【外壁の汚れ防止】白い家の汚れ対策や汚れの原因・汚れにくい外壁塗装とは

【外壁の汚れ防止】白い家の汚れ対策や汚れの原因・汚れにくい外壁塗装とは

白い外壁の家は、明るく清潔感のある美しいイメージで人気ですが、苔・カビ・黒ずみ汚れが目立ちやすいのが難点。

もし白くてキレイな外壁のまま、汚れにくくする方法があれば知りたいとは思いませんか?

外壁の汚れ防止にはさまざまな方法がありますが、特に効果的なのが外壁塗装の「コーティング」です。

清潔感のある外観を保つために、汚れが付きにくい塗料で対策していきましょう。

本記事では、白い外壁や換気口周りの「汚れ防止対策」に焦点を当て、汚れにくくするための方法や外壁素材の選び方について解説します。

齋藤

外壁の美しさを長期間維持するためのポイントをチェックしておきましょう。

解説内容

  • 5つの防止策
  • 外壁汚れの原因
  • 汚れやすい箇所
  • 汚れが目立ちにくい外壁の色・素材
目次

外壁塗装の汚れ防止策

⑩外壁塗装の汚れ防止策

5つの防止策

  • 防汚塗料の使用
  • 定期的なメンテナンス
  • 環境対策
  • 防カビ・防苔対策
  • 適切な施工方法

外壁塗装の汚れ防止策には、主に上記の方法5つが効果的です。

防汚塗料の使用によるコーティング、定期的なメンテナンス、環境対策、防カビ・防苔対策、そして適切な施工方法が重要。

齋藤

これらの対策を組み合わせることで、10年後の外壁を美しいまま耐久性も維持させることができます。

防汚塗料の使用

画像:ニチハ株式会社

最もおすすめなのが、セルフクリーニング機能つきの高性能な外壁・塗料を使用することです。

各ハウスメーカーによってもさまざまな種類を打ち出しているのでチェックしておいて、業者の方に聞いてみるのもいいでしょう。

外壁に汚れが付きにくい塗料としては、主に以下の塗料が挙げられます。

  • 親水性塗料
  • 超撥水塗料
  • 光触媒塗料

親水性塗料

親水性塗料は水を弾かず、水が塗膜に馴染んで流れやすくすることで、汚れを洗い流します。

雨が降るたびに汚れが流れ落ちるため、外壁が綺麗に保たれます。

超撥水塗料

超撥水塗料は水を強く弾くため、汚れが付着しにくく、付着しても落ちやすい特徴があります。

光触媒塗料

光触媒塗料は、太陽光によって汚れを分解する効果があります。また、親水性の性質もあり、雨が汚れを洗い流すのを助けます。

参考:ニチハ株式会社

定期的なメンテナンス

定期的なメンテナンスとしては、洗浄とコーティングを行うことが効果的です。

定期的な洗浄

外壁を定期的に高圧洗浄することで、雨だれ防止や、カビ・コケの発生を防ぎます。

半年から一年に一度の洗浄がおすすめです。

また、雨だれ対策として「ストッパー」を利用するのもいいでしょう。

>>外壁の雨だれの落とし方では、黒ずみの原因、自分でもできる汚れ予防法、ストッパーなどの雨だれ防止グッズについてご紹介しています。

コーティング剤の塗布

防汚コーティング剤を定期的に塗布することで、塗膜の保護と汚れの付着防止を強化します。

環境対策

植栽の管理や排水対策も併せて実施することで周辺環境が整い、外壁に汚れがつきにくくなります。

植栽の管理

建物の周囲に植栽を適切に配置し、外壁に直接葉や枝が触れないようにします。これにより、風雨による汚れの付着を減少させることが期待できるでしょう。

排水対策

雨樋や排水溝の清掃を定期的に行い、排水機能を維持。外壁に水が滞留することを防ぎ、汚れの付着を防止します。

防カビ・防苔対策

防カビ・防苔塗料や抗菌剤を取り入れることで、菌の発生や繁殖を最大限に抑えることができるからです。

防カビ・防苔塗料の使用

カビや苔の発生を防ぐための専用塗料を使用することで、外壁の美観を保ちます。

抗菌剤の使用

抗菌剤を含む塗料を使用することで、微生物の繁殖を防ぎ、汚れの原因を抑制します。

適切な施工方法

基本的なことではありますが、外壁の土台となる部分がきちんとした処理をなされていないと、外壁表面の劣化が早まることや、壁材内部からの腐食原因にもなり得るためです。

下地処理の徹底

外壁塗装の前に下地処理をしっかり行うことで、塗膜の密着性が向上し、長期間汚れにくい状態を保ちます。

適切な塗装方法

プライマーやフィラーを使用し、塗装の層をしっかりと重ねることで、塗膜の耐久性と防汚性能を高めます。

外壁汚れの原因

外壁汚れの原因

外壁汚れの原因

  • 大気中の汚染物質
  • 雨水
  • ほこりや砂
  • カビ・苔・藻
  • 鳥や昆虫の影響
  • 結露
  • 外壁材の劣化

