スタッコフレックスのデメリットとは|価格や弾性・外壁の性能を徹底解説!

スタッコフレックスのデメリットとは|価格や弾性・外壁の性能を徹底解説!

スタッコフレックスは住宅の経年劣化による様々な問題を解消し、永く美しい外壁を維持することができますが、デメリットもあるはずとお考えではないでしょうか。

結論から言うと、「導入コストが割高」「壁面の凹凸部分に汚れが溜まりやすい」といったデメリットが挙げられます。

ただ、それよりもメリットの方が多く、長い視点で見ればランニングコストを抑えることもできると考えられます。

スタッコフレックスは、超弾性塗り壁材で塗り壁に生じやすい亀裂・ひび割れの問題を最小限に抑えます。

それは従来にはない伸縮性能に優れた特徴から。

そのほかにも優れた性能についての特徴や、費用相場、施工事例、メンテナンス方法についても解説していますので、ご自宅の外壁として適性であるかを検討するのにご活用ください。

齋藤

スタッコフレックスを採用する前に、メリットや注意点などをチェックしてからのご決断を。

目次

スタッコフレックスは高性能塗料

スタッコフレックスとは

画像:スタッコフレックス公式サイト

スタッコフレックスとは
1982年アメリカで誕生し、50カ国以上での販売実績と歴史のある塗り壁材。
カルシウムサンドの骨材と超弾性アクリルエマルジョンを配合。
(JIS-A-6909建築用仕上塗材防水形外装塗材 E)

スタッコフレックスは、付着強度があるため次のような木部以外のさまざまな外壁下地に直接施工できます。

スタッコフレックスに対応できる下地

  • 窯業系サイディング
  • 無塗装版RC
  • モルタル
  • プラスターボード
  • ALC
  • メタル(アルミ・ステンレス・鉄板など)

スタッコフレックスの優れた特徴・メリットには以下の性能が挙げられます。

スタッコフレックスの高い性能

  • 超弾性能
  • 防水性能
  • 通気性能
  • 断熱性能
  • 高耐候性能
  • 光触媒性能

超弾性

伸長率200%の驚異的な伸縮性能で、従来の塗り壁特有のひび割れをカバーする優れた性能を持ちます。

それはログハウスのコーキング材で圧倒的シェアを誇るパーマチンク社の技術を応用して開発された商品だからです。

他社製品には真似のできない超弾性能を実現しています。

たとえば、通常の弾性塗料は寒冷地のマイナス気温になると塗料の硬化でクラックが発生するところ、スタッコフレックスは氷点下でも弾性を維持することが可能です。

家のひび割れを防いで水の侵入による劣化や腐食を防止できる!

防水性(透湿性能)

スタッコフレックスの防水性能は、潮風・水でも錆びない性質。

家の劣化・腐食を防いで家を長持ちさせることに繋がります。

雨や湿気が多い地域や海岸、川辺の住宅にもオススメです。

通気性能(抗菌性能)

スタッコフレックスは、通気性・抗菌性能にも優れた家にとっての快適素材です。

水を通さない防水性とお伝えしましたが、水蒸気は通す性質を持っているからです。

結露や水分による建物の劣化を防ぐ!

そのため、コケ・カビ・藻の発生から家を保護してくれます。

齋藤

建物が呼吸できる通気性能と抗菌性能を兼ね備えた外壁塗料です。

断熱性

スタッコフレックスを採用することで高い省エネ、電気代・ガス代のランニングコスト軽減が実現できます。

外気温の影響を受けにくく、夏の暑さ・冬の寒さを室内に持ち込まない高い断熱性能を持つためです。

熱伝導率測定で平均0.01584W/mk

シリコン(ゴム)0.16W/mkと同じくらいで、熱伝導率が高い銅では403W/mkです。

最低限のエアコン稼働でも快適な室内環境を実現することが可能です。

高耐候性

寒帯から熱帯まで、どの気候条件下でも優れた耐候性を発揮します。

スタッコフレックスは「雨のシアトル」の異名を持つ気候変動の激しい沿岸地域ワシントン州シアトル・スタッコフレックスインターナショナル社により発売された塗り壁材です。

