外壁の緑の汚れ・コケの落とし方|キエールコケカビの使い方と選び方

外壁の緑の汚れ・コケの落とし方|キエールコケカビの使い方と選び方

家の外壁やベランダ、コンクリートの塀が緑色にくすんでくる。窓枠のまわりだけ緑に変色している。埃が緑色に見えるほど広がっている。こうした外壁の緑の汚れは、こすっても水で流してもすぐ元に戻るのが特徴です。原因になっている生き物が壁の表面に根を張っているためで、落とし方の順番を間違えると手間だけかかって落ちません。この記事では、市販のコケ・カビ除去剤「キエールコケカビ」を軸に、緑の汚れを自分で落とす手順と薬剤の選び方をまとめます。

この記事でわかること

  • 落とし方の要点: 緑の汚れはこすり落とすものではなく、専用の薬剤を湿るまで散布して枯らすのが基本です。
  • 薬剤の選び方: キエールコケカビは中性で水洗い不要。400mLは約4〜8平方メートル、1Lの5倍濃縮タイプは約50〜100平方メートルが目安です。
  • やってはいけないこと: ハイターなどの塩素系漂白剤の転用と、いきなりの高圧洗浄は塗膜を傷めます。
目次

外壁の緑の汚れの落とし方|キエールコケカビの使い方

緑の汚れは、専用の薬剤を汚れが十分湿るまで散布し、水で流さずに置いておくだけで落とせます。

こすって取ろうとすると、表面の緑は薄くなっても壁に残った細胞から数か月で再発します。市販の除去剤のなかでも「キエール コケ・カビ」(東京企画販売)は屋外の外壁・ブロック塀・コンクリート塀向けに作られており、散布後の水洗いが要りません。ホースが届かない場所や、水を流すと下の階に迷惑がかかるベランダでも使いやすい薬剤です。

1 水で表面のほこりを流す2 薬剤を湿るまで散布3 流さずに置いて枯らす

こすり洗いも高圧洗浄も、この3ステップには入っていません。力で削るのではなく、薬剤で枯らして雨と風で流すのが基本の考え方です。

キエールコケカビの成分と、外壁に使える理由

中性で塗膜や金属を傷めにくく、殺菌成分と銅化合物でコケ・カビを枯らすためです。

キエール コケ・カビの成分は、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム・銅化合物・防腐剤の3つです。主成分の塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウムは第4級アンモニウム塩と呼ばれる陽イオン界面活性剤で、医療現場の殺菌消毒にも使われています。銅化合物は防藻・防カビの持続性を高める成分です。

外壁用として重要なのは液性が中性である点です。後述する塩素系漂白剤はアルカリ性が強く塗膜を傷めますが、中性の薬剤なら塗装面への負担が小さく抑えられます。用途は屋外専用で、コケ・カビのほか地衣植物や黒ずみの除去と再発防止に使われます。

400mLと1L濃縮タイプの選び分け

散布したい面積で選びます。壁を一面まとめて処理するなら、400mLでは量が足りません。

  • 400mL(原液のまま噴霧するタイプ):散布できる面積の目安は約4〜8平方メートル。ベランダの一角、玄関まわり、塀の一部といった狭い範囲向けです。
  • 1L(5倍濃縮タイプ):水で5倍に薄めて使うため実質5リットルになり、目安は約50〜100平方メートル。北面の壁を一面まとめて処理する場合はこちらです。

畳1枚がおよそ1.6平方メートルなので、400mLは畳3〜5枚分しかカバーできない計算になります。「外壁の緑の汚れを全部消したい」という目的なら、最初から濃縮タイプを選んだほうが結果的に安く済みます。

どこで買えるか(ホームセンター・通販)

ホームセンターの掃除用洗剤売り場か、Amazonなどの通販で買えます。

ホームセンターでは、住居用洗剤やカビ取り剤が並ぶ掃除用品コーナー、または園芸・エクステリア用品のコーナーに置かれていることが多い商品です。カインズでは400mLサイズが扱われています。ただし店舗によって在庫のある容量が異なり、5倍濃縮の1Lタイプは店頭に無いこともあります。

