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モルタル外壁の洗浄|汚れの落とし方・洗剤を使った掃除方法を解説
凹凸が特徴であるモルタル外壁は、風雨や紫外線、排気ガス、花粉など、日常的にさまざまな汚れにさらされています。
溝部分に汚れが溜まりやすく、洗い方のコツがいまいちわからないと言った方も多いでしょう。
本記事では、モルタルの汚れに応じた外壁洗浄の方法やおすすめの洗剤について詳しく解説します。
汚れには、表面にこびりついたホコリや排気ガスによる黒ずみ、湿気によって繁殖するカビやコケなどがあり、それぞれ適した洗浄方法を使うことで、効率的に落とすことができます。
ブラシやスポンジを使った手洗い、洗剤によるクリーニング、さらには高圧洗浄機を用いた方法など、汚れの種類や外壁の状態に応じたアプローチが求められるためです。
また、頑固な汚れや高所の掃除についてはプロの業者に依頼することも視野に入れると、外壁の美観と耐久性を長く保つことが可能ですので詳しくみていきましょう。
モルタル外壁の洗浄方法
モルタルに付着した汚れの落とし方は以下の方法があります。
洗浄方法
- ブラシ・スポンジ
- 高圧洗浄機
- 外壁洗浄剤
- プロの業者に依頼する
ブラシ・スポンジ
モルタル外壁の磨き方は基本、ブラシやスポンジを使用するのが効果的です。
これにより、外壁を傷めることなく、表面の汚れやコケ、カビを効果的に除去できるように。
洗浄する際は、温水を使用すると、油汚れやこびりついた汚れが落ちやすくなります。
さらに落ちにくい場合は洗浄剤を混ぜた水を使うと効果的です。
また、作業後は水でしっかりと流して洗剤を完全に落とすことが大切です。
この方法は、特に小規模な面積やデリケートな部分に適しており、家庭で手軽に実施できるメリットがあります。
>>【塗り壁の黒ずみ】落とし方では、珪藻土や漆喰外壁についた汚れを掃除する方法を解説しています。
高圧洗浄機
自分で高圧洗浄機を使用する場合は、適切なノズルを選び、水圧を調整して、適度な距離を保ちながら水を噴射します。
そうすることで頑固な汚れやカビ、コケを簡単に取り除くことができます。
また、周囲の植物や家具を保護するために養生を施すこともお忘れなく。
作業の時間帯にも配慮し、近隣住民宅への飛散も防止しなくては、トラブルにもなりかねません。
短時間で広い面積を効果的に洗浄できるため、時間の節約にもなりますが、扱いには注意しましょう。
>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、ケルヒャーの使い方や高圧洗浄機のオススメ商品をご紹介。
外壁洗浄剤
外壁洗浄剤は、落ちにくい苔カビに非効果的で、除菌効果も期待できます。
洗浄剤は、使用する前に適切に希釈し、外壁に均一に塗布します。
しばらく放置することで、洗浄剤が汚れを分解するので、ブラシやスポンジで優しくこすり洗いをします。
最後に水で十分に流し乾燥させて完了です。
この方法は、特に汚れがひどい部分に効果的ですが、使用する洗浄剤がモルタルに適しているかを事前に確認することが重要です。
適切に使用すれば、効果的に外壁をきれいに保つことができます。
トイレ用洗剤のサンポールや、漂白剤のカビキラーなどといった洗剤を代用するよりも外壁専用の洗剤を使用することで安全かつ効果が得られます。
プロの業者に依頼する
固まったモルタルを除去したい場合や、シミ取り、こびりついたセメントを取る方法など、自分で落とすのが難しいケースは専門業社に依頼するのが望ましいでしょう。
無理をして自分でやってもうまくいかない可能性だけでなく、外壁を傷めてしまうことから劣化の促進に発展するケースもあるためです。
ちなみに、外壁クリーニングの料金相場は以下を目安にしてください。
内訳 | 平米単価 |
高圧洗浄 | 100〜300円/㎡ |
バイオ洗浄 | 500〜800円/㎡ |
足場設置 | 600~1,000円/㎡ |
養生 | 300~500円/㎡ |
水道代 | 高圧洗浄:1,000円~2,000円 バイオ洗浄:3,000円~4,000円 |
外壁のみならず玄関などの気になる箇所も一緒にキレイにしてもらえます。
費用はかかっても、長期的に見れば外壁の寿命を延ばすことにつながり、かえってコスパがいいとも考えられるでしょう。
モルタルの汚れの種類
モルタル汚れには、下記の種類が挙げられます。
汚れの種類
- 排気ガス・花粉
- カビ・コケ
>>外壁汚れ落としや外壁の掃除・洗浄では、外壁が汚れる原因と自分で掃除する方法をご紹介。
排気ガス・花粉
これらの汚れは外壁に付着し、黒ずみやくすみの原因になります。
モルタル外壁は、日々の車の排気ガスや工場からの煙、風に運ばれる花粉などにさらされているためです。
