外壁の緑汚れ・苔掃除|外壁塗装の北側にある家のコケ・カビ・藻の原因と予防

外壁の緑汚れ・苔掃除|外壁塗装の北側にある家のコケ・カビ・藻の原因と予防

家の外壁に緑色の汚れが目立つ…

外壁の汚れで緑って何もの?

苔なのかカビなのか見分けつかない!

このような悩みをお持ちなら、ぜひ参考にご覧ください。

この記事では、「外壁についた緑汚れ・緑コケの掃除」について詳しくご紹介していきます。

解説内容

  • 緑汚れの見分け方
  • 緑苔・緑カビ・藻の原因
  • 業者か自分で掃除する判断基準
  • 緑汚れの落とし方
  • コケを放置するリスク
  • 緑汚れの予防策
  • オススメのコケ取り剤3選

業者に依頼すべき判断基準は、広範囲な汚れ・高所の汚れ・劣化が激しい場合です。

初期段階の軽度な緑汚れなら、自分で落とせるため、ご紹介する簡単な方法でお試しください。

ただし、汚れ落としの判断に悩む場合は、やはり専門業者へ相談する必要があります。

外壁洗浄のメンテナンスで後悔しないよう、緑汚れ・緑コケの掃除のポイントを順に見ていきましょう。

目次

緑汚れの見分け方

緑汚れの見分け方

緑汚れには一見、見分けがつかなくなるものも。

まずは、それぞれの見分け方や特徴について解説していきます。

見分け方

  • 緑苔
  • 緑カビ

緑苔

コケは水分と光のある場所を好みます。

コケは植物で、成長するには光合成が必要だから。

苔の見分け方は、外壁のデザインや建物の環境から判別できます。

苔が外壁に繁殖する条件

  • 外壁に凹凸がある
  • 森林、川、池がある

外壁に凹凸がある

外壁材の表面に凹凸があると苔が繁殖しやすい環境に。

なぜなら、凹凸がある外壁材は苔の胞子が付着しやすいため。

また、外壁の塗膜劣化・剥がれで胞子が引っ掛かることからコケが繁殖しやすくなります。

森林・川・池がある

周辺に森林があると、苔が繁殖しやすい環境となります。

それは苔の胞子が多く漂っているため。

風で飛ばされた胞子が外壁に付着。

また、川や池があると空気中の水分が多くなり、外壁表面の湿度が高まって、苔が繁殖しやすくなります。

緑カビ

カビは、日光の当たらない場所でも繁殖します。

カビは菌類で、成長に光合成を必要としないため。

カビが外壁に繁殖する条件

  • 水分がたまる
  • 汚れを放置
  • 日当たりが悪い
  • 植物に囲まれる

外壁にできるカビは、緑色だけでなく、黒ずんでいたり白っぽかったりすることも。

そのため汚れの色で見分けることも可能。

水分がたまりやすい

カビは、水分がたまりやすい外壁に発生しやすいです。

それは、水分と湿気を好むため。

汚れを放置している

カビの繁殖は、必要な栄養として有機物を好み、汚れが放置されている場所に発生しやすいです。

これは、外壁に付着する汚れには有機物が含まれいるため。

日当たりが悪い

カビは日当たりが悪い場所に発生します。

なぜなら、北側の外壁や隣家の距離が近い外壁は、カビが好むじめじめした環境になるため。

また、物が多く積まれていて風通しが悪い環境も同様です。

植物に囲まれている

外壁が植物に囲まれている場合も、カビが発生しやすいでしょう。

理由は、空気中に漂うカビの胞子は植物に付着し、風が吹くと飛ばされやすいため。

藻の繁殖にも日光が必要です。

それは、藻も苔と同じ植物のため。

藻の特徴は、水中で育つ植物という点。

周辺に川・池などがあると、藻が繁殖している可能性が高いです。

緑苔・緑カビ・藻の原因

緑苔・緑カビ・藻の原因

外壁につく緑苔・緑カビ・藻の原因は、主に以下の内容が挙げられます。

原因

  • 環境
  • 温度差
  • 経年劣化
  • デザイン

環境

原因1つ目は、日当たりの悪い家や北面の外壁といった環境です。

外壁の緑汚れは、風に飛ばされたコケの胞子が壁に付着して繁殖を広げるため。

苔・カビ・藻は、

  • 湿気が多い
  • 直射日光が当たらない

