外壁の換気扇の黒い汚れの落とし方|換気口・排気口の外壁汚れの対策

「外壁の換気扇の周りの黒い汚れが気になる」
「排気口の下に黒ずみをきれいに落としたい」
外壁の汚れで換気扇や排気口の黒い汚れが気になるとお悩みの方は多いです。
この汚れの原因は、換気扇や24時間換気システムによる排気。
汚れの種類によっては自分で簡単に落とすことができるものもあります。
外壁の換気扇の黒い汚れの原因から、効果的な掃除方法・再発防止の対策を解説します。
DIYで対応できる汚れを掃除する際は、外壁や目地を傷つけないことが重要。
ひどい汚れの場合は業者に依頼することも検討しましょう。
外壁の換気扇周りの黒い汚れをきれいにしたい方の参考になればうれしいです。
外壁の換気扇の黒い汚れの原因

外壁の換気扇周りの黒い汚れは、いくつかの原因が重なっています。
- ほこりやすす
- カビ・コケ
- 雨だれ
- 油汚れ
換気扇や換気口の近くは汚れがたまりやすい場所です。汚れの原因については>>【外壁の汚れ】で詳しく解説しています。

黒ずみ・黒い汚れの原因によって対処方法が変わります。
どんな汚れなのか確認しておきましょう。
ほこりやすす
空気中のほこりが排気口に引き寄せられて黒ずみの原因となります。
換気扇や排気口から排出される空気には、微細なほこりやすすが巻き込まれているからです。
少しずつ蓄積されて、時間の経過とともに黒ずみとなって目立ってきます。
特に交通量の多い場所では、すすや排気ガスが多いので黒ずみが発生しやすくなります。
カビ・コケ
外壁の黒ずみの原因の一つにカビやコケがあげられます。
排気口の周りは外気との温度差で結露が発生しやすく、カビやコケが繁殖しやすくなるからです。
特に北側や風通しの悪い外壁は湿度が高く、カビやコケの繁殖が促進されます。
雨だれ
雨水と一緒に排気口にたまった汚れが流れ落ちて黒ずみになるケースも。
特に築年数の経った住宅は、外壁のコーティングが劣化しているので汚れを引きずってしまいます。
凸凹の多い外壁でも雨だれの黒い筋は目立ちやすいです。
汚れを放置していると見た目が悪いだけでなく、外壁の劣化を早める恐れがあります。
油汚れ
料理中に発生した油煙が黒い汚れの原因です。
換気扇から排出され、ほこりやすすと結合することでべたつきのある黒い汚れが発生するからです。
ざらざらした質感の外壁は、特に汚れが入りやすく取れにくい傾向があります。
換気扇や排気口の周りの黒い汚れの多くは、ほこり・油分・湿気が結合したことが原因で発生します。
外壁の換気扇の黒い汚れの落とし方

外壁の換気扇や排気口の黒い汚れの落とし方を解説します。
原因に応じて適切な方法で対処しましょう。
- ブラシやスポンジで落とす
- 外壁用洗浄剤で落とす
- 高圧洗浄機を使う
- プロの業者に依頼する
外壁の汚れの落とし方は>>【外壁汚れ落とし】の記事も参考にして下さい。
ブラシやスポンジで落とす
外壁の軽い汚れはブラシやスポンジできれいに落とすことができます。
水をかけて柔らかいブラシなどで優しくこすりましょう。
細かい箇所は歯ブラシなどを使ってこすり、水で流します。
汚れの種類 | ブラシ洗浄の効果 |
---|---|
ほこり・すす | ◎ 十分に除去可能 |
雨だれ | ○ 筋状の部分はこすり落とせる |
コケ・カビ | △ 表面のみきれいにできるが根が深いと難しい |
油汚れ | △ 軽度ならブラシで落ちるが頑固な汚れは難しい |
ほこりやすす・雨だれ汚れはブラシなどで十分除去が可能です。
油汚れも軽度の場合は取れますが、こびりついた汚れは落とすのは難しいので洗剤などを使ったほうが良いですね。

