外壁塗装で高圧洗浄しない工事|外壁・屋根塗装の前に洗浄なし・雨がNGな理由

外壁塗装で高圧洗浄しない工事|外壁・屋根塗装の前に洗浄なし・雨がNGな理由

外壁や屋根塗装の前処理で「高圧洗浄なし」なのはなぜ問題ありなのでしょう。

こたえは、水洗いで汚れを落とさないと塗料が密着しないから。

壁に付着する汚れをキレイに取ることで綺麗な仕上がりとなる外壁塗装の土台ができるのです。

それは外観のキレイさだけでなく、塗料の性能・保護効果を正しく発揮させる効果があります。

今回は、「外壁塗装前に行う高圧洗浄の必要性」についてご紹介し、一般的な洗浄時間や費用相場の目安にも触れていきますので、相見積もりをするまえの事前知識としてご活用ください。

解説内容

  • 高圧洗浄が必要な理由
  • 【画像】外壁塗装の高圧洗浄が雑な例
  • 高圧洗浄のメリット・デメリット
  • 洗浄作業の時間
  • 費用の目安
  • 雨の日の作業
目次

外壁塗装をする前に高圧洗浄が必要な理由

外壁塗装をする前に高圧洗浄が必要な理由

外壁塗装する前に高圧洗浄しないとダメな理由は、ムラを防いでキレイに塗膜を密着させるため。

塗膜が剥がれないように耐用年数を保つためには、外壁や屋根塗装の前に洗浄作業が重要ポイントなのです。

古い塗膜の剥がれ・汚れ残りなどを削ぎ落とす作業が必要

ただ、ホースで水洗いするだけでなく、業務用の高圧洗浄やバイオ洗浄などでしっかりと落とし切ることが塗装の寿命を伸ばすことにつながります。

また、外壁塗装の高圧洗浄では、圧力の反射で窓から室内に水が入るなどの近隣トラブルも起こりうるため、工事前にご近所への挨拶をしっかりと行うことも大切です。

>>工事挨拶・近隣で詳しく解説していますのでこちらも参考にどうぞ。

高圧洗浄しないとはがれの原因に

もし、高圧洗浄をせずに塗料を塗るとなれば、早い段階で剥がれてしまう原因にもなりかねません。

下地が整っていない状態で塗装すると剥がれやすくなる

例えば、10年はもつはずの塗装が3年ちょっとで剥がれてきてしまうという事態に。

せっかく外壁塗装を行っても意味のない結果になってしまうのは悲しいですね。

洗浄作業を省いてしまうことで、かえってコストがかかってしまうことになるでしょう。

きちんと洗浄作業を行ってくれるかどうか業者の作業内容と単価を見積書で確認することも必要です。

>>外壁塗装の見積書例では、外壁塗装の見積もり注意点やチェックポイントについて解説しています。

外壁塗装の高圧洗浄が雑な例

雑な例
雑な例 (2)
雑な例 (3)

これらの画像は、外壁洗浄を行った際に、しっかりと落としきれていないチョーキングによる色ムラです。

高圧洗浄機を当てた跡が確認できます。

チョーキング現象とは
外壁塗装の塗料に含まれる顔料・合成樹脂の劣化で、チョークのような白い粉が外壁表面に現れる現象。

この場合は、外壁塗装工事が必要となりますが、塗料の密着性を高めるためにしっかりとチョーキングを洗い流すことが重要なポイントとなります。

そうすることで、10年後の持ちが変わってきます。

高圧洗浄のメリット・デメリット

プロに依頼するのがオススメ!

