壁が限られる
注意点
スタッコ仕上げは、適用できる外壁素材が限られています。
主にモルタルやコンクリートなどの安定した下地に施工されます。木造や金属製の外壁には適用が難しい場合があります。
対策
事前に専門業者に相談し、下地の状態を確認してもらうことが重要です。
適切な下地処理が行われているか、必要な補強がされているかを確認しましょう。
定期的なメンテナンスが必要
注意点
スタッコは耐久性が高いものの、定期的なメンテナンスが必要です。
特にひび割れや汚れが発生することがあり、これらを放置すると劣化が進行します。
対策
定期的に外壁を点検し、ひび割れや汚れを早期に発見することが重要です。
必要に応じて、補修や洗浄を行い、美しい状態を維持しましょう。
特に、気候条件や環境によってメンテナンスの頻度が変わることを考慮してください。
信頼・実績のある業者に依頼
注意点
スタッコ仕上げの施工は専門的な技術が必要です。
経験の浅い業者に依頼すると、仕上がりが不均一になったり、早期に劣化が生じたりするリスクがあります。
対策
施工実績のある信頼できる業者に依頼することが重要です。
複数の業者から見積もりを取り、過去の施工事例や顧客の評価を確認することで、適切な業者を選定しましょう。
また、施工後の保証やアフターメンテナンスが充実している業者を選ぶことも重要です。
スタッコ仕上げに関するFAQ
スタッコ塗装 に関するよくある質問をまとめていますので参考にご覧ください。
- スタッコとリシンの違いは?
- スタッコ仕上げの厚みは?内装にも使用できる?
- スタッコ調とは?
- モルタルとコンクリートの違いは?
Q.スタッコとリシンの違いは?
種類 | 原材料 |
スタッコ | 水 石灰 セメント 砂 |
リシン | 着色料 骨材 セメント アクリル 樹脂 |
A.スタッコ材料はナチュラルな素材に対し、リシンにはアクリル樹脂なども配合されています。
また、スタッコ塗りとはとても大きな凹凸が特徴的です。
リシンの方が模様も細かく比較的安価。
2つの違いは>>外壁塗装のスタッコ仕上げとはでも解説しています。
Q.スタッコ仕上げの厚みは?内装でも使用できる?
A.5〜15㎜ほどの厚みです。内装にも使用できます。
Q.スタッコ調とは?
A.スタッコ仕上げの雰囲気が楽しめるデザインをサイディング外壁材などに落とし込んだタイプ。
Q.モルタルとコンクリートの違いは何ですか?
種類 | 原材料 |
モルタル | 水 砂 セメント 粘土 石灰石 |
コンクリート | 水 砂 セメント 砂利 |
A.上記のように、モルタルとコンクリートは原材料の違いです。
セメントと水を混ぜて作られている部分は同様ですが、モルタルには粘土や石灰石も含まれているため強度が高い特徴があります。
まとめ
スタッコは、独自の美しいテクスチャと高い耐久性を持つ外壁仕上げ材。
強度の高いモルタル外壁を下地とした厚みのある塗装として使用され、長期間にわたり建物を保護し、重厚感のある魅力的な外観を実現できます。
スタッコ模様とリシンなど、それぞれの違いや特徴を理解することで、外壁リフォームの選択肢がより一層広がるでしょう。
また、適切な選択と信頼できる施工業者の選定が、満足度の高い外壁仕上げを実現する鍵となります。