強くこすりすぎると塗装を傷める可能性があります。
柔らかいブラシで時間をかけて優しくこするのが鉄則です。
外壁用洗浄剤で落とす
外壁の素材・汚れの種類に応じて洗剤を使い分けましょう。>>家の外壁の掃除方法の記事でおすすめの洗剤について紹介しています。
多くの汚れは中性洗剤できれいになりますが、カビやコケ・油汚れは専用の洗剤を使ったほうが効果があります。
汚れの種類 | おすすめの洗剤のタイプ | 商品例 |
---|---|---|
黒ずみ(すす・排気) | 中性洗剤 | アサヒペン外壁洗浄剤 マジックリン |
カビ・コケ | 塩素系洗剤 | コケ・カビ専用クリーナー(アルタン・ジョイライフ) |
油汚れ(キッチン換気) | 弱アルカリ性洗剤 | リンレイ オイルクリーナー |
洗剤を使って換気扇の黒い汚れの落とし方の手順は以下を参考にして下さい。
- 汚れている部分を濡らす
- 洗剤をスプレーやスポンジなどで塗布する
- 数分間放置する
- スポンジやブラシでこすり落とす
- 水でしっかり流す
放置時間は商品の説明に従ってくださいね。
洗剤によっては水洗い不要のタイプもあります。
周囲の植木や金属に悪影響を与える洗剤もあるので、養生することが大切です。
高圧洗浄機を使う
ケルヒャーなどの高圧洗浄機で外壁の汚れを落とすこともできます。
広範囲の頑固な汚れを簡単に落とせるので、DIYで試している人も多いです。
ですが、高圧洗浄機の使用には注意が必要です。
- 外壁の素材のよっては塗膜が剝れる
- 内部に水が入り込んで建材の劣化の原因となる
などのリスクがあります。
高圧洗浄機を使う際は弱い水圧で洗浄し、コーキングや劣化した部分に水を噴射しないようにしましょう。
プロの業者に依頼する
高所や広範囲の外壁汚れはプロの業者に依頼することをおすすめします。
依頼する費用は>>外壁洗浄の費用相場の記事で単価や費用の決まり方を解説しています。
専門的な知識や経験がないと対応できないケースが多いからです。
プロの業者は高所の作業も安全に対応でき、外壁にダメージを与えることなく汚れを落とすことが可能です。
業者に依頼する際は、>>信頼できる業者を選ぶことが大切です。
外壁の汚れを落とす際の注意点
汚れを落とす際に抑えておきたい注意点を解説します。
- 外壁や目地を傷つけない
- 高所は業者に依頼する
- 晴れて風のない日に行う
- 近隣に配慮する
- 高圧洗浄機の使用は水圧に注意する
外壁について換気扇周りの黒い汚れは見た目が悪いだけでなく、放置しておくと建物の寿命にも関わってくる大切なメンテナンスです。

建物を傷めたりトラブルになったりしないように確認しておきましょう。
外壁や目地を傷つけない
外壁や目地を傷つけないように汚れを落とすことが重要です。
丈夫そうに見えても外壁はデリケートなので、強くこすると塗膜に傷がつく可能性があるからです。
金属ブラシやたわしやメラミンスポンジでこすると外壁に傷がつきます。
傷がつくと防水性が低下してカビや雨漏りの原因にも。
目地を傷つけると内部に水が浸入する恐れがあるので、傷つけないように注意しましょう。
高所は業者に依頼する
2階以上の作業・不安定な場所は業者に依頼することをおすすめします。
脚立やはしごから落下して、けがをする恐れがあるからです。
特に雨の日や風の強い日の作業は危険です。
手の届く範囲など、安定した足場があるところの作業にとどめたほうが安心です。
晴れて風のない日に行う
外壁の掃除は晴れて風のない日に行いましょう。
作業のしやすさだけでなく、安全のためにも大切なことです。
条件の悪い日に作業をして起きるトラブル例
- 洗剤や水が隣家に飛散する
- 雨で洗剤が流れてしまう
- 強風で養生が剝れる
作業をしやすい条件の日を選んで掃除をしましょう。
近隣に配慮する
外壁掃除をする際は、近隣に配慮することが重要です。
水や騒音・においなどで迷惑をかけることがあるからです。
作業前に一言連絡し、隣家に水などが飛散しないように養生することが大切。
クレームになる原因は事前の連絡がないことです。
一言連絡しておくだけで印象はかなり変わるはずです。
高圧洗浄機の使用は水圧に注意する
高圧洗浄機で外壁を掃除する際は、強すぎる水圧で噴射しないようにしましょう。
外壁の塗膜が剝れたり、素材によっては崩れたりする可能性があるからです。
水圧は弱めから初めて、様子をみて徐々に強くするなど慎重に行ってください。
>>高圧洗浄機は外壁が痛む?を参考にトラブルなく掃除をしましょう。
外壁の換気扇の黒い汚れを付けない対策

外壁の換気扇周りの黒い汚れを付けない対策を紹介します。
- 換気扇の掃除をこまめに行う
- フィルターを付ける

黒ずみの原因はほこりであることが多いです。
そもそも汚れをつけないことも大切です。
換気扇の掃除をこまめに行う
換気扇の掃除をこまめに行うことで外壁の汚れの予防につながります。
換気扇の内部に汚れがたまると、排気と一緒に排出されて外壁の黒ずみの原因になるからです。
こまめに換気扇のフィルターやファンを掃除することで、外壁の汚れを予防することができます。
フィルターを付ける
排気口の外側にフィルターを付けることで、外壁に汚れが付着するのを抑えることができます。
排出される油分や粉塵の飛散を軽減することができるからです。
フィルターは汚れがたまったらすぐに取り換えることが大切です。
汚れたままにしておくと、外壁の汚れを引き起こすだけでなく室内の換気も十分にできなくなります。
まとめ
外壁の換気扇や排気口の周りの黒ずみの汚れは、原因を知って正しく対処することできれいにすることができます。
黒い汚れの多くはほこりやカビ・油汚れなので、それぞれに合った方法で掃除をしましょう。
自分で落とせる範囲を掃除するにとどめ、高所などはプロの業者に依頼することを検討しましょう。
黒く汚れた外壁を放置しておくと、見た目が悪いだけでなく家の寿命にも影響します。
きれいな外壁を取り戻し、気持ちよく過ごせるようにまずは手の届く範囲から掃除をしてみましょう。