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外壁リフォームでサイディング|外壁塗装工事の種類は張り替え・重ね張り工法
外壁のリフォームや外壁工事でサイディング加工したいとお考えではありませんか?
外壁というのは専門的な知識がないとわかりにくいもので、何を基準に決断すべきか悩みますよね。
サイディングの外壁材は日本の住宅で最も使用されることから、おしゃれでモダンなデザインパターンやカラーバリエーションが豊富なのも特徴です。
耐用年数も10年前後と長持ちでメンテナンスが比較的ラクなのも良いですね。
今回はそんなサイディングの外壁工事について詳しく解説しますので、外壁リフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- サイディングの特徴
- 窯業系サイディングが選ばれる理由
- 張り替えのメリット・デメリット
- リフォーム方法と費用相場
- 外壁リフォームの補助金
サイディング外壁材の特徴
サイディング外壁材の特徴は以下の内容が挙げられます。
特徴
- 品質が安定
- 工期の短期化
- デザイン・カラーの種類が豊富
>>外壁サイディングデザイン集では、オシャレな外壁塗装の人気色を画像で紹介しています。
品質が安定
サイディングの特徴は品質の安定性が挙げられます。
それは工場で生産・管理されているためです。
また、モルタルや漆喰のような手作業での塗り壁と比較して、職人の技術が問われない点も含まれます。
工期の短期化
工場生産により施工も簡易的になるため、工期の短期化が実現できます。
この点でも、モルタルや漆喰のような塗り壁と比べると、比較的コストを抑えることができます。
デザイン・カラーの種類が豊富
デザインパターン・カラーなどの種類が豊富なのも魅力です。
また、サイディングには以下のとおり種類が分類されています。
種類 | 耐用年数 | 主原料 |
窯業系サイディング | 7~10年 | セメント 繊維質 |
木質系サイディング | 10年程度 | 天然木 木材 |
金属系サイディング | 10~15年 | 金属 |
樹脂系サイディング | 10~20年 | 塩化ビニル樹脂 (プラスチック) |
それぞれの特徴やメンテナンスについては
>>サイディングの外壁メンテナンスの費用や時期でさらに詳しくご紹介しています。
特に窯業系サイディングが選ばれる理由7つ
サイディングの種類についてご紹介しましたが、その中でも特に採用されているのが「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」です。
なぜ最も選ばれているのか、それは以下の7つの理由から。
選ばれる理由
- 豊富なデザイン性
- 優れた防火性能
- 高い耐久性能
- 品質の安定性
- 簡易施工
- 工期短縮
- メンテナンス
①豊富なデザイン性
まず、サイディングの中でも品揃えが豊富である点です。
成型技術と塗装技術の組み合わせにより、独自のスタイルが実現できる自由度の高い外壁材です。
②優れた防火性能
国土交通大臣認定の防火材料です。
③高い耐久性能
正しい施工とメンテナンスを行うことで耐久性をさらに向上させる特徴があります。
住宅の耐久性向上に必要な通気構法が容易であるためです。
④品質の安定性
乾式工法である窯業系サイディングは、湿式工法のモルタルや漆喰などと比べて製品の品質を安定させることができます。
それは、JIS表示認定工場で生産・管理されているためです。
乾式工法
工場生産された建材を現場で組み立て、張り上げる工法。
均等な品質で施工でき、施工者の技量に左右されず、安定した仕上がりと工期の短縮が可能に。
例
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系
- ALC
湿式工法
現場で材料を混ぜ合わせ、それを刷毛やコテなどで壁を塗り上げていく工法。
職人の熟練した技術を要し、自由度が高く独創性の仕上がりに。
例
- モルタル
- 漆喰など
⑤簡易施工
釘や留付金具で簡易的な施工が可能です。
それは、切断や穴あけなどの加工がしやすい特徴から。
⑥工期短縮
⑤の理由からもわかるように、乾式工法のため湿式工法などと比較して、工期が大幅に短縮できます。
工期が短縮できるということはコストもその分抑えることが可能です。
⑦メンテナンス
外壁塗装の汚れや万が一の破損でも、補修や張り替えが比較的容易です。
市場でのシェアが高いことから、対応できる業者やノウハウも広く供給できるためです。
>>外壁洗浄の相場では、外壁クリーニングの料金や屋根・外壁塗装の高圧洗浄について解説しています。
サイディング張り替えのデメリットは「経年劣化によるメンテナンスが必要」
デメリット | メリット |
防水性の低さ コーキングの劣化 | 品質の安定性 後期の短縮化 デザインが豊富 |
家の外壁をサイディングにする前に、デメリットとメリットを比較しておきましょう。
そうすることで、悔いのないリフォームを実現することができるからです。
