外壁掃除・外壁洗浄を自分で|汚れの原因や外壁の掃除方法・ケルヒャー使い方

外壁掃除・外壁洗浄を自分で|汚れの原因や外壁の掃除方法・ケルヒャー使い方

自分で外壁洗浄したいとお考えの方は非常に多いのではないしょうか。

プロに頼むといくらかかるかわからなくて不安だったり、どこの業者に頼めばいいかわからなかったり。

そこで今回は、「家の外壁汚れを自分でキレイにする手軽なやり方」をご紹介します!

自分でも簡単に家の外壁を洗う方法があります。

それは洗浄剤とブラシを使用して手洗いする方法と、高圧洗浄機を使った2つの掃除方法です。

また、「こんな時は自分でやらずにプロに任せた方がいい」という見極めポイントと「業者に依頼する相場・選び方」についても解説していますのでぜひ参考にしてください。

齋藤

住宅を健やかで美しく維持できる秘訣を伝授します。

外壁洗浄の必要性や効果については、>>外壁洗浄|外壁の掃除で解説しています。

目次

自分でできる家の外壁洗浄

自分でできる家の外壁洗浄

自分でできる家の外壁の掃除には、以下の方法2つがあります。

DIY清掃のやり方

  • 手洗い
  • 高圧洗浄機

外壁洗浄の大事な役割
外壁の汚れを放置すると見た目が悪いだけにとどまらず、外壁の劣化につながるから!
定期的にお掃除すれば、快適な住まいを維持できます。

外壁の手入れは年に1回程度の頻度が目安です。

手洗い

ブラシやスポンジを使って洗浄するシンプルな方法です。

落ちにくい汚れは、洗浄剤を併用することでキレイにできます。

外壁黒ずみ掃除にも効果的。

用意するもの

  • 短いブラシ
  • 長いブラシ(高所用ブラシ)
  • 柔らかいスポンジ
  • 雑巾
  • ホース
  • バケツ
  • 外壁用の洗浄剤
  • マスクやメガネ(保護用)
  • ゴム手袋

代用として中性洗剤を使用することもできますが、できればご自宅に使用している外壁材に合った専用洗浄剤を使うことを推奨します。

>>外壁汚れ落としでは、カインズなどのホームセンターで手に入れることができるオススメのブラシや人気の洗剤についてご紹介しています。

道具は本格的な業務用でなくても、100均で手に入るようなお掃除道具のみでできる手軽な方法なので、まずはお試しでトライしてみましょう。

掃除の手順

外壁の汚れを綺麗にする方法として最も理想的なのは水洗いです。

それは外壁に負担をかける心配がないから。

たとえば、吹き付けの外壁には凹凸部分に汚れが溜まりやすいため、ホースの流水を指で摘んで調整した水圧ですすぎ落とすとキレイになります。

それでもまだ汚い箇所があれば洗剤を使用してみましょう。

  1. 上から下の方向へホースの流水をかけ、水洗いだけでキレイにする
  2. 落ちない汚れにはブラシやスポンジ、柔らかい布を使いやさしく拭き掃除する
  3. 苔など頑固な汚れには洗浄剤を散布してしばらく置く
  4. よく水ですすぎ洗いする
  5. 自然乾燥させる

洗剤の使い分け
中性洗剤土埃、軽度の汚れ
外壁洗剤水アカ、コケ、排気ガスによる汚れ
専用薬品カビなどの強固な汚れ

洗剤が残ったままだと変色や錆の原因となるので注意が必要です。
また、傷の原因となる研磨剤などで擦ることもNG。

高圧洗浄機

外壁のお掃除には、ケルヒャーで代表的な家庭用高圧洗浄機を使用すると効率良く汚れを落とすことができます。

家庭で使用する高圧洗浄機には、10,000円〜90,000円台と用途によって価格も様々です。

外壁の洗浄には静音性であったり、パワフルなタイプ、電源がない場所でも使えるタイプなど、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、ベランダや外壁用の高圧洗浄機を選ぶポイントや、外壁洗浄にオススメの洗剤・電動ブラシ・ローラーなどをご紹介しています。

準備すること

  1. 汚水の飛散に備えて養生・防護する
    (養生シート・マスク・メガネ・レインコートなど)
  2. 水道栓を閉めた状態で洗浄機本体を接続
  3. 水道栓を開ける
  4. コンセントに電源プラグをさす
  5. 電源を入れる