寒暖差や気候幅が大きいアメリカだからこそ、暑さや寒さのどちらにも対応できる高耐候性を備えて開発されました。

また、紫外線による劣化にも強く、さまざまな気候変動や外気温の影響を受けにくい特徴があります。

  • 耐衝撃
  • 耐塩害
  • 耐凍害など

スタッコフレックスは、家を長持ちさせたい方におすすめの外壁塗料です。

光触媒性能

スタッコフレックスには、光触媒性能があります。

光触媒性能とは
空気中の砂ぼこりや汚れが付着しにくい性能。
汚れたら、水洗いだけで簡単に落とせるのが特徴。

ただし、光触媒性能は「紫外線」による効果発揮という性質から、太陽光が当たらない日陰の壁面では十分な効果が発揮できません。

スタッコフレックスのデメリット・注意点

デメリットメリット
汚れが溜まる
コストが割高
ひび割れしにくい
家を長持ちさせる
外気温の影響受けにくい
お手入れ簡単
長期的に見てコスパ良し

スタッコフレックスのデメリットは少ないですが、塗り壁の特徴であるデコボコした表面には汚れが溜まりやすい点や、コストがやや割高といった点が挙げられるでしょう。

一方でメリットは、前述のとおり美しい外壁を長持ちさせる塗り壁材であることです。

驚異的な伸縮性能により、従来の塗り壁材で発生するクラック問題を解消できるため、トータルで考えれば高いコストパフォーマンスが実現できます。

このようにメリット・デメリットを比較してみると、デメリットはメリットの面でカバーできると考えられます。

凸凹部分に汚れが溜まりやすい

表面にホコリや排気ガス、雨だれなどの汚れがついてしまうことがあります。

それはスタッコフレックスは凸凹のある塗り壁材のため。

気になる場合はこまめにホースの流水で水洗いするだけでもキレイにできるケースがほとんどです。

取れない汚れはブラシやスポンジを使って落としましょう。

施工コストがやや割高

メリットが多いスタッコフレックスにおいては、施工コストが他の外壁塗装と比べるとやや割高になる点もデメリットと言えるでしょう。

それは高品質に加えて、職人による手作業での仕上げが必要となるからです。

ですが、長い視点で見るとかえってコストパフォーマンスが良いとも言えます。

たとえば、壁材に良く使われるサイディングでは、10~15年に一度の塗り替えが必要ですが、
スタッコフレックスでは、20~25年に一度の塗り替えで済むためです。

それは紫外線に強くひび割れしにくい素材のため。

経年劣化による寿命の差も大きく変わってきます。

屋根や外壁の塗り替えの費用相場については、
>>外壁を塗り替えで解説しています。

価格の相場

価格の相場

スタッコフレックスの価格は、1缶36,000円〜56,000円程(税抜)です。

たとえば、30坪の住宅でスタッコを吹き付け塗装する場合は80〜120万円が目安。
コテ塗りで施工する場合は100〜180万円程度と、工法によっても違いが出てきます。