外壁洗浄で高圧洗浄機を用いる方法は主流となっていますが、何事にもメリット・デメリットは存在します。

それぞれの側面を認識しておくことで、正しく比較検討でき、後悔しない選択ができます。

メリットデメリット
効率よく洗浄
強固な汚れを除去
外壁を痛めるリスク
取れない汚れもある

外壁の高圧洗浄には、広範囲の外壁を短時間で効率よく洗浄できるというメリットがあります。

それは、非常に強い水圧で外壁表面を削り落とすような洗浄方法だからです。

一方で、外壁が痛むリスクがデメリットに挙げられます。

劣化が進んだ外壁には「内部への浸水・腐食」を促す可能性から、効果を発揮しきれない場合もあると言えるからです。

ただし、外壁洗浄の知識と経験を豊富に持つプロであれば、外壁の状態に適した方法でこういったリスクを回避しながら洗浄・塗装を進めることができるので心配はありません。

よって、外壁の高圧洗浄では、自分で行う場合には注意が必要と認識しておくといいでしょう。

詳しくは、>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点で解説しています。

また、>>外壁塗装の高圧洗浄でトラブルで、近隣への注意点もチェックしてください。

高圧洗浄の作業手順と時間

高圧洗浄の作業時間

高圧洗浄の作業時間は一般的にトータルで2日前後かかります。

それは、洗浄するだけでなく、塗装する前に十分な乾燥期間が必要となるため。

主な作業は以下の手順になります。

作業手順

  • 周囲を養生する
  • 高圧洗浄する
  • 落ちない汚れはバイオ洗浄
  • すすぎ洗い
  • 乾燥させる

バイオ洗浄とは
強力な汚れに対し特殊な薬剤を用いて洗浄する手法。

洗浄時間は半日

高圧洗浄の作業時間はおよそ半日が一般的です。

外壁と屋根合わせて7~8時間が目安と考えておきましょう。

もちろん洗浄する建物の面積や形状、周辺環境、作業人数などによって変動しますが、それぞれ早くとも2時間〜3時間ずつ以上はかかるため。

乾燥時間は1〜2日

高圧洗浄を終えてから設ける乾燥時間は気温にもよりますが約1〜2日が一般的。

乾燥が不十分だと、塗料の密着度が弱まるからです。

高圧洗浄をしたら、十分に乾燥させてから塗装作業に移ることで仕上がりが万全となります。

また、高圧洗浄する際に雨が降っていても、外壁洗浄の仕上がりには影響を与えないの心配はいりません。

反対に雨の日の高圧洗浄では、近隣の洗濯物へ汚水が飛散するのを気にしなくて済むという利点も。

高圧洗浄の費用目安

高圧洗浄の費用目安
洗浄方法 費用相場水道代
高圧洗浄100〜300円/㎡1,000〜2,000円
バイオ洗浄500〜800円/㎡2,000〜4,000円

高圧洗浄の費用目安は、およそ3〜8万円ぐらいが相場と言えます。

上記の費用相場から算出して、一般的な外壁の面積は、100㎡〜200㎡が多いからです。

また、屋根の場合は大体、70㎡〜150㎡が多くみられます。

加えて、高圧洗浄に必要な水道代は施工主(家主)の負担となります。

雨の日の作業

雨の日の作業

雨の日では、高圧洗浄は問題なく行えますが、塗装作業には適していません。

その理由をそれぞれお伝えしていきます。

雨天の作業

  • 高圧洗浄はOK
  • 外壁塗装はNG

高圧洗浄はOK

外壁洗浄では、雨天時でも作業が可能です。

雨水で汚れを洗い流せて、仕上がりに影響を与えることがないからです。

近隣の洗濯物への汚水飛散も心配いらずで好都合。

外壁塗装はNG

一方、洗浄後の塗装を行う場合では、雨の日の作業を避ける必要があります。

なぜなら、外壁塗装には塗料を乾燥させる時間が重要だから。

雨に濡れると塗料が密着しないため。

また、足場が不安定になる危険性から、雨の日の塗装作業は推奨できません。

まとめ

「外壁塗装前には高圧洗浄が必要な理由」について解説してきました。

塗装の塗り替え前には、塗膜の密着度を高めてより美しく仕上げるために、高圧洗浄でキレイに洗い上げることが必要とわかりました。

洗浄なしでの外壁塗装・屋根塗装では、汚れの付着が残ってしまい、塗りムラができてしまうため。

人生を共にする大事な家の寿命に関わってくる外壁塗装。

このような下準備をきちんとしてくれるプロにお願いするためにも、明確な単価を記載している見積書かをチェックして慎重に業者選びをしましょう。

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