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スタッコとは、外壁に厚く塗って大きな凹凸の模様をつける仕上げのことです。語の元はイタリア語の stucco で、辞書では「化粧しっくい」と訳されます。日本の外壁でいうスタッコは、建築研究所の資料では「厚付け仕上塗材」にあたり、セメント系と樹脂系の両方があります。この記事では、語の本来の意味と外壁の用語としての意味の違い、リシンや吹付けタイルとの違い、よく似た言葉の「スタッコ調」、汚れやすさと手入れの要点をまとめます。
この記事でわかること
- スタッコの意味: 語としては化粧しっくい(伊 stucco)。日本の外壁では、厚付け仕上塗材で大きな凹凸をつける仕上げを指します。
- リシンとの違い: 違いは材料ではなく、塗る量と凹凸の大きさです。スタッコにもリシンにも、セメント系と樹脂系があります。
- スタッコ調の意味: スタッコ状の模様をまねた柄の呼び名で、材料がスタッコとは限りません。
- 手入れの要点: 凹部に汚れがたまりやすい仕上げです。やわらかいブラシと水で洗い、劣化のサインがある壁に高圧洗浄は使いません。
スタッコとは|外壁に厚く塗って凹凸をつける仕上げ
スタッコとは、外壁に仕上塗材を厚く吹き付けるか塗り付けて、大きな凹凸の模様をつける仕上げのことです。
ただし「スタッコ」という語は、辞書と外壁の現場で指すものが少し違います。辞書が説明しているのは、石灰を主にした昔からの塗り壁材料です。日本の外壁の現場でいうスタッコは、セメントや合成樹脂を使った仕上塗材で凹凸を厚くつける仕上げです。下の図は、語の意味が外壁の用語になるまでの流れを整理したものです。
語の意味は化粧しっくい(stucco)
スタッコはイタリア語の stucco から来た語で、辞書では「化粧しっくい」と訳される塗り壁の材料です。
デジタル大辞泉は、スタッコを「石灰に大理石粉、砂などを混ぜて練った建築材料」と説明し、化粧しっくいとしています。研究社の新英和中辞典でも、英語の stucco は「化粧しっくい」で、イタリア語から入った語です。世界大百科事典によると、スタッコは建造物の内外に塗る左官材料で、イタリアの建築家パラディオが、煉瓦造の外壁を石造のように見せる工法として広めました。日本の木造住宅のモルタル塗りも、この流れにあるとされています。
日本の外壁でいうスタッコは厚付け仕上塗材
日本の外壁でスタッコと呼ぶのは、建築研究所の区分でいう「厚付け仕上塗材」で、凹凸を厚くつける仕上げです。
建築研究所の資料では、外壁に使う建築用仕上塗材は、仕上がりの形の違いで「薄付け仕上塗材」「複層仕上塗材」「厚付け仕上塗材」の3種類に大別され、結合材の違いで19種類に分かれます。このうち厚付け仕上塗材の「厚塗材C」がセメントスタッコ、「厚塗材E」が樹脂スタッコです。ブリタニカ国際大百科事典も、スタッコは本来は大理石に似た表面に仕上げる塗り壁材料で、最近の日本では主にセメントモルタルで粗い面をつくる仕上げにこの語を使う、と説明しています。
モルタルは下地、スタッコは仕上げ
「モルタル スタッコ」と並べて検索されますが、モルタルは壁の下地、スタッコはその上につける仕上げです。
三井のリハウスの用語集は、スタッコを「モルタル下地に砂粒状の骨材を厚く吹きつけ、凹凸状に仕上げます」と説明しています。モルタルはセメントと砂を水で練った材料で、木造住宅では外壁の下地として塗られます。その表面をどう仕上げるかの選択肢の1つがスタッコで、ほかにリシンや吹付けタイルがあります。モルタル外壁の手入れ全般は、モルタル外壁の掃除方法で解説しています。
スタッコ仕上げとは2種類の工法|吹き付けとコテ塗り
スタッコ仕上げの工法は大きく2種類で、専用の機械で吹き付ける方法と、コテで塗って模様をつける方法があります。