容量を選んで確実に手に入れたい場合は通販が確実です。価格は販売店と時期で変わるため、購入前に最新の価格を確認してください(※2026年8月時点)。

前準備から散布・放置までの手順

先に水で流してほこりを落とし、薬剤が十分湿るまでかけて、そのまま置くだけです。

  1. 散布する範囲をホースの水で流し、表面のほこりや砂を落とす(乾いたほこりの上から薬剤をかけると壁面まで届きません)
  2. 400mLタイプはそのまま、1Lタイプは水で5倍に薄めてスプレー容器や噴霧器に入れる
  3. 散布場所が十分に湿るまでスプレーする(濡れ色になる程度が目安)
  4. 水で流さずそのまま放置する

軽いコケ・カビであれば翌日には除去されます。汚れの程度や気象条件によって効果が現れるまでの日数は変わり、雨が降ると薬剤が流れて効果が薄れます。散布は、数日晴れが続きそうなタイミングを選んでください。

使う前に必ず確認すること

屋外専用・植物にかかると枯れる・防具の着用、この3点は必ず守ってください。

  • 屋内では使わない:室内のカビ取りには使えません
  • マスクとゴム手袋を着ける:噴霧した薬剤を吸い込まないよう、風下に立たないようにします
  • 植物にかからないようにする:かかった植物は枯れます。花壇や生垣が近い場合はビニールで養生します
  • 目立たない場所で試す:塗膜が劣化している壁では、まず隅で試してから全体に広げます

塗膜が浮いている、手で触ると白い粉が付く(チョーキング)といった状態の壁は、薬剤より先に塗り替えの検討が必要な段階です。

コケ取り剤3選と、緑汚れに向く薬剤の選び方

面積と作業スタイルで選びます。狭い範囲は原液タイプ、壁一面は濃縮タイプか業務用です。

外壁の緑の汚れに使える市販剤は、どれも「散布して放置する」タイプが中心です。落ち方の速さ、水洗いの要否、カバーできる面積で選び分けます。

商品 容量・タイプ 面積の目安 特徴
キエール コケ・カビ 400mL(原液)/1L(5倍濃縮) 約4〜8㎡/約50〜100㎡ 中性・水洗い不要。銅化合物配合で再発を抑える。容量を選べる
30セカンズ ワンステップ・スプレー・クリーナー 2L(5倍濃縮) 広範囲向け 遅効性。散布後に薬剤が染み込み、防カビ・防コケの再発抑制も期待できる
屋外用 コケ取り・カビ取り 4L(業務用サイズ・噴射ノズル付) 広範囲・高所向け 4mノズルと2mコード付きで置いたまま散布できる。外壁・ベランダ・塀・墓石に

狭い範囲を今すぐ何とかしたいなら400mLの原液タイプ、北面の壁をまとめて処理するなら濃縮タイプか業務用サイズという選び方になります。

どの薬剤を使う場合も、マスクとゴム手袋の着用を忘れないでください。

ハイター・カビキラーを外壁に使ってはいけない理由

主成分の次亜塩素酸ナトリウムがアルカリ性で強く、塗膜と金属を傷めるためです。

浴室用のハイターやカビキラーは、たしかにカビには効きます。しかし外壁への転用は避けてください。次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性が強く漂白作用も強いため、外壁では次のような被害につながります。

  • 塗膜の剥離や変色
  • 水切り・雨樋・金属サイディングなど金属部の腐食
  • 周囲の植物が枯れる

特に前回の塗装から10年以上経った壁は、塗膜がすでに劣化しているぶん被害が広がりやすくなります。外壁に使うなら、屋外用として売られている中性の専用剤を選んでください。

重曹スプレーで落ちる範囲・落ちない範囲

初期の薄い緑汚れなら落ちますが、根を張った汚れや広い面積には向きません。

重曹小さじ2杯を水200mLに溶かしたスプレーは、付いて間もない汚れをスポンジでこすり落とす程度なら使えます。家にあるもので試せるのが利点です。一方で、殺菌成分が入っていないため壁に残った細胞は死なず、時間が経つと同じ場所に再発します。広い面をこすり続ける労力も現実的ではありません。

📌 重曹で落ちるコケと落ちないコケの見分け方は、こちらで詳しく解説しています。
→ 外壁のコケを重曹で落とす方法|落ちるコケの見分け方と掃除の注意点

そもそも外壁の緑の汚れの正体は?

