外壁洗浄のメリット・デメリット|高圧洗浄機で自分で行う注意点を解説

外壁洗浄のメリット・デメリット|高圧洗浄機で自分で行う注意点を解説

汚れが目立ってきていて、家の外壁を掃除したいけど、自分で洗うのは危険..?

そんな不安を感じてはいませんか。

単純にいうと外壁洗浄には、キレイになるメリットもあれば、自分でやるには限度があるなどといったデメリットもあります。

また、業者に依頼すると確実なぶん、費用もかかる点がデメリットとも言えますよね。

このように、メリット・デメリットを知って比較検討できると、後悔しない選択ができるようになります!

今回は、外壁掃除のメリット・デメリットや、高圧洗浄機を使って外壁洗浄する必要性について知っていただき、注意点を理解することで、トラブルなく美観をキープさせる方法をもれなくお伝えします。

目次

外壁洗浄をするメリット

外壁洗浄をするメリット

外壁洗浄をすることで以下のメリットが挙げられます。

メリット

  • 景観が保たれる
  • 劣化を防ぐ
  • 家自体が長生きできる

>>外壁洗浄|外壁の掃除では、外壁洗浄の必要性と効果について解説しています。

景観が保たれる

見た目がキレイだと、イメージもよく、周辺環境も整います。

さらには住宅の価値も上げ、毎日の暮らしも快適です。

定期的に洗浄することで、少しの汚れや軽い劣化症状にもすぐに気付けるため、劣化の重症化を防ぐことができるでしょう。

劣化を防ぐ

外壁洗浄によって、経年劣化の要因を取り除くことができるためです。

外壁表面に付着した汚れを放置しておくと、外壁材や塗料の本来ある性能が最大限に発揮でき無くなることに。

そうなってしまうと、耐用年数よりも劣化が早まってしまったり、外壁の内部まで腐食が進行したりと負の連鎖が生じます。

内部まで腐食した場合は、外壁材の張り替え工事やリフォームとなって費用も跳ね上がります。

そうならないためには、外壁の表面からキレイに維持させておくのがベスト。

家自体が長生きできる

外壁の劣化を防いでおくことで、建物の寿命を延ばすことに直結します。

家の外側が常に清潔であれば、内部構造にも悪影響を及ぼす危険性を減らす効果が期待できるからです。

よって、定期的な外壁洗浄は住宅のランニングコストを抑えることに役立つと言えます。

外壁洗浄のデメリット

外壁洗浄のデメリット

以下の2つが外壁洗浄のデメリットです。それぞれ詳しくみていきます。

デメリット

  • 費用がかかる
  • 自分でやる範囲・効果は限度がある

>>【外壁の高圧洗浄】デメリットや高圧洗浄機の注意点では、自分で高圧洗浄するのはだめ?なリスクについて解説しています。

費用がかかる

なんといってもコスト面がネックと言えるでしょう。

下記は、業者による外壁洗浄にかかる費用相場の目安です。

  作業内訳平米単価
高圧洗浄100〜300円/㎡
バイオ洗浄500〜800円/㎡
足場設置600~1,000円/㎡
養生300~500円/㎡
水道代高圧洗浄:1,000円~2,000円
バイオ洗浄:3,000円~4,000円
引用元:外壁洗浄の費用