外壁が汚れる原因は、上記のような多岐にわたります。

大気中の汚染物質や雨水、ほこり、カビ・苔・藻、鳥の糞や昆虫の分泌物、結露、外壁材の劣化など、さまざまな要因が重なり合って汚れを引き起こします。

齋藤

これらの原因を理解し、適切な対策を講じることで、外壁の美観を保つことができるようになります。

汚れやすい箇所

汚れやすい箇所

汚れやすい箇所

  • 窓周り
  • 軒下
  • 外壁の下部
  • 雨樋周り
  • 壁の凹凸部分
  • 日陰になる部分
  • 通気口周り
  • 配管・設備周り

このように外壁の中でも特に汚れやすい箇所はいくつもあります。

これらの箇所は環境や構造の影響を受けやすく、汚れが付きやすい特性があるためです。

齋藤

外壁の汚れは、環境や建物の構造によって特定の箇所に集中しやすくなります。

これらの箇所を重点的にメンテナンスし、汚れの予防対策を行うことが重要。

>>外壁洗浄の相場では、一般的な屋根・外壁クリーニングの料金についてご紹介しています。

以下に具体的な汚れやすい箇所とその理由を挙げます。

窓周り

窓枠・サッシ

雨水が溜まりやすく、風に乗ったほこりや砂が集まりやすい場所。

また、雨垂れの他にも窓の開閉時に汚れが付きやすくなります。

窓の下部

雨水が窓ガラスを伝って流れ落ち、下部に汚れが溜まりやすくなります。

軒下

軒裏

雨が直接当たらないため、湿気がこもりやすく、カビや苔が発生しやすい場所。

軒先

雨水が流れやすく、汚れが集まることが多い場所。

>>外壁塗装のコケでは、重曹でできる苔退治法、外壁の汚れを放置するリスク、業者に依頼する目安を解説。

外壁の下部

地面に近い部分

雨水が跳ね返りやすく、泥や砂、ほこりが付きやすい場所。

また、植物や雑草の影響も受けやすいです。

水切り部分

雨水が排水される部分で、汚れが集中しやすい場所。

雨樋周り

雨樋の取付部分

雨水が集中し、汚れが溜まりやすいです。詰まりが発生するとさらに汚れが広がります。

雨樋の出口

雨水と一緒に泥やゴミが流れ出るため、汚れが付きやすい場所。

雨だれが黒い跡となって落ちにくい汚れに。

壁の凹凸部分

デザイン的な装飾部分

凹凸があるため、汚れが溜まりやすく、風雨で洗い流されにくいです。

サイディングの目地

サイディングボードの継ぎ目部分に汚れが溜まりやすく、コーキングの劣化が進むとさらに汚れやすくなります。

日陰になる部分

北側の壁

日光が当たりにくく、湿気がこもりやすいため、カビや苔が発生。

建物の影になる部分

常に日陰になる場所は湿気がこもりやすく、汚れが付きやすいです。

通気口周り

換気口や排気口周辺

室内からの湿気や油分が外壁に付着しやすく、油汚れ ・カビなどが発生しやすい場所。

配管・設備周り

エアコンの室外機周辺

エアコンの排気や排水が原因で、汚れや苔が発生しやすいです。

ガスや電気の配管周り

配管の周りに汚れが溜まりやすく、配管からの漏れや結露が原因で汚れが発生します。

汚れが目立ちにくい外壁の色

汚れが目立ちにくい外壁の色

新築時に外壁を美しく真っ白にしてしまい、後悔しているという方も少なくありません。

汚れが目立ちにくい外壁の色を選ぶことは、建物の美観を長期間維持するためのポイント。

目立ちにくい色を使用することで、メンテナンスの手間を減らすことができるからです。

以下のような色が汚れを目立たせにくいとされています。

汚れが目立ちにくい外壁の色

  • アイボリー系
  • ベージュ系
  • グレー系
  • カーキ系
  • タウニートーン
  • テラコッタ
  • モスグリーン
齋藤

例えば、都市部では排気ガスのすす汚れが多く、農村部では土埃が多いです。地域の汚れの種類に合わせて色を選びましょう。

アイボリー系

クリーム色

アイボリーやクリーム色は、軽い汚れが目立ちにくいです。

白に近い色ですが、少し黄味がかっているため、汚れが同化しやすいため。

ベージュ系

ライトベージュ

薄いベージュは、土埃や雨だれが目立ちにくい色です。

自然なトーンで汚れが馴染みやすいため。

サンドベージュ

砂色に近いベージュは、泥汚れなどが目立ちにくく、外壁のメンテナンスが楽に。

グレー系

ライトグレー

薄いグレーは、ほこりや雨だれの汚れが目立ちにくいです。

中間色であるため、汚れと同化しやすいといえます。

ダークグレー

濃いグレーも汚れを目立たせにくい色です。

黒ほどではありませんが、一般的な汚れがあまり目立ちません。

カーキ系

ライトカーキ

