外壁の黒い汚れ|外壁のカビ取りや除去・原因・防止方法で外壁塗装の悩み解決

外壁の黒い汚れ|外壁のカビ取りや除去・原因・防止方法で外壁塗装の悩み解決

外壁の黒い汚れは、家の美観を損ねるだけでなく、放置すると外壁材を劣化させる原因にもなります。

特に黒ずみ汚れは、排気ガスやホコリ、カビやコケなどのさまざまな要因が重なって発生します。

特に黒カビは気づかないうちに蓄積し、簡単には落とせない頑固な汚れになることも。

自分で手軽に除去できる場合もありますが、汚れが広範囲に及ぶ場合や外壁の素材によっては、適切な方法を選ぶ必要があります。

本記事では、黒い汚れの原因や効果的な除去方法、外壁塗装での防止策を解説し、外壁の悩みを解決するためのポイントをお伝えします。

齋藤

汚れの原因を知り予防策を講じることで、メンテナンスの負担やコストを抑えることが可能です。

目次

外壁のカビ画像

これらは、外壁についたカビの画像です。

黒い汚れが広範囲に広がっている様子が伺えます。

外壁のカビ画像

画像:一般社団法人日本住環境カビ研究協会

外壁のカビ画像

画像:般社団法人コンクリートメンテナンス協会

外壁に目立つ黒い汚れを見ると、「これってカビなのか?」と汚れの正体が分かりにくかったりもしますよね。

黒い汚れは、カビとは限りません。

黒カビ以外には、コケや藻の可能性もあったり、雨だれの跡がついてできた汚れの場合も考えられます。

>>【外壁汚れ】雨だれの落とし方では、外壁の黒ずみ汚れに効果的な掃除方法と、雨だれ防止グッズをご紹介しています。

外壁の黒い汚れがなんのなのか、見分け方についてチェックしていきましょう。

カビと苔の違い

カビと苔の違い

カビとコケの違いは以下の通りです。

カビ・コケの違い

  • カビは菌類
  • コケは植物

カビは菌類で光合成をせずに栄養を吸収して繁殖するのに対し、コケは植物で光合成を行い、エネルギーを自給自足する点が大きな違いです。

この違いを理解すると、それぞれに適した清掃方法や予防策を選びやすくなります。

>>外壁の緑汚れ・苔掃除でも、コケ・カビ・藻の原因と予防、外壁のカビ落としについて解説。

カビは菌類

カビは「菌類」と呼ばれる微生物の一種で、湿度や温度が高い場所で繁殖しやすい性質があります。

カビは光合成を行わず、空気中や表面に付着した有機物を栄養源として成長するため、日光が当たらない場所で繁殖できます。

見た目は粉状や綿状で、黒や白、緑、黄色などの多様な色があるのも特徴。

カビは放置すると悪臭を放ち、建物の素材を劣化させるだけでなく、人体に健康被害を及ぼすことも。

特に外壁では湿気が多い影響を受けやすく、黒ずみ汚れの原因になることが多いです。

>>外壁コケ落とし・予防する方法では、外壁の赤カビなど、カビの色ごとにわかる種類や特徴を解説しています。

コケは植物

コケや藻は「植物」の一種で、光合成を行い自らエネルギーを生産します。

湿気の多い場所を好み、外壁や屋根、地面などに付着して緑色の層を形成します。

コケ自体は有害ではありませんが、見た目の悪化や外壁材の劣化を引き起こすことがあります。

放置して劣化が進むと内部腐食に発展し、修復工事のコストがかかるケースに至る可能性も。

>>外壁塗装でコケ放置では、コケ落としで除去する方法と苔カビの原因・防止策をお伝えしています。

外壁の黒い汚れはカビなのか?判断基準

外壁の黒い汚れはカビなのか?判断基準

外壁の黒い汚れが、カビなのかわからない場合も多いでしょう。

カビの見分け方は、「黒い点々」です。

それが進行するにつれて、全体的に黒ずんだ見た目になっていきます。

わからない場合や、広範囲に広がってしまったときは業者に見てもらい、対処することが必要です。

>>外壁コケ落とし・予防する方法では、苔の原因や業者の費用相場をご紹介しています。