バイオ洗浄(薬品洗浄)とは
植物由来の特殊な薬剤を使用することで汚れを根元から除去・除菌。

ただ、洗浄のみであれば塗装費用よりも10分の1〜20分の1におさえられるので、コスパがいいとも言えます。

業者に依頼する場合は、相見積もりを2〜3社依頼してから検討するといいですね。

自分でやる範囲・効果は限度がある

やはり、自分でやるには限界があります。

例えば、2階以上の戸建てで高所部分は危険ですし、広範囲のひどい汚れはうまく落とし切れません。

また、せっかくキレイに頑張っても、コケやカビは再発するパターンも少なくないので注意です。

無理して洗浄することで塗装・塗膜の剥がれや、外壁材の破損につながる可能性も。

>>外壁の高圧洗浄の費用単価・相場では、外壁塗装や屋根塗装洗浄を自分ですると痛む理由についてご紹介しています。

外壁洗浄の種類

外壁洗浄の種類

外壁洗浄するとなったら、以下の3つの手段から選択することになります。

外壁洗浄の種類

  • スポンジ・ブラシで洗浄する
  • 高圧洗浄機で洗浄する
  • プロの業者に依頼する

スポンジ・ブラシで洗浄する

スポンジやブラシを使って洗浄するのは、コストをかけずに自分で手軽にできる方法です。

特に、狭い範囲や軽い汚れなどに向いている手法。

齋藤

年に1度の定期的なメンテナンスとして適しています。

>>外壁洗浄を自分で掃除する方法で掃除のやり方・準備するものなど、詳しく解説していますので参考にご活用ください。

高圧洗浄機で洗浄する

高圧洗浄機を使用して洗浄する方法は、広範囲でも効率よくキレイにしたい場合に向いています。

タイルやレンガなどといった耐久性が高い素材が適していて、反対にモルタルやサイディングなどの水圧に弱い素材は不向きと言えます。

また、放置していたコケやカビ、藻などの場合は、菌が根元まで発生している可能性が高く、一見キレイになってもすぐに再発するケースもあります。

その場合は業者に頼んで除菌洗浄すると良いでしょう。

プロの業者に依頼する

自分で落とすには限界がある広範囲な汚れや頑固な汚れ残り、高所や外壁の劣化などは自分で掃除しないようにしましょう。

無理して自分で洗浄すると、外壁の劣化を促進させてしまう可能性からです。

一度プロにキレイにしてもらってから、自分でこまめに掃除することで、コスパ良く外壁を保てます。

>>【外壁クリーニング料金】外壁洗浄の相場では、屋根塗装を高圧洗浄する業者の費用について解説。

高圧洗浄機で外壁を洗浄する注意点

高圧洗浄機で外壁を洗浄する注意点

高圧洗浄機を使って外壁掃除を行う際の「注意点」を以下にご紹介します。

注意点

  • 適切な水圧で洗浄する
  • 隣家に飛び散らないようにする
  • ご近所へ周知して了承を得る
  • 騒音に配慮した時間帯を選ぶ

>>外壁洗浄を自分で掃除する方法では、自宅の外壁汚れ落とし法と外壁塗装の掃除業者についてご紹介してます。

適切な水圧で洗浄する

水圧が強すぎると、外壁が痛む原因になるかもしれないからです。

高圧洗浄機は指に触れると切れてしまいそうなほどの威力。

そのため適度な水圧に設定し、上から下にゆっくり動かしながら20〜30㎝離して、同じ箇所にあて続けないように注意しましょう。

目立たない箇所でテスト洗いしてから洗浄するのがオススメです。

隣家に飛び散らないようにする

戸建てやマンションで近隣との距離が近いほど、水圧の威力で水や汚れが飛び散ってしまいます。

洗濯物が干してあったり、窓が開いている場合などは、万が一飛び散ったものが付いたり入り込んだりしてしまうと、苦情につながる可能性もあるでしょう。

そのため、しっかりと養生をして飛散防止に取り組む配慮を心がけます。

>>【外壁塗装】高圧洗浄の近隣トラブル!では、隣家で起こりうるトラブル事例やトラブル回避策、優良業者を選ぶポイントについてご紹介しています。

ご近所へ周知して了承を得る

前述のとおり、近隣トラブルにもなりかねないというリスクから回避するには「周知して了承を得ること」が必要です。

事前に声かけをしておけば、後のトラブルを起こすことなく洗浄することができますね。

騒音に配慮した時間帯を選ぶ

高圧洗浄機では静音タイプなどもありますが、基本的には「うるさい」と思われると認識しておいた方が良いでしょう。

距離が近いと音だけでなく振動を感じてストレスになる場合もあります。

時間帯によっては近隣住民の不快感が増すので、早朝や夕方は避けるなど、周りの生活時間に配慮して行うことが望ましいです。

>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、自分で高圧洗浄機を使う際に知っておきたいことをまとめています。

