ケルヒャーで外壁のカビを洗浄する注意点|高圧洗浄機でコケを掃除する方法

ケルヒャーで外壁のカビを洗浄する注意点|高圧洗浄機でコケを掃除する方法

ケルヒャーで外壁のカビを洗浄したいとお考えの方は多いのではないでしょうか。

広範囲でも効率よく汚れが落とせる便利な方法ですが、外壁の洗浄においては注意が必要です。

家の壁に高圧洗浄機を使うと、外壁の状態や素材によってはひび割れや剥がれが生じるリスク、サイディングの繋ぎ目であるコーキング部分にダメージを与える可能性などがあることも把握しておかねばならないからです。

特にカビやコケは外壁の表面に根を張ることから、一見キレイに落とせていてもすぐに再発する特徴があります。

今回はそんな外壁に生えるカビの洗浄方法について、注意点やデメリットをご紹介していきます。

正しい理解で、外壁を清潔に保てるよう最後までぜひお付き合いください。

目次

ケルヒャーで外壁のカビを落とす際の注意点

ケルヒャーで外壁のカビを落とす際の注意点

外壁のカビを落とす際に気をつけたい7つの注意点をご紹介します。

注意点

  • 強い水圧で洗浄しない
  • 長時間同じところに充てない
  • 適切な距離をとる
  • 高所の洗浄はしない
  • 近隣への配慮をする
  • 使えない外壁がある
  • 劣化した外壁に使用しない

>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、自分で外壁掃除するデメリットや、オススメの高圧洗浄機グッズ、ケルヒャーk2サイレントなどご紹介しています。

強い水圧で洗浄しない

コケ落としにはある程度強い水圧でないと汚れがなかなか落ちませんが、高圧すぎると痛む原因になるため適度な調整が必要です。

なぜなら、強い水圧を外壁に当てると、外壁材やコーキングにダメージが生じ、ひび割れや剥がれにつながります。

適切な水圧で使用することで、外壁への負担を減らしつつカビを安全に取り除けます。

長時間同じところに充てない

これは、高圧水流を同じ箇所に長時間当てると、外壁が傷みやすくなるからです。

部分的な摩耗が起こり、結果的に外壁材が劣化するリスクが高まるため、洗浄はまんべんなく短時間で行うことが重要です。

適切な距離をとる

高圧洗浄機を外壁に近づけすぎると、水圧が強くなりすぎて外壁を傷める可能性があるためです。

通常、20〜30cmほど距離をとると良く、適切な距離を保つことで均一に汚れを落とせます。

高所の洗浄はしない

二階以上となる高所での高圧洗浄作業は転倒や転落のリスクが高まるからです。

また、洗浄機の反動でバランスを崩しやすく危険を伴うため、無理せずプロの業者に依頼するのが安心です。

近隣への配慮をする

高圧洗浄は水しぶきや音、振動などが発生し、近隣の家や車、洗濯物などに影響を与える可能性があるためです。

洗浄作業の前に周囲に声をかけたり、飛散防止の養生をしたりするなどの配慮が必要です。

>>【工事挨拶】近隣・ご近所工事のお知らせでは、外壁塗装の挨拶状・粗品の相場を解説。

使えない外壁がある

外壁材によっては強い水圧に弱く、傷む可能性があるからです。

外壁材の種類を確認し、高圧洗浄機の使用が適切か判断しましょう。

例えばサイディングやモルタルなどには適さない、タイルやレンガなどには適している、などといった違いがあります。

>>漆喰外壁にケルヒャーでは、漆喰壁・塗り壁汚れの落とし方をご紹介。

劣化した外壁に使用しない

なぜなら、ひび割れや損傷のある外壁に高圧洗浄を行うと、さらにダメージが広がり、外壁がもろくなる恐れがあるからです。

劣化部分は修繕後に清掃するのが安全です。

>>外壁の吹き付け塗装とサイディングどっちにするべき?では、無塗装サイディング工法について解説。

外壁のカビをケルヒャーで落とすデメリット・メリット

外壁のカビをケルヒャーで落とすデメリットとメリットを比較することで、適切な判断ができるようになります。

具体的に挙げられるメリット・デメリットは主に以下のとおりです。

メリットデメリット
手軽で効率的
水だけでキレイになる
美観をキープできる
外壁材にダメージ
劣化した外壁に不向き
近隣トラブル

>>外壁の高圧洗浄では、高圧洗浄機のデメリットや注意点について詳しく解説。

デメリットは痛む可能性・近隣トラブル

外壁材にダメージを与える可能性がある

高圧水流が強すぎると、外壁材やコーキングが傷んだり、剥がれたりする恐れがあります。特に、モルタルやサイディングの外壁は水圧に弱い場合が多く、ひび割れのリスクがあるため、適切な水圧調整が必要です。