グリーンがかったカーキ色は、自然の汚れと同化しやすい配色に。

植物やカビの汚れが目立ちにくいです。

タウニートーン

ブラウン

中間色のブラウンは、土埃や雨だれが目立ちにくいです。

濃いめのブラウンは特に汚れが目立ちません。

オリーブブラウン

少し緑がかったブラウンも汚れを目立たせにくい色。

その他の自然色

テラコッタ

焼き物の色に近いオレンジがかったブラウンは、自然なトーンで汚れが目立ちにくいカラー。

モスグリーン

軽い汚れやカビが目立ちにくいです。

自然環境に溶け込みやすい色。

このような中間色や自然色が効果的です。

汚れにくい外壁素材

サイディングとは

汚れのつきやすさは、外壁の材質によっても変わってきます。

主に、汚れにくい素材は以下のタイプ。表面が滑らかなのが共通点です。

汚れにくい外壁材

  • 窯業系サイディング
  • タイル
  • ガルバリウム鋼板
  • セラミック系

汚れにくい外壁素材を選ぶことで、定期的なメンテナンスの負担が減り、外観を美しく保てます。

反対に、凹凸のある材質は汚れが溜まりやすいので注意が必要です。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメントと繊維などを混ぜて作られた外壁材で、表面に特殊な親水性コーティングを施している製品があります。

特徴
耐久性が高い。
デザインのバリエーションが豊富。
親水性によるセルフクリーニング効果

親水効果があるタイプなら、水の膜を張ることで、雨水が汚れを自然に落としキレイな状態をキープ。

タイル

タイルは、汚れに強く耐久性が非常に高い外壁材の一つです。

特に表面が滑らかで吸水性が低いため、汚れが付きにくく、雨で汚れが自然に洗い流されやすい特徴があります。

特徴
水や汚れを弾くため、掃除の頻度が少なくて済む。
色褪せや汚れの付着も少ない。
長期間美観を保ちやすい。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛、シリコンから成る金属外壁材で、耐久性と防汚性に優れています。

特にフッ素塗装を施しているものは、表面が滑らかで汚れが付きにくい特徴を持ちます。

特徴
汚れが付きにくく、外壁のメンテナンス頻度が少ない。
耐久性が高い上に断熱性もあり軽量で強度がある。
フッ素塗装による防汚性があり、汚れを弾く効果が高い。

>>外壁のサビ落とし方では、金属特有のサビ発生原因や放置のリスク・メンテナンスについて解説。

セラミック系

セラミックを使用した外壁材は、表面が非常に硬く、汚れが付きにくい特性を持ちます。

吸水率が低いため、カビや苔が発生しにくく、雨水によって汚れが洗い流されやすい素材です。

特徴
汚れが付きにくく、外壁のメンテナンス頻度が少ない。
耐久性が高い上に断熱性もあり、住宅全体の性能を向上。

半年に1回の水洗いがオススメ

半年に1回の水洗いがオススメ

外壁のメンテナンスにおいては、半年に1回の水洗いはあらゆる環境で効果的といえます。

特に都市部や工業地帯、海沿い地域、湿気の多い場所では汚れやカビ・苔の防止に役立つからです。

ただし、建物の環境や状況に応じて最適なメンテナンス頻度を設定し、適切な方法で外壁を洗浄することで、より一層美観を保ち、外壁の寿命を延ばすことができます。

齋藤

長期的なメンテナンスとしては、水洗いだけでなく、外壁のひび割れや塗膜の剥がれを定期的に点検し、早期に修理することも大切です。

水洗いのメリット

ホースの流水で洗い流すだけでOKですが、頑固な汚れには柔らかいブラシやスポンジを使用して手洗いします。

強い摩擦を避けて優しく洗うことが重要。

汚れの蓄積防止

半年に1回の定期的な水洗いは、ほこりや汚れ、排気ガスのすすなどが蓄積する前に除去できるため、外壁の美観を保ちやすくなります。

カビ・苔の防止

湿気が多い地域や日陰の多い外壁では、カビや苔が生えやすいです。定期的な水洗いによりこれらの発生を防ぐことができます。

塗膜の保護

汚れが塗膜に影響を与えるのを防ぎ、塗料の劣化を遅らせる効果があります。

まとめ

外壁塗装の汚れ防止対策」について解説しました。

白い外壁や換気口の汚れ対策として、コーティングは非常に有効です。

親水性や撥水性のコーティングを施すことで、雨水が汚れを洗い流し、汚れの付着を防ぎます。

定期的なメンテナンスと組み合わせることで、美しい外観を長期間保つことができます。

適切なコーティング剤を選び、外壁の特性や環境に合わせた対策を行いましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次