外壁のコケ取りは業者に依頼?外壁掃除の業者の費用や自分で掃除する方法

外壁にコケが生えて緑色に汚れている場合、掃除は業者に依頼しないといけないのか自分で掃除できるのか悩むことがあるのではないでしょうか。

放置すると建物の劣化にもつながるので、気づいたら早めに対処することが大切です。
外壁のコケ取りを業者に依頼すると1㎡あたり100円~300円が相場です。
単価だけでなく、汚れや建物の状況によって費用は変動するので、必ず見積もりを複数社からとって比較検討しましょう。
業者に外壁のコケ取りを依頼する場合と自分で掃除する場合について解説していきます。
- 業者に依頼する費用相場
- 業者に依頼する判断基準
- 自分でコケ取りをするやり方
- 外壁のコケ取りを業者に依頼する際の注意点
外壁のコケ取りに悩んでいる方の参考になればうれしいです。
外壁のコケ取りを業者に依頼する費用

外壁のコケ取りを業者に依頼する費用は「㎡単価×面積+足場・諸経費」で決まります。
単価は「1㎡あたり100~300円」が相場です。

建物の構造や汚れの程度、足場の設置の有無などによって費用は変動します。
外壁洗浄の平米単価については>>高圧洗浄の平米単価の記事で単価の決まり方を解説しています。
外壁のコケ取りについての費用の内訳などを紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
基本洗浄費(㎡単価) | 外壁の面積1㎡あたりの料金 汚れの程度や洗浄方法で単価が変動する |
洗浄剤・薬剤費 | バイオ洗浄・防カビ剤など、追加薬剤が必要な場合に加算される |
高所作業費・足場設置費 | 2階建て以上や傾斜がある家屋の場合、安全のため足場を組むケースがある |
出張費・交通費 | 業者の所在地からの距離によって追加されることがある |
洗浄費は洗浄方法によって変動します。
洗浄方法 | 特徴 | 費用(㎡単価) | 向いているケース |
---|---|---|---|
高圧洗浄 | 水圧で表面の汚れを洗い流す | 100〜300円 | 軽度のコケ・ホコリ 1〜2年以内の汚れ |
バイオ洗浄 | 洗剤を使い根から分解 | 200〜300円 | 分厚いコケ・長期間放置された汚れ |
足場を設置するか足場なしで作業するかでも費用が変わってきます。
高圧洗浄の時間については>>外壁塗装の高圧洗浄の時間が2時間?の記事を参考にして下さい。
業者に依頼する際は、複数社から見積もりを取りましょう。
見積もりの内容を比較することで相場を把握することができます。
外壁洗浄の費用相場は>>外壁洗浄の費用相場の記事で事例などを紹介しながら解説しています。
外壁のコケ取りを自分でする方法
業者にコケ取りを依頼すると、数万円単位で費用がかかります。
できれば自分で掃除したいという方も多いでしょう。
自分でコケ取りをする方法をいくつか紹介します。
- ブラシやスポンジでこする
- 重曹を使う
- コケ取りスプレーをを使う

自分で掃除する場合は、範囲・汚れ具合・安全性に応じた方法を選びましょう。
高圧洗浄機は外壁を傷めるのでおすすめしません。
ブラシやスポンジでこする
外壁のコケ取りには、ブラシやスポンジでこすって落とす方法が基本です。
水をかけながらやさしくこすりましょう。
ブラシやスポンジは外壁の素材を傷めないように柔らかめのブラシがおすすめです。
ホームセンターなどで高所でも届く伸縮式ブラシを購入することができます。
ですが、高所や広範囲のコケは無理をしないほうがいいでしょう。
重曹を使う
外壁の軽いコケには重曹を使ったお掃除もおすすめ。
安全性が高く安価な重曹は、ナチュラルクリーニングの定番。
水に溶かしてスプレーして、しばらく置いてからブラシでこすってみましょう。
サイディングなど外壁材の種類を選ばずに使用できて安心です。
コケ取りスプレーを使う
外壁用コケ取りスプレーを使うと簡単にコケを落とすことができます。
スプレーして放置するだけで、自然にコケが落ちるので手軽ですね。
薬剤の種類によっては、外壁材に合わなかったり植物に影響を与えたりするので、商品説明は必ずチェックしましょう。
コケ取りスプレーはで>>外壁のコケ掃除の記事でおすすめの洗剤を紹介しています。
高圧洗浄機はおすすめしない
外壁のコケ取りに高圧洗浄機を使用するのはお勧めできません。
ケルヒャーに代表される家庭用高圧洗浄機は、コケ取りに使う場合は注意が必要です。
高圧洗浄機をおすすめしない理由
- 水圧が強すぎると外壁材を傷める
- コケの根が残ると再発する
- 洗浄水が跳ね返って周囲に迷惑がかかる
>>サイディングのつなぎ目のシーリング材に高圧の水を噴射すると、雨漏りの原因となることも。
高圧洗浄機で掃除をする際は、弱い水圧からためしてくださいね。
>>外壁を高圧洗浄機で自分で掃除する方法の記事で注意点ややり方を解説していますよ。
外壁のコケ取りを業者に依頼する目安

