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ジョリパッドとは|外壁塗装のジョリパット塗り替えのメリット・デメリット
ジョリパットは1975年にアイカ工業から発売された、モルタル外壁用意匠性塗材です。
カラーバリエーションが豊富で、意匠性が高いのでオリジナリティあふれる外壁を作ることができます。
ジョリパットのメリット・デメリットや費用などを紹介しますので参考にして下さい。
高級感がありオリジナリティのある外壁としてジョリパットは人気です。
ジョリパッドとは塗料でなく外壁の仕上げ材
ジョリパット(正式名称)とは、アイカ工業株式会社が製造販売している壁面仕上げ用の塗材です。
建築現場で水などを使って資材を練る湿式工法で仕上げられます。
デザインを付けることができる仕上げ塗材として、多くの壁面に使われています。
カラーは180種類以上・100以上のデザインがあるので、オリジナリティあふれる外壁を作り出すことができます。
パターンも、
- ボーダーパターン
- スクラッチパターン
- ローラーパターン
など、様々なパターンから選べます。
混ぜる骨材の大きさや量によっても仕上がりが変わってくるので、発想次第で自由なデザインが可能です。
高級感のある意匠性の高い塗り壁として、ジョリパットは人気があります。
ジョリパットについては>>ジョリパットの塗装・塗替えの記事も参考にして下さい。
ジョリパットに塗り替えるメリット・デメリット
ジョリパットに塗り替えるメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
豊富なカラーとデザイン ひび割れしにくい 耐火性に優れている 人体への安全性が高い | 汚れが付きやすい 職人の腕次第で仕上がりが左右される |
ジョリパットはオリジナリティを外壁に求める人に人気ですが、仕上がりが職人の腕によって左右されるところは注意が必要です。
デメリットは汚れと職人の腕次第な点
ジョリパットのデメリットは、厚みのある凸凹に汚れが付きやすいことがあげられます。
汚れてもシャワーの水圧でブラシを使ってこすれば汚れを落とすことができますが、でこぼこ部分に汚れが付きやすいからです。
定期的に清掃をしてきれいに保てるようにしましょう。
デザイン性が高いことがジョリパットの良いところですが、この仕上がりは職人の腕によって変わってきます。
技術力が低い職人だと、見栄えが悪くなってしまうので業者選びが重要になります。
メリットはデザインの豊富さ・丈夫さ
ジョリパットはカラー・デザインが豊富なので好みの外壁に仕上げることができます。
ひび割れしにくく、耐火性に優れていることもメリットです。
ホルムアルデヒドの発散量が少ない、人体への安全性が高い塗材として内装にもおすすめの仕上げ材です。
DIYでジョリパットを試してみる人もたくさんいます。使い方はアイカ工業が動画で解説しています。
ジョリパットはこんな方にオススメ
ジョリパットはこんな方におすすめです。
- 外観のデザイン性にこだわりのある
- メンテナンスコストや手間を減らしたい
- 製品に高い安全性を求めている
詳しく紹介していきます。
外観のデザイン性にこだわりのある
外観のデザイン性にこだわりのある方には、ジョリパットがおすすめです。
豊富なデザインとカラーから選べるからです。
職人がコテを使って手作業で塗るので、壁に模様を付けることもできます。
オリジナリティのある外壁を求める人にはジョリパットの外壁がおすすめです。
メンテナンスコストや手間を減らしたい
メンテナンスの手間やコストを減らしたい人にもおすすめ。
なぜなら、ジョリパットは汚れに強い性質があるからです。
汚れた場合も、水をかけて軽くブラシでこするだけできれいになります。
メンテナンスの手間・コストを削減したいという人におすすめです。
製品に高い安全性を求めている
ジョリパットは製品に高い安全性を求めている人にもおすすめです。
理由としては、ジョリパットはホルムアルデヒドの放出量が少なく、人体や環境にやさしい素材で作られているからです。
安全性が高いので、外壁・内壁どちらでも使えます。
ジョリパットのデザイン・カラーパターン
ジョリパットは様々なカラーとデザインがあります。
組み合わせることでオリジナリティあふれる壁に仕上げることができます。
パターンの例をいくつか紹介します。
- 吹き付け
- ローラー
- コテ
- 吹き付け+コテ
- 吹き付け+ローラー
吹き付け
コンプレッサーによる吹き付けで仕上げるパターンです。
フラットなデザインが多く、比較的費用が抑えられるものが多いです。
スプレー系「ゆず肌」
画像引用:アイカ工業公式サイト
最も人気のある吹き付けのパターンで、ゆずの表面をイメージした優しい風合い。
外装・内装どちらにも使用可能です。
スプレー系「ビオラ」