斑点状に繁殖する性質

カビは、「湿度・温度・栄養」の条件が揃う場所を好み繁殖していきます。

小さな点から徐々に円が拡大するように増殖するのが特徴で、一番最初に発生した場所が最も濃い色をしています。

業者に現地調査を依頼する

外壁の劣化症状や、汚れの状態によっては、自己判断が難しいことも多いです。

その場合は、できるだけ早く業者に点検してもらいましょう。

無料で現地調査を依頼できるケースがほとんどなので、一度問い合わせてみることをお勧めします。

>>外壁塗装の見積書例では、見積もりの注意点やチェックポイントを解説していますので参考までにご覧ください。

続いて、家の外壁のカビ取りについて見ていきましょう。

外壁のカビ取り・除去方法

外壁のカビ取り・除去方法

外壁のカビ取りには以下の2種類があります。

小さい範囲や軽度な汚れ、初期段階であるため自分でもキレイにすることが可能ですが、発生から時間が経過していたり、重度なカビは外壁掃除専門業者に任せた方が賢明です。

外壁のカビ取り・除去方法

  • 自分で掃除する
  • 業者に洗浄依頼する
齋藤

外壁に生えたカビは擦っても落ちません。専用の洗浄剤で汚れの根っこから分解死滅させる必要があります。

特殊洗剤を浸透させ、カビ(真菌)の核菌を分解・元から取り除く方法が効果的!

除去法①:【自分で】外壁のカビ専用洗浄剤

外壁に生えたカビは、市販のコケ専用洗浄剤を使って自分で除去することができます。

この方法は、軽度な汚れや手の届く範囲に適しています。

掃除のやり方は以下の手順で行います。

黒ずみ汚れの落とし方

  1. 洗浄剤の使用前に、外壁表面のホコリやゴミを軽く掃き落とし、汚れに直接洗浄剤がアプローチできるようにします。
  2. 洗浄剤を汚れている箇所にスプレーし、説明書に記載された時間だけ放置します。
  3. ブラシやスポンジで軽くこすりよつけてゴレが落ちているか確認します。
  4. ホースの水で丁寧に洗い流します。

ただし、漂白剤入りの製品や外壁材に適さない洗浄剤は、外壁を傷めるリスクがあるため注意してください。
高所の作業には無理せず、必要なら専門業者を検討しましょう。

>>ケルヒャーで外壁のカビを洗浄では、高圧洗浄機を外壁に使用する際の注意点をお伝えしています。

除去法②:【業者で】バイオ洗浄

広範囲に広がる頑固なカビやコケ、または自分で手が届かない高所、掃除しにくい換気扇などに生えた場合は、業者に依頼してバイオ洗浄を行うのが効果的です。

バイオ洗浄は、特殊な洗浄剤を使用して汚れを分解する方法で、高圧洗浄よりも外壁材に優しい点が特徴。

洗浄剤が細かい隙間まで浸透し、目に見えないカビ菌や根まで取り除けるため、再発リスクを抑えられます

また、仕上げに撥水性のコーティングを施すことで、汚れやカビの再付着を防ぐことも可能です。

プロの技術と専門機器を使用するため、安全で確実に外壁をキレイにできるのが魅力。費用はかかりますが、長期的に外壁の美観と耐久性を保ちたい場合にはコスパよく適した選択肢と言えます。

詳しくは、>>バイオ洗浄のデメリットとはをご覧ください。

カビが発生する原因

カビが発生する原因

家の外壁にカビが発生する原因は以下の通りです。

発生原因

  • 湿気の多い場所
  • 日の当たらない場所
  • 雨水を溜めやすい凹凸のある外壁材
  • ひび割れている外壁面

カビは光合成を行わない菌類なので、日光が当たらない場所でも繁殖でき、湿気を好む性質。

齋藤

家の外壁カビにおいては特に、水気が常にあり、日の当たらない箇所に増殖する傾向です。

原因①:湿気の多い場所

カビは湿度の高い多い場所を好みます。

そのため、空気の流れが悪い環境下では、カビの胞子が活発化させます。

雨水が外壁に長時間とどまるとカビの発生リスクが高まる!