吹き付けの手順は塗料メーカーの菊水化学工業の仕様書に、コテで塗る左官材料としてのスタッコは世界大百科事典に説明があります。2つの工法の違いを表にまとめました。
| 工法 | 道具 | 模様のつけ方 | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| 吹き付け | スタッコガン(菊水化学工業の仕様では口径8〜12mm) | 主材を基層と模様の2回に分けて吹き付ける | 粒の大きな凹凸。凸部をローラーで押さえると「凸部処理」の模様になる |
| コテ塗り | 左官のコテ | 塗り付けた材料をコテで動かして模様をつける | 模様は塗り方で変わる。もともとのスタッコは左官材料 |
表の吹き付けの欄は、菊水化学工業の外装厚塗材E(タイロック・R)の仕様書をもとにしています。
吹き付けで仕上げるスタッコ
吹き付けのスタッコは、スタッコガンという口の大きな吹付け機で主材を厚く付け、大きな凹凸をつくります。
菊水化学工業の外装厚塗材E(タイロック・R)の仕様書では、スタッコガンの口径は8〜12mmです。主材は基層と模様の2回に分けて吹き付け、所要量は基層が1.5kg/㎡以上、模様が1.5kg/㎡以上とされています。凸部処理をする場合は、模様を吹いたあとにプラスチックローラーで凸部を押さえます。国土技術政策総合研究所(国総研)の調査票でも、仕上げの形状として「スタッコ状」と「スタッコ状凸部処理」が分けて書かれています。凸部が丸く盛り上がったままか、平らに押さえてあるかで、見た目の印象が変わります。
コテ塗りで仕上げるスタッコ
コテ塗りは、塗り壁材を左官のコテで塗り付け、コテの動かし方で凹凸や模様をつける方法です。
世界大百科事典が説明するとおり、スタッコはもともと建物に塗りつける左官材料でした。コテ塗りの仕上げは、同じ材料でも塗る人や道具の動かし方で表情が変わります。塗り壁材の商品として知られるジョリパットのように、塗り方で模様を選べる材料もあります。ジョリパットの特徴はジョリパット外壁のメリット・デメリットで扱っています。
スタッコとリシン・吹付けタイルの違い
スタッコとリシンの違いは、材料ではなく塗る量と凹凸の大きさです。スタッコは厚く大きな凹凸、リシンは薄く細かい粒です。
この記事の以前の版でも「スタッコは天然素材、リシンは樹脂」と書いていましたが、建築研究所と国総研の区分では、どちらにもセメント系と樹脂系があります。たとえば国総研の調査票では、リシンに「薄塗材C(セメントリシン)」と「薄塗材E(樹脂リシン)」、スタッコに「厚塗材C(セメントスタッコ)」と「厚塗材E(アクリルスタッコ)」が並んでいます。3つの仕上げを比べると次のとおりです。
| 項目 | リシン | 吹付けタイル | スタッコ |
|---|---|---|---|
| 建築研究所の区分 | 薄付け仕上塗材 | 複層仕上塗材 | 厚付け仕上塗材 |
| 代表的な種類 | 薄塗材E(樹脂リシン)・薄塗材C(セメントリシン) | 複層塗材E(樹脂系吹付けタイル) | 厚塗材E(樹脂スタッコ)・厚塗材C(セメントスタッコ) |
| 主材の所要量(菊水化学工業の仕様書) | 1.0kg/㎡以上(コートリシン) | 今回確認した仕様書には無い | 基層1.5+模様1.5kg/㎡以上(タイロック・R) |
| 凹凸 | 砂粒状の細かい凹凸 | 層を重ねて模様をつくる | 大きな凹凸(スタッコ状) |
| 標準耐用年数(参考値) | 7年(合成樹脂エマルション系リシン) | 10年(アクリル系複層塗材E) | 12年(セメント系厚塗材) |
標準耐用年数は、建築研究所の資料に載っている耐久性総合技術開発プロジェクト(耐久性総プロ)の値で、表に書いた種類についての参考値です。立地や下地の状態で実際の持ちは変わります。樹脂系のスタッコ(厚塗材E)の年数は、この表の出典には載っていません。
違いは材料ではなく厚さと凹凸