画像引用:アイカ工業公式サイト
吹き付けた後に専用の放棄で扇状に模様を付けるパターン。
加とう性に優れひび割れや剥がれへの耐性が強い特徴があります。
ローラー
外壁にジョリパットを塗布した後、専用のローラーで模様を付けるパターン。
吹き付けよりも種類がたくさんあり、連続性のあるデザイン。
ローラー系「スフィンクス」
画像引用:アイカ工業公式サイト
エジプトの石灰岩を削りだしたような模様。
ローラーで横に伸びた細かな凸凹の独特な質感を再現しています。
ローラー系「レイヤーストーンAG」
画像引用:アイカ工業公式サイト
石材を積み上げたようなデザイン。
ベースの色に別の色を重ねることで深い陰影を生み出します。
コテ
鏝を使って職人が仕上げるパターン。
最も種類が多く、色々な模様の表現が可能です。
スクラッチ系「エンシエントブリック」
画像引用:アイカ工業公式サイト
シンプルなパターンで骨材を用いた塗料ならではの凸凹が特徴。
骨材の大きさによって風合いが変わります。
クリフ系「サンドブリック」
画像引用:アイカ工業公式サイト
岩を削り出したような重厚感。
費用は高くなりますが品格を感じる優れたデザイン性が人気です。
吹き付け+コテ
ジョリパットを吹き付けた後、小手によってパターン付けして仕上げます。
スクラッチ系「ミーティア」
画像引用:アイカ工業公式サイト
ランダムに間小さな穴が隕石・天然の岩を再現しています。
シンプルながらも高級感のある風合いが人気です。
吹き付け+ローラー
ジョリパットを吹き付けた後、ローラーでパターン付けして仕上げます。
マテリアル系「玉石校倉R」
画像引用:アイカ工業公式サイト
定番のボーダー系「校倉」を吹き付けとローラーで再現。
骨材の玉石には安土桃山時代の華やかな衣装をイメージした「桃山」が使用されています。
ジョリパットの価格相場は4000円/㎡〜
ジョリパットを使った外壁塗装の費用は1㎡あたり4,000円前後です。
パターン | 1㎡の価格 | 仕上げ |
---|---|---|
校倉 | 4,500円 | 櫛目コテ引き仕上げ 和風モダンに似合う定番の仕上げ |
スタッコ | 3,300円~ | 吹付けスタッコ仕上げ |
リシン | 2,600円~ | 吹付け砂壁調仕上げ |
ゆず肌 | 3,500円~ | 吹付けによるゆずの表面のような模様仕上げ |
スチップル | 2,500円~ | ローラー仕上げ・小面積向き |
はまゆう | 3,500円~ | ローラーによる扇模様仕上げ |
乱流 | 3,700円~ | コテを使った不規則な水流れ模様仕上げ |
連波 | 4,000円~ | コテを使った不規則な波模様コテ仕上げ |
エンシェントブリック | 4,500円~ | コテ押さえ引きずり仕上げ |
エンシェントブリック2色 | 4,800円~ | コテ押さえ2色引きずり仕上げ |
シンフォニー | 4,800円~ | コテ押さえ2色仕上げ |
マイルドプラスター | 3,500円~ | コテ ランダム扇調仕上げ |
ブロックダム | 4,500円~ | コテの角を使った押さえ仕上げ |
アートクリフ | 4,200円~ | 吹付けとコテで施工する コテを横引きずった仕上げ |
ジョリパットは他にもパターンがたくさんあるので、目安程度に見ておいてください。
- 内装向けの不燃タイプ
- グレードの高い材料
- 施工に手間がかかる
- 難易度の高いデザイン
上記のものは費用が高くなります。
ジョリパットを検討する場合の注意点
外壁塗装にジョリパットを検討する場合の注意点を紹介します。
- 施工実績のある業者に依頼
- サンプルやショールームで実物を確認
施工実績のある業者に依頼
ジョリパットを選ぶ場合は、施工実績のある業者に依頼することが重要です。
なぜなら、職人の腕によって仕上がりが左右されるからです。
業者を選ぶ際はジョリパットをどれくらい施工したことがあるのか、施工例がホームページに掲載されていることを確認しましょう。
技術力が乏しい業者に任せてしまうと、イメージとはかけ離れた仕上がりになる場合もあります。
技術力の高い「ジョリパット施工店会」に登録されている施工業者をチェックしましょう。
経験豊富な業者を選ぶことがとても重要です。
サンプルやショールームで実物を確認
サンプルやショールームなどで実物を確認しましょう。
ジョリパットは様々なデザインとカラーバリエーションがあるので、ニュアンスの違いなどは実際に見ないとわからないからです。
サンプルは必ず太陽光が当たる場所で確認することが大切です。
凸凹のあるデザインは日に当たると印象が変わります。
ショールームで大きめのデザインのサンプルを見るとイメージがわきやすいのでおすすめです。
ジョリパットに関するFAQ
ジョリパットに関するFAQを紹介します。
Q.サイディングとモルタルのジョリパット仕上げではどれぐらいの価格差?
