サイディング外壁塗装の塗替え時期や費用相場|窯業系サイディングボードとは

サイディング外壁塗装の塗替え時期や費用相場|窯業系サイディングボードとは

サイディングに外壁塗装は必要ないという業者もいますが、サイディングに再塗装は必要です。

メンテナンスしないと経年劣化などで外壁の性能が落ち、建物寿命を縮めてしまうから。

外壁材の塗り替えは、一般的に新築から約10年程度が目安と言われますが、建物に使われている外壁材や塗料、周辺環境などによって塗り替え時期は変動します。

今回はそんなサイディングの外壁塗装の塗替え時期や費用相場について確認していきましょう。

サイディングボードの特徴や再塗装必要な理由、塗り替え・外壁リフォームにオススメする塗料にも触れていますので参考にしてください。

目次

サイディングとはボード状の建材

サイディングとは

外壁のサイディングとは、建物の外壁に使用されるボード状の建材のこと。

サイディングは、建物の外壁を覆い、保護する役割を果たしながら、外観を美しく整えるために使用されます。

サイディング材の主な特徴は以下の内容です。

サイディングの特徴詳細
耐久性風雨や紫外線などの外部環境から建物を守る
デザインの多様性多彩なデザインやカラーがあり、建物の外観を自由に演出できる
メンテナンスの容易さ美しさと耐久性を長く保つことが容易で扱いやすい

このようにサイディングは、施工が比較的容易であり、コストパフォーマンスにも優れているため、住宅や商業施設など、幅広い建物に最も多く使用されています。

サイディングには4種類

サイディングには以下の4種類があります。

使用している種類ごとの適切な時期で、メンテナンスや張り替えリフォームをおすすめします。

スクロールできます
種類特徴メンテナンス周期耐用年数
窯業系サイディング・セメント質80%
・繊維質20%
デザイン性が高く最も外壁に使用されている素材。
7~10年10年
金属系サイディング・ガルバリウム
・アルミ
・ステンレス
などに塗装し断熱材を裏打ち。
軽量で高耐久、耐震性。
10~15年15年
木質系サイディング天然木のため水に弱い。
自然な風合いが魅力。
7~10年10年
樹脂系サイディング塩化ビニール製で劣化・変色に強い。
国内での取り扱い業者が少ない。
10~20年30年

>>外壁材サイディングの洗浄では、外壁に生じる汚れの種類や外壁塗装を掃除する方法をご紹介しています。

サイディングボードには2つの工法がある

サイディングボードの外壁構造には、以下の工法2種類に分けられます。

スクロールできます
種類特徴
通気工法サイディングの裏側に厚さ15㎜程度の空間を作ることで空気が下から上に向かって流れ、水分を外部へ排出する仕組み。
直張り工法通気層が無い代わりに外張り断熱など結露の防止策を講じた仕組み。

このようにサイディングボードを壁に張りつけたら、ボードのつなぎ目にシーリング材を充填します。

伸縮性のあるシーリング材は、つなぎ目部分から雨水がしみこむのを防ぐ役割。

このシーリング材は5〜10年ほど経つと、ひび割れ・剥がれなどの劣化が生じます。

その場合はサイディング塗装と同時に、シーリングの打ち換えを行いましょう。

では続いて、サイディングの塗り替えが必要な理由について説明します。

サイディング塗装の必要性

サイディング塗装の必要性

サイディングボードの塗装がなぜ必要なのか。

それは、防水などで「保護する効果」を得られるためです。

塗装の目的

  • 水分の浸透を防ぐ
  • 紫外線からの保護効果

塗装は見た目を良くするだけでなく、紫外線や雨風によるダメージから、家を守る役割をしてくれています。

ただ、塗装によるコーティングは、経年劣化により剥がれてきてしまうので性能が十分に発揮されなくなってしまうことで、建物寿命に影響してしまいます。

外装材の塗装・メンテナンスしないでいい外壁材というのは現時点ではまだありません。

>>外壁塗装が必要ない家では、家のサイディングに塗装不要・メンテナンスフリーの外壁材について解説しています。

サイディング外壁の塗り替え時期・費用相場

サイディング外壁の塗り替え時期・費用相場

サイディングの耐用年数だけでなく、外壁に使用している塗料の種類ごとに塗り替え時期が異なります。

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種類特徴耐用年数平米単価30坪の費用目安
アクリル低価格
カラーバリエーション豊富
4~7年1,500円/㎡20万円前後
ウレタン防水性
耐候性に優れている
6~10年2,000円/㎡25万円前後
シリコン耐久性に優れ
種類が豊富
外壁に最も使用されている
8~15年2,700円/㎡35万円前後
フッ素防汚性に優れ
光沢のある質感
12~18年4,300円/㎡50万円前後
無機セラミック
ケイ素などの鉱物
経年劣化を抑制する効果
20~25年5,500円/㎡60万円前後