中高所に薄く広がる緑は、ほとんどが藻(気生藻類)です。コケやカビとは別物です。

外壁が緑色になる原因は、藻・コケ・カビの3つに分かれます。見た目が似ているため混同されがちですが、生き物としての性質が違うので、どれなのかで対処が変わります。壁に付いた緑色の膜の正体は、多くの場合クロレラやトレントポーリアなどの気生藻類です。

種類 色と見た目 広がり方 出やすい場所
緑〜黄緑。薄い膜状で平たい 壁面に広く薄く広がる 北面・日陰・雨がかかって乾きにくい面。高さを問わない
コケ 緑〜茶。盛り上がってザラつく 部分的に群生する 基礎まわりなど湿気の供給源に近い低い場所、雨樋の詰まりや漏水がある箇所
カビ 黒・灰・白の斑点状 点在してから広がる 日が当たらない面、汚れが残って風通しが悪い場所

指で触ってざらざらと盛り上がっていればコケ、平らでべたっと広がっていれば藻、黒や白の斑点ならカビ、というのが現場での見分けの目安です。

藻・コケ・カビの見分け方

光合成をするかどうかと、手触りで見分けます。触って盛り上がっていればコケです。

藻とコケはどちらも植物で、育つのに光と水分が必要です。日が少しでも当たる面に出ている緑は、この2つのどちらかである可能性が高くなります。一方でカビは菌類のため光合成を必要とせず、日がまったく当たらない面にも発生します。北面の壁で緑ではなく黒や灰の斑点が出ている場合は、藻ではなくカビを疑ってください。

壁の緑色の汚れを指で触ってみる平らでべたっと広がる→ 藻盛り上がってザラつく→ コケ黒や白の斑点が点在→ カビ

いずれの場合も、屋外用の除去剤はコケ・カビ・藻・地衣植物をまとめて対象にしているため、薬剤を変える必要はありません。見分けが役に立つのは、落ちにくさと再発しやすさを予測するときです。

低い場所はコケ、中高所の薄い緑は藻

コケは湿気の供給源に近い低い位置に群生し、壁の中高所に薄く広がる緑は藻がほとんどです。

コケが群生しやすいのは、基礎まわりや足元の日陰など、地面からの湿気が届く低い場所です。ただし「低い場所にしか生えない」わけではありません。雨樋が詰まって水が伝っている、笠木の不具合で雨水が回っている、結露や漏水が続いているといった箇所では、2階部分や壁の上部にもコケが着生します。

逆に、壁の中ほどから上に一面へ薄く広がっている緑は、風で運ばれた胞子が付いて増えた藻であることがほとんどです。ベランダの床や手すり、コンクリートの塀が緑色にくすむのも同じ理由で、家の壁の緑の汚れの多くはこの藻にあたります。

北面・日陰・水がかかる場所に出る理由

湿気が多いこと、日が当たらず乾きにくいこと、胞子が付着することの3つが重なるためです。

藻が発生する要因は、湿気が多いこと、日が当たらず乾きにくいこと、空気中の胞子が付着することの3つです。北面は日照時間が短く乾きにくいため、この条件が揃いやすい面といえます。周囲に森林や川、池があると胞子と湿気の両方が増えるため、さらに発生しやすくなります。

