外壁の高圧洗浄で剥がれる|高圧洗浄機の塗装剥がれやコンクリートのトラブル

外壁の高圧洗浄で剥がれる|高圧洗浄機の塗装剥がれやコンクリートのトラブル

高圧洗浄は外壁の清掃に効果的ですが、誤った使用方法は塗装剥がれやコンクリートの損傷を引き起こすリスクがあります。

この記事では、高圧洗浄機による塗装剥がれやコンクリートのトラブルについて解説し、被害を防ぐための正しい使用方法や注意点を詳しく紹介します。

齋藤

高圧洗浄を安全かつ効果的に行うためのポイントを確認していきます。

高圧洗浄機についてわかること

  • 外壁が痛むリスクとその対策
  • 使用する際の注意点
  • 高圧洗浄以外の洗浄法

高圧洗浄機が使えない場所、痛みやすい外壁材についてもチェックしていきましょう!

目次

高圧洗浄機で外壁が痛むリスクと対策

⑨高圧洗浄機で外壁が痛むリスク

高圧洗浄機を使用する際には、塗装剥がれや外壁材の損傷、コーキングの劣化、水の浸入、表面の傷といったリスクが伴います。

これらのリスクを避けるためには、適切な圧力設定やノズルの選択、外壁材の特性に応じた方法を選び、事前の点検や試し洗いを行うことが重要です。

齋藤

専門業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶこともリスク回避の一助となります。

また、ケルヒャーなどで知られる家庭用の高圧洗浄機であっても威力は非常に強いです。

外壁を清掃する際には、以下のようなリスクがあり、外壁が痛む可能性があります。

5つのリスク

  • 塗装剥がれ
  • 外壁材の損傷
  • コーキングの劣化
  • 水の浸入
  • 表面の傷

それぞれのリスクとその対策について詳しく説明します。

塗装剥がれ

高圧洗浄機の水圧が強すぎると、外壁の塗装(ペンキ)が剥がれることがあります。

特に古い塗装や劣化した塗装は剥がれやすくなります。

外壁の塗り替えにはあえて下準備として、高圧洗浄で古くなった塗装剥がし後に塗料を上から塗るといったケースも。そのため外壁塗装では洗浄なしに行うことはできません。

対策

圧力設定:使用する圧力を適切に設定し、低圧から始めて徐々に必要な圧力に調整。
距離調整:ノズルと外壁の距離を適切に保ち、近づけすぎないようにする。

外壁材の損傷

特定の外壁材は高圧洗浄の影響を受けやすいです。

例えば、木材軽量コンクリートモルタルサイディングボードなどは、過度の水圧によってひび割れたり削れるなどの損傷する可能性があります。

高圧洗浄機には不向きな「使ってはいけない外壁材もある」ということを認識できていれば、外壁を損傷させる心配はありません。

対策

外壁材に合った洗浄方法:外壁材に適した洗浄圧力や洗浄方法を選ぶ。
事前テスト:目立たない部分で試し洗いを行って状態確認する。

コーキングの劣化

外壁の目地に使用されるコーキング材は、高圧洗浄によって劣化や剥がれが生じることがあります。

特に劣化が進んでいるコーキング材は脆くなっている可能性が高いでしょう。

対策

コーキング部分を避ける:コーキング部分には直接高圧を当てないように注意。
メンテナンス前の点検:洗浄前にコーキングの状態を確認し、必要に応じて補修。

水の浸入

高圧洗浄によって水が外壁の隙間から内部に浸入するリスクがあります。

これにより、内部の断熱材や構造材が湿気で劣化することも。

対策

適切なノズル角度:ノズルの角度を調整し、水が外壁に対して垂直に当たらないようにする。
隙間の補修:洗浄前に隙間やひび割れをチェックし、必要に応じてシーリングを行う。