というような場所を好みます。

また、周辺環境が森林などの自然に囲まれた家には胞子が飛びやすく、コケが繁殖しやすい条件に。

温度差

原因2つ目は、室内と室外の温度差です。

温度差によって外壁周辺の湿度を高め、コケの発生原因になるため。

例えば、エアコンの使用による温度差が大きいほど、結露の水が溜まります。

結露が多いと湿度の高い状態が続き、コケの繁殖が活発になる環境に。

経年劣化

原因3つ目は、外壁の経年劣化です。

外壁には防水機能が備わっていても、長い期間が経てば雨風にさらされ、防水機能も低下するため。

防水機能の低下により、外壁の湿度が上昇してコケが繁殖しやすい環境に。

デザイン

原因4つ目は、外壁のデザインです。

特に凹凸のあるデザインの外壁は水や汚れが溜まりやすい構造のため。

外壁デザインの種類としては、

  • サイディング
  • モルタル
  • リシン

などが挙げられます。

平らで水が溜まらないような外壁はコケが生えにくく緑汚れが付着しにくいと言えます。

業者か自分で掃除する判断基準

業者か自分で掃除する判断基準

緑汚れの初期症状なら、自分で掃除して十分綺麗にすることも可能です。

ただし、以下に該当する場合には、専門業者への依頼をオススメします。

業者に依頼する判断基準

  • 広範囲な緑汚れが
  • 2階以上の高所
  • 塗膜の劣化

緑汚れのコケ・カビ・藻は、しっかり綺麗に除去できないと再繁殖してしまう恐れもあるからです。

また、高所作業での転落の危険性や、外壁の劣化進行は自分でやると、悪化させるリスクも。

特に激しい劣化症状は、塗装工事も含めてプロに依頼するようにしましょう。

緑汚れの落とし方

緑汚れの落とし方

外壁についた緑汚れの落とし方は、

  • 自分で落とす場合
  • 業者に依頼する場合

では、どのように異なるのか比較してみます。

自分で落とす方法

自分で掃除する場合は、以下の方法で行います。

自分で落とす方法

  • 洗剤
  • ブラシ
  • スポンジ
  • 高圧洗浄

業者で落とす方法

専門業者へ依頼する際には、以下の方法で対応してもらいます。

業者で落とす方法

  • 高圧洗浄
  • バイオ洗浄(薬剤で汚れを根本から落とす)

また、以下の症状が見られるケースでは、洗浄だけでなく「外壁塗装」による保護も必要となります。

外壁塗装が必要なケース

  • 色あせ
  • ひび割れ
  • 塗膜が剥がれ
  • チョーキング現象

業者に依頼する外壁クリーニングの料金の費用相場は>>外壁洗浄の相場で解説しています。

コケを放置するリスク

自分でできる外壁のコケ取りは「低い場所」「初期症状」の場合

外壁や屋根に発生したコケを放置すると、以下のようなデメリットが生じます。そのため早めの対処が重要なのです。

コケを放置するリスク

  • 建物の劣化を促進する
  • 美観が損なわれる
  • 健康への悪影響
  • 清掃・修繕費用が増加する
  • 滑りやすくなり事故の原因になる

建物の劣化を促進する

表面が常に湿潤な状態となり、外壁材や屋根材の劣化が進む原因になります。

コケは湿気を含んだ状態で外壁や屋根に付着し続けるからです。

特に、モルタルや木材など吸水性の高い素材では、内部に水が浸透し、ひび割れや腐食を引き起こすことがあります。

また、劣化した部分から雨水が侵入すると、防水性能が損なわれ、建物寿命を縮める可能性も。

美観が損なわれる

緑色のコケや黒ずみは見た目に悪影響を及ぼし、建物全体が古びた印象になります。

これが進行すると、不動産価値の低下や近隣住民への悪印象につながる可能性があります。

特に、外観を重要視する商業施設や住宅街では注意が必要です。

健康への悪影響

菌類はアレルギーや呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性があり、特に小さな子どもや高齢者がいる家庭ではリスクが高まります。

