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棟板金補修|屋根修理と塗装・交換費用は?浮きや釘抜け・雨漏りの修理価格
棟板金浮いてると言われたら?
棟板金の釘打ち直しの価格相場は?
屋根工事はどのくらいが目安?
このような屋根の修理についてお悩みであればご覧ください。
棟板金(読み方:むねばんきん)とは屋根内部に雨水が入らないようスレート屋根のてっぺんにかぶさせている板のことです。
屋根の板金は、住宅の築年数が進む中で、釘抜けや浮いてる事象が発生します。
今回はこの「棟板金・屋根補修」について詳しくご紹介していきます。
解説内容
- 棟板金の不具合とは
- 棟板金の交換費用・期間
- 交換・修理が必要なケース
- 棟板金工事の施工方法
- 耐用年数
- ホームセンターで購入できるDIY屋根材
結論から言って、屋根修理や棟板金の交換時期は、10年以降を目処として点検依頼が必要となるものです。
なぜなら、築10年で屋根は釘の抜けが起こりやすいと言われているため。
交換費用の相場は、5万円~20万円程度が一般的な目安ですが、一概に言えるものでもありません。
また、そのほかに付随する足場仮設だけでも16万円ほどかかるため、塗装工事と一括で済ませるとコスパがいいとも言えるでしょう。
それでは、住宅の棟板金・屋根補修に関する具体的なケースについて確認していきましょう。
棟板金の不具合とは「浮き」「釘抜け」
棟板金の不具合とは、釘抜けや浮いてくる事象のこと。
住宅の一番うえの箇所で、雨水や風・埃・紫外線などの外的要因にさらされていることから経年劣化は避けられないためです。
棟板金は棟包み(むねづつみ)とも呼ばれ、新築で家を建てるときは、棟板金を留めるのに鉄の釘を使用します。
そして下地には木材といったケースがほとんど。
また、20年以上昔に建てられた棟板金はトタン屋根といった錆びやすい金属素材が使用されています。
これらの条件によって、経年劣化による釘の抜けやすさ、木材の腐食、金属の錆びやすい特徴から、多く住宅ので不具合が発生しやすい箇所と言えます。
差し棟
差し棟とは、棟の板金を1枚ずつ差し込む施工方法。
通常は「通し棟」という棟の板金がまっすぐ1本通っている納め方がほとんどです。
差し棟のメリット・デメリット
メリット | 高い耐風性が確保され台風などにも強い |
デメリット | 標準的な棟の施工方法より手間がかかり割高 |
デメリットからわかるように価格が通常よりも割増になるため、交換・修理の際にも同様となるケースが多いでしょう。
棟板金の交換費用は5万円~20万円
棟板金の交換費用は、およそ5万円~20万円が相場と言われています。
ただし、屋根や棟板金の長さ、状態などによって大きく変動しますので、一概には言い切れません。
例えば、多面体のような複雑な屋根の場合は40万円を超えるケースもあります。
では次に、棟板金の部分交換の費用単価をそれぞれ見ていきます。
交換費用の内訳
棟板金の交換・貫板交換費用などの単価目安は以下のとおりです。
修理・交換内容 | 費用 |
棟板金交換工事 | 7,000~12,000円/m |
貫板交換工事 | 6,000~10,000円/m |
釘打ちコーキング | 15,000~30,000円/1軒 |
また、屋根工事の値段以外にも、足場設置費用等が別途かかってきます。
足場設置費用は平均16万円〜
足場を組む費用相場は、およそ16万円〜18万円が平均的と言えます。
棟板金の交換・修理には足場設置が必要です。
足場にも種類があり、費用の目安もやや変動します。
種類 | 費用 |
クサビ(ビケ)足場 | 1,000~1,200円/㎡ |
単管ブラケット足場 | 800~1,000円/㎡ |
屋根足場 | 800~1,000円/㎡ |
パイプ(単管)足場 | 600~800円/㎡ |
その他にも、以下の諸経費が加算されます。
養生代 | 4〜5万円 |
諸経費 | 工事費の約10% |
修理・交換期間は1日~1週間程度
棟板金の交換・修理に必要な期間は1日~1週間程度です。
それは、劣化状態・修理部位・業者によって修理期間が大きく異なるためです。
例えば、傷が浅いと修理だけで済むため、即日完了することもありますが、傷が深いと棟板金修理ではなく、部品交換が必要となるため修理期間がその分長くなります。
棟板金の交換・修理が必要なケース
棟板金の交換・修理が必要なケースは、以下に該当する場合です。
交換・修理が必要なケース
- 鉄釘の抜け・浮き
- 貫板の腐食
- トタンのサビ
鉄釘の抜け・浮き
棟板金の修理が必要なケースは、鉄釘の抜けや、浮きです。