条件が重なるのは立地だけではありません。室内と室外の温度差が大きいと結露で外壁まわりの湿度が上がります。防水機能が落ちてきた古い壁は水分を含みやすくなります。凹凸のあるデザインの壁は水と汚れが溜まりやすくなります。緑の汚れが同じ面ばかりに出るなら、その面のどれかが当てはまっているはずです。

高圧洗浄機だけで落とすときの落とし穴

水圧だけで削り落とすと、壁を傷めたうえに数か月で再発することがあります。

家庭用の高圧洗浄機は、緑の汚れに対して即効性があります。当てた瞬間に緑が剥がれるので、落ちた実感も強く残ります。ただし高圧洗浄には、薬剤にはないリスクがいくつかあります。

水圧だけでは根が残って再発する

表面の緑は飛んでも、壁に残った細胞が生きていれば、同じ場所に数か月で戻ってきます。

高圧洗浄は表面を物理的に吹き飛ばす方法なので、壁の細かな凹凸に入り込んだ部分までは落としきれません。殺菌成分も入らないため、残った部分から再び広がります。業者が使うバイオ洗浄が「根から落とす」と説明されるのは、薬剤で細胞を枯らしてから流すためです。自分でやる場合も、薬剤で枯らしてから水で流す順番にすると再発までの期間が延びます。

また、水圧をかけすぎると塗膜が剥がれたり、目地やサッシまわりから壁の内部に水が入り込んだりします。詳しくは「コンクリートは高圧洗浄で痛む?削れる圧力の境目と外壁の塗装剥がれ」で解説しています。

外壁材によって当てていい圧力が違う

同じ圧力でも、モルタルや吹き付け壁は削れ、金属サイディングはへこみます。

  • 窯業系サイディング:目地のシーリングが劣化していると、そこから水が入ります。継ぎ目を狙って当てないようにします
  • 金属サイディング:至近距離で当てると表面がへこみ、塗膜が傷んでサビの起点になります
  • モルタル・ALC:吸水しやすく、ひび割れがあると内部まで水が回ります
  • リシンなどの吹き付け壁:凹凸に藻が入り込むため落としにくく、強くこすると塗膜ごと削れます

凹凸の大きい壁ほど汚れは入り込み、しかも力をかけられません。こうした壁こそ、こすらずに済む薬剤散布が向いています。

2階以上と近隣への飛散に気をつける

脚立作業の転落と、隣家への飛散。この2つが自分でやるときの主なリスクです。

2階の壁を洗う場合は延長パイプを使う方法もありますが、水圧の反動で体勢を崩しやすく、脚立の上での作業は転落の危険が伴います。無理をせず、届く範囲で区切ってください。手順と道具の選び方は「2階の外壁をケルヒャーで洗う方法|延長パイプの選び方と危険な洗い方」にまとめています。

薬剤の散布でも高圧洗浄でも、風があると隣家まで飛びます。洗濯物や駐車中の車に付着するとトラブルになるため、風の弱い日を選び、必要なら事前に一声かけておくと安心です。

自分でやるか業者に頼むかの判断基準

範囲・高さ・塗膜の状態の3つで決まります。1つでも当てはまれば業者向きです。

初期の軽い緑汚れなら、薬剤の散布で十分きれいになります。判断に迷うのは、範囲が広い場合と、壁そのものが傷んでいる場合です。

条件 自分でできる 業者に頼む
範囲 数平方メートルまで 壁一面・複数面
高さ 脚立を使わず手が届く範囲 2階以上・足場が必要
塗膜の状態 傷みがなく、粉が付かない ひび割れ・剥がれ・チョーキングがある
費用 薬剤代のみ(数千円) 高圧洗浄100〜300円/㎡、バイオ洗浄500〜800円/㎡
再発 半年〜1年で再発することがある 根から落とすため再発までの期間が延びる

