【外壁塗装】高圧洗浄の近隣トラブル!注意点やデメリット・戸建てマンション

【外壁塗装】高圧洗浄の近隣トラブル!注意点やデメリット・戸建てマンション

戸建やマンションにおいて外壁塗装前に行う高圧洗浄は、汚れを徹底的に除去し、塗装の仕上がりを良くするために重要な作業工程。

ただし、外壁の洗浄作業によるトラブルも懸念されています。

例えば、高圧洗浄機のモーターによる騒音や水しぶきが飛んでくるなど隣家からのクレーム、仕上げが雑で汚れ残りがあったり、塗装や塗膜剥がれの原因になるなど。

こういった近隣への迷惑や建物自体へのダメージなどのトラブルが発生するデメリットがある一方で、塗料の効能を最適化して建物寿命を延ばす効果にも役立っているメリットが挙げられるのが、外壁高圧洗浄の特徴。

齋藤

これらの注意点を認識し、適切な対策を行うことでデメリットを解消することが可能です。

今回ご紹介する下記の内容をチェックして、安心・快適な住まいの実現にご活用ください。

外壁の高圧洗浄についてわかること

  • 起こりうるトラブル事例
  • トラブル防止法
  • 優良業者を選ぶポイント
  • メリット・デメリット
  • 低圧洗浄がオススメ
  • 雨の日に行ってもOK
目次

外壁塗装の高圧洗浄をする際に起こりうるトラブル

①外壁塗装の高圧洗浄をする際に起こりうるトラブル

まず、外壁塗装に高圧洗浄する場合に起こりうるトラブルやリスクについて、下記の内容をそれぞれご紹介していきます。

外壁洗浄のトラブル

  • 汚れ残り
  • 外壁材がはがれる
  • 通気口から水分が浸入する
  • 隣家に水が飛散
  • 近隣への騒音

マンションやアパートの高圧洗浄については、>>アパートの外壁塗装を高圧洗浄で掃除で解説しています。

汚れ残り

雑な例

「高圧洗浄で汚された」なんていうケースも中にはあります。

高圧洗浄機で外壁を洗浄しても汚れがキレイに落としきれず、色ムラが残ってしまうケースです。

これは自分でやった場合に限らず、プロの業者に依頼しても雑に作業されてしまうケースもあり得るからです。

例えば、洗浄規模にもよりますが2〜3時間で戸建て住宅の洗浄が終わってしまうのは、短時間すぎてしっかり洗浄できているとは考えにくいと言えるでしょう。詳しくは>>外壁塗装の高圧洗浄で汚れ残り|2時間で外壁の高圧洗浄で解説。

外壁洗浄は7時間前後が一般的。

仕上がりに満足できるようにするためには、丁寧に点検を行い、>>作業工程ごとの詳細な見積もりを出し信頼できる専門業者に依頼することが重要です。

大まかな概算しか提示していない業者の場合、追加作業による費用が後から加算されてしまう可能性も。

信頼できる業者選びのポイントについては、以降の項目でご紹介します。

>>【外壁クリーニング料金】外壁洗浄の相場でも解説。

外壁材がはがれる

ご自身で高圧洗浄機を使用する際には、圧力が強すぎると外壁材がはがれることがあります。

特に古い塗装や劣化した素材は、高圧水流に耐えられず、塗膜が剥がれたり、素材自体が傷ついたりも。

このようなダメージは、外壁の美観を損ねるだけでなく、再塗装やひどい場合は張り替えなどのコストが発生する原因にもなります。

高圧水流による損傷から汚れが吸着して、内部が腐食するケースも。

圧力の調整や洗浄方法の選定が重要であり、プロの業者に依頼することで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。