>>外壁塗装に高圧洗浄機では、ケルヒャーで外壁をきれいにする方法、オススメの外壁用・高圧洗浄機をご紹介しています。

掃除の手順

高圧洗浄ではノズルをゆっくり動かすと効率よくキレイにすることができます。

また、洗浄対象面に対して直角になるように噴射させるのがポイント。

  1. 弱めの水圧に設定する
  2. 目立たない箇所に試し洗いする
  3. 上から下方向へ20〜30cm離れた場所から噴射して洗浄する(1箇所にかけすぎないよう注意)
  4. 汚れがとれない箇所にはノズルを変更して洗浄する
  5. 自然乾燥させる

高圧洗浄機の種類・特徴
ガソリンエンジン水圧が高い、音が大きい、電源がなくても使用可能
インダクションモーター音が小さめ、耐久性が高い
ユニバーサルモーター安価、音が大きい、耐久性が低い

>>外壁洗浄だけでいい?では、洗浄だけでもOK・NGな場合や足場なしでできるケースについて解説しています。

外壁汚れの原因

サイディングのメンテナンス時期

外壁汚れの原因は、環境や外壁材の特性によるものが多く、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、外壁の劣化や住宅全体の耐久性に影響を与えることがあります。

以下は、家の外壁の汚れの原因として挙げられる代表的なものです。

外壁汚れの原因

  • 排気ガスや大気汚染
  • 雨だれと水垢
  • カビ・コケ・藻
  • 土埃や砂ぼこり
  • 樹液や鳥の糞
  • 塩害

外壁の汚れ落としには、汚れの原因を認識して、予防できる対策も併用することが効果的と考えられます。

排気ガスや大気汚染

都市部や交通量の多い道路沿いでは、車の排気ガスや工場から排出される煙が外壁に付着し、黒ずみやすす汚れの原因になります。

特徴主に建物の下層部や道路側に汚れが集中しがち
影響放置するとこびりつき、清掃が困難になることも

雨だれと水垢

雨水が外壁を伝う際、空気中のほこりや泥を引きずりながら流れるため、雨だれ汚れとして跡が残ります。また、水道水の成分が蒸発後に白い水垢として残ることもあります。

特徴窓枠や排水口の近くに筋状の汚れが発生
影響美観が損なわれるだけでなく、防水効果が低下する可能性がある

カビ・コケ・藻

湿気が多い場所や日当たりが悪い面では、カビやコケ、藻が繁殖しやすくなります。これらは主に緑色や黒色の汚れとなり、外壁の表面を覆います。

特徴北側や樹木が近い場所に多く見られる
影響外壁材の劣化を早め、特にモルタルや木製の外壁では吸水性が高まる恐れがある

土埃や砂ぼこり

風が強い地域や砂地の多い環境では、土埃や砂ぼこりが外壁に付着しやすくなります。

特徴乾燥した季節に特に目立つ汚れ
影響外壁の凹凸部分に溜まり、雨で落ちにくくなる場合がある

樹液や鳥の糞

樹木が近くにある建物では、樹液や花粉が外壁に付着することがあります。また、鳥の糞は高い場所の外壁に見られることが多いです。

特徴茶色や黄色のシミとなりやすい
影響酸性の性質が外壁を傷める原因になることもある

>>外壁の鳥のフンの掃除方法では、効果的な洗剤、落とす方法・対策を解説。

塩害

海に近い地域では、海風に含まれる塩分が外壁に付着し、白っぽい斑点や腐食の原因となります。

特徴塩分が多い地域特有の汚れ
影響金属部のサビやコンクリートの劣化を引き起こす可能性がある

外壁の汚れは環境や立地条件に大きく左右され、放置すると外観だけでなく建物の性能にも影響を及ぼします。

定期的なメンテナンスや予防策を講じることで、汚れや劣化の進行を抑えることができます。

外壁汚れの予防法

外壁塗装より外壁洗浄だけがおすすめなケース

外壁汚れの予防法は、汚れの原因を防ぐための工夫や、汚れが付きにくい環境を作る取り組みが挙げられます。

これらの対策を行うことで、外壁の美観を保ち、耐久性を向上させることができます。

以下に、代表的な予防法を説明します。

予防方法

  • 汚れが目立ちにくい外壁色を選ぶ
  • 汚れがつきにくい外壁材を採用する
  • 日当たりや風通しを良くする
  • 定期的に外壁を清掃する
  • 防汚・防カビ塗装を施す
  • 排水経路を整備する
  • 家の周囲を清潔に保つ
  • プロのメンテナンスを依頼する

