バイオ洗浄のデメリットとは|外壁塗装の高圧洗浄との違いやメリットを解説

バイオ洗浄のデメリットとは|外壁塗装の高圧洗浄との違いやメリットを解説

バイオ洗浄って何?そんなふうに疑問をお持ちの方も多いでしょう。

外壁塗装の汚れをキレイにする方法には「高圧洗浄」と「バイオ洗浄」の2種類があるんです。

2つの違いは、水のみで洗うか、洗浄剤を使って洗うか、ということ。

バイオ洗浄では、薬剤を使った洗浄法として高い効果が期待できるのが特徴です。

除菌・抗菌効果など、外壁の劣化を防ぐことができるため、長期的に見ればコスパの良いメンテナンス方法。

今回は、バイオ洗浄のメリット・デメリットや、バイオ洗浄が向いている外壁の特徴、バイオ洗浄単価、人気のバイオ洗浄剤などをお伝えします。

齋藤

外壁洗浄の判断基準にぜひご活用ください。

目次

バイオ洗浄とは

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バイオ洗浄とは、特殊な洗浄剤を外壁に浸透させてから洗い流す洗浄方法。

バイオ洗浄には以下のような特徴があり、優しく外壁を洗えて根本から頑固な汚れを除去できるというのが最大のメリットです。

バイオ洗浄とは

  • 特殊な洗浄剤で洗う方法
  • 高圧洗浄よりも高い洗浄力
  • 汚れの再発を防ぐ効果

特殊な洗浄剤で洗う方法

バイオ洗浄とは、外壁専用の洗浄剤を使用して汚れを分解・除去する洗浄方法です。

洗浄剤には微生物や酵素の力が含まれており、苔やカビ、排気ガス汚れなどの有機物を根本から除去します。

この方法は水圧だけに頼らないため、外壁材へのダメージが少なく、繊細な素材にも適しています。

特に、頑固な汚れや高圧洗浄では落としきれない汚れに効果的です。

バイオ洗浄の手順は以下の通りです。

バイオ洗浄のやり方

  1. 養生する
  2. 高圧洗浄で水洗い
  3. 洗浄剤を塗布して薬剤を浸透させる
  4. 高圧洗浄で薬剤をしっかり洗い流す

高圧洗浄よりも高い洗浄力

バイオ洗浄は、化学的な分解作用を活用するため、高圧洗浄よりも汚れをしっかり落とすことができます。

特に、苔やカビの根まで浸透して除去する点で優れています。

一方、高圧洗浄は物理的に表面の汚れを除去するため、目に見えない汚れが残りやすい場合も。

バイオ洗浄は、頑固な汚れが多い環境でその真価を発揮します。

汚れの再発を防ぐ効果

バイオ洗浄の洗浄剤は、単に汚れを落とすだけでなく、抗菌効果や防カビ効果があるものも多く含まれています。

これにより、カビや苔などの有機汚れが再発しにくくなり、長期間にわたり美しい外壁を維持できます。

特に湿気が多い地域や汚れやすい環境では、バイオ洗浄が再発防止の有効な選択肢となります。

汚れが付きにくい外壁にするための効果的な方法については、>>外壁洗浄でコーティング剤・高圧洗浄とはで、詳しくご紹介しています。

バイオ洗浄のデメリットとは

バイオ洗浄のメリット・デメリットを比較してみると以下のようになります。

デメリットメリット
単価が割高
作業時間がかかる
外壁を傷つけずに優しく洗浄
頑固な苔・カビ汚れも洗浄
根本からの洗浄で抗菌効果

デメリットである「コストがかかる」「作業時間がかかる」は共に、”高圧洗浄と比べて”という概念から言えることです。

その一方で、長期的にみると汚れの再発を防げるメリットから考えて、「ランニングコストを抑えることができる」といった点から大きな欠点とは言い切れないでしょう。

つまり、家の寿命をコスパ良く長持ちさせるために、バイオ洗浄は賢い選択肢と言えます。

高圧洗浄よりも割高

洗浄料金の費用相場は以下の単価が一般的です。バイオ洗浄の方が割高になっています。

洗浄代水道代
バイオ洗浄500〜800円/㎡2,000~4,000円
高圧洗浄100〜300円/㎡1,000~2,000円

普通の高圧洗浄と比べて、バイオ洗浄の場合は、以下の手順が必要となるためです。

  • 洗浄剤の塗布
  • 洗い流す作業

そのほかにも、建物の状況や業者によって、以下のような作業費用が加算されることもあります。

費用の種類単価
足場設置代600~1,000円/㎡
養生代300~500円/㎡

高圧洗浄よりも作業時間がかかる

前述のとおり、バイオ洗浄には、「洗浄剤の塗布」「洗浄剤を洗い流す」といった作業が発生するため、水洗いのみの高圧洗浄よりも作業時間がかかるのが特徴です。

また、汚れが重度の場合は、薬剤を浸透させる時間も要するため、さらに時間がかかるケースもありうるでしょう。

汚れの度合いや範囲、建物の規模や作業人数によって大きく変動しますが、以下が作業時間の一般的な目安です。