費用だけを見ると自分でやるほうが安く見えますが、脚立での転落や塗膜の損傷が起きれば、結果的に塗り替えの費用がかかります。高さと塗膜の状態が判断の分かれ目です。

業者に任せたほうがよい4条件

広範囲・2階以上・塗膜の劣化・再発の繰り返し。この4つのどれかに当てはまるときです。

  • 広範囲に広がっている:面積が広いほど薬剤も時間も足りなくなります
  • 2階以上に出ている:足場や高所作業が必要で、転落のリスクがあります
  • 塗膜が劣化している:ひび割れ・剥がれ・チョーキングがある壁は、洗浄だけでなく塗装による保護が必要な段階です
  • 落としてもすぐ再発する:立地や壁の状態に原因があるため、洗浄方法を変える判断が要ります

自分で落とす場合の具体的な失敗例とコツは「外壁のコケの取り方|失敗例と自分で落とすコツ・業者に頼む目安」でまとめています。

高圧洗浄とバイオ洗浄の費用の目安

高圧洗浄は1平方メートルあたり100〜300円、バイオ洗浄は500〜800円が目安です。

延床面積30坪程度の住宅なら、高圧洗浄で2万円台、バイオ洗浄で3万円台という試算が示されています。バイオ洗浄のほうが高いのは、洗浄剤の費用と養生の工程が加わるためです。そのぶん薬剤でコケや藻を枯らしてから流すので、再発までの期間が延びます。コケ・カビが部分的に出ているだけなら、200〜300円/平方メートル程度で見積もられることもあり、金額には幅があります。

見積もりを比べるときは、洗浄の単価だけでなく、養生費・水道代・高所作業費が含まれているかを確認してください。

放置すると起きること

湿った状態が続いて外壁材が傷み、清掃で済んだはずの費用が修繕費に変わります。

緑の汚れを放置すると、壁の表面が常に湿った状態になります。モルタルや木部のように吸水しやすい素材では内部まで水が入り、ひび割れや腐食につながります。防水機能が落ちた部分から雨水が入れば、建物の寿命そのものを縮めます。

見た目の印象が古びるだけでなく、玄関まわりや階段に広がると雨の日に滑りやすくなり、転倒事故の原因にもなります。範囲が広がるほど簡単な掃除では対応できなくなり、専門業者のクリーニングや塗り替えが必要になります。早い段階で手を打つほど費用は小さく済みます。

緑の汚れを再発させない予防

汚れが目立ちにくい色と材質を選び、壁が早く乾く環境に整えることが予防になります。

薬剤で落としても、壁の条件が変わらなければ同じ場所に戻ります。次の塗り替えのタイミングで色と材質を見直すと、緑の汚れとの付き合い方が変わります。

目立ちにくい外壁カラーに塗装する

ベージュやグレーなどの中間色で塗り替えると、緑の汚れが視覚的に目立たなくなります。

家の外壁が緑色になるのが目立ちにくくなる対策として、中間色のカラーで塗装する方法があります。緑の汚れが気になりにくい色は次のとおりです。

  • ベージュ
  • グレー
  • カーキ
  • グリーン

白や明るい色の外壁は、緑の汚れが特に目立ちます。一方で濃い色は日射熱を吸収しやすい性質があるため、地域の気候や建物の条件を考えて選ぶことが大切です。落ち着いたくすみカラーのモスグリーンや、ツートンカラーの配色も人気があります。外壁の色とデザインの選び方は「外壁サイディングデザイン集|おしゃれな柄・色の組み合わせと汚れにくい選び方」で紹介しています。

汚れがつきにくい外壁材を採用する

防汚性能を備えたサイディングや光触媒塗装を選べば、付いた汚れが雨で流れ落ちます。

外壁の緑の汚れが気にならないようにする方法として、外壁材の選択も効果的です。防汚性能を備えたサイディングボードや光触媒塗装を選ぶと、表面に汚れが付着しても雨で自然に洗い流されるセルフクリーニング効果が期待できます。

反対に汚れがつきやすいのは、凹凸のある外壁材です。一部のサイディング材やモルタルなどの塗り壁がこれにあたり、緑の汚れだけでなく黒ずみや埃も溜まりやすくなります。ベランダの床やコンクリートの塀が緑の汚れで悩まされやすいのも、表面がざらついて水が残りやすいためです。メンテナンスの頻度が下がるぶん、長い目で見ればコストパフォーマンスは高くなります。