劣化した外壁には不向き

ひび割れや経年劣化のある外壁に高圧洗浄を行うと、外壁がさらにもろくなる可能性があります。すでに劣化が見られる外壁は、高圧洗浄によってダメージが進行する可能性があるため、慎重な判断が求められます。

近隣への水しぶきや騒音による影響

ケルヒャーの高圧洗浄機は水しぶきや音が発生しやすく、近隣に迷惑をかける可能性があります。洗浄作業時には、飛散防止の養生や近隣への配慮が必要であり、十分な準備が求められます。

ケルヒャーは効果的な洗浄手段ですが、外壁材の状態を確認し、適切な方法で使用することが大切です。

メリットは効率よくキレイにできる

効率的で手軽に清掃ができる

高圧洗浄機ケルヒャーを使えば、水圧の力で頑固なカビやコケを素早く落とせるため、短時間で広範囲の清掃が可能です。手作業に比べて圧倒的に効率がよく、特に広い面積の外壁や複雑なデザインの外壁に最適です。

薬剤を使わずに洗浄ができる

強い水圧で洗浄するため、カビ取り用の薬剤を使わずに汚れを落とせる場合があります。環境への負担が少なく、家族やペットがいるご家庭でも安心して利用できる点が魅力です。

外壁の美観を保ち、家全体の印象を良くする

カビやコケで黒ずんだ外壁を清掃すると、家がきれいに見え、メンテナンスされた印象になります。見た目が良くなることで、家の価値を保ちやすくなるというメリットもあります。

外壁のカビ・コケ掃除の方法

外壁のカビ・コケ掃除の方法

外壁のカビやコケ掃除の方法について、以下の3つの方法を解説します。

掃除方法

  • 高圧洗浄機で落とす
  • ブラシ・スポンジで落とす
  • 専用の洗剤を使う

>>外壁のコケを高圧洗浄機で!では、ケルヒャーの使い方や外壁塗装・高圧洗浄の注意点を解説。

高圧洗浄機で落とす

高圧洗浄機は強力な水圧で外壁表面のカビやコケを素早く落とすことができるため、広い範囲の清掃に適しています。

特に「ケルヒャー」などの高圧洗浄機を使えば、短時間で効率的に汚れを取り除けます。

ただし、強すぎる水圧は外壁を傷める原因になるため、外壁材に適した水圧で作業することが大切。

さらに、長時間同じ箇所に水流を当て続けると、外壁が削れる可能性があるため、全体的にまんべんなく作業するよう心がけます。

上から下の方向にゆっくりと動かすと効率よく汚れが落としやすいです。

また、高所での使用は危険を伴うため、安全性を考慮して業者に依頼するのも良い選択です。

ブラシ・スポンジで落とす

手作業でのブラシやスポンジを使った清掃は、外壁を傷つけにくく、柔らかい外壁材や細かな作業に適しています。

まず、柔らかい毛のブラシやスポンジに水を含ませて、カビやコケの部分をやさしく擦ります。

頑固な汚れには、お湯を使うとより効果的。

ブラシでこすりすぎると外壁表面を傷める可能性があるため、慎重に行います。

清掃後は、ホースの水やバケツの水でしっかりすすぎ、洗剤が残らないようにしましょう。

ブラシやスポンジでの手作業は、高圧洗浄機に比べ時間はかかりますが、外壁を傷めにくい日々のメンテナンスとしては最良の方法です。

専用の洗剤を使う

落ちない汚れには外壁専用の洗浄剤を使うことをお勧めします。

効果的で効率良くしつこい汚れを落とすのと同時に除菌効果も期待できるため、コケ・カビの再発を防げます。

オススメのコケ・カビ取り剤は下記の人気ランキングTOP5を参考にしてください。

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カビキラーやハイターなどの漂白剤は、使用すると外壁にかえって悪影響を及ぼす可能性が高いので使わないようにしましょう。