サイディングとジョリパット仕上げの価格差は、一般的な新築30坪程度の家屋では100万円~150万円くらいの差があります。
サイディングはは貼り付けていくので職人の腕によって仕上がりが左右されることはほとんどありません。
工期が短いという点でも、サイディングの方が費用を抑えることができます。
ジョリパットは現場で職人が作業を行うので、状況によって価格は変わってきます。
Q.ジョリパットの寿命はどの程度?
ジョリパットの寿命は50年から60年程度といわれています。
ですが、これは外壁塗装などで定期的に適切なメンテナンスを行っていることが条件になります。
長持ちさせるためには、適切に洗浄と外壁塗装を行うことが大切です。
色褪せや撥水力の低下などが出てきたらメンテナンスのタイミング。
劣化しているのを放置するとパターンごとはがれることもあります。
修復するのには費用がかかるので、定期的にメンテナンスをすることをおすすめします。
Q.ジョリパットで汚れが目立ちにくい色は?
ジョリパットで汚れが目立たないのは、グレー・ベージュ・アイボリー・クリーム色と言われています。
なぜなら汚れの原因のカビやコケ・砂埃・黄砂なども薄緑色・茶色・黄土色などの中間色だからです。
綺麗な状態を保つためには定期的なメンテナンスが必要ですが、他の色よりは汚れが目立ちにくいでしょう。
反対に白・黒は汚れが目立ちやすい色です。
こういった色を選ぶ場合は、塗装に汚れが付きにくいものを選ぶことをおすすめします。
Q.ジョリパットと漆喰の違いは?
ジョリパットはフランス生まれの塗り壁材で、塗料と砂を混ぜたモルタルの上に吹き付ける低汚染外装塗材です。
漆喰は石灰石を焼いて水を加えた消石灰(水酸化カルシウム)に、砂・海藻のり・すさを混合して水で練ったものです。
日本の伝統的な建物や海外の白い塗り壁など世界的に古くから利用され、原料が天然素材でできている建材。
普通漆喰・土佐漆喰・屋根漆喰・灰土漆喰・天川漆喰など。
ジョリパットは意匠性が高く耐用年数が高いのに対し、漆喰はシンプルなデザイン。
どちらもひび割れに注意が必要です。
それぞれの特徴を踏まえて、好みや目的で選ぶと良いでしょう。
Q.ジョリパットでオススメの汚れにくいパターンは?
ジョリパットで汚れにくいパターンは、でこぼこの少ないものを選ぶと良いでしょう。
- ゆず肌
- リシン
- 小粒ロック
- 玉ふり
- ジュラク
この5つは吹き付け仕上げの中でも凸凹が少ない仕上がりです。
直線的で洗練されたデザインになります。
凸凹の多いパターンを選ぶ際は、色を汚れが目立ちにくいものを選んだり定期的なメンテナンスを保つことできれいな外壁を保つことができます。
まとめ
ジョリパットは豊富なカラーとデザインがあり、オリジナリティのある外壁を求める人におすすめです。
定期的にメンテナンスを行うことで、長く美しい外壁を保つことができます。
ジョリパットは施工する職人の腕によって仕上がりが左右されるので、依頼する際は業者選びが重要です。
過去の施工例などをホームページで確認し、経験豊富な業者を選ぶようにしましょう。