上記は、一般的な外壁塗装に使われる塗料です。

合成樹脂塗料は耐用年数と塗料価格が比例しています。

費用の目安は、30坪前後の住宅で大体100万円前後です。

これは、塗料代のほかにも足場代や洗浄代もかかるためです。

以下は付帯作業の費用の一例です。

内訳費用
足場代140,000円
高圧洗浄+バイオ洗浄40,000円
養生40,000円
シーリング230,000円
塗装代(シリコン系)350,000円
合計800,000
引用元:暖喜

外壁塗装にかかる費用の細かい内訳について詳しくは、>>外壁塗装の見積書例で解説。
外壁塗装の見積もり注意点・チェックポイントをご紹介しています。

耐用年数だけでなく外壁の状態で判断する

外壁の塗り替えリフォームは、耐用年数だけで判断するのではなく、外壁の状態を見てタイミングを決めることがとても重要です。

なぜなら、外壁は日々の自然現象にさらされているため劣化が早まるケースも少なくないからです。

外壁の劣化現象には、主に次の症状があります。

外壁の劣化サイン

  • 塗膜の剥がれ
  • 色褪せ
  • ひび割れ
  • 欠け
  • チョーキング
  • コケ・カビ・藻の繁殖
  • サビの発生

チョーキング現象とは、塗料に含まれる顔料が、紫外線・熱・風雨により劣化して粉が出ている状態です。

こういった汚れや劣化サインを放置し続けてしまうと、外壁の損傷を促し、塗装だけでは済まずに外壁の張り替えなどといった大規模工事に発展してしまうリスクが高まります。

そのため、これらが発生している際には、早急に点検を依頼してメンテナンスを行うようにしてください。

>>サイディング外壁の張替え費用相場では、サイディング張り替え工事の平米単価を解説。

外壁塗装の工期・工程

おすすめのサイディング塗料

外壁塗装の工事期間の目安は、大体10~14日程度です。

塗装の工程は以下の手順で行われるのが一般的です。

塗装の工程

  1. 足場設置・養生
  2. コーキング打ち替え・ひび割れなどの補修
  3. 高圧洗浄で汚れ・コケ・藻を洗い流す
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り
  7. 足場解体
  8. 完成

おすすめのサイディング塗料

スクロールできます
塗料の種類特徴耐用年数平米単価
光触媒塗料セルフクリーニング機能15~20年4,000〜5,000円/㎡
無機塗料耐久性・防汚性に優れ
カビを抑制
20~25年4,500〜6,000円/㎡
遮熱塗料紫外線を反射
省エネ効果
15~20年5,000〜5,500円/㎡

上記は、外壁の塗り直しでオススメの高機能な塗料です。

価格は合成樹脂塗料に比べて高めでも、汚れが付きにくい機能があればメンテナンスのコストを抑えることにも効果的です。

また、遮熱効果のある塗料だと外壁リフォームに助成金・補助金が使えるケースも。

助成制度について詳しくは、>>外壁塗装・サイディングの助成金で解説。

サイディングの材質によって違う短所をカバーできる塗料を選ぶのがポイント。

>>外壁サイディングの人気色ランキングでは、かっこいい外壁塗装でオススメの人気色を
>>外壁サイディングデザイン集では、オシャレな外壁塗装を画像で一挙ご紹介しています。

まとめ

サイディングの外壁塗装の塗替え時期や費用相場について解説しました。

塗り替え時期は4〜18年、費用は使用している塗料ごとに異なります。

また、耐用年数だけで決めるのではなく、外壁の状態に合わせて判断するのがとても重要。

サイディング塗装塗り替えでは、家の寿命を守るために必要な役割を果たしているためです。

サイディングと塗装は切っても切り離せないもの。

外装塗装工事の必要性やポイントを押さえることで、永く快適な住まいを実現できます。

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