通気口から水分が浸入する

高圧洗浄機をかける際には、通気口や換気口から水分が建物内部に浸入することがあります。

この水分侵入は、内部の壁材や断熱材にダメージを与え、カビや腐食の原因となる可能性を含みます。

特に、設置が古い通気口は水密性が低下していることが多く、注意が必要。

事前に通気口をカバーで保護するか、洗浄の際に圧力を調整するなどの対策を講じることが重要です。

隣家に水が飛散

高圧洗浄機を使用すると、水しぶきが隣家に飛散し、近隣に迷惑をかけることがあるのも事実。

隣接している住宅が近い場合や、風が強い日には、水しぶきが広範囲に飛び散るリスクが高まります。

隣家の壁や窓、庭に汚れや水が付着してトラブルの原因に。

トラブル事例

  • 窓が開けっぱなしで部屋の中へ水が入ってしまった
  • 洗濯物が干しっぱなしで泥だらけになってしまった

このようなトラブルを防ぐためには、事前に隣家に連絡を入れ、必要に応じて防護シートを設置するなどの配慮が求められます。

近隣への騒音

高圧洗浄機は動作時に大きな音を発生させるため、近隣住民に騒音の迷惑をかけることがあります。

特に住宅密集地や静かな環境では作業音が大きく響き、作業時間が長くなるほど不快感を与える可能性が高まります。

作業前に近隣住民に洗浄の予定を知らせることや、洗浄機の音が比較的静かなタイプを使用することで、騒音トラブルを軽減。

作業時間帯にも配慮し、なるべく昼間の時間帯に行うことが望ましいです。

外壁・屋根それぞれに3時間以上かかる高圧洗浄の作業工程について詳しくは、>>外壁塗装の高圧洗浄で解説。

トラブル発生を防ぐ方法

トラブル発生を防ぐ方法

前述のような外壁洗浄のトラブル発生を防ぐためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

以下に、具体的な方法をご紹介します。

トラブル防止策

  • 圧力の調整
  • 保護対策
  • 近隣への配慮
  • 定期的なメンテナンス
  • 適切な業者選び

これらの対策を講じることで、外壁洗浄時のトラブル発生を防ぎ、安全かつ効果的な作業を行うことができます。

プロの業者に依頼する場合も、これらのポイントを確認し、安心して任せられる業者を選ぶことが重要。

圧力の調整

高圧洗浄を使用する際には、外壁の材質や状態に応じて、適切な圧力で洗浄を行う必要があります。

高すぎる圧力は外壁を傷つける可能性があるためです。

本格的な洗浄を行う前に、目立たない部分でテスト洗浄を行い、圧力や洗浄方法が適切かの確認を。

>>外壁のコケを高圧洗浄機ででは、ケルヒャーの使い方や外壁塗装・高圧洗浄の注意点を解説。

保護対策

洗浄前の準備として、通気口や換気口の保護をします。

通気口や換気口にはカバーをかけ、水が浸入しないようにするためです。

隣接する住宅や車両に水が飛散しないように、防護シートやカバーを使用しましょう。

近隣への配慮

事前通知で近隣住民に作業の予定を伝え、騒音や水しぶきの発生について理解を得るようにします。

ご近所トラブルを防ぐのに効果的だからです。

また、作業はなるべく日中の時間帯に行い、騒音が周囲に与える影響を最小限に抑えます。

>>工事挨拶・近隣では、外壁塗装・リフォームでのご近所挨拶文や粗品をご紹介。

定期的なメンテナンス

汚れがひどくなる前に、定期的に簡単な洗浄を行います。

外壁を常に清潔に保ち、劣化を防ぐためです。

建物の寿命を延ばす効果が期待できます。

適切な業者選び

外壁洗浄の専門業者に依頼する際には、実績があって評判の良い業者を選ぶことがとても重要。

まずは口コミやレビューで信頼性を確認します。

また、作業内容や費用についての見積もりや、不明点についての詳しい説明を受け、納得してから依頼するようにしましょう。

>>外壁の塗装・高圧洗浄では、業者に依頼する場合の乾燥時間や水道代・費用相場について解説。

優良業者を選ぶポイント

サイディング外壁のメンテナンス費用相場

優良業者を選ぶポイントは、主に以下の3つをチェックすること。

3つのポイント

  • 実績と評判の確認
  • 適切な見積もりと説明の明確さ
  • 相見積もりをとる

実績と評判の確認

優良業者を選ぶ上で、実績や評判は非常に重要です。具体的には、以下の点を確認すると良いでしょう。

口コミやレビュー

実際に依頼した顧客の声を知り、仕上がりの満足度や対応の良さを確認。インターネットや知人の紹介など、多方面からの意見を集めます。

施工実績

業者のホームページや過去の施工事例を確認し、塗装の技術や取り扱っている塗料の種類が幅広いかどうかをチェック。多様な建物や素材に対応しているかを見ることも大切です。