排気ガスは油分を含んでいるため、通常の雨では流れ落ちにくく、時間が経つにつれて外壁にしつこく残ることがあります。
花粉は見えにくいですが、表面にこびりつき、湿気や汚れと結びついて色の変化やカビの温床となることも。
特に、交通量の多い道路沿いや花粉が飛びやすい地域の外壁には、こうした汚れが付きやすい傾向があります。
カビ・コケ
梅雨の時期や雨の多い地域では特にカビやコケが繁殖しやすくなります。
モルタル外壁は多孔質で水分を吸収しやすいためです。
塗装が剥がれた箇所から菌が入り込むと、外壁内部までコケ・カビが発生し、劣化が進行してしまいます。
これらの汚れは、見た目が悪くなるだけでなく、外壁材の劣化を促進する原因に。
カビやコケは表面だけでなく、モルタルの内部に根を張ることがあり、外壁の強度や耐久性に悪影響を及ぼすことがあるため、早期の対処が必要です。
モルタル外壁洗浄の注意点
モルタル外壁の洗浄時には、以下のような注意点があります。
注意点
- ひび割れが発生しやすい
- コーキング材への影響
- 汚れの再付着に注意
- 高所は危険
>>外壁のメンテナンスでは、戸建てのサイディング外壁・屋根塗装の手入れすべき時期や費用についてご紹介しています。
ひび割れが発生しやすい
モルタル外壁は水分を吸収しやすい性質があり、高圧洗浄機で強い水圧をかけるとひび割れが発生するリスクが高まります。
特に経年劣化が進んでいるモルタルは柔らかくなっているため、ひび割れが発生しやすくなります。
小さなひび割れでも、そこから水分が入り込むと内部まで浸透し、さらに劣化が進む原因となるため、適切な水圧の調整や慎重な洗浄が必要です。
>>外壁洗浄だけでは、外壁の高圧洗浄だけでとれる汚れの特徴や、足場なしの高圧洗浄・費用相場について解説。
コーキング材への影響
モルタル外壁の劣化を修復している場合は、接合するためにコーキング材が使われていることが多く、これも強い水圧にさらされると劣化や剥がれが生じやすくなります。
コーキング材が傷むと、防水機能が低下し、雨水や湿気が外壁の内部に侵入するリスクが高まります。
汚れの再付着に注意
モルタル外壁は表面が粗く、多孔質なため、洗浄後も新しい汚れが再び付着しやすい性質があるためです。
洗浄時に外壁が完全に乾燥していないと、湿気が残り、かえってカビやコケの原因になることもあります。
また、洗浄後にコーティングや撥水加工を施すことで、汚れが付きにくくなると同時に、外壁の劣化を防ぎやすくなるため、定期的なメンテナンスを心がけることが重要です。
高所は危険
2階や屋根部分など高所での外壁洗浄には、以下の危険性が伴います。
それぞれの主なリスクについてみていきましょう。
転落事故のリスク
外壁の高所部分の洗浄作業は、脚立や梯子、足場の上で行われることが多く、バランスを崩して転落する危険性が常にあります。
特に高圧洗浄機を使用する場合、水圧が強いために予期せぬ反動が生じ、転倒や転落を引き起こしやすくなります。
転落によるケガは重症化することも多いため、安全な足場を組み、専用の保護具を着用することが大切です。
機材の取り扱いによる危険
高圧洗浄機や長いホースなど、機材の重さやコード・ホースの絡まりによっても、作業中にバランスを崩すリスクがあります。
また、ホースが絡まって自由に動けないと足場からの転落を誘発する恐れもあります。
機材の正しい使い方やホースの配置には細心の注意を払うことが必要です。
洗剤や水の飛散による事故
高所で作業すると水や洗剤が下に飛び散り、足元や周囲のエリアが滑りやすくなることがあります。
このため、下にいる人や設備に水がかかることで思わぬ事故を引き起こすリスクがあります。
洗剤の取り扱いや洗浄方向を工夫し、周囲の安全確保が重要です。
高所での洗浄作業は危険が多いため、特に難しい場所や高い場所の洗浄はプロの業者に依頼するのが安全です。
>>外壁汚れ落としや外壁の掃除では、高いところにまで届く通水ブラシやオススメの洗剤などをご紹介しています。
まとめ
今回は、モルタル外壁の洗浄について解説していきました。
モルタル外壁の洗浄には、汚れに応じた適切な方法と道具を選ぶことが重要ということがわかりましたね。
排気ガスや花粉による黒ずみ、カビ・コケといった汚れは、日常的に蓄積しやすく、定期的な掃除が欠かせません。
ブラシやスポンジでの洗浄は簡単に取り組める方法ですが、頑固な汚れには洗剤の使用が効果的です。
また、高圧洗浄機を使用する際は、外壁を傷めないよう水圧調整が重要に。
プロの業者に依頼することも、特に高所や頑固な汚れがある場合には検討する価値があります。
正しい知識と判断を持って、快適な住まいが実現できます。
外壁の状態を維持し、美観を保つためだけでなく、長い間健やかに過ごせるように。
ご紹介した方法を参考に、適切な洗浄方法とこまめなメンテナンスで外壁の寿命を延ばしましょう。