カビやコケに特化した外壁用洗剤を使用する方法は、特に頑固な汚れに効果的です。

洗剤を使う場合は、まずカビやコケ部分に直接スプレーし、数分置いて汚れを浮かせます。

その後、ブラシやスポンジで軽く擦り、汚れが取れたら水でよくすすぎます。

洗剤の種類によっては希釈が必要なものもあるため、使用方法を守りましょう。

洗剤を使うことで外壁がきれいになりやすくなりますが、周囲の植物や水源に洗剤が流れないよう配慮が必要です。

また、取り扱い説明書をよく読み、安全に使用することを心がけてください。

外壁のカビを予防するポイント

外壁のカビを予防するポイント

外壁のカビを予防するためには、以下のようなポイントが重要です。

ポイント

  • 日当たり・風通しを良くする
  • 定期的に掃除する
  • 防カビ塗装する

日当たり・風通しを良くする

カビは湿気を好むため、日当たりが悪く風通しが悪い場所に繁殖しやすくなりためです。

植木や物置が外壁の近くにあると湿気がこもりやすいため、できるだけ日光が当たりやすく、空気が流れる環境を保つと効果的。

また、カーテンやブラインドを開けて家の中からも風を通すことができれば、室内外の通気性が向上し、カビの発生を抑えられます。

日当たりと風通しを意識することで、外壁が乾きやすくなり、カビが繁殖しにくい環境を作れます。

定期的に掃除する

外壁に付着した汚れやカビは、放置すると繁殖が広がりやすくなる性質を持つからです。

そのため、定期的に清掃を行い、汚れを取り除くことが重要。

軽い汚れは水やスポンジで拭き取るだけで予防効果が高まります。

特に梅雨明けや台風の後など湿度が高い時期の後には、カビが発生しやすいため注意!

高圧洗浄機を使う際は、水圧を調整して外壁を傷めないようにするか、柔らかいブラシで丁寧に行うとよいでしょう。

定期的な掃除がカビ予防に効果を発揮します。

防カビ塗装する

外壁に防カビ塗装を施すことも、カビ予防に有効な方法です。

防カビ塗料には抗菌剤が含まれており、湿気の多い環境でもカビの発生を抑えられることから。

防カビ塗装は、特にカビの発生が多い地域や、湿度の高い環境で有効で、再塗装のタイミングで取り入れると長期的な予防効果を期待できます。

防カビ塗装について詳しくは、>>外壁のコケ取りは業者・自分で?をご覧ください。

外壁のカビはプロの業者に依頼しよう!

外壁のカビを自分で掃除することも可能ですが、プロの業者に依頼することには多くの利点があります。

まず、専門知識と経験を持つ業者は、さまざまな外壁材に適した洗浄方法を理解しており、最適なアプローチで作業を行います。

高圧洗浄や専用の洗剤を使う際も、適切なノウハウでより効果的に汚れを落とせる!

また、高所での作業は危険を伴うため、特に高い場所にある外壁の清掃を行う際には、安全管理が不可欠です。

プロの業者は、必要な安全対策を講じて作業を行うため、安心して任せられます。

さらに、業者に依頼することで、施工後のアフターフォローやメンテナンスの提案を受けられることも大きなメリット。

このように、カビの再発防止や外壁の劣化を抑えるための適切なケアを行うことができます。

外壁のカビ掃除に迷ったら、ぜひプロの業者に相談してみてください。

まとめ

家の外壁塗装に生えているカビ、高圧洗浄機を使用する際の注意点について解説しました。

ケルヒャーを使って外壁のカビやコケを洗浄する際には、外壁の状態や素材に適した水圧調整や、適切な距離をとることがとても重要です。

また、洗浄中に水流が外壁材やコーキング部分を傷める恐れがあるため、事前に外壁の状態を確認し、特に傷みやすい箇所は慎重に取り扱いましょう。

頑固なカビやコケが取れない場合や高所の洗浄が必要な場合には、プロの業者に依頼するのも安全な選択。

日常的な手入れや定期的な洗浄を通して、外壁を長持ちさせ、美観を保つことが可能です。

高圧洗浄機の特性を理解し、適切な方法で使用することで、外壁の美観と耐久性をしっかりと維持していきましょう。

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