ザラザラ外壁の掃除・外壁洗浄|外壁塗装汚れの掃除方法やコケ・雨だれ予防法

ザラザラ外壁の掃除・外壁洗浄|外壁塗装汚れの掃除方法やコケ・雨だれ予防法

外壁の汚れ、どうすべきか悩んでいませんか?

ザラザラした外壁は、デザイン性や独特の質感が魅力ですが、その分汚れが溜まりやすいという課題もあります。

特に、砂ぼこりや雨だれ、コケやカビなどが隙間や凹凸部分に蓄積しやすく、美観や家全体の印象を損ねることも。これらの汚れを放置すると、外壁の劣化を招き、補修費用が高額になることもあるため、早めの対策が重要です。

本記事では、ザラザラした外壁を掃除する際の適切な方法や注意点を解説するとともに、コケや雨だれを予防する方法も詳しく紹介します。

齋藤

簡単な掃除方法からプロによる洗浄の選択肢まで、外壁のお手入れで知っておきたいポイントをお届けします。

目次

ザラザラ外壁の掃除方法・5ステップ

モルタルやリシン、スタッコなどのザラザラした表面が特徴的な外壁は、美観を保つために定期的な掃除が必要です。

表面が凹凸しているため、適切な洗浄方法を選ぶことが重要となります。

ここでは汚れの軽度から重度に合わせた5つのステップを順にご紹介します。

掃除方法

  1. ホースの流水で水洗い
  2. スポンジ・ブラシでこすり洗い
  3. 洗浄剤を使用する
  4. 高圧洗浄機を使う
  5. 業者に依頼する

ザラザラ外壁の汚れは放置すると外壁材の劣化を招き、美観や耐久性に影響を及ぼします。

汚れの程度に応じた適切な掃除方法を実践し、必要に応じて専門業者の力を借りることで、外壁を長持ちさせることができます。

定期的な掃除と予防で、外壁を美しく保ちましょう。

外壁が汚れる原因や、外壁洗浄の必要性については、>>外壁洗浄を自分で掃除する方法でお伝えしています。

①ホースの流水で水洗い

外壁洗浄は水洗いが基本となります。軽いホコリや大気汚染によるすす汚れ、泥汚れなどは、ホースの流水で簡単に落とせるからです。

水圧はホースを持つ指の加減で調整しながら、汚れの落ち具合を確認してください。

ポイント
上から下の方向に洗い流す
水流は一定方向で流すことで汚れを効率よく除去

注意点
水圧が低いため、頑固な汚れや奥に入り込んだ汚れには効果が薄い場合があります。
水がかかりやすい窓枠や玄関周辺は、水が内部に入らないよう注意して作業しましょう。
乾燥が早い晴天の日に行うと、作業後の仕上がりがきれいに見えます。

>>外壁汚れ落としや外壁の掃除で、外壁洗浄ブラシの電動タイプや、業務用洗剤をご紹介しています。

②スポンジ・ブラシでこすり洗い

①で落ちない水垢や汚れには、柔らかいスポンジや外壁用ブラシといった道具を使って洗います。

外壁用の掃除道具は100均でも購入できたり、ホームセンターやネットショップでも手軽に変えます。

ザラザラ外壁の凹凸に入り込んだ汚れを浮かせるようにしながら、一定方向で作業を進めるのがポイント。

ポイント
外壁を傷つけないためにスポンジは柔らかめのものを選ぶ
ブラシは外壁専用の柔らかい毛のものを使用する
洗剤を使用する場合は事前に目立たない場所で試してから作業を始める

注意点
ゴシゴシと強くこすりすぎると外壁の表面を傷つけてしまう可能性があります。
手の届かない高所で無理をしないようにし、長い柄のブラシを使うと安全です。
洗剤を使用した場合は、すすぎをしっかり行い、洗剤残りによる外壁の劣化を防ぎます。

こすり洗いは中程度の汚れを効果的に除去できますが、定期的に行うことで頑固な汚れがつく前に防止する役割も果たします。

>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機では、高所にオススメのブラシ、外壁掃除専用の洗剤をご紹介しています。

③洗浄剤を使用する

カビやコケが発生している場合は、外壁専用の洗浄剤を使用します。

洗浄剤を汚れ部分にスプレーし、一定時間放置してからブラシでこすり落とします。その後、水で十分に洗い流します。

ポイント
専用洗浄剤を使用すると、頑固なコケ・カビの黒ずみや緑汚れを効果的に除去できる
使用前に洗浄剤の取扱説明書をよく読み、正しい濃度で使用する

注意点
強力な薬剤の場合はゴム手袋や保護眼鏡を着用し、安全に配慮してください。
塗装が劣化している外壁には薬剤が染み込む可能性があるため、慎重に作業してください。
を使うことも可能です。