汚れが目立ちにくい外壁色を選ぶ

外壁の色選びによって、汚れの目立ちやすさが大きく変わるからです。

グレーやベージュなどは汚れが目立ちにくく、モダンな印象も与えられます。

特に白や薄い色は汚れが目立ちやすいため、中間色や濃い色を選ぶと効果的です。

汚れがつきにくい外壁材を採用する

セルフクリーニング機能付きの外壁材や光触媒塗装など、最新の外壁材には、汚れ防止機能を持つものがあります。

防汚性や撥水性が高い外壁材を選ぶことで、雨水とともに汚れが流れ落ちやすくなります。

日当たりや風通しを良くする

カビやコケが生えにくい環境を作るため、外壁周辺の植栽を整理し、日光や風が届きやすくすることが重要です。

建物周囲の木を適度に剪定し、外壁に日光が当たりやすい状態を保つと効果的でしょう。

定期的に外壁を清掃する

汚れが外壁に長期間付着すると、取り除きにくくなるため、早めに落とすことが大切です。

高圧洗浄や柔らかいブラシを使った手洗いなどで、汚れの種類に応じた適切な清掃を行うようにしましょう。

防汚・防カビ塗装を施す

防汚性や防カビ性の高い塗料を外壁に塗装することで、汚れやカビ、コケの発生を抑えることができます。

特に湿気の多い地域では、防カビ剤を配合した塗料や親水性塗料を使用することが有効です。

排水経路を整備する

雨どいが詰まっていると雨水が外壁を伝い、汚れが発生しやすくなるためです。

雨だれ汚れを防ぐために、外壁に接する排水設備や雨どいを点検し、適切に水を流せる状態を保ちましょう。

家の周囲を清潔に保つ

地面の泥や砂が風で飛ばないよう、防草シートや砂利を敷きましょう。

外壁に付着する汚れの多くは、空気中のほこりや泥が原因と言えるからです。

敷地内の整理整頓や、周辺道路の清掃を定期的に行うと効果的。

プロのメンテナンスを依頼する

定期的にプロの清掃やメンテナンスを依頼することで、効率的に汚れを予防し、外壁を長持ちさせることができます。

外壁汚れの予防には、外壁材や塗装の選定から周囲の環境整備、定期的なメンテナンスまで、幅広い取り組みが必要です。これらを実践することで、汚れを防ぎ、美しい外観と住宅の耐久性を保つことができます。

プロに任せた方がいいケース

プロに任せた方がいいケース

自宅の外壁掃除を自分ではせずに、「専門業者へ頼むべき!見極めポイント」は以下のとおりです。

プロに任せた方がいいケース

  • サイディングやモルタル
  • 落としきれない汚れ
  • 高いところ
  • 外壁の劣化や損傷がある

外壁汚れの原因
ホコリ・排気ガス茶色、グレーの汚れ。広範囲に少しずつ溜まっていく。
カビ・コケ・藻黄、緑、黒ずんだ汚れ。日当りの悪い北面、風通しの悪い多湿の場所に繁殖。
雨だれ黒い筋の汚れ。大気中の油汚れを含む雨により流れた形跡が壁に付着。