3つの仕上げを分けているのは、塗る量(厚さ)と仕上がりの凹凸で、セメントか樹脂かではありません。
建築研究所の資料は、仕上塗材をまず形の違いで3つに分け、そのあとで結合材(セメントや合成樹脂など)で細かく分けています。つまり「スタッコかリシンか」は形の話で、「セメント系か樹脂系か」は材料の話です。菊水化学工業の仕様書で比べると、主材の所要量はリシン(コートリシン)が1.0kg/㎡以上、スタッコ(タイロック・R)が基層と模様を合わせて3.0kg/㎡以上です。この2製品で比べると、スタッコはリシンの約3倍の主材を使います。吹き付ける機械も、リシンはリシンガン(口径6〜8mm)、スタッコはスタッコガン(口径8〜12mm)と分かれています。
使われている量にも差があります。建築研究所が2009年(平成21年)の業界の生産統計から推定した外装の仕上塗材の施工面積の割合では、樹脂リシンが29.5%、樹脂系吹付けタイルが12%、スタッコ(厚塗材Eと厚塗材Cの合計)が2.4%でした。古い数字で、いまの割合を示すものではありませんが、当時のスタッコはリシンよりずっと少ない仕上げだったことがわかります。
自宅の外壁がスタッコか見分けるには
見た目で大きな凹凸があればスタッコの可能性がありますが、確実なのは設計図書で仕上げの種類を確かめることです。
目安として、指でなぞって引っかかるほどの大きな凹凸や、凸部が平らに押さえられた模様ならスタッコ、砂をまいたような細かいザラつきならリシンの可能性があります。ただ、見た目だけで種類を言い切るのは難しく、建築研究所の資料も、既存の仕上材の種類は過去の設計図書などで確認するか、塗膜を機器分析で判定するのが確実としています。新築時の図面や仕様書の「仕上げ」の欄を見るか、建てた会社に問い合わせてください。凹凸のある外壁の掃除の注意点は、ザラザラした外壁の掃除方法でまとめています。
セメントスタッコと樹脂スタッコ(アクリルスタッコ)
スタッコには、セメントで固めるセメントスタッコと、合成樹脂で固める樹脂スタッコ(アクリルスタッコ)があります。
国総研の調査票では、厚付け仕上塗材を「厚塗材C(セメントスタッコ)」と「厚塗材E(アクリルスタッコ)」に分けています。建築研究所の資料では、厚塗材Eを樹脂スタッコと呼んでいます。2つの違いを表にまとめました。
| 項目 | セメントスタッコ | 樹脂スタッコ(アクリルスタッコ) |
|---|---|---|
| 区分の名前 | 厚塗材C | 厚塗材E |
| 固める材料(結合材) | セメント | 合成樹脂エマルション |
| 製品の例 | ― | 菊水化学工業 タイロック・R(外装厚塗材E) |
| 標準耐用年数(参考値) | 12年(セメント系厚塗材・耐久性総プロ) | この記事の出典には載っていない |
| 汚れについての記述 | ― | 凹部に塵埃の汚れが目立つことがある(建築研究所) |
樹脂スタッコは製品ごとの仕様書で確かめる
樹脂スタッコは、同じ厚塗材Eでもメーカーと製品で仕様が違うので、製品ごとの仕様書で確かめます。
菊水化学工業のタイロック・Rの仕様書には、使える下地、主材の所要量、吹き付けの回数、凸部処理の方法が書かれています。塗り替えのときに同じ材料を選ぶか、別の材料に替えるかでも扱いが変わるため、既存の外壁が何の製品で仕上げられているかを先に確かめるのが大切です。代表的な製品の1つであるスタッコフレックスの特徴は、スタッコフレックスとはで詳しく解説しています。
スタッコ調とは|スタッコ状の模様をまねた柄
スタッコ調とは、スタッコ仕上げのような大きな凹凸の見た目をまねた柄やパターンのことで、材料はスタッコとは限りません。
「スタッコ調」には規格の定義がなく、外壁材や塗り壁材のメーカーが柄の呼び名として使っている言葉です。国総研の調査票では、仕上塗材の種類(材料)とは別に、仕上げの形状として「スタッコ状」という分類があります。スタッコ調はこの「形状」のほうの言葉で、模様の名前であって材料の名前ではありません。