外壁の状態を定期的にチェックして、湿気がこもりやすい場所を把握しておきましょう。

原因②:日の当たらない場所

特に北側の外壁や、隣接している日陰の箇所などには要注意です。

湿気の多い場所と同様に、カビは日光が当たらない条件を好んで繁殖する性質だからです。

こういった壁面には、以降でご紹介する「カビ防止策」を徹底して行うことをお勧めします。

原因③:雨水を溜めやすい凹凸のある外壁材

前述のとおり、水気がカビの発生原因となるからです。

例えば、住宅によく採用されているモルタル外壁やサイディング外壁のコーキング材(つなぎ目)部分は、デコボコした溝ができているため、雨水などがたまりやすくなります。

コンクリート壁などザラザラした素材も同様に、カビの胞子が入り込みやすく、繁殖しやすい環境と言えるでしょう。

外壁の防水性能が低下すると、水分の浸透率が上がって、カビの繁殖リスクが高まります。

齋藤

カビが生えにくい外壁材の特徴としては、ツルツルとした汚れを弾く素材がいいです。

原因④:ひび割れている外壁面

ひび割れがあると、外壁表面に凹凸ができてしまうため、雨水が溜まりやすくなります。

カビが生えやすい環境に!

クラック(ひび割れ)を放置すると、外壁内部まで水分が入り込み、乾燥しにくいため、カビの温床となる原因に。

発見次第、早めに補修することをお勧めします。

このように外壁カビ落としでは、カビの発生原因も認識しておくことで、防止対策にも活用できます。

カビ発生を防止する方法

カビ発生を防止する方法

外壁の黒カビ落としを実践できたら、カビを抑止する方法も併せて行なっておくとなお良いでしょう。

カビ防止法

  • 日当たり・風通しを良くする
  • 定期的に清掃する
  • 防カビ・防水塗料を使用する
  • 雨樋の定期点検と清掃

>>【外壁のコケ取り】では、自分でコケを落とせる掃除・予防方法をご紹介しています。

日当たり・風通しを良くする

外壁に直接日光が当たり、風通しが良い環境では湿気が溜まりにくく、カビの発生を抑えられます。

植栽や障害物が外壁に影を作っている場合は剪定したり移動させることで、通気性を確保しましょう。

定期的に清掃する

外壁に汚れが溜まると、それがカビの栄養源となるためです。

年に1~2回はホースや柔らかいブラシを使って外壁を洗浄し、表面の汚れを除去することが効果的です。

>>外壁の黒ずみの落とし方では、苔・カビ取り剤でオススメの人気ランキングトップ5をご紹介しています。

防カビ・防水塗料を使用する

外壁の再塗装を行う際、防カビ剤が含まれた塗料や撥水性の高い塗料を選ぶことで、外壁表面に水分が溜まるのを防ぎ、カビの発生を予防できます。

雨樋の定期点検と清掃

雨樋が詰まると雨水が外壁に溢れてしまい、湿気が溜まる原因になるからです。

雨樋を定期的に清掃して、排水がスムーズに流れるようにしましょう。

まとめ

外壁の黒い汚れは、排気ガスやカビ、コケなど複数の要因で発生します。

特にカビは放置すると外壁の劣化を早めるだけでなく、健康被害にも影響を及ぼす可能性もあり、早めの対処が必要です。

外壁カビ取り方法としては、カビ取り剤を使って自分で除去することも可能ですが、頑固な汚れや広範囲の清掃は専門業者に依頼するのが効率的です。

また、防止策として撥水性の高い塗料を使用したり、定期的な清掃を行うことで、汚れの発生を抑えられます。

一戸建て住宅では特に、外壁を清潔に保つことで、家全体の美観と耐久性を維持し、住まいの価値を高めることができます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次