外壁塗装より外壁洗浄だけがおすすめなケース

外壁塗装より外壁洗浄だけがおすすめなケース

外壁のメンテナンスとして、外壁塗装よりも外壁洗浄だけの方が良いというケースもあります。

それは主に、以下の場合です。

外壁洗浄だけがおすすめなケース

  • 難付着サイディング
  • 直貼り工法
  • 塗装メンテナンスが不向きな外壁材

難付着サイディング

難付着サイディングは、外壁塗装よりも外壁洗浄でメンテナンスすることをおすすめします。

それは、コーティング加工されているサイディングである特徴からです。

コーティングによって塗料が密着しにくい素材

コーティングの種類

  • 光触媒
  • 無機
  • フッ素等

施工して10年経っても汚れが付きにくいのが魅力

その点、塗装時期は慎重に検討する必要があるということ。

そのため、外壁洗浄でキレイを維持していく過程で塗り替えの必要なタイミングを見極めることが重要な外壁材と言えます。

直貼り工法

直貼り工法による外壁材もまた、外壁塗装はおすすめできないケースです。

なぜなら、直貼りの特徴である熱・結露が逃げにくい性質から。

サイディングの施工方法

  • 直貼り
  • 通気工法

近年の住宅では「通気工法」が主流。

直貼り工法とは、サイディングの下地・透湿防水シートに直接施工する方法です。

そのため、室内と屋内の温度差で生じる熱や結露をため込んだままの状態となりやすく、その上から外壁塗装をすると、塗膜の膨れ・剥がれが発生するリスクが考えられるのです。

外壁塗装はおすすめできません。

通気工法なら、空気が通るつくりのため、そのような心配はありません。

塗装メンテナンスが不向きな外壁材

外壁材のほとんどは塗装によるメンテナンスを行うことが基本ですが、中には塗装が向いていないものもあります。

例えば、

  • タイル
  • レンガ
  • ガルバリウム鋼板
  • 樹脂系サイディング

などが挙げられます。

その場合は、工務店、メーカー、業者などへ確認するのがいいでしょう。

塗装ではないメンテナンスが好ましい外壁材については、>>外壁塗装が必要ない家で、詳しいメンテナンス方法や業者費用相場をご紹介しています。

外壁洗浄はプロの業者に依頼するのがおすすめ

外壁をキレイに健やかに保つ方法でオススメなのはこまめなセルフメンテナンスと、プロの洗浄を定期的に利用すること。

塗装や高圧洗浄しないメンテナンス方法、低圧洗浄という選択肢があります。

おすすめポイント

  • 高圧洗浄でも取りきれない頑固な汚れ残りもスッキリ
  • 特殊なバイオ(薬剤)洗浄だから優しく洗い落とせる
  • 苔や黒ずんだ汚れも除菌洗浄でキレイが持続

外壁洗浄専門店ならではの技術で外壁を傷つける心配もなく、塗装費用をかけずに新築同様に。

外壁塗装をすると数十万円〜数百万円とかかってしまいますが、洗浄のみなら断然コストを抑えられるのも魅力。

例えば、外壁洗浄専門店クリリーンの外壁クリーニング費用はこちらです。

低圧洗浄専門の業者に依頼するのがオススメ

「低圧洗浄」が気になる方は、複数社の相見積もりからご検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

外壁洗浄には、外観の美しさを保ち、建物の耐久性を高めるメリットがある一方、コストやリスクも伴います。

美観向上とともに、カビや汚れの除去で建物を保護し、住環境を改善するなどの効果がありますが、高圧洗浄機を使用する際には外壁を傷めないよう水圧設定に注意が必要です。

また、自分で洗浄を行う場合には、高圧水流による外壁の劣化リスクや、ご近所への水しぶき・騒音トラブルにも配慮が欠かせません。

プロに依頼すると確実かつ安全ですが、コストがかかるため、頻度や洗浄方法を計画的に決めることが大切です。

これらのメリット・デメリットを踏まえて、ご自宅の状態や周囲の状況に合った方法で外壁の清掃を行い、快適な住環境を長く保つために役立てましょう。

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