水はけと風通しを直す

雨樋の掃除と風通しの改善で壁が濡れている時間を短くすれば、藻もコケも増えにくくなります。

雨樋の詰まりを掃除する、壁際に置いた荷物をどけて風を通す、壁に接している植栽を刈り込む。こうした小さな調整で、壁が乾くまでの時間は変わります。塗り替えの際には、防藻・防カビ成分を含む塗料を選ぶと再発までの期間を延ばせます。

エアコンの室外機まわりや、水がかかり続ける場所は特に乾きにくい部分です。緑の汚れが同じ場所に何度も出るなら、汚れではなく水の流れを疑ってください。

よくある質問

Q. キエールコケカビはホームセンターのどの売り場にありますか。

A. 住居用洗剤やカビ取り剤が並ぶ掃除用品コーナー、または園芸・エクステリア用品のコーナーです。カインズでは400mLサイズが扱われています。店舗によって在庫のある容量が異なり、5倍濃縮の1Lタイプは店頭に無いこともあります。

Q. スプレーした後に水で流さなくても外壁は傷みませんか。

A. 屋外用として作られた中性の薬剤なので、水洗い不要の使い方が前提です。液性が中性のため塗膜や金属への負担は小さく抑えられます。ただし塗膜が劣化している壁では、目立たない場所で試してから全体に広げてください。

Q. 作業後、どのくらいで緑の汚れが消えますか。雨が降った場合はどうなりますか。

A. 軽いコケ・カビであれば翌日には除去されます。汚れの程度や気象条件で日数は変わります。雨が降ると薬剤が流れて効果が薄れるため、数日晴れが続きそうなタイミングで散布してください。

Q. 家庭用の高圧洗浄機だけで落とすのと、薬剤を使うのはどちらがよいですか。

A. 再発までの期間を延ばしたいなら薬剤です。高圧洗浄は即効性がある一方、壁に残った細胞は死なないため同じ場所に戻ります。塗膜の損傷や内部への水の浸入もリスクになります。薬剤で枯らしてから水で流す順番が安全です。

Q. 一度きれいにしたら、効果はどのくらい持続しますか。

A. 立地と壁の条件で変わります。日当たりと風通しが悪い北面ほど早く戻ります。銅化合物などの防藻成分が入った薬剤は再発を抑えますが、雨樋の詰まりや植栽で壁が濡れ続けている場合は、その原因を直さないと同じ間隔で再発します。

参考情報

  • 東京企画販売「屋外用 キエール コケ・カビ」製品仕様(成分・希釈倍率・散布面積・使用上の注意)
  • 外壁塗装事業者各社による藻・コケ・カビの発生条件と見分け方の解説
  • 外壁洗浄・バイオ洗浄の費用相場に関する事業者公開資料
記事監修者

記事監修者

齋藤 誠
(外壁洗浄専門店クリリーン 代表)

外壁洗浄専門店クリリーンの代表を務める、齋藤 誠(さいとう まこと)です。外壁洗浄・外壁塗装の分野で11年の実務経験を持ち、これまでに累計1,000件以上の施工に携わってきました(2026年時点)。
もともとは外壁塗装の職人として現場に立ち、住まいを守るためのメンテナンスに取り組んできました。その経験のなかで、外壁洗浄が果たす役割の大きさを実感しています。
外壁洗浄には美観を整える目的もありますが、それだけではありません。外壁に発生したカビやコケは乾きにくく、放置すると住まいの劣化を早める恐れがあります。ブラシや薬液による洗浄で汚れを取り除くことは、外壁の劣化を少しでも遅らせることにつながると考えています。
こうした考えのもと、クリリーンでは外壁材や汚れの種類に応じた適切な洗浄を提案しています。

→ 監修者プロフィールの詳細はこちら

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