屋根に高圧洗浄は必要?外壁塗装前の高圧洗浄の費用や高圧洗浄しないリスク

屋根・外壁塗装の見積もりに高圧洗浄という項目があると、「本当に必要?」「自分でできるのでは?」と思う方もいると思います。
結論から言って、外壁塗装前の高圧洗浄は必要不可欠な工程です。
高圧洗浄をしないと、塗装の密着が悪くなり数年で塗装が剝れたり雨漏りにつながることも。
塗装の前でなくても、屋根のメンテナンスとして高圧洗浄は重要です。
屋根の劣化は見えないところで進行していることもあります。
定期的に洗浄だけを行うこともおすすめです。
この記事では、
- 屋根の高圧洗浄の必要性
- 屋根の高圧洗浄をしないリスク
- 高圧洗浄の費用
- 自分で屋根掃除をする危険性
などを解説していきます。
屋根のメンテナンスを検討している方は参考にして下さいね。
屋根の高圧洗浄の必要性

屋根の高圧洗浄は、見た目をきれいにするだけでなく屋根の寿命に関係する重要なメンテナンスです。
屋根の高圧洗浄の必要性
- 汚れやカビ・コケを除去する
- 塗料の密着性を高める
- 屋根の寿命を延ばす
屋根の塗装前には必要不可欠な工程。
高圧洗浄をするかしないかは塗装の仕上がりに影響します。

定期的に屋根を洗浄することで劣化スピードを遅らせることができます。
汚れやカビ・コケを除去する
汚れやカビ・コケを除去するために屋根の高圧洗浄は必要です。
表面が黒ずんでいた場合、高圧洗浄することで素材本来の色が復活するでしょう。
美観だけでなく、コケやカビが除去されることで雨水の排水がスムーズになることも期待できます。
塗料の密着性を高める
高圧洗浄をすることで塗料の密着性を高めることができます。
これは、屋根材の表面に残る油分やチョーキング粉を取り除くことができるからです。
高圧洗浄をしないと、塗料が密着せずに1~2年で剝れる可能性もあります。
屋根の汚れの種類と高圧洗浄をしないリスク
汚れの種類 | 影響 | 高圧洗浄をしないリスク |
---|---|---|
ホコリ・チリ | 塗料との接着が悪くなる | 塗膜の浮き・剥がれ |
カビ | 屋根材内部への浸食 | 屋根材の劣化・脆化 |
コケ・藻類 | 湿気を溜めて腐食を促進 | 屋根材の腐敗・断熱性の低下 |
排気ガス・油膜 | 油膜で塗料が弾かれる | 密着不良・塗りムラの発生 |
高圧洗浄をしておくことで、塗料本来の機能を最大限に引き出すことができるでしょう。
屋根の寿命を延ばす
屋根の寿命を延ばすために、定期的な高圧洗浄は欠かせません。
屋根材の劣化はカビやコケが原因で加速するからです。
カビやコケが根を張ると、屋根材に割れや浮きが生じます。
湿気の多い地域は年一回の高圧洗浄で、塗膜の寿命を延ばすことができます。
屋根の高圧洗浄をしないリスク
高圧洗浄をしないと劣化が気づかないうちに進行してしまうかもしれません。
メンテナンスとして屋根洗浄をしない場合、外壁塗装前に洗浄しない場合、それぞれのリスクを確認しましょう。
屋根洗浄をしないリスク
メンテナンスとして屋根洗浄を行わない場合、以下のリスクが潜んでいます。
- 美観が悪くなる
- 屋根材の劣化が進む
- 雨漏り
- 遮熱・断熱効果が落ちる
- 排水・通気が悪くなる
コケや黒ずみがたまると、外観が悪く印象が悪くなるでしょう。
見た目だけでなく、コケやカビが根を張ると屋根材の割れや浮き・剝れをの原因となります。
屋根材の表面が汚れていると遮熱・断熱効果のある塗料の性能が発揮されません。
結果的に光熱費にも影響が出るかもしれません。
雨どいや排水口が詰まりやすくなるので、水はけや通気性が悪くカビ・コケの繁殖が促進されます。
外壁塗装前に高圧洗浄しないリスク
外壁塗装前に高圧洗浄をしないと以下のリスクがあります。
- 蓄積した汚れが塗装に悪影響を与える
- 塗装の仕上がりが悪くなる
塗装前に高圧洗浄をしないと、汚れの上に塗料が塗られてしまうので、しっかり接着することができません。
その結果、塗膜の浮き・剝れ・膨れなどのトラブルに発展する可能性があります。
細かな砂やコケの上に塗装するとムラが目立ち、艶の出方にも差が生まれます。
塗装の仕上がりが悪くなるので、高圧洗浄の工程はとても大切なのです。

