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ガルバリウム鋼板の外壁掃除|メンテナンスで10年後・20年後も綺麗を持続!
スタイリッシュな住宅に採用されやすいガルバリウム鋼板は、「メンテナンスフリー」と言われていますが実際は違います。
確かに高い耐久性を持つガルバリウムですが、メンテナンスは必要不可欠です。
それは、金属特有のサビが生じるため。
ただ、定期的に手軽なメンテナンスを行うだけで、10年・20年・30年後と永く綺麗を維持することができる素材。
では、ガルバリウム鋼板の外壁を掃除するには、具体的にどういったお手入れが適切なのかをご紹介していきますね。
予備知識とメンテナンスが不十分なことで後悔してしまわないように。
ガルバリウム鋼板についての理解を深めておきましょう。
ガルバリウムは錆びないのではなく「錆びにくい」外壁材
高耐久性の外壁材でありながら、メンテナンスが必要な理由。
それは、絶対に錆びない素材とは言えないという点から。
そのため錆びにくい外壁材として人気があるのですが、それでも錆が発生してしまうケースがあることを知っておかないと「失敗した!」と後悔してしまうことも多くあるようです。
錆びの原因
「錆びにくいガルバリウム」の外壁が錆びてしまう原因は主に以下の2つです。
錆の原因
- もらい錆
- コーティングの剥がれ
原因①:もらい錆
ガルバリウムの外壁で、サビ発生の原因として最も多いのがもらい錆。
雨や黄砂などには鉄粉が混入している場合もあるためです。
雨・風によって外壁に付着し、時間が経過するにつれて錆に変化していきます。
そのほかにも、外壁に装着している照明・物干・フックなどの金属類から移ってしまうことも。
原因②:コーティングの剥がれ
次に挙げられるサビの原因が、コーティングの剥がれです。
ガルバリウムは、錆びにくいようにするためのコーティングが施されています。
ただ、経年などを理由にコーティングが劣化していきます。
このようにコーティングが剥がれてしまうと、その箇所からサビが発生するという可能性があります。
ガルバリウムの外壁汚れ・サビの落とし方
ガルバリウム外壁のメンテナンス方法では「水で洗い流すこと」がとても効果的。
ガルバリウムは0.35mm程の薄い素材がゆえ傷付きやすいので、水圧の強い高圧洗浄機や固いブラシでこするのはNGです。
洗い方
ガルバ外壁の洗い方は基本、散水ホースで洗い流す「水洗い」です。
掃除の手順
- 最初は水洗いで全体的にサビ・汚れを洗い流す。
- コケなどの落ちない汚れには中性洗剤を1〜2%希釈してスポンジ洗い。
- 最後は水でよくすすぐ。
高所作業は危険です。
ガルバリウム鋼板の屋根掃除は業者へ依頼しましょう。
鳥のフンなどの白っぽい汚れは、菌やウイルスが混入しているため手袋やゴーグルなどで防護して、直接触れないように注意が必要です。
また、長いこと放置してしまった落ちにくい黒ずみ汚れなども、無理して外壁に傷をつけないよう外壁洗浄の専門業者に依頼することをオススメします。
予防方法
雨が汚れを流してくれるという特徴があるガルバリウム外壁。
その特徴から外壁汚れの予防方法でも、ホースの優しい流水で洗い流すのが効果的です。
メンテの頻度としては年に1度のお手入れが理想的です。
ガルバリウム鋼板が人気の理由
ガルバリウム鋼板が外壁に多く採用される人気の理由は、主に以下の内容が挙げれます。
人気の理由
- 耐久性に優れている
- 長い耐用年数
- 高い耐震性
- 高いデザイン性
耐久性に優れている
ガルバリウム鋼板は、耐久性に優れていることが人気の理由として最も多く挙げられます。
耐久性能によって金属系でありながら錆びにくいのがメリットです。
長い耐用年数
ガルバリウム鋼板の耐用年数は25〜35年程です。
一般的な外壁の耐用年数を比較すると以下のようになります。
外壁の種類 | 耐用年数の目安 |
木材 | 5~10年 |
サイディング | 15~20年 |
金属 | 20年以上 |
このようにガルバリウム鋼板は比較的、長い耐用年数であると言えるでしょう。
高い耐震性
ガルバリウムは耐震性に強い外壁素材です。
それは軽量だから。
そのため地震にも強いと言えるのです。
特に日本は地震が起きやすいため、耐震性が高い外壁材を採用することは家づくりの重要なポイント。
高いデザイン性
外壁のガルバリウム鋼板は、高いデザイン性が人気で、カラーバリエーションが豊富です。
そのため自分好みの家を実現しやすい素材といえるでしょう。
ガルバリウム外壁の注意点
ガルバリウム外壁を採用する前に、知っておきたい注意点をチェックしておきましょう。
注意点
- 傷がつきやすい
- 費用が高い
- 断熱性・遮音性が低い
- 部分補修ができない
- サビ発生の可能性
傷がつきやすい
ガルバリウム外壁で注意したいことは、傷がつきやすいという点です。
薄くて軽量な扱いやすい素材な分、衝撃が加わると凹みやすいといった特徴があるからです。
耐用年数は長いとはいえど、傷や色あせで経年劣化するということを把握して対策をとりましょう。
費用が高い
ガルバリウム外壁は比較的、費用が高い傾向と言えるでしょう。
例えば、以下のように窯業系サイディングと比べると、ガルバリウムの方がやや高めです。
外壁の種類 | 価格目安 |
窯業系サイディング | 5,000円/㎡ |
ガルバリウム鋼板 | 7,000円/㎡ |
ガルバリウム外壁でコストを抑えたい場合は、予算内でできるか業者に見積もりを依頼しましょう。
断熱性・遮音性が低い
ガルバリウム鋼板は、断熱性や遮音性が低いという点が挙げられます。
- 外気温の影響を受けやすい
- 音が外に漏れやすい
ガルバリウム外壁を採用する際には、断熱材入りの製品を検討するのがオススメです。
部分補修ができない
ガルバリウム外壁は、部分的な補修ができないのがデメリットです。
破損や劣化などで、サイディングのような一部分のみの張替えや補修・メンテナンスが難しい素材だからです。
そのため劣化部分の補強には、全面的な張り替えや重ね張りが必要となり、メンテナンス費用も高くなります。
あらかじめ念頭に入れておくと、万が一に備えておくことができますね。
サビ発生の可能性
前述のとおりガルバリウム外壁は、もらい錆やコーティングの剥がれによるサビ発生の可能性があります。
コーティングで錆びにくい特徴を持つ反面、経年劣化によって起こり得るサビの原因をあらかじめ理解しておくことで、予防することができます。
まとめ
ガルバリウム外壁のメンテナンス・掃除方法について解説しました。
ガルバリウムのメンテナンスが必要な理由は、キレイな状態や耐久性を長期間キープするため。
傷がつきやすいガルバ外壁のサビ・汚れ落としでは、高圧洗浄機を使用しないようにしたいです。
1年に1度といった頻度で、ホースの水ですすぎ洗いするだけの簡単なメンテナンスでOK。
外壁洗浄で楽にメンテナンスができて、長持ちしてくれるガルバリウム外壁は、これから外壁材を選ぶ方にとって有力候補と言えるでしょう。