適切な見積もりと説明の明確さ

見積もりが適正で、かつ分かりやすく説明されることは信頼できる業者選びの基準です。ポイントは以下の通りです。

明細の詳細

見積書に「材料費」「人件費」「足場代」などが明確に記載されているか確認します。不明瞭な費用がある場合や、曖昧な見積もりを出す業者は避けた方が良いです。

例えば「洗浄一式」のような表記では追加料金が発生する可能性もあるため注意が必要。

適切な価格設定

極端に安い価格を提示する業者は、手抜き工事や低品質な材料を使用する可能性があります。複数社から見積もりを取り、相場と比較することで適切な価格かどうかを判断します。

相見積もりをとる

複数の業者から見積もりを取ることは、

  • 価格の適正化
  • サービス内容の違いの把握
  • 業者の信頼性を見極める

というためには重要となってきます。

複数の業者からの提案を慎重に比較し、最も信頼できる業者を選ぶことで、満足のいく外壁塗装工事を依頼できるでしょう。

外壁に高圧洗浄するメリット・デメリット

外壁に高圧洗浄するメリット・デメリット
メリットデメリット
効果的な汚れ除去
時間と労力の節約
美観の向上
下地処理として有効
損傷リスク
劣化
水の浸入
操作性・安全性
引用元:マンションの外壁塗装