コケが発生する環境では、カビや藻などの菌類も繁殖しやすくなるためです。

健康被害にも影響があることも懸念しておくべきでしょう。

清掃・修繕費用が増加する

外壁や屋根材の劣化が進行すると、修繕や再塗装が必要になり、予期しない高額な出費につながる可能性があります。

コケが広範囲に広がると、簡単な掃除では対応しきれなくなり、専門業者によるクリーニングが必要になる場合があるからです。

また、劣化の促進にも直結するので、修繕費用に発展してしまうことも。

発見したらなるべく早めの対処をお勧めします。

滑りやすくなり事故の原因になる

外壁だけでなく、玄関周りや階段などにコケが繁殖した場合、足元が滑りやすくなり、転倒事故のリスクが高まります。

特に雨の日や湿気の多い季節には注意が必要です。

コケは放置せず、早期に掃除や適切な対策を行うことで、建物の寿命を延ばし、安全かつ快適な環境を保つことが重要です。

自分でできる緑汚れの予防策

緑汚れの予防策

緑汚れを外壁に拡大させないための、自分でできるお手入れ方法・予防対策をご紹介します。

予防策

  • 水洗い
  • 重曹で自作スプレー
  • 洗浄剤・漂白剤の使用
  • 目立ちにくい外壁カラーに塗装する
  • 汚れがつきにくい外壁材を採用する

水洗い

緑汚れを広げないため、外壁にカビや苔を見つけたら早めに水洗いをします。

柔らかいスポンジを使ってカビ・苔をこすり洗いし、ホースの水流でながします。

もし外壁が劣化している場合は着手しないように注意。

落としにくい場合は、家庭用の中性洗剤を使用してもOK。

重曹で自作スプレー

重曹でコケ取りスプレーを作ることができます。

手順

  1. 重曹小さじ2杯を200ミリリットルの水に加え混ぜる
  2. 1をスプレーボトルに入れる
  3. スプレーボトルの重曹水をコケ・汚れに吹きつける
  4. 吹きつけた箇所をスポンジなどで擦る
  5. 水で流す

洗浄剤・漂白剤の使用

緑のコケが水洗いで落とせないときには、ホームセンターやインターネットで購入できる洗浄剤・漂白剤を使います。

発生期間が浅い緑汚れであれば除去が可能。

ただ、洗浄剤や漂白剤は強い除菌力がある反面、外壁の塗膜を傷めてしまう可能性があるため、まずは目立ちにくい箇所でお試し洗いを。

状態に問題がないことを確認してから、外壁に散布します。

続いては、手軽に買える高評価のオススメ洗浄剤を見ていきましょう!