棟板金は屋根材どうしを繋いで固定する役割で、鉄などの釘で打ち付けてあるのが一般的だからです。
経年劣化とともに、サビや天候などによって浮いてきてしまい、そのまま釘が抜けてしまうこともあります。
浮いたり抜けている釘穴の隙間から雨水が侵入することで腐食が徐々に進行し、やがて雨漏りなどの原因に。
原因 |
長い期間に及ぶ風の影響や気温による釘の膨張・収縮。 |
対処法 |
釘穴をコーキング・ステンレスのビスに交換。 |
貫板の腐食
棟板金の交換が必要となるケースは、貫板の腐食です。
理由は、木材だとどうしても腐りやすいためです。
棟板金の内部には、屋根を固定するための下地として貫板(ぬきいた)が打ち付けられています。
その材質は主にスギなどの木材のため、経年劣化が避けられず交換が必須。
近年ではアルミや樹脂製の貫板に交換対応することで耐朽性を高められます。
原因 |
棟板金のつなぎ目・釘穴・板金の浮きなど、わずかな隙間から雨水が侵入することで腐食・劣化していきます。 |
対処法 |
耐久性に優れた樹脂製の貫板やアルミ型材に交換。 |
トタンのサビ
トタンのサビも交換が必要となるケースといえます。
なぜなら、二次災害の危険性があるからです。
棟板金の劣化は雨漏りで屋根材が腐食するだけでなく、強風時に屋根材の一部が飛散するなど、二次災害の恐れも考えられるため非常に危険な状態。
サビが見られる場合は、早めに交換が必要となるケースと言えるでしょう。
原因 |
塗装の剥がれ、内部にある鉄部分に雨水が侵入して酸化することでサビが発生。 |
対処法 |
耐久性の高いガルバリウム鋼板・エスジーエル鋼板に交換。 |
棟板金の施工方法・手順
棟板金を交換・修理する場合の施工方法は以下の手順が一般的です。
施工方法
- 棟板金・貫板の撤去
- 釘穴の補修
- 棟板金・貫板の設置
- ビスで留めて固定
詳しい取り付け方は、以下の手順です。
①棟板金・貫板の撤去
屋根の貫板を撤去して新しい貫板を取付けます。
②釘穴の補修
釘穴の補修をして新しい貫板をビスで固定します。
③棟板金・貫板の設置
貫板を取付けて、屋根面にシーリングを充填・防水処理も行います。
④ビスで留めて固定
棟板金を加工して貫板の上にかぶせビスで固定します。
板金同士の継ぎ目などにシーリングを充填して防水して工事完了です!
棟板金の耐用年数は10年〜25年
棟板金の耐用年数は10〜25年程が目安となります。
一般的に使われている材質は、
- トタン
- ガルバリウム鋼板
- エスジーエル鋼板
- ジンカリウム鋼板
- ステンレス
- 銅
などです。
途端は錆びやすいと言われ、現在ではガルバリウム鋼板が多く使われるようになっています。
このように、使用している材質や環境によって耐用年数は大きく変動します。
10年以上メンテナンスをしていないなら、一度点検してもらうことをオススメします。
屋根を長持ちさせるメンテナンスとして大切な洗浄費用の相場や、掃除の必要性、注意点について解説している>>外壁高圧洗浄と塗装|屋根洗浄もあわせてご覧ください。
ホームセンターで購入できるDIY屋根材
種類 | 単価 | 素材・特徴 |
波型塩ビ | 約1,200円/㎡ | 波型塩ビ |
波型ポリカ | 約1,500円/㎡ | ポリカーボネート |
アスファルトシングル | 約1,500円/㎡ | アスファルト |
波型金属屋根 | 約2,000円/㎡ | ガルバリウム鋼板 エスジーエル鋼板 トタン |
スレート | 約3,000円/㎡ | セメント |
オンデュリン | 約3,000円/㎡ | 瓦屋根風 |
横葺き金属屋根 | 約4,000円/㎡ | ガルバリウム鋼板 トタン |
屋根材は上記のように、ホームセンターでも手に入れることができますが時間と労力を考えるとプロの業者にお任せすることをお勧めします。
高い技術力とノウハウが必要となるため、DIYの屋根施工は決して容易ではありません。
まとめ
今回は、「棟板金・屋根補修」について解説しました。
屋根・棟工事では、交換費用として25万〜45万円ほどかかると言われています。
ただし、劣化や傷が進行していない場合は、修理対応で済み、価格帯もグッと抑えられるでしょう。
棟板金交換工事も足場の仮設だけで約16万円かかります。
そのため、塗装工事などと一緒にまとめて依頼するとコスパを抑えることも可能に。
屋根棟板金の工事にかかる期間も、修理のみなら1日で終わるものもあり、交換であれば1週間程度必要となるケースなど様々です。
また、棟板金の耐用年数は10年〜25年ほどとなるため、メンテナンスをしていない場合は1度、業者に点検を依頼した方がいいでしょう。