【外壁の雨だれ】落とし方と予防法|屋根・外壁塗装の黒ずみ汚れの原因と掃除

【外壁の雨だれ】落とし方と予防法|屋根・外壁塗装の黒ずみ汚れの原因と掃除

塗り壁の雨だれ掃除をなんとかしたい!

外壁の雨だれ洗浄や雨だれ防止策って?

雨だれの汚れ落としはどんなグッズがいい?

とくに外壁の黒ずんだ汚れは目立ってしまうため、早めになんとかしたいもの。

かと言って、自分で掃除してキレイにできるか、業者に頼むべきかひとりで悩んでいませんか?

齋藤

そのお悩みを解決します!

この記事では、「外壁の雨だれの落とし方・防止対策」について詳しくご紹介していきます。

解説内容

  • 自分で出来る落とし方
  • 再発防止策
  • 雨だれ・黒ずみの原因
  • 専門業者の費用相場

外壁の雨だれを落とす方法には、自分でできる場合と専門業者に依頼すべき場合があります。

それぞれの特徴や、雨だれの原因、雨だれ対策などを知っておくことで、外観をキレイに保ち、保護機能などを長く維持させることにつながります。

具体的にできることをチェックしていきましょう。

目次

自分で出来る雨だれ跡の落とし方

自分で出来る雨だれ跡の落とし方

家の窓枠、門柱、ベランダ、外壁塗装など建築物に付着している黒い雨垂れの跡。

自分でも落とせる方法があります、上から順に試してみましょう。

落とし方

  • 中性洗剤
  • 雨だれ除去クリーナー
  • 高圧洗浄機

雨だれとは
雨垂れは外壁をつたって滴り落ちる雨水、雨滴(あましずく)。
外壁についたほこりや排気ガスなどの汚れが雨水とともに垂れ流されることで黒っぽい汚れがつき、美観を損なったり外壁の劣化につながるため放置することはお勧めできません。

中性洗剤

外壁の雨だれ汚れは、家庭用の食器洗剤・浴室洗剤などの中性洗剤で代用することができます。 

外壁汚れには炭酸カルシウムなどの化学物質を含み、中性洗剤の成分がそういった汚れを落とすのに効果的だからです。

一方で、酸性洗剤・アルカリ性洗剤・クレンザーが入った洗剤などは、外壁を傷つけたり変色さる可能性があるため、使用することはオススメしません。

手順

  1. ホースの流水で外壁の土・ホコリなどの汚れを洗い流す
  2. ぬるま湯と中性洗剤を薄めてスポンジに含み外壁を優しく洗う
  3. ホースの流水で洗剤をしっかり洗い流す
  4. 仕上げにタオル等で水分を拭きとる