目立ちにくい外壁カラーに塗装する

家の壁外壁が緑色になるのが目立ちにくくなる対策として、中間色カラーで塗装するのもオススメです。

汚れが目立ちにくい濃い色を選ぶことで、緑汚れを視覚的に抑えられるからです。

緑の汚れが気になりにくいカラー

  • ベージュ
  • グレー
  • カーキ
  • グリーン

緑汚れは主にコケや藻によるもので、湿気の多い場所や日陰になりやすい外壁部分に発生します。

この汚れは白や明るい色の外壁では特に目立ちやすく、汚れが外観を損ねる原因となります。

ちなみに運気を左右すると言われている「風水」から見る外壁の色一覧は、>>外壁塗装を黒系にでご紹介しているので参考までにご覧ください。

濃い色は日射熱を吸収しやすい性質があるため、地域の気候や建物の条件を考慮して選ぶことが重要。
また、色選びは機能性も考慮することも重要ポイント。

抑えめなくすみカラーでおしゃれなモスグリーンやツートンカラーも人気です。

外壁の素敵なカラーリングやデザインに関しては、>>外壁サイディングの人気色ランキング>>外壁サイディングデザイン集で詳しくご紹介しています。

汚れがつきにくい外壁材を採用する

外壁の緑の汚れが気にならないようにする方法として、「外壁材の選択」も効果的です。

防汚性能を備えたサイディングボードや光触媒塗装を選ぶといいでしょう。

齋藤

表面に汚れが付着しても雨で自然に洗い流されるセルフクリーニング効果が期待できます。

一方で、特に汚れがつきやすい外壁材の特徴は、凹凸のあるタイプと言えます。

例えば、以下のような外壁材が挙げられます。

  • 一部のサイディング材
  • モルタルなどの塗り壁

緑の汚れ以外にも、黒ずみ汚れや埃などが溜まりやすいためです。

これらの予防策を採用することで、緑汚れの発生を効果的に抑え、美観を長く保つことができます。

メンテナンスの頻度を減らすことにもつながるため、長期的にみてもコストパフォーマンスが高くなります。

>>外壁塗装に高圧洗浄機では、外壁洗浄にオススメの高圧洗浄機をおご紹介しています。

オススメのコケ取り剤3選

オススメのコケ取り剤3選

家の外壁についている苔・カビなどの緑汚れに効果的な専用洗剤を3つご紹介します。

どれもホームセンターやアマゾンなどで販売している商品です。

コケ取り剤3選

使用の際には、マスク・ゴム手袋の着用をお忘れなく!

苔とり剤人気ランキングトップ5をご紹介している>>外壁の黒ずみの落とし方も参考にご覧ください。

カインズなどのホームセンターでも手軽に購入できるコケ取り剤 を参考にご覧ください。

キエールコケカビ

価格:2,773 円(税込)

キエールコケカビ

画像:Amazon

キエールコケカビは、スプレーするだけで水洗い不要のタイプ。

コケ・カビ・地衣植物・黒ずみを除去して防止効果も期待できます。

スプレー容器などに5倍で薄めて外壁、ブロック塀、コンクリート塀などに噴射しておくとキレイに!

銅イオン配合で殺菌・コケ除去率アップ

ワンステップ・スプレー・クリーナー

価格:2,780 円(税込)

ワンステップ・スプレー・クリーナー

画像:Amazon

ワンステップ・スプレー・クリーナーは、屋外のカビ・コケ・地衣植物・藍藻類の除去や、発生防止に開発された屋外用クリーナーです。

効果は遅効性でも、散布後に薬剤がじわじわと染み込んで、防カビ・防コケの再発抑制効果も。

こちらも散布後はそのまま放置しておくだけで水洗い不要タイプ。

コケカビ取り

価格:3,900 円(税込)

コケカビ取り

画像:Amazon

コケカビ取りは、外壁・ベランダ・墓石・ブロック塀等、建造物の周囲に付いた青ゴケ・地衣植物を除去する事で、カビの発生を予防。業務用サイズの4L。

4m噴射ノズル・2mコード付きでおいたままスプレーできます。

一晩で効果を実感できたという口コミ・レビューも!

人気の洗剤・掃除道具は>>外壁汚れ落としや外壁の掃除でご紹介しています。

まとめ

今回は、「外壁についた緑汚れ・緑コケの掃除」について解説しました。

外壁の緑汚れを業者に依頼する基準としては、広範囲な汚れ・高所の汚れ・劣化が激しい場合です。

一方で、初期段階の軽いな緑色の汚れであれば、自分で落とせるケースがほとんど。

ただし注意したいのは、汚れ落としの判断に悩む場合です。

判断がつきにくいのも緑汚れの特徴。

その場合には早めにプロへ相談しましょう。

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