>>外壁の黒ずみの落とし方では、カインズなどのホームセンターで買える苔とり剤・外壁汚れ用洗剤の人気ランキングトップ5をご紹介しています。

④高圧洗浄機を使う

広範囲の汚れには、効率よく洗浄できる高圧洗浄機を使い、ザラザラ外壁の表面にこびりついた汚れを削ぎ落とします。

ただし、水圧を適切に調整しないと、外壁を痛めるリスクがあるのを注意しながら行う必要があります。

特にモルタルは耐性が高くない材質のため、弱めの水圧で距離を取りながら噴射します。

ポイント
外壁材によって適切な水圧が異なるため、圧力を調整可能な高圧洗浄機を使用する
窓枠やサッシ周辺など水が入り込みやすい箇所は養生する

注意点
水圧が強すぎると外壁材が損傷する恐れがあるため、必ず適切な圧力で作業を行うこと。
近隣トラブルにならないよう、声かけなどをして作業時間帯などに配慮しましょう。
サイディングのつなぎ目であるコーキングが痛む恐れがあるので直接噴射は避けましょう。

>>外壁塗装に高圧洗浄機では、ケルヒャーでオススメの外壁用・高圧洗浄機を紹介。

⑤業者に依頼する

手作業では落とせない頑固な汚れや、広範囲にカビやコケが発生している場合は専門業者に依頼しましょう。

業者はバイオ洗浄や薬剤洗浄など、外壁材に適した方法で洗浄します。


>>外壁掃除・外壁洗浄を自分ででは、失敗しないために知っておきたい外壁クリーニング業者を選ぶときの大事なポイントを解説。

ポイント
バイオ洗浄は汚れの根本に作用して再発防止効果あり
業者に依頼する際は見積もりを複数取り、施工内容を比較する

注意点
安さだけで業者を選ぶと、外壁を傷めるリスクがあるため注意。
定期的なプロのメンテナンスを取り入れると外壁の美観を長く保てます。

洗浄費用は、3万円〜8万円前後が相場です。

>>【外壁クリーニング料金】では、外壁洗浄の相場や、業者に依頼するメリット・デメリットを解説。

ザラザラ外壁の種類と特徴

ザラザラ外壁の種類と特徴

以下は、「ザラザラ外壁」として代表的な外壁を比較した一覧表です。

それぞれの特徴を見ていきます。

スクロールできます
外壁種類特徴耐久性メンテナンス性コスト外観の重厚感
リシン細かな砂粒状
安価で施工可能
中程度汚れやすい安価やや軽い
スタッコモルタル仕上げ
高耐久性
高い定期的な掃除必要高め高い
吹き付けタイルタイル風仕上げ
デザイン豊富
高い普通中~高普通

リシンはコスト重視、スタッコは高耐久性、吹き付けタイルはデザイン性で選ぶと良いでしょう。

リシン

リシンは、細かな砂粒状の仕上げ材を吹き付けた外壁です。

耐久性が高く、施工コストが比較的安いのが特徴。

ただし、凹凸が多く汚れがつきやすく、掃除には注意が必要です。

スタッコ

スタッコは、セメントや砂を混ぜたモルタル仕上げで、ザラザラ感が強いです。

耐水性や耐火性が高く、重厚感がある外観になりますが、施工には熟練した技術が必要でコストが高め。

汚れが入り込みやすいため、定期的なメンテナンスが推奨されます。

吹き付けタイル

吹き付けタイルは、特殊な塗料を吹き付けてタイルのような見た目を作る仕上げです。

デザイン性に優れ、色や質感の選択肢が広いですが、スタッコほどではないもののややメンテナンスが必要。

耐候性が高く、ひび割れしにくい特徴もあります。

>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、自分で外壁洗浄するデメリットについて解説しています。

コケ・雨だれの黒ずみ汚れを予防できる方法

外壁についてしまう雨汚れやコケの黒ずみ汚れを予防する6つの方法をご覧いただきます。

防法

  • 窓枠やサッシなどに水切りを設置する
  • 撥水性の高い塗料を使用する
  • 定期的に外壁を洗浄する
  • 周辺環境の整備
  • 雨どいの清掃とメンテナンス
  • 防カビ・防藻剤を活用する

