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外壁のサビ落とし方!発生原因や放置のリスク・外壁塗装のプロに錆取り依頼
家の外壁にあるサビをどうにかしたい!とお悩みではありませんか?
外壁のサビは、表面だけの軽度なものなら、自分でホースの流水を直接あてて洗い流すことができます。
ただし、表面以外にも発生していたり、発生元が不明な錆については専門業者へ依頼しなければならないケースです。
外壁サビの落とし方・掃除方法は?
新築なのに外壁にサビが出るのはなぜ?
今回はこのような方へ「外壁についたサビの落とし方」についてご紹介します。
解説内容
- プロに依頼すべき重度のサビ
- 自分で落とせる軽度なサビ
- 外壁サビの落とし方
- 錆(サビ)の原因
- サビの種類
- 錆の上から塗装できる塗料
プロに依頼すべき錆取りは、重度なサビつきのケースです。
錆が発生原因や種類についても触れていきますので、ご自宅のサビがどんな理由で発生しているのか確認していきましょう。
プロに依頼すべき重度のサビ
外壁のサビを、プロに任せるべきか判断する基準は以下のとおりです。
プロに依頼するべきサビ
- 表面以外にも発生
- 2階以上の高所に発生
- サビの発生元が不明
上記のようなサビの悪化が進んでいる状態や重度な症状では、自分で落とすことはできません。
そんな場合には、専門業者への依頼を検討しましょう。
無理にやっても外壁を傷つけてしまい劣化を助長することになりかねないからです。
サビを放置するリスク
サビを放置し続けると、以下のようなリスクが生じてしまう可能性もあげられます。
業者による施工法
専門業者が外壁のサビに対処する場合は、「ケレン」という研磨作業によってサビを落とします。
- ディスクサンダー
- サンドペーパー
などの工具を使用し、サビの発生箇所を根本から除去する方法。
ただ、ケレンを行なうことで、外壁の下地がむき出しになり、サビ止め塗料の塗布と外壁塗装を行なう工程が必要になります。
外壁塗装の費用相場や助成金については、
>>外壁塗替えで解説しています。
自分で落とせる軽度なサビ
外壁の表面のみにサビがついているケースは、自分で落とせることも。
ただし、見える部分のサビを落とすだけでは解決になりません。
サビの原因・発生元となっている箇所も対処することが最重要ポイント。
例えば、以降で紹介する「もらいサビ」の場合、外壁についているサビとは別の箇所が発生元となっているケースもあるため要注意。
外壁サビの落とし方
外壁やコンクリートなどについたサビ・錆汁の落とし方は以下の方法です。
落とし方
- ホースですすぎ洗い
- スポンジやブラシで擦り落とす
- サビ落とし専用の洗剤を使う
ホースですすぎ洗い
家庭用ホースの先を持ち、指先でつぶしながら洗浄する壁面に勢いよく水を出し、洗い流します。
スポンジやブラシで擦り落とす
上記で落ちない場合には、柔らかいスポンジやブラシに水分を含ませ、こすって落とします。
サビ落とし専用の洗剤を使う
時間が経っているサビには専用の洗剤でないとなかなか落とせません。
その場合には、サビが発生している箇所に、外壁サビ専用の洗剤を塗布。
柔らかいブラシやスポンジでこすって落とします。
錆(サビ)の原因5つ
外壁に発生するサビの原因は以下の5つが挙げられます。
サビの原因
- もらい錆
- 外壁材に金属を使用
- 建物内部に水が侵入
- 鉄部に水が付着
- 手抜き工事
もらい錆
サビの原因1つ目は、もらい錆です。
金属製の外壁に限らず、サビ発生の原因には「もらいサビ」によるケースが大半とされているためです。
外壁付近にある何らかの金属製でできたサビが付着する現象です。
たとえば、
- 雨樋の金具
- 自転車のパーツ
- 窓枠などの金属
のようなものでできたサビが、雨風によって外壁に付着するケース。
住宅の外壁で最も使われている、窯業系サイディングやモルタルなど、金属を使用していない外壁にも「もらいサビ」によるサビの発生が少なくありません。
外壁材に金属を使用
サビの原因2つ目は、外壁材に金属を使用しているケースです。
金属製の外壁素材を使用している場合、経年劣化によってサビが発生する確率が高いため。
金属製の外壁
- 金属サイディング
- トタン
サビ発生防止にコーティングが施されているものの、経年劣化で被膜が剥がれ落ち、傷などが入ることで鉄部分が露呈することがサビの原因に。
建物内部に水が侵入
サビの原因3つ目は、建物内部に水が侵入したケースです。
外壁の亀裂や破損箇所などから水が建物内部まで侵入した場合、サビが発生してしまうため。