シーリングとは
気密性や防水性を高めるため、建物の継ぎ目やひび割れなどの隙間を充填すること

表面の傷

高圧洗浄の水流が強すぎると、外壁の表面に傷がつくことがあります。

特にデリケートな外壁材や塗装仕上げに対しては注意が必要です。

対策

ソフトブラシの併用:洗浄時には柔らかいブラシか、手洗いで汚れを落とす。
適切なノズル:外壁用に設計された適切なノズルを使用。

>>外壁塗装の高圧洗浄でトラブルでは、高圧洗浄する際に起こりうる近隣トラブルやデメリットについて解説しています。

高圧洗浄機を使用する際の注意点

高圧洗浄機を使用する際の注意点

高圧洗浄機を安全かつ効果的に使用するためには、前述した使用方法や洗浄法の他にも、安全対策や周辺環境への配慮がとても重要です。

近隣トラブルへに発展させる可能性を最小限に抑えるために、以下のことを守るようにしましょう。

注意点

  • 保護具の着用
  • 電源の安全確認
  • 周囲の保護
  • 近隣への挨拶
  • 排水の確認

保護具の着用

高圧洗浄を自分で行う際には、

  • ゴーグル
  • 手袋
  • レインコートなど

保護具を着用して作業を行いましょう。

汚水などがかかるため、衛生的にも配慮が必要であるためです。

電源の安全確認

電気を使用する場合は、防水仕様の延長コードを使用し、危険な水との接触を避けます。

安全面には十分な配慮が必要となるためです。

周囲の保護

洗浄する際に周囲の植物や家具に影響がないようにカバーをするか、移動させましょう。

また、窓はしっかりと閉まっているかも確認が必要です。

水が入る可能性を防ぐために、しっかりと養生することが大切です。

近隣への挨拶

洗浄前にはご近所への挨拶も忘れずに行いましょう。

高圧洗浄は強い圧力で思わぬ方向へ水が飛散しまうからです。

また、騒音と感じられたり、洗濯物が干してあったりすることもあるため、時間帯に配慮したり周知をして近隣トラブルを防ぐようにします。

排水の確認

洗浄後の排水が適切に流れるように排水路を確認し、必要に応じて対策を講じます。

万一の詰まりなどで、水が流れずに浸水してしまう恐れなどを防ぐためです。

外壁塗装に高圧洗浄しないでキレイにする方法

外壁塗装に高圧洗浄しないでキレイにする方法

外壁の汚れをキレイにする一般的な方法として広く知られているのが高圧洗浄ですが、外壁を痛めてしまうリスクをご紹介してきました。

では、外壁を痛めずに汚れをキレイに落とす別の方法をご紹介します。

それは低圧洗浄・バイオ洗浄です。

低圧洗浄・バイオ洗浄とは

専用の機械を使い、外壁やシーリングにダメージを与えることなく汚れの原因を取り除く洗浄法。

コケやカビなどを根絶し、予防効果も期待できます。

バイオ洗浄液には約30種類の薬剤から組み合わせて使用することで、木材やコンクリート、石材、サイディングなどあらゆる外壁素材に対応することが可能です。

低圧洗浄がオススメな理由

低圧洗浄が外壁の清掃においておすすめされる理由は、外壁の保護と洗浄効果を両立させるためです。

低圧洗浄がオススメな理由は主に以下の内容からです。

オススメな理由

  • 外壁の保護
  • コーキングへの影響を軽減
  • 水の浸入リスクの低減
  • 適切な汚れ除去
  • 環境への配慮
  • 操作の安全性

外壁の保護

塗装の剥がれを防ぐ

高圧洗浄は強力な水圧で汚れを削ぎ落とす反面、塗装までを剥がしてしまうリスクも。

一方、低圧洗浄では塗装面への負担が少ないため、塗装の剥がれやダメージを防ぎます。

素材の損傷を防止

外壁材によっては高圧洗浄でひび割れたり、損傷したりすることがあります。

特に木材や軽量コンクリート、サイディング、モルタルなどは高圧に弱い素材。

その点、低圧洗浄は外壁材に優しいため、素材の損傷を防ぐことができます。

コーキングへの影響を軽減

高圧洗浄は外壁の目地に使用されるコーキング材を劣化させたり剥がしたりする可能性がありますが、

低圧洗浄ではコーキング材への影響が少なく、目地部分を保護できます。

水の浸入リスクの低減

高圧洗浄によって外壁の隙間から水が浸入するリスクも挙げられます。

低圧洗浄では水圧が低いため、建物内部への水の浸入リスクを減らし、内部の断熱材や構造材を守りながらしっかりと汚れを洗浄できます。

適切な汚れ除去

低圧洗浄は、外壁の汚れを効果的に除去するのに十分な圧力があるのと同時に、薬剤を使用したバイオ洗浄によって根っこから汚れの原因を断つ効果が期待できます。

環境への配慮

低圧洗浄は水の飛散が少ないため、周囲の環境への影響を最小限に抑えられます。

バイオ洗浄で使用する薬剤は主に、バクテリア(微生物)や酵素を配合した洗剤や、天然原料主成分で生分解性の高い洗剤を使用することから、周囲の植物や物品への影響を考えた場合においても、環境に優しいと言えるでしょう。

操作の安全性

低圧洗浄機は扱いやすく、操作中の反動も少ないため、安全に使用することができます。

齋藤

低圧洗浄を取り入れることで、外壁のメンテナンスを効果的かつ安全に行うことができます。

外壁洗浄専門店クリリーンでは、低圧洗浄だけで新築の美しさを蘇らせます。

まとめ

「外壁の高圧洗浄ではがれる塗装」について解説しました。

高圧洗浄機は外壁の汚れを落とすのにとても便利ですが、塗装剥がれやコンクリートの損傷といったトラブルを引き起こすこともあります。

これを防ぐためには、適切な圧力設定やノズルの選択、正しい操作方法が重要です。

専門業者に依頼するか、自分で行う場合は十分な知識と経験を持つことが推奨されます。

安全な高圧洗浄で美しい外壁を維持しましょう。

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