汚れ防止対策でメンテナンスを快適に激変させましょう。

窓枠やサッシなどに水切りを設置する

窓枠やサッシ部分に水切りを設置することで、雨水が外壁に流れ落ちるのを防ぎます。

水切りは雨水を外壁から離れた場所に排水する仕組みで、雨だれや黒ずみ汚れの原因である水の流れ跡を軽減します。

特に窓下やサッシ周辺は雨水が集中しやすく、汚れが溜まりやすい部分なので、水切りを設置することが効果的。

清潔さを長持ちさせることで、雨だれ線を作ることなく外壁を美しく保てるシンプルな方法。

参考:KMEW(ケイミュー)「サッシ窓伝水防止部材ツタワンD」

撥水性の高い塗料を使用する

外壁に撥水性塗料を使用することで、雨水が弾かれやすくなり、コケや汚れの原因となる湿気や水分の付着を防げます

また、撥水塗料は汚れ自体がつきにくい性質を持つため、清潔な状態を長期間維持できます。

定期的に外壁を洗浄する

水洗いや専用の外壁クリーナーで定期的に洗浄することで、汚れが蓄積するのを防ぎます。

簡単な清掃を習慣化すれば、大きな汚れや黒ずみが形成される前に除去可能です。

年に1〜2回を目安に実践しましょう。

周辺環境の整備

外壁に接する植栽や木々を剪定し、日当たりと風通しを改善することで、湿気が溜まりにくい環境を作ります。

特に、コケやカビの発生を予防に効果的です。

雨どいの清掃とメンテナンス

雨どいが詰まると、雨水が外壁を伝う原因になり、黒ずみ汚れを招きます。

定期的に清掃を行い、雨水が適切に排水される状態を維持しましょう。

>>【外壁のコケ取り】では、自分でできるコケ落とし掃除や、コケ予防対策についてご紹介しています。

防カビ・防コケ剤を活用する

外壁に防カビ・防コケ効果のある洗浄剤やコーティング剤を塗布することで、コケや黒ずみの発生を抑制できます。

施工後のメンテナンスにも役立つ方法。

詳しくは、>>外壁洗浄でコーティング剤をご覧ください。

ザラザラ外壁の塗り替え時期と費用相場

ザラザラ外壁の塗り替え時期と費用相場

ザラザラした表面が特徴的な塗り壁は、経年劣化によって塗り替えが必要となります。

建物を守るためには、塗り替えが必要になるタイミングや費用相場についても把握しておくことが重要です。

その時期が来ても慌てることのないように、準備しておきましょう。

塗り替え時期は8年〜

塗り壁(スタッコ・リシン・モルタル)の耐用年数は8年〜15年程度ですが、塗装を塗り替えるタイミングは、外壁の劣化症状によって大きく変わってきます。

外壁塗装の塗り替えが必要となる劣化症状には以下の状態が挙げられます。

劣化症状の例

  • 色褪せ
  • チョーキング現象
  • ひび割れ(クラック)
  • コケ・カビによる腐食

こういった状態が見られた場合は、早めに業者へ点検依頼をする必要性が高いです。

費用相場は100万円前後

外壁と屋根、同時に塗装するとなると費用は、80〜150万円が相場です。

例えば、30坪の戸建だとすれば、100万円前後を見込んでおく必要があります。

ただし、坪数に限らず屋根の大きさや形状、外壁の面積によって料金は変動します。

目安は、外壁塗装に加えて屋根塗装代がプラス30〜50万円程度と頭に入れておきましょう。

塗装の塗り替え費用相場について単価など詳しくは、>>外壁塗装を塗り替えで解説しているので参考になさってください。

また、外壁塗装が国や自治体の補助金・助成金対象になるケースについても触れているので要チェックです!

まとめ

ザラザラ外壁の掃除は、汚れの種類に応じた適切な方法が重要です。

自分で行う場合は柔らかいブラシや外壁専用の洗剤を使用し、高圧洗浄機を使いたい場合はできるかぎり水圧を弱目に設定します。

また、定期的な雨どいの清掃や撥水性塗料の使用で、汚れの予防対策を取り入れるのも有効です。

プロの洗浄サービスを利用すれば、頑固な汚れも効率的に除去できるため、特に広範囲に汚れが目立つ場合は検討することをお勧めします。

日頃のメンテナンスと適切な予防策を取り入れて、ザラザラ外壁の美観と耐久性を長く保てるようにしていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次