たとえば窯業系サイディングにも、表面にスタッコのような凹凸を型で付けた柄があります。この場合、外壁材はサイディングで、スタッコ仕上げではありません。サイディングの柄の種類はサイディングのデザイン集で紹介しています。外壁の掃除や塗り替えでは、柄の名前ではなく、実際の外壁材と仕上げの種類で手入れの方法が決まります。
スタッコ仕上げのメリット・デメリット
スタッコ仕上げのメリットは厚みのある重厚な見た目、デメリットは凹部に汚れがたまりやすく材料を多く使う点です。
メリット:重厚な仕上がりと厚い塗膜
大きな凹凸による重厚な見た目が最大の特徴で、セメント系厚塗材には標準耐用年数12年という参考値があります。
国総研の資料は、厚付け仕上塗材の用途を「スタッコ状模様による豪華な仕上がり感が要求される外壁・柱等に用いる」と説明しています。陰影のある凹凸は、平らな外壁にはない立体感を出します。持ちの面では、建築研究所の資料にある耐久性総プロの標準耐用年数が、セメント系厚塗材で12年、合成樹脂エマルション系リシンで7年です。ただしこれは種類ごとの参考値で、樹脂系のスタッコの値ではなく、実際の家の外壁がこの年数もつという意味でもありません。
デメリット:凹部の汚れと材料の多さ
凹凸が大きい分、へこんだ部分に汚れがたまりやすく、塗るときも材料を多く使います。
建築研究所の資料には、大きな凹凸模様を特徴とする厚塗材E(樹脂スタッコ)について、凸部に比べて凹部に著しい塵埃の汚れが認められることがある、と書かれています。凸部より凹部のほうが汚れが残りやすいということです。また、前の節で比べた菊水化学工業の2製品では、スタッコの主材の所要量はリシンの約3倍です。塗り替えのときも、既存の凹凸を生かすか、別の仕上げに替えるかで手間が変わります。
スタッコ仕上げの費用の考え方
スタッコ仕上げの平米単価には公的な目安が見つからないため、見積もりでは材料の量と工程を見て判断します。
出典の確かな公的な単価や、メーカーが公表する設計価格は、今回の調べでは見つかりませんでした。手がかりになるのは仕様書の中身です。菊水化学工業の2製品の仕様では、スタッコ(タイロック・R)はリシン(コートリシン)より主材の所要量が多く、基層と模様の2回吹きや凸部処理の工程もあります。見積もりを比べるときは、仕上げの種類(厚塗材Cか厚塗材Eか)、主材の所要量(kg/㎡)、塗る回数、凸部処理の有無が書かれているかを確かめてください。塗り替えの費用の考え方は外壁塗装の費用相場、洗浄だけで済ませる場合は外壁洗浄の費用相場で解説しています。
スタッコ外壁の汚れと手入れ
塗料メーカーの案内に沿うと、スタッコ外壁の汚れは水をかけ、中性洗剤とやわらかいブラシで洗うのが基本です。
凹部の汚れはやわらかいブラシで洗う
凹部の汚れは、水をかけて浮かせてから、やわらかいブラシで凹みの奥をなでるように洗います。
塗料メーカーの菊水化学工業は、塗装面の掃除を天気が良く風の少ない日に行い、土ぼこりなどの汚れには中性洗剤を使うよう案内しています。スタッコは凹凸が大きく、平らなスポンジでは凹みの奥に届きにくいため、毛先のやわらかいブラシが向いています。菊水化学工業は研磨剤を使わないよう案内しており、外壁材メーカーのケイミューも金属タワシ等の硬いブラシを使ってはいけないものに挙げています。洗ったあとは水で洗剤を十分に洗い流してください。
高圧洗浄は距離と劣化のサインを先に確かめる
高圧洗浄機を使うなら壁から十分に離し、粉吹きやひび割れなど劣化のサインがある壁には使いません。
菊水化学工業の資料では、高圧洗浄機を使う場合は外壁から30cm以上離すよう書かれています。高圧洗浄機メーカーのケルヒャーも、外壁の粉吹き・ひび割れ・シーリングの剥がれなどは劣化が進んでいるサインで、高圧洗浄は避けるべきとしています。スタッコは凹凸に水が強く当たるので、ノズルを近づけすぎないことが大切です。