屋根の塗装前にしっかり洗浄しないと、見た目だけでなく性能も損なわれる可能性があります。
屋根の高圧洗浄の費用

屋根の高圧洗浄の費用相場は、一般的に1㎡あたり100~300円程度です。
>>高圧洗浄の平米単価の記事で単価を決める要素について解説しています。
項目 | 費用相場 |
---|---|
洗浄作業単価 | 100〜300円/㎡ |
足場費用(必要時) | 5〜15万円(建物規模により) |
合計目安 | 3〜8万円(足場なし) |
足場なしで作業できる1階の屋根や、勾配の緩い屋根なら比較的安い値段で対応してもらえます。
屋根の高圧洗浄の料金は、汚れの状態や建物の作りなどで大きく変動します。
業者に依頼する際は、複数社から見積もりを取って相場を把握して検討しましょう。
信頼できる業者を選ぶために>>外壁洗浄業者の選び方の記事も参考にしてくださいね。
屋根掃除を自分でするのは危険!
高圧洗浄機を使ってDIYで行おうと考える人もいますが、屋根の掃除を自分でやるのはとても危険です。
屋根掃除を自分でするリスク
- 転落
- 屋根材の破損
- 感電

脚立などを使って高圧洗浄機で屋根の掃除をするのは危険です。
屋根に上がって作業をしていると転落の恐れがあります。
転落
屋根の掃除を自分でする際、最も重大なリスクは転落です。
一般住宅の屋根から落下すると、大怪我や命の危険があります。
水で濡れると滑りやすく、プロのように安全に作業するのは難しいことです。
屋根材の破損
屋根材を破損してしまうリスクもあります。
ケルヒャーなどの家庭用高圧洗浄機は水圧の調整が難しいからです。
築年数が経った住宅の、もろくなった屋根材を割ってしまうことがあります。
塗膜に傷をつけて劣化を早めることにもなりかねません。
感電
屋根で作業をして感電する事故も発生しています。
電線やアンテナ周りに水をかけてしまうと大変危険です。
延長コードを濡らした場合、漏電や火災の危険性もあります。
屋根の高圧洗浄に関するQ&A

屋根の高圧洗浄に関することをQ&Aで紹介します。
- 屋根はケルヒャーで高圧洗浄してもいい?
- 屋根の洗浄のみを依頼できる?
- 屋根を高圧洗浄するときの飛散防止とは?
- 屋根を高圧洗浄すると雨漏りする?
屋根はケルヒャーで高圧洗浄してもいい?
ケルヒャーに代表される家庭用の高圧洗浄機で屋根を洗浄するのは、基本的にNGです。
ノズルの使い方や角度によっては屋根材を傷めてしまうからです。
屋根の掃除にはプロ用の高圧洗浄機と施工技術が前提となります。
屋根の洗浄のみを依頼できる?
屋根の洗浄のみを業者に依頼することは可能です。
外壁洗浄専門業者に相談してみましょう。
定期的にメンテナンスをすることで屋根の寿命を延ばすことも可能です。
屋根を高圧洗浄するときの飛散防止とは?
屋根を高圧洗浄する際は、養生ネットや防護シートで周囲を囲うのが一般的です。
施工の際には事前に近隣への挨拶をするのが必須。
周囲への水や泥の飛散で近隣トラブルになるのを防いでくれるでしょう。
屋根を高圧洗浄すると雨漏りする?
基本的に屋根を高圧洗浄しても雨漏りはしません。
ですが、屋根材が劣化してクラックがあると、高圧水が入り込んで雨漏りがすることがあります。
施工前に点検をし、問題がある場合は事前修繕が重要です。
屋根の掃除は業者に依頼しましょう!
屋根掃除は自分でできるかもと思いがちですが、業者に依頼することをおすすめします。
理由としては、高所での作業であり高圧水の調整など専門知識が必要だからです。
自分でDIYで屋根を掃除をして、屋根材を破損して修繕に余計な費用がかかるケースもあります。
屋根を自分で掃除するのと、業者に依頼することを比較してみました。
比較項目 | 自分で掃除する | 業者に依頼する |
---|---|---|
安全性 | × 高リスク | ◎ 安全対策あり |
洗浄力 | △ 弱い | ◎ プロ仕様 |
仕上がり | △ 不均一 | ◎ 高品質 |
飛散・近隣配慮 | × 難しい | ◎ 養生あり |
費用(総額) | ○ 安く済む | △ 足場代込み |
屋根の掃除を自分でするのは危険なだけでなく、仕上がりに満足できない可能性が高いです。
費用はかかりますが、業者に依頼することにはメリットが多く、屋根のメンテナンスができるので結果的に安上がりとなることもあります。

屋根掃除はプロの任せるのが安心で確実です。
まとめ
屋根塗装をする場合高圧洗浄は大切な工程です。
この理由は、塗料の密着性や屋根の寿命に直結するからです。
塗装を考えていなくても、屋根を長持ちさせるために定期的にメンテナンスとして高圧洗浄をするのはとても重要です。
屋根の掃除を自分でするのは危険で様々なリスクがあります。
安全のためにも信頼できるプロの洗浄業者に依頼しましょう。
高圧洗浄をしないことでトラブルが起こることは少なくありません。
大切な住宅を守るために、信頼できる業者に相談することから始めてみましょう。