サイディングは人気の外壁材ですがどんなものにもデメリットはあるもの。
サイディングのデメリットを強いて挙げるなら、経年劣化によるメンテナンスが必要な点です。
ただこれは、サイディングに限った話ではありません。
なぜなら、たいていの外壁材は10年周期で塗装などのメンテナンスが必要になるためです。
防水性の低さ
サイディング自体には防水性がなく、樹脂系サイディング以外では、表面を塗装されているのが一般的。
経年劣化によって塗膜がはがれると、水分を吸収しやすいため、メンテナンスの目安として約10年に一度は塗装の塗り替えが必要です。
コーキング材の劣化
サイディング自体は耐用年数が10年以上であっても、サイディングボードのつなぎ目(目地)を埋めるコーキング材はそれよりも早く劣化していきます。
コーキングが気温の変化などで伸縮したり、亀裂や劣化による損傷をおこすと、そこから雨水が浸入して内部構造の腐食につながるリスクもあります。
その場合、修繕工事も大掛かりになるため費用が余計にかさんでしまいます。
早めにメンテナンスを行うことでリスク回避ができます。
サイディングの家にするためのリフォーム方法
住宅の外装をサイディングにリフォームするには以下、2つの方法があります。
リフォーム方法
- 張り替え
- 重ね張り
張り替え
張り替えは、既存の外壁材を撤去してから新しい外壁材を張り替える工事。
外壁材を自由に選ぶことができるため、ガラッとイメージチェンジできます。
重ね張り(カバー工法)
既存の外壁の上に新しい外壁を貼り付ける工事。
撤去費用や廃材処理費がカットでき、張替えに比べるとコストダウンできます。
また、外壁が二重になることから、断熱性・遮音性が高まります。
その反面、住宅への負担が懸念されるため、軽量な金属サイディングがよく採用されます。
外壁張替えの費用相場は180万円~300万円
外壁の張替え・重ね張り工事の費用相場は以下が目安とです。
工法 | 費用相場の目安 |
張り替え | 180万円~300万円 |
重ね張り | 150万円~200万円 |
たとえば同じサイディングでも金属系のガルバリウムだと、
- 張り替え費用は約140万円〜
- 重ね張り費用は約120万円〜
と言われているため、サイディングの種類によって料金も変動します。
以下に種類ごとの費用を参考までにご紹介します。
サイディングの種類ごとの費用目安
サイディングの種類ごとで見る「張り替え費用の目安」は次のとおりです。
サイディングの種類 | 費用相場 |
窯業系 | 9,500円/㎡ |
金属系 | 8,500円/㎡ |
木質系 | 10,000円〜18,000円/㎡ |
樹脂系 | 7,500円/㎡ |
カバー工法である重ね張りでは、既存の外壁材を撤去する工程が省けるため、2,000円/㎡ほどマイナスできるイメージです。
>>サイディング外壁の張替えでは、サイディングの張替え費用を抑えるポイントや注意点をご紹介していますので併せてご活用ください。
サイディング塗装費用の一例
画像:ニチハ
サイディング外壁のリフォーム後、経年劣化などによる塗膜の剥がれなどが生じた場合に、塗装の塗り替えメンテナンス費用の相場は、上記にある125万円が目安と言われています。
>>外壁塗装の見積書例では、塗料の種類ごとで見る「外壁塗装の費用相場」を詳しく解説していますので参考にご覧ください。
外壁リフォームの補助金
地域・自治体によっては、以下を対象とした助成金・補助金が設けられているケースもあります。
補助金の対象
- リフォーム工事
- 外壁塗装
- 屋根修理
住宅リフォーム補助金
住宅リフォーム補助金(助成金)は、一定の条件を満たすことで外壁塗装・住宅のリフォームに適用することができます。
条件は自治体ごとによって異なりますので、ホームページや自治体へ問い合わせが必要です。
省エネリフォーム助成金
省エネリフォーム助成金は、環境に配慮した工事に対して補助・助成が適用されます。
特に、外壁や屋根の断熱塗装を対象としたケースが多いです。
施工前に条件確認をしておきましょう。
助成金・補助金制度では、期限や予算が決まっているケースがほとんどのため、期限前でも予算上限に達した時点で終了することもあります。
早めに自治体の制度を確認することをオススメします。
まとめ
家の外壁サイディングのリフォーム・工事について解説しました。
戸建ての外壁をサイディングにリフォームするには、主に張り替え工法と重ね張り工法の2種類があります。
張り替え工法は古い外壁材を取り除いて新しいサイディングを取り付ける方法で、既存の外壁の状態が悪い場合に適しています。
一方、重ね張り工法は古い外壁材の上に新しいサイディングを張る方法で、短期間で工事が完了し、コストを抑えられる利点があります。
今回ご紹介したサイディングのメリット・デメリットを比較して、外壁の状態や予算、希望する仕上がりによって適切な方法を選ぶことが重要です。
リフォームでは、耐久性やメンテナンス性の向上を考慮することもポイント。
そういった視点から考えれば、サイディングは適した選択肢のひとつと言えるでしょう。