凹部の黒ずみが落ちない方へ
2階以上の壁や、洗っても凹部の黒ずみが残るスタッコ外壁は、無理に自分で洗わないほうが安全です。クリリーンは、埼玉県と東京都で外壁洗浄を行っています。外壁の仕上げと汚れの種類を現地で確かめ、凹凸を傷めない洗い方と見積もりをお出しします。料金の目安は外壁洗浄の料金、ご相談はお問い合わせ(見積無料)からどうぞ。
塗り替え・メンテナンスの目安
ひび割れ、はがれ、触ると白い粉が付く状態が出てきたら、洗浄ではなく塗り替えを考える時期です。
スタッコ外壁の手入れは、汚れなら洗浄、塗膜の劣化なら塗り替えと、状態で分かれます。セメント系厚塗材の標準耐用年数12年は1つの参考にはなりますが、実際には日当たりや雨の当たり方で劣化の進み方が変わるため、年数より壁の状態で判断します。塗り替えでは、既存の仕上げがセメントスタッコか樹脂スタッコかで選べる塗料が変わることがあるので、設計図書で仕上げの種類を先に確かめておくと話が早く進みます。スタッコ外壁の塗り替えの手順や、ほかの仕上げとのメンテナンスの比較は、スタッコ外壁の特徴とメンテナンス方法で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. stucco はどう読み、英語ではどういう意味ですか。
A. 日本語では「スタッコ」と書きます。研究社の新英和中辞典では、英語の stucco は「化粧しっくい」「化粧しっくい細工」と訳され、イタリア語から入った語です。日本の外壁で「スタッコ」と言うときは、化粧しっくいそのものではなく、厚付け仕上塗材で大きな凹凸をつける仕上げを指すのが一般的です。
Q. スタッコとモルタルは何が違いますか。
A. モルタルは壁の下地をつくる材料で、スタッコはその表面につける仕上げです。三井のリハウスの用語集も、スタッコをモルタル下地に骨材を厚く吹き付けて凹凸状に仕上げるものと説明しています。ただ、ブリタニカ国際大百科事典によると、日本ではセメントモルタルで粗い面をつくる仕上げもスタッコと呼ばれてきたため、2つが混同されやすくなっています。「モルタル外壁」と言われた家でも、仕上げはリシンや吹付けタイルのこともあるので、図面の「仕上げ」の欄で確かめてください。
Q. スタッコは内装にも使えますか。
A. 本来のスタッコは、世界大百科事典が説明するとおり建造物の内外に塗る左官材料です。ただ、いま外壁に使う厚塗材Eなどの製品には、外装用として作られているものがあります。室内に使えるかは、製品ごとの資料で用途の欄を確かめてください。
Q. スタッコとジョリパットは何が違いますか。
A. 比べている軸が違います。スタッコは仕上げの種類(厚く塗って大きな凹凸をつける仕上げ)の呼び名で、ジョリパットは塗り壁材の商品名です。外壁の手入れや塗り替えでは、商品名と仕上げの種類の両方を確かめてください。ジョリパットの特徴はジョリパット外壁のメリット・デメリットをご覧ください。
Q. スタッコの外壁は高圧洗浄してもよいですか。
A. 劣化のサインがなければ、距離を取れば使えます。菊水化学工業の資料は外壁から30cm以上離すよう書いており、ケルヒャーは粉吹きやひび割れがある壁には高圧洗浄を避けるべきとしています。凹凸に水が強く当たるので、まずは散水とやわらかいブラシで落ちるかを試してください。業者に洗浄を頼むときは、外壁がスタッコ仕上げであることを伝え、ノズルの距離や水圧をどう決めるかを事前に聞いておくと安心です。
Q. スタッコの塗り厚は何mmですか。
A. 塗り厚をmmで示した公的な資料やメーカーの仕様は、今回の調べでは見つかりませんでした。メーカーの仕様書は厚さではなく材料の量(所要量)で書いており、菊水化学工業の例ではスタッコの主材が3.0kg/㎡以上、リシンの主材が1.0kg/㎡以上です。厚さを比べたいときは、この所要量の差を目安にしてください。

