外壁洗浄でコーティング剤・高圧洗浄とは|外壁塗装のクリーニング相場と時間

外壁洗浄でコーティング剤・高圧洗浄とは|外壁塗装のクリーニング相場と時間

戸建ての家の外壁洗浄後に「コーティング」をしてメンテナンスを楽にしたいとお考えですか?

最近では、外壁クリーニングの洗剤やコーティング剤の性能も上がっているので効果が期待できオススメです。

齋藤

外壁洗浄後にコーティングする事で、キレイな状態を長く維持できます。

外壁は、風雨や紫外線によるダメージを受けやすく、定期的に洗浄することがとても重要。

外壁汚れを放置しておくと劣化の原因になってしまうからです。

劣化が激しい外壁には塗装の塗り替えが必要ですが、現状の見た目を変える必要が無く、防水性能等を塗装よりもコスパ良く実現したい方にはコーティングが向いています。

本記事では、外壁洗浄とコーティングの効果やメリット・デメリット、費用相場・所要時間などについて解説します。

>>外壁洗浄を自分ででは、外壁の汚れ落としや掃除する方法・外壁の掃除業者を解説。

目次

コーティング剤を使った外壁洗浄の効果

コーティング剤を使った外壁洗浄の効果

外壁洗浄と一緒にコーティングを使うと期待できる効果についてご紹介します。

以下のように、ラクに外壁を維持できるようになる要素が挙げられるので、うれしい効果が実感できます。

コーティング剤の効果

  • 撥水効果で防水性が向上
  • 汚れの付着を防ぐ
  • 劣化の抑制
  • カビや苔の発生防止
  • 外壁材の保護
  • メンテナンスサイクルの延長

コーティング剤は無色、塗っても色は変わりませんがツヤが出ることもあります。

>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、自分で外壁掃除するデメリットについて詳しくご紹介。

撥水効果で防水性が向上

雨水が外壁に浸透するのを防ぎ、防水性能を向上させます。

コーティング剤には高い撥水効果があり、外壁表面に水を弾く膜を形成するから。

特に、ひび割れや塗膜の劣化が見られる外壁に対して、補修・コーティングを行うことで、雨水が内部に浸入しないように防ぐことができ、内部の腐食や劣化を抑制します。

ただし、外壁の劣化が激しく、見た目的にも問題がある状態だと「塗装」も行う必要があります。

汚れの付着を防ぐ

コーティング剤には、外壁表面を滑らかにして汚れの付着を防ぐ効果があります。

表面の質感が滑りやすくなるため、ホコリや排気ガス、苔やカビといった汚れが付きにくくなり、外壁の美観を長期間にわたって維持することができます。

特に、シリコン系やフッ素系のコーティング剤は防汚性が高く、定期的なメンテナンスの頻度を減らすことが期待できます。

ただ、完全に防ぎきることはできないため、手入れが不要という意味ではないことを念頭に入れておきましょう。

劣化の抑制

コーティング剤を塗布することで、外壁塗装の耐久性を高めることができます。

紫外線からのダメージを軽減させる作用が働くため。

特にフッ素系や無機系のコーティング剤は耐候性が高く、塗膜の劣化を遅らせる効果が期待できます。

外壁は紫外線や雨風に常にさらされているため、放置していると塗膜の劣化や退色が進行します。

カビや苔の発生防止

防カビ・防苔効果のあるコーティング剤を使用することで、外壁表面にカビや苔が繁殖するのを抑制できます。

これにより、湿気が多い地域や日当たりの悪い場所でも、外壁を清潔に保ちやすくなります。

カビや苔が生えにくい環境を作ることで、外壁の見た目や機能を損なわず、健康的な住環境を維持できるでしょう。

外壁材の保護

コーティング剤は外壁材そのものを守る役割を果たし、雨や風、紫外線などの外的要因から外壁を保護します。

そのため外壁材の劣化を防ぎ、ひび割れや剥がれの進行を抑えることができます。

特に、無機系のコーティング剤は耐久性が高く、外壁材をしっかりと保護することが可能に。

メンテナンスサイクルの延長

コーティング剤を使用することで、外壁のメンテナンスサイクルを延ばすことができます。

それは前述のとおり、汚れや劣化の進行を遅らせることができるからです。

よって、再塗装や修繕工事の頻度を減らすことができ、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。

耐用年数は10年前後はもつと認識されていますが、立地条件等により差が出てくると言えます。

>>外壁塗装で高圧洗浄しないとダメな理由では、洗浄なしで外壁塗装・屋根塗装するとどうなるのかについて解説。

外壁洗浄後のコーティングがオススメの方

外壁洗浄後のコーティングがオススメの方

以下に該当する方は外壁洗浄後のコーティングがオススメです。

こんな方にオススメ!