外壁専用雨だれ除去クリーナー

中性洗剤で落ちない場合には、外壁用の専用クリーナーで洗浄するのがおすすめです。

ホームセンターやインターネット通販サイトなど500円〜3,000円程度で販売されています。

ただし、外壁材の種類によって使用可能であるか注意が必要です。

家の壁材に対応する洗剤であるかしっかりとチェックしましょう。

また、使用方法や手順は、使用するクリーナーに記載ある内容に従って行います。

参考:カインズ外壁汚れ用洗剤
参考:業務用清掃用品monet

高圧洗浄機

専用クリーナーでも除去できない汚れには、家庭用高圧洗浄機を使用します。

ホームセンターやネット、家電量販店などで1万円〜8万円前後で購入できます。

ただし、注意したいのが高圧洗浄に向いてる外壁材とそうでないものがあるということ。

適合性外壁材の種類
高圧洗浄機OKタイル
レンガ
高圧洗浄機NGサイディング
モルタル
ALC

外壁洗浄に不向きなサイディング・モルタル・ALCなどに使用してしまうと、外壁の表面を傷つけてしまい、汚れの付着率が高まって、劣化の促進につながる恐れがあります。

その場合は、専門業者にお任せするのが安心です。

雨だれ・雨染みの再発防止策

再発防止策

雨だれ・雨染み(水染み)の清掃が完了したら、せっかくキレイになった壁をまた汚さないための再発防止策があるのでご紹介します。

雨だれの予防法

  • 水切り・庇の設置
  • 防汚塗料
  • 汚れが目立たないカラー

水切り・庇(ひさし)の設置

雨だれ

画像:佐藤塗装店「雨だれ防止ツタワンD

窓サッシの下や軒天、塀、壁面に水切りや庇を設置することによって、雨だれの予防対策になります。

窓サッシのような箇所は特に水の通り道となって汚れがためりやすい場所だからです。

主に以下のような名称で、後付け対応の雨垂れ防止商品が販売されています。

雨だれ防止グッズ

  • 水切り
  • 庇(ひさし)
  • 伝い水防止
  • 雨筋ストッパー
  • ルーバー


参考:LIXIL
参考:YKK

防汚塗料

セルフクリーニング機能が備わった塗料を外壁に塗ることも効果的です。

主に、以下の塗料が該当します。

種類特徴
低汚染塗料親水性が高い
光触媒塗料太陽の光で汚れを浮かせる

低汚染塗料は、雨で汚れを洗い流す作用が働きます。

水との馴染みがいい特性を生かして、外壁に付いた汚れと雨を一緒に流す効果。

光触媒塗料は、太陽光を活用し、汚れを防ぐ作用。

光で浮かせた汚れを、雨と同時に流れやすくする効果が期待できます。

光触媒は空気浄化機能もある環境にも優しい塗料。

ただし、光触媒は太陽光が当たることで効果発揮するため、日当たりの悪い環境にはオススメできません。

汚れが目立たないカラー

雨だれなどの汚れが目立ちにくい色の塗料で塗装してしまうのもひとつの手。

外壁の汚れが目立たない色

  • グレー
  • ベージュ
  • アイボリー

グレー

外壁の中でも人気色のグレー。

なぜなら最も汚れが目立ちにくいから。

外壁汚れのほとんどが中間色

例えば、暗めの灰色・茶色・緑色・黒ずんだ色などなど・・・

このような色味と同化しやすいのがグレー系の塗料なのです。

ベージュ

ベージュは、グレー同様の中間色。

土色のような汚れと同化しやすいため、汚れていてもあまり目立たない色味です。

汚れの色味は淡い色と好相性。

アイボリー

黄味を帯びた白色のアイボリー。

ベージュよりもやや白寄りの色味で、やはり人気の高い色。

砂や泥などの色味と同化しやすいため、土埃の多い立地に適しています。

風水では金運にもいいとカラー言われています。

>>外壁塗装を黒くしたい!では、風水から見た外壁の色を一覧表でご紹介しています。

雨だれ・黒ずみの原因

雨だれ・黒ずみの原因

外壁の雨だれ・黒ずみの原因は主に、以下の内容が挙げられます。

原因

  • 撥水性の低下
  • 汚れの付着
  • 雨水による流水

経年劣化による「撥水性の低下」によって、外壁に付着しやすくなった汚れ(塵・ホコリ・排気ガス)が、雨水と共に残り、垂れた痕跡としてそのまま黒ずみに変化してしまう現象。

自分では落としきれない汚れもあるため、プロの専門業社に依頼することも検討してみましょう。

撥水性の低下

外壁の雨だれや黒ずみの原因の一つに、撥水性の低下があります。

撥水性が低下すると、外壁の表面に水が残りやすくなり、汚れが溜まりやすくなるため。

新築時や塗装直後の外壁は、通常、撥水効果があり、雨水が表面を滑り落ちていきます。

しかし、時間が経つにつれ、紫外線や風雨などの影響で外壁材や塗料の撥水性能が低下傾向に。

この結果、外壁に雨だれや黒ずみが発生しやすくなります。

撥水性が低下した状態では、雨水が壁に染み込み、内部に水分が蓄積。
これが原因で外壁材自体が劣化し、さらに汚れが付きやすくなる悪循環が生まれることに。

定期的なメンテナンスや再塗装で撥水性を回復させることが、雨だれや黒ずみの発生を防ぐためには重要です。

汚れの付着

外壁に汚れが付着することも、雨だれや黒ずみの主要な原因です。

外壁は常に風や空気中の汚染物質、砂塵、花粉などにさらされているから。

これらの汚れは、時間とともに外壁に積もり、特に表面が粗い材質や古くなった塗装面では、汚れがより定着しやすくなります。

加えて、撥水性が低下した外壁では、汚れが雨水と一緒に外壁に残り、乾燥後に黒ずみとして目立つようになります。

外壁の凹凸部分やひび割れには特に汚れが溜まりやすく、一度付着すると落ちにくくなるという特徴も。

定期的な外壁の洗浄や、汚れを防ぐための撥水コーティングなどのメンテナンスが、汚れの付着を防ぎ、雨だれや黒ずみを軽減するためには不可欠です。

雨水による流水

雨だれや黒ずみの原因として、雨水による流水の影響も大きいです。

雨水が外壁を流れる際、その流れに沿って汚れが引きずられ、筋状の跡が残ることになるからです。

特に、外壁の構造上、雨水が集中して流れやすい窓枠などから雨水が滴り落ちる場所では、雨だれの跡が目立ちやすくなります。

屋根や雨樋の不具合では、外壁に直接大量の雨水が流れ、雨だれや黒ずみの原因になりやすい。

このような雨水の流れによる汚れは、一度発生すると簡単には除去できず、美観を損なうだけでなく、長期間放置すると外壁材の劣化を引き起こすこともあります。

齋藤

適切な雨樋のメンテナンスや、雨水の流れをコントロールすることで、これらの問題を防ぐことができます。

業者に依頼する場合の費用相場

業者に依頼する場合の費用相場

専門業社へ外壁クリーニングを依頼した場合の費用相場は以下の内容です。

洗浄方法  費用相場 水道代
高圧
洗浄
100〜300円/㎡1,000~2,000円
バイオ
洗浄
500〜800円/㎡2,000~4,000円

バイオ洗浄とは
生物の力を応用した生分解性が高い植物性洗剤での洗浄法。
高圧洗浄で落ちない汚れ・苔・カビなどを根本から洗浄。

平均的な住宅の広さが30坪とすると、

通常の高圧洗浄で3〜5万円程度となります。

また、一軒家の2階部分や屋根の洗浄も依頼するとなれば、足場設置費用も発生するため、およそ15万円前後の追加費用が発生します。

もし、外壁塗装の塗り替えを検討中の場合には、一緒に済ませてしまった方が足場設置代金を1回分で終わらせることができます。

業者を選ぶ際には、相見積もりを取り、施工面積を計測して明確な料金提示をしてもらえる会社に依頼しましょう。

まとめ

今回は「外壁の雨だれの落とし方・防止対策」について解説しました。

ご紹介した雨汚れの掃除方法や予防策をぜひ実践してみてください。

定期的にお手入れをすることで、外観をキレイに保つだけでなく、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

また、落としきれない汚れは、無理に洗浄しても外壁を傷つけ、劣化を促すことに。

その場合には、プロの専門業社に依頼した方が良いでしょう。

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