外壁の高圧洗浄は、付着している汚れを効率よく効果的に除去できて、外壁塗装を美しく蘇らせるメリットが挙げられます。

ただ一方では、高圧力の水流が塗膜や壁材に傷などのダメージを与えるリスク、水の浸入リスクといったデメリットも。

これらを踏まえると、デメリットを補うためには、適切な業者を選ぶことがとても重要だということ。

安全で効果的な洗浄を行うためには、外壁の状態や材質に合わせた適切な方法を選択する必要があるためです。

実績のある業者に依頼することで、経験豊富な専門知識から外壁に合った洗浄方法で対応してもらえます。

メリットは効果的な洗浄力

メリットは効率良く効果的な洗浄力です。

また、外壁の塗り替え時にも、下地処理として必要不可欠となる「塗料の密着度」を高める役割を担っています。

効果的な汚れ除去

高圧洗浄は強力な水圧で、外壁の頑固な汚れ、コケ、カビ、藻、排気ガス、雨だれなどを効率よく除去します。

時間と労力の節約

高圧洗浄は広範囲を短時間で洗浄でき、大幅に時間や労力を節約できます。

特にマンション・アパートなどの大規模な建物の洗浄に有効です。

美観の向上

汚れを効果的に落とすことで、外壁の美観が向上します。

建物の価値が保たれ、戸建てに限らず、マンションやアパートなどの入居者を募集する際にも効果的でしょう。

下地処理として有効

高圧洗浄を行うことで、外壁塗装や修繕前の下地処理として効果を高める役割を果たしてくれます。

効率よく土台を綺麗にすることで、新しい塗装や修繕材がしっかりと付着しやすくなるためです。

これによって仕上がりの品質向上や塗装の効果を最大限に発揮します。

デメリットは外壁へのダメージ

デメリットは、外壁へのダメージです。

洗浄力が高いと、外壁の状態や材質によっては傷つけてしまう恐れがあるためです。

傷ついた箇所は汚れがつきやすい状態となって、外壁の劣化を促します。

内部まで劣化が進行しているなど、場合によっては塗装の塗り替えではなく、張り替え工事が必要となってしまうことも。

そうなると、高額な工事費用がかかってしまいます。

塗装の剥がれや素材の損傷リスク

高圧水流によって、外壁の塗膜を剥がしたり、サイディングやモルタル、木材、軽量コンクリートなどの外壁材を傷つけたりする可能性があります。

>>外壁洗浄だけでいい?では、高圧洗浄だけではダメなケースについても解説しています。

コーキング部分の劣化

目地に使用するコーキング材に高圧水流を当てると、損傷する恐れがあります。

コーキングの劣化が進むと、外壁の防水性能が低下するリスクが生じます。

そうなれば、建物内部まで水が入ってしまい、腐食して内部構造を工事することにもなりかねません。

水の浸入

外壁の隙間や亀裂部分などから建物内部に水が浸入すると、断熱材や構造材がカビたり腐食するリスクにつながってしまいます。

操作の難しさと安全性

高圧洗浄機の操作には注意が必要です。

それは、触れると指が切れてしまうほどの高水圧であるため。

安全面に配慮して、正しい使い方と知識があるうえで使用するようにしましょう。

高圧洗浄を自分ではなく、業者へ依頼するうえでのメリット・デメリットについては>>高圧洗浄の業者で解説しています。

外壁塗装には高圧洗浄しないで低圧洗浄がオススメ

外壁塗装には高圧洗浄しないで低圧洗浄がオススメ

外壁塗装には、高圧洗浄よりも低圧洗浄がオススメな理由を見ていきましょう。

低圧洗浄がオススメな理由

  • 高圧洗浄機では取れない外壁のコケやカビを優しく除去
  • 外壁の剥がれを心配する必要なし

高圧洗浄機では取れない外壁のコケやカビを優しく除去

外壁塗装の前には、コケやカビを優しく除去するために低圧洗浄をおすすめします。

高圧洗浄機は強力ですが、その強い圧力により外壁の表面を傷つけたり、細かい汚れを残してしまうことがあるため。

特にコケやカビは根が深く、表面を強く洗っても完全に取り除けないことが多いです。

低圧洗浄では、適切な洗浄剤を使い、優しい水圧でしっかりとコケやカビを根こそぎ除去します。

これにより、外壁の素材を傷つけることなく、汚れを完全に取り除くことが可能に。

高圧洗浄機では取りきれないコケやカビも、低圧洗浄なら優しく確実に除去。

外壁を長持ちさせるためにも、低圧洗浄を選びましょう。

外壁の剥がれを心配する必要なし

外壁塗装の前には低圧洗浄を使うことで、外壁の剥がれを心配する必要がありません。

高圧洗浄機の強力な水圧は、特に劣化している外壁や塗装が弱くなっている部分にダメージを与え、塗装の剥がれや外壁材自体の破損を引き起こす可能性があるからです。

低圧洗浄では、圧力を適切にコントロールし、外壁材を保護しながら汚れを除去します。

これにより、外壁の素材を傷つけるリスクを最小限に抑え、安心して洗浄作業を進めることができます。

外壁の剥がれを心配せずに安心して洗浄を行うためには、低圧洗浄が最適。

外壁を保護しながら、効果的に汚れを落としましょう。

高圧洗浄は雨の日でもOK

雨の日の作業

外壁の高圧洗浄は雨の日でも可能ですが、いくつかのポイントを考慮する必要があります。

雨の日に外壁洗浄するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
作業効率の向上
近隣への影響が少ない
作業の安全性が低下
洗浄後の乾燥時間が長くなる
強い雨や風は避けるべき

結論、軽い雨なら高圧洗浄は問題ありませんが、強風や激しい雨の日は安全面や作業の仕上がりを考慮して、延期するのが賢明です。

雨の日のメリット

メリットは以下の内容が挙げられます。

作業効率の向上

外壁がすでに濡れているため、汚れが浮きやすくなり、洗浄作業が効率的になることがあります。汚れがこびりついている場合でも、水分があることで剥がれやすくなることが期待できます。

近隣への影響が少ない

雨の日には、周囲に水が飛び散っても自然に流れるため、汚れや水飛びが目立ちにくく、近隣への影響が軽減されることがあります。

雨の日のデメリット

デメリットは以下の内容が挙げられます。

作業の安全性が低下

雨の日は地面や足場が滑りやすく、作業員の安全性が確保されにくくなります。特に高所作業が伴う場合は、足場の安定性が重要です。風が強い雨の日はさらに危険性が増すため、無理に作業を進めない方が良いです。

洗浄後の乾燥時間が長くなる

高圧洗浄後の外壁はしっかり乾燥させる必要がありますが、雨の日は乾燥が遅れ、次の塗装作業の開始が遅れることがあります。湿気が多い場合は、塗料がうまく密着せず、仕上がりや耐久性に影響を与える可能性があります。

外壁洗浄のみを行う場合には必要ありません。

強い雨や風は避けるべき

軽い雨なら問題ありませんが、強い雨や風の場合、高圧洗浄が不均一になり、汚れが完全に落ちない可能性があります。また、作業環境が悪化し、効率が低下します。

まとめ

高圧洗浄は外壁塗装の品質を高めるために有効な手段ですが、近隣への配慮や使用方法には注意が必要ということがわかりましたね。

水しぶきや騒音などでご近所トラブルに発展するケースもありますので、周辺の住民には事前の説明や対策が重要です。

マンションなどの大規模建築では特に慎重な対応が求められます。

齋藤

高圧洗浄の利点を活かしながら、トラブルを回避するために信頼できる業者の選定が大切です。

また、高圧洗浄による強い圧で外壁が痛むリスクや、汚れが完全に落としきれないケースも挙げられます。

そのような場合には、低圧洗浄や再塗装などの検討もしてみてはいかがでしょうか。

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