  • 外壁塗装にあまりお金を掛けたくない
  • そんなに予算は無いけど建物の防水対策はしっかりとやっておきたい
  • 外壁塗装のメンテナンス間隔を少しでも延ばしたい
  • 外壁の苔・カビ汚れが気になる

外壁洗浄後のコーティングはこれらのニーズに合った方々にとって、非常に有効なメンテナンス方法です。

それは、塗装と比較して費用を抑えながら外壁を保護し、メンテナンスの頻度を減らすことができるため。

齋藤

外壁塗装は高額なメンテナンス費用がかかることが多く、できるだけコストを抑えたいと考える方も多いです。

>>外壁塗装のコケ放置では、コケを除去する方法と苔カビの原因・防止策を紹介しています。

外壁塗装にあまりお金を掛けたくない

コーティング剤を使用することで、外壁塗装そのものを行うよりも低コストで外壁の保護効果を高めることができるためです。

コーティング剤は塗装に比べて施工費が安価で、施工時間も短いため、外壁のメンテナンス費用を抑えながらも、一定の保護効果を得たい方にとっては非常に有効な手段。

特に外壁の状態がまだ良好で、塗装の劣化が少ない場合は「外壁寿命」を延ばす手段としてコーティングはおすすめです。

>>外壁洗浄だけでいい?では、洗浄のみではNG!塗装も必要なケースについて解説。

そんなに予算は無いけど建物の防水対策はしっかりとやっておきたい

防水効果を確保しながらも、できるだけ予算を抑えたい方には、外壁コーティングが最適です。

建物の防水対策は非常に重要ですが、塗装工事だと100〜200万円程の費用がかかります。

外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りと3段階に分けて重ね塗りする工程が必要となり、費用だけでなく時間も1週間から10日間程かかるもの。

齋藤

主に作業日数の違いで「人件費が掛かからない点」が料金の違いとなります。

一方、コーティング剤の塗布のみであれば、下記の流れで約2日程の作業です。

  • 1日目:補修・洗浄作業
  • 2日目:補修・コーティング作業

コーティングは外壁の表面に保護膜を作り、雨水の浸入を防ぐ効果があります。

これにより、塗装の劣化を防ぎ、建物内部への水の浸入を防ぐことができます。

外壁塗装のメンテナンス間隔を少しでも延ばしたい

外壁洗浄後にコーティングを施すことで、塗膜の劣化を防ぎ、メンテナンスサイクルを延ばすことが可能です。

コーティング剤の防水効果や耐汚染性を利用して、塗膜の寿命を延ばし、次回の塗装工事までの期間を長くすることができるためです。

コーティング剤の耐用年数は10年前後が目安。

外壁塗装は10年〜15年程度での再塗装が推奨されていますが、頻繁なメンテナンスは費用も労力もかかるため、できるだけ長持ちさせたいという方も多いでしょう。

長期的に見てメンテナンスコストを抑え、塗装の耐用年数を伸ばしたい方には外壁洗浄後のコーティングの実施が適しています。

外壁の苔・カビ汚れが気になる

外壁の苔・カビ汚れが気になるという方にも採用されているのがコーティングです。

外壁洗浄後にコーティングを行うことで、これらの汚れが再発しにくくなる効果が期待できるからです。

外壁の苔やカビは、見た目の美観を損なうだけでなく、放置すると外壁材の劣化を進行させる原因になります。

特に、防カビ・防苔効果のあるコーティング剤を使用することで、外壁表面に菌や苔が付着しにくくなるため、日々のメンテナンスが楽になります。

また、コーティング剤は汚れの付着を防ぎ、外壁を常にきれいな状態に保てるため、苔やカビの汚れが気になる方にとって、見た目を美しく保ちながらも、外壁の保護効果を得ることができます。

コーティング剤の種類と特徴

コーティング剤の種類と特徴

外壁に使用するコーティング剤のタイプについて詳しくみていきましょう。

主な種類は下記の2つです。

種類

  • 撥水効果
  • 防汚性能

撥水効果のあるコーティング剤

1つ目は、撥水効果で防水性能を維持するコーティング剤です。

撥水効果のある外壁のコーティング剤は、外壁に水が染み込むのを防ぎ、雨水や湿気から建物を保護する効果が期待できます。

これによって外壁の劣化を防ぎ、美観を長期間維持できるということ。

艶やかな仕上がりとなるのも特徴です。

光触媒系コーティング剤

2つ目は、防汚と防カビの両方を併せ持った光触媒コーティング剤です。

光触媒系コーティング剤は、紫外線などの光に反応して汚れを分解し、雨水で流れやすくする自己洗浄効果を持つ塗料です。

太陽光が当たることで、表面の有機物汚れやカビ・苔の発生を抑制し、外壁を長期間清潔に保ちます。

耐用年数は15〜20年程度で、メンテナンスの手間を極力減らしたい方におすすめ。

日当たりの良い場所で効果を発揮します。

コーティング剤使用のメリットデメリット

コーティング剤使用のメリットデメリット

外壁洗浄後にコーティング剤を使用する場合のメリットデメリットは以下の内容が挙げられます。

メリットデメリット
防水効果
苔・カビ防止
手入れがラク
施工コスト
手入れは必要

メリットは防水効果でコケ・カビを抑制

コーティング剤を塗ることで外壁の防水性能を高めることができ、水気によって発生する苔やカビを抑止することに効果的なのが最大のメリットです。

外壁汚れには様々な要因が挙げられますが、中でも「苔やカビの発生」がほとんどと言えるからです。

定期的に水洗いだけでも十分キレイをキープできるのでお手入れが楽!