建物の内部には金属製の構造があり、水が付着すると腐食してサビの発生に繋がってしまいます。
鉄部に水が付着
サビの原因4つ目は、鉄部に水が付着したケースです。
サビが発生している金属部分に雨水などの水分が付着することで、雨水と一緒にサビも流れだすため。
これにより、サビが壁面全体に広がる可能性もあるでしょう。
手抜き工事
サビの原因5つ目は、手抜き工事によるものです。
新築で数年しか経っていないのにもうサビついてる…
なんて場合には、施工不良によるサビ発生も少なからず可能性としてあげられます。
一般的な外壁塗装では、
- 金属部分以外は10年
- 金属部分は5年
といった目安に効果を持続できます。
そのため、外壁塗装をして3年以内のサビ発生は、手抜き工事や施工不良が原因の可能性があると言えるでしょう。
耐用年数よりもはるかに短い期間でサビ発生を確認したら、再修繕できないか業者へお問い合わせを。
外壁に発生するサビの種類
外壁にできるサビには、主に大きく4種類に分けられます。
サビの種類
- 赤サビ
- 白サビ
- 青サビ
- 黒サビ
それぞれの特徴は以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
赤 | 赤錆は水に溶けやすくもろい性質。 劣化が進むと触れただけで外壁を粉々に崩せる。 拡大するスピードが早い性質。 |
白 | 白錆は亜鉛やアルミニウムの表面にみられやすいサビ。 チョークの粉のような白い粉末状。 |
青 | 青錆は「良いサビ」とされる一種。 銅が酸化することで発生。 抗菌力や耐食性に優れている。 |
黒 | 黒錆も「良いサビ」とされる一種。 鉄表面を高温で熱するなどして発生。 発生箇所の保護膜となって酸化を防止。 |
サビが発生しやすい外壁材
サビが発生しやすい外壁材は以下の通りです。
サビやすい外壁材
- 金属系サイディング
- ガルバリウム鋼板
外壁や鉄骨階段、手すり、雨樋、ベランダなどに使用される鉄はどうしてもサビが発生しやすいです。
なぜなら、鉄は酸素と非常に結びつきやすい性質だからです。
また、鉄以外の外壁や屋根でも、もらいサビによりサビが発生する可能性もあります。
金属系サイディング
その名のとおり金属からできているためです。
雨水に触れると酸素と結びつくことが要因となってサビが発生しやすくなります。
金属系サイディングは、以下のように日本の住宅で最も使用されている外壁材の1つです。
最も使用されている外壁材
- 窯業系サイディング
- 金属サイディング
- モルタル
工場生産で仕上がりが均一、塗装仕上げが不要、軽量で断熱性に優れ、省エネ効果とメリットが多いことから人気の外壁素材。
ただし、金属特有のサビやすい点には注意が必要です。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板にも「鉄」が含まれているからです。
ガルバリウム鋼板は、高性能でメンテナンスの手間が省け、外壁に採用する方が増えています。
しかし、ガルバリウム鋼板はアルミニウムが55%、鉄が30% 、残りがシリコン等でできています。
耐久性が高く、犠牲防食機能も兼ね備え、耐用年数は25年〜30年といわれていますが、きちんと定期的なメンテナンスをしないとサビが発生しやすく、耐用年数も短くなってしまいます。
錆の上から塗装できる塗料
通常、錆の上から塗装すると、下地の錆は進行し続けるため、塗膜における早期剥離の原因となります。
そのため、サビが発生した際の外壁では、サビを完全に落としてから塗装を施すのが一般的。
その常識に反した、サビの上からでもそのまま使用できる塗料があります。
家庭用塗料専門メーカーのアサヒペンで販売されている「水性高耐久鉄部用」です。
特徴
- 水性で塗りやすい低臭タイプ
- 特殊強力サビドメ剤の効果
- 耐候性に優れている
- 密着力が強い
ボロボロと取れるようなサビについは、塗装前に皮スキ・ワイヤーブラシなどで錆落としの下処理をしておきましょう。
詳しくは上記のアサヒペン公式YouTubeにて商品紹介と使い方について動画で説明しています。
まとめ
今回は「外壁についたサビの落とし方」についてご紹介しました。
軽度な外壁のサビ取りでは、スポンジ・ブラシやサビ専用の洗浄剤が効果的。
ただし、錆の状態が悪化していたり、発生原因が不明なケースでは、自分ではなくプロの専門業者に相談しましょう。
また、ご紹介したサビの原因を知ることで、抑制することにも役立ちます。
サビの対処は根本から断つことが重要なポイント。
このように外壁メンテナンスを定期的に行うことで、外壁塗装の機能や効果持続も期待できるでしょう。