こういった壁面の現象を長い期間そのままにしておくと、外壁の劣化が進み、ひどい時は外壁内部まで腐食してしまうケースも。

業者選びのポイントを紹介した>>外壁洗浄でコーティング剤・高圧洗浄とはも参考にご覧ください。

サイディングやモルタル

サイディングやモルタルを使用している外壁には注意が必要です。

それは、強い負荷に対して耐性が低いためです。

たとえば、白い外壁の黒ずみ掃除などは落ちにくく目立つことから、無理に擦って外壁を傷つけてしまうなんてことも。

自分で高圧洗浄機を使用することも避けた方がいいと言えます。

高い水圧による外壁塗装の剥がれから劣化の促進につながり、かえって修繕費用が高額になって後悔しないように注意しなければなりません。

軽い水洗いや柔らかいブラシなどでキレイにできない場合には専門業者に依頼することをオススメします。

落としきれない汚れ

自分でする家の外壁掃除方法では落としきれない汚れは無理に落とさないことです。

汚れにはさまざまな種類があり、外壁油汚れや、外壁水垢落とし方など、プロでないとわからないケースも少なくありません。

また経年劣化が進んでいる汚れに関しては強固なため自分で処置するには困難です。

時間と労力を無駄にしてしまう前に、プロに相談してみることから始めてみましょう。

苔とり剤人気ランキングトップ5を解説した>>外壁の黒ずみの落とし方も参考にご覧ください。

高いところ

高いところの洗浄作業は大変危険です。

一戸建てで二階以上の届かない箇所は、脚立を使用して高圧洗浄機を使うとバランスを崩して落下するリスクが高まります。

たとえ一軒家でも平屋で屋根洗浄をしたいという場合も同様です。

無理な体勢になる可能性が高い作業は避けましょう。

外壁の劣化や損傷がある

外壁に劣化症状や損傷がみられる場合は手をつけない方がいいです。

それは、専門知識がないと外壁の傷を悪化させるためです。

悪化させるということは、塗装工事の補修で済まずに、外壁の張り替え工事などに発展して高額な修理費がかかる事態にまで及ぶ可能性もあるから。

劣化や損傷を発見したら早めのアクションが大切です!

以上、これらの場合に該当するときは、家の外壁クリーニングを自分で行わないように気をつけましょう。

では、プロに頼んだらいくらぐらいでキレイにしてもらえるのか。業者に依頼する料金の相場もご紹介します。

外壁洗浄の費用相場、作業時間、足場なしでも洗浄できるケースなどについては>>外壁洗浄の費用|外壁クリーニングの料金相場も合わせてご覧ください。

プロに依頼するときの費用相場は8~20万円

プロに依頼するときの費用相場は8~20万円

外壁磨き・外壁洗浄を専門業者に頼むと料金は、8万円~20万円くらいかかるのが相場と言えるでしょう。

洗浄料金のみなら3万円〜

金額に幅がでる理由は、対応面積はもちろん洗浄作業の他にも付随する必要な工程がケースバイケースとなるからです。

例えば、足場代が要らないケースや、高圧洗浄のみでキレイになるケースなど。

足場代だけでも10万円前後かかってしまいます。

詳しい単価で言うと以下の費用となるのが一般的です。

 費用の種類単価
高圧洗浄100〜300円/㎡
バイオ洗浄500〜800円/㎡
足場設置600~1,000円/㎡
養生300~500円/㎡
※独自調査による

作業時間は6時間~8時間

外壁洗浄の作業時間は基本的に6時間~8時間が目安です。

外壁洗浄にかかる時間では、

  • 外壁のみ行うのか
  • 屋根もあわせて行うのか
  • 行う面積や形状

などの条件によって時間も大きく変動します。

【外壁洗浄】業者選びのポイント

【外壁洗浄】業者選びのポイント

外壁洗浄の仕上がりに満足できるかどうかは、いうまでもなく業者選びにかかっています。

正直、どこがいいのかわからないといった場合には優良業者を見極めるポイントがいくつかあるので知っておいてください。

業者選びのポイント

  • メリット・デメリットを説明してくれる
  • 口コミが良い
  • 実績がある
  • 近隣からの紹介

>>外壁塗装に高圧洗浄機では、高圧洗浄するメリットデメリットやケルヒャーの注意点・近隣トラブルについて解説。

メリット・デメリットを説明してくれる

問い合わせや不明点などを確認した際に、丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

その場合には、いいことだけでなくリスクも含めて提示する真摯な姿勢をチェックしましょう。

口コミが良い

口コミはあくまで判断基準の目安として活用するのがオススメです。

Googleマップなどでもチェックできるので、事前に見ておくと参考に出来ます。

実績がある

ホームページやSNSなどでどんな実績があるのか、何件施工しているのかなど確認しておきましょう。

実績があるということは、それだけ安定した技術を提供できている指標となるためです。

その会社の得意分野やノウハウを把握できて、自分のニーズと合致しているかが判断できます。

近隣からの紹介

ご近所で外壁洗浄をしているお宅があれば紹介してもらうのもひとつの手です。

よりリアルな評判を知ることができて安心感があるのがメリット。

まとめ

自分でできる外壁掃除の仕方について解説しました。

家の外の壁は毎日、風に吹かれ雨に降られさまざまな汚れにさらされています。

また、そういった外装の汚れは放置すると、建物寿命を縮めてしまうリスクがあります。

今回ご紹介したお手入れ方法で、年に1度の大掃除的なメンテナンスを定期的に行うことにより、外壁の性能を最大限に維持させ、永く美しい外観を保つことができるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次