バイオ洗浄3時間〜4時間程度
高圧洗浄1時間〜3時間程度

※乾燥時間を含まない「洗浄のみ」の時間です。

バイオ洗浄がオススメの外壁とは

バイオ洗浄の特徴や、メリット・デメリットがわかったところで、次に「バイオ洗浄が適している外壁」をご紹介します。

自分の家の外壁には、バイオ洗浄が必要かどうか判断する基準としてチェックしてみてください。

バイオ洗浄した方がいい外壁

  • コケ・カビがひどい
  • 凸凹・ザラザラしている
  • レンガ・タイル仕様
  • 隣家との距離が近い

コケ・カビがひどい

頑固な苔・カビにはバイオ洗浄が適しています。

苔やカビの菌は一度繁殖してしまうと、自分で掃除しても再発する可能性が高いからです。

それは、根元の洗浄がプロでないと難しいことから。

バイオ洗浄なら、水圧で汚れの表面を削ぎとる高圧洗浄とは違い、化学成分でカビの根源から分解洗浄でき、コケ・カビの再増殖を防ぐことが可能に。

湿度が高くて湿気が溜まりやすい立地では、外壁にカビ・コケ・藻などが繁殖しやすいです。

特に以下のような家の場合、苔・カビの繁殖が活発になります。

  • 北向きの外壁
  • 日当たりが悪い
  • 風通しが良くない
  • 田んぼや川のそば

凸凹・ザラザラしている

特にモルタル外壁は、表面の凸凹・水分を吸収しやすい性質から、バイオ洗浄が向いています。

外壁が凸凹・ザラザラしていると、溝に汚れがたまりやすくなるから。

高圧洗浄の水洗いだけでは、汚れが取りきれない可能性が高いです。

薬剤を塗布することで、汚れを溜め込んだ外壁の凹凸部分にも浸透してアプローチできる洗浄方法が効果的。

レンガ・タイル仕様

レンガやタイル外壁でも、つなぎ目の溝があるため、汚れがたまりやすいからです。

磁器タイルなら「酸」で洗浄して、汚れを浮かせる方法も効果的。

ただし、酸は刺激が強く、素材によっては変色や傷むリスクもあります。

その点を踏まえると、やはり外壁を傷めずに優しく洗浄できるバイオ洗浄がおすすめといえます。

隣家との距離が近い

お隣の家との距離が近い場合は、バイオ洗浄をお勧めします。

なぜなら、狭い場所で幅が取れないと、高圧洗浄を正面から当てることが難しいからです。

これでは十分な洗浄効果を発揮することができません。

バイオ洗浄なら、薬剤を塗布することで汚れの元を分解し、高い洗浄効果を得られます。

>>【外壁汚れ】雨だれの落とし方では、ハイターやカビキラーで落ちる?掃除・予防法を詳しくご紹介しています。

人気のバイオ洗浄剤と使用方法

外壁の黒ずみの落とし方

よく使用されている人気の屋根・外壁用バイオ洗浄剤を以下の3種類ご紹介します。

 画像 価格(税込) 成分特徴
SKクリーナースーパー
植物性バイオ洗浄剤 SKクリーナースーパー
24,420円弱アルカリ性環境や人体に優しい植物成分が主原料。頑固な苔・カビ汚れも効果的に分解、除去。抗菌効果も期待できる。
プロバイオクリーン16,980円中性幅広い用途に使用できる中性タイプの除菌洗浄剤。
ジップクリーン8,798円アルカリ性頑固な油汚れや粉塵に効果的。生分解性で環境にやさしい。

skクリーナースーパーの使い方

人気のバイオ洗浄剤としてご紹介した「skクリーナースーパー」の使い方を簡単にご紹介します。

手順は以下のとおりです。

使い方

  1. 希釈の案内に沿って洗剤を水で薄める
  2. 外壁の汚れ箇所に「1.」を塗布する(スポンジ、またはスプレーなど)
  3. 5〜10分程度放置する
  4. ブラッシングなどで汚れを落とす
  5. しっかり水で洗い流す

参考:skクリーナースーパー

まとめ

外壁や屋根のバイオ洗浄について、その特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。

高圧洗浄との違いは、「バイオ洗浄液」を使用することです。

その分、単価が割高になったり、作業時間を要する点がデメリットとお伝えしました。

ただ、バイオ洗浄は強力な洗浄力でありながらも、高圧洗浄のような負担を外壁にかけることなくキレイに仕上がる点や、抗菌効果による長期的コストがかからないといったメリットから、メンテナンスとして有力な選択肢と言えるでしょう。

外壁の汚れが軽度であれば、高圧洗浄のみでもOKですが、放置してしまった重度の汚れや、凸凹外壁材で汚れが溜まりやすい、北側で日当たりが良くない、といった外壁には「バイオ洗浄」がオススメです。

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