どのような状況だとコケ取りを業者に依頼するべきか、目安を確認しておきましょう。
- 広範囲のコケ
- 分厚いコケ
- 高所の外壁のコケ
- 外壁材に傷や劣化がある
- コケが何度も再発している
自分で対処するのが難しいときは業者に依頼することを検討しましょう。
広範囲のコケ
コケが家の外壁全体の広い面積にわたって繁殖している場合は、業者に依頼すると良いでしょう。
自分でやるのには、時間・労力がかかりすぎるからです。
ムラになったり汚れ残りがしたりして、コケが再発することも多いです。
広範囲のコケには、薬剤処理が必要になることもあります。
再発リスクを下げるために業者に依頼することをおすすめします。
分厚いコケ
厚みのあるもこもことしたコケが生えている場合、DIYの手作業でコケ取りをするのは難しいです。
表面だけでなく深く根を張っている可能性があるので、落としても再発しやすいでしょう。
専用薬剤やバイオ洗浄が必要となるので、プロの診断が必要となります。
高所の外壁のコケ
2階以上の外壁や屋根付近など、脚立では届かない場所は業者に依頼しましょう。
無理をすると落下してけがのリスクがあり危険だからです。
高所は足場を組まないと作業ができないことが多いです。
けがや事故を防ぐために、高所の外壁の掃除は業者に任せたほうが良いでしょう。
>>屋根に高圧洗浄は必要?の記事で屋根のメンテナンスや注意点を解説しています。
外壁材に傷や劣化がある
外壁の表面にひび割れ・剝れがある場合は、プロの専門業者に任せましょう。
自分でこすったり洗剤を使ったりすると、外壁の状態を悪化させる恐れがあるからです。
専門業者なら、外壁の洗浄前に補修など適切な処置を行うことができます。
コケが何度も再発している
自分でコケ取りをしているのに、何度もコケが再発してしまう場合は業者に依頼しましょう。
これは、原因の除去ができていないからです。
バイオ洗浄や防カビ剤など、業者で無ければできない処置が必要かもしれません。
コケは少しでも残っていると繁殖してしまいます。
表面だけの掃除ではなく、根から除去し防カビ対策を行ってもらいましょう。
外壁のコケ取りを業者に依頼する際の注意点

業者に外壁のコケ取りを依頼する際は、信頼できる業者に依頼することが重要です。
どこに頼んでも同じではないので、以下のポイントを押さえて確認しましょう。
- 見積もりが明瞭
- 対応が丁寧で迅速
- 口コミが良く実績が豊富
- 作業後の保証やフォローがある

信頼できる業者を選ぶためには「価格・対応・実績・保証」を確認しましょう。
費用が安いだけで選ばないで総合的に比較しましょう。
外壁洗浄の業者選びについては>>外壁洗浄業者の選び方の記事でポイントを詳しく紹介しています。
見積もりが明瞭
詳細な見積もりを出してくれる業者がおすすめです。
「高圧洗浄一式○○円」といった記載ではなく、㎡単価・薬剤費・足場代などが細かく明記されているか確認しましょう。
複数社で相見積もりをとり、費用の相場を比較すると良いでしょう。
外壁洗浄だけでも対応してくれる業者は専門性が高いことが期待できます。
対応が丁寧で迅速
最初の問い合わせから見積もりの対応で、担当者の対応が丁寧で迅速であることもポイント。
施工内容やリスクの説明がわかりやすく丁寧であるか確認しましょう。
問い合わせの際の連絡がスムーズだと、安心感があり信頼できそうですね。
口コミが良く実績が豊富
Googleのレビューや施工実績を確認しましょう。
過去の顧客の満足度や施工レベルをチェックすることができるからです。
おすすめは外壁掃除専門店として実績がある業者です。
地域密着型の業者も、費用が抑えられたり親身に対応してくれたりなどメリットがあります。
作業後の保証やフォローがある
一定期間の再施工保証がある業者がおすすめです。
クリーニング後にコケがすぐに再発するケースがあるからです。
アフターフォローがあると安心ですね。
見積もりの際に洗浄剤の持続効果や予防対策について説明してくれるかも確認しましょう。
まとめ
外壁のコケ取りは見た目だけでなく、建物の劣化や健康被害にもつながる大切なメンテナンスです。
軽いコケなら自分でも対応可能ですが、外壁を傷つけないように注意が必要です。
範囲が広い・コケが厚い・高所の作業が必要などの場合は、外壁洗浄の専門業者に依頼しましょう。
自分で掃除をするよりも確実に安全にコケの除去ができます。
業者を選ぶ際は、料金が安いだけでなく、実績や対応を重視することが大切です。
外壁のコケは見つけたら放置しないで、早めに対応してくださいね。