吹き付けよりもコテ塗りの方が職人の手作業で塗るため、その分の費用がかかるためです。

内容単価相場
コテ塗り左官職人がコテで仕上げる工法5,000円/㎡〜
吹き付け射器具のガンで仕上げる工法3,400〜4,550円/㎡

正確な費用は専門業者に現場調査を行い見積もりを出してもらいましょう。

また、相見積もりで比較検討する際には、初期費用だけでなくメンテナンス費用を含めたトータルコストで外壁塗装を依頼する業者を選びましょう。

それは、品質が低かったり後々オプション料金を追加請求されたりといった失敗をしないためです。

口コミや評判のチェックもお忘れなく!優良業者の見極め方は>>外壁洗浄・塗装のチラシは信用できる?で解説。

スタッコフレックスのパターンと施工例

スタッコフレックスのパターンと施工例

スタッコフレックスのパターンと施工事例についてご紹介します。

高性能・高品質だけでなく、豊富なカラー・パターン展開と質感が魅力のスタッコフレックス。

画像でお好みの佇まいが見つかれば、より一層快適な住まいの実現をイメージできます。

パターンとカラー

施工方法 模様の種類
スプレー7パターン
コテ塗り10パターン
ボーダー5パターン
アーティスティック5パターン

スタッコフレックスを外壁に採用する場合、上記のパターン27種類の模様に仕上げられます。カラー展開は30色です。

基本パターンの他にもオリジナルパターンを相談することも可能。

カラー・パターン展開について詳しいカタログはこちらの>>STUC-O-FLEX公式サイトでご覧ください。

パターン

パターン

画像:STUC-O-FLEX

カラー

カラー

画像:STUC-O-FLEX

施工例

スタッコフレックスの外壁施工例を10軒ご参考までにご覧ください。

高級感とスタイリッシュな印象が魅力。

施工例

画像:STUC-O-FLEX

齋藤

外壁だけでなく室内にスタッコフレックスすれば、冷暖房効率・防音効果・光触媒効果の向上により、快適な住環境を実現できます。

おすすめのメンテナンス方法

おすすめのメンテナンス方法

どんなに強い外壁材で合っても、家を大切に長持ちさせるためには、メンテナンスが欠かせません。

メンテナンスが必要であるかのチェックリストと、そのケースごとの対処法をご紹介します。

メンテナンスのチェックリスト

  • 外壁の汚れ
  • キズや破損
  • 膨れている

外壁が汚れたとき

メンテナンス方法

  • 高圧洗浄機
  • 中性洗剤でのブラッシング
  • 漂白剤も使用可能

スタッコフレックスは光触媒性能により、汚れを落とすのは簡単。

スタッコフレックスで仕上げた外壁メンテナンスの方法は、洗車と同じ要領で掃除をしてOK。

ケルヒャーなどの家庭用高圧洗浄機や、ご家庭でよく使われている食器用洗剤・浴室用洗剤などでブラシを使った手軽な掃除が可能です。

スタッコフレックスは割れにくく強い接着力の下地であることから高圧洗浄機の圧力にも耐えられます。

齋藤

年に一回くらい洗うことでお家の外壁を美しく永く保つことができます。

ただ、放置し続けた落ちにくい汚れは、スタッコフレックス専用の塗り替え塗料によるメンテナンスが必要になるため、専門業者に問い合わせましょう。

洗浄の際は中性洗剤と漂白剤は混ぜないように注意しましょう。
また、各種洗剤は植栽に影響を与える場合もあります。

傷や破損があるとき

メンテナンス方法

  • 補修
  • 塗り替え

外壁表面の傷や破損には専用塗料での補修によるメンテナンスを行います。

どんなに耐久性の高いスタッコフレックスでも、長い年月の間に様々な状況から傷や破損ができる場合があるからです。

例えば、強風で何かがぶつかってひび割れてしまったり、車や樹木がこすれて外壁がけずられてしまう事例も。

その場合はスタッコフレックスを上から塗ることで補修できるため、専門知識のある建築会社に相談しましょう。

膨れができているとき

メンテナンス方法

  • 補修
  • 塗り替え

滅多にない症状でもありますが、外壁表面の膨れにも補修や塗り替えの対応が必要です。

スタッコフレックスは透湿性があり、水蒸気は通しても液体を通さない防水性を持っているからです。

膨れを放置してしまうリスクでは、外壁の劣化が早く進むことによる雨漏りやシロアリ被害の可能性にも関係してきます。

見つけた場合はすぐ住宅の施工会社に連絡しましょう。

なかには業者の施工不良が原因のケースもあります。

まとめ

スタッコフレックスの高品質かつ高性能な特徴と、デメリットはあるのかについて解説してきました。

世界中で愛されるハイスペックな外壁塗料は、そのぶん割高であるというのがデメリットとして挙げられます。

また、塗り壁特有の凹凸部分に汚れが溜まるという点もあらかじめ把握できているといいでしょう。

ただ、耐久性の高い品質であるからこそ掃除も簡単にでき、定期的なメンテナンスでランニングコストを抑えることもできるため総合的にはコスパも良いと考えられます。

今回のようにメリット・デメリットを比較検討した上で、ご自身の状況や価値観に合った外壁材を選択できるといいですね。

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