デメリットはコストがかかること

一方のデメリットで挙げるとするなら、コスト面でしょう。

ただ、外壁塗装で色味を変える作業よりもコーティング剤のみの塗布は工事費用を抑えることができます。

また、デメリットとまではならないですが、コーティング後でもメンテナンスは必要です。

メンテナンスフリーと言われても、ずっと何もしなくて大丈夫!ということではありません。

砂埃などといった汚れはどうしてもついてしまうため、定期的な掃除はすることだけ認識しておく必要があります。

外壁クリーニング・コーティングの料金相場と所要時間

外壁クリーニング・コーティングの料金相場と所要時間

外壁クリーニングの費用相場は3万円〜15万円程度です。

価格に幅があるのは、洗浄代のみでなく、高所作業には業者によって足場設置や養生作業が必要になる場合もあるためです。

足場設置には約10万円前後かかるのが一般的。

外壁洗浄専門店なら足場なしでの対応が可能なケースも!

もちろん、建物の面積や形状、外壁の劣化状態などにも価格が大きく影響します。

一般的な費用の内訳は以下を参考にしてください。

内訳単価
高圧洗浄100〜300円/㎡
バイオ洗浄500〜800円/㎡
足場設置600~1,000円/㎡
養生300~500円/㎡
水道代高圧洗浄:1,000円~2,000円
バイオ洗浄:3,000円~4,000円


【コーティング剤】種類別の費用相場は1,000円~6,000円/㎡

下記は外壁にコーティング剤を塗る場合の費用相場です。

外壁洗浄後にコーティング剤を塗る作業となり、それぞれの種類ごとによって価格帯も変動します。

スクロールできます
種類単価特徴
撥水コーティング剤1,000円~2,500円/㎡撥水効果で苔・カビを防ぐ効果
防汚コーティング剤2,000円~3,500円/㎡汚れの付着・色褪せを防ぐ効果
光触媒コーティング剤3,000円~5,000円/㎡自己洗浄効果
セラミックコーティング剤3,500円~6,000円/㎡高耐久性・耐熱性・耐候性

業者への見積もりは無料の場合がほとんどですので、点検も兼ねて依頼してみるといいでしょう。

その場合は、相見積もりで2〜3社比較して検討することをお勧めします。

>>外壁洗浄の相場でも、外壁クリーニングにかかる料金の目安について詳しく解説しています。

所要時間は2日程

2〜3日程で洗浄・コーティング作業を完工することができます。

それぞれの作業にかかる時間は下記が目安です。

作業内容作業時間の目安
外壁洗浄(足場仮設・養生)4〜7時間
コーティングの塗布5時間前後

コーティング剤の塗布には、外壁洗浄後の乾燥時間が必要となるため翌日に行うのが基本です。

優良業者を選ぶためのチェックポイント

優良業者を選ぶためのチェックポイント

信頼できる業者に依頼することで、外壁洗浄の効果を最大限に発揮し、建物を美しく保つことができます。

業者選びは超重要!

以下のようなポイントから、多角的に判断できるとよりいいでしょう。

業者選びのポイント

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 高い評価・口コミや実績がある
  • 無料診断・相談を受け付けている
  • 相場と比較して適正価格
  • アフターサービスなど保証内容の充実
  • 見積もりが項目ごとに明確
  • 契約に関する説明が丁寧

>>外壁塗装の高圧洗浄でトラブルでは、外壁洗浄の工事作業における近隣への注意やデメリットを解説。

スタッフの対応が丁寧でスピーディー

業者選びの際は、まずスタッフの対応を確認しましょう。

問い合わせや相談時の対応が丁寧で、レスポンスが迅速な業者は、仕事の質も高い傾向にあります。

親切に説明を行い、質問に対して適切なアドバイスをくれるかどうかも判断基準。

初めての外壁洗浄で不安なことも多いため、依頼主の要望に対して真摯に対応してくれるかを確認します。

高い評価・口コミや実績がある

口コミや評判も事前にチェックしておきたい要素です。

高評価の多い業者や、具体的な実績を公開している業者は信頼性が高いからです。

インターネット上のレビューサイトや、SNSなどで業者の評判をチェックしましょう。

また、同じ地域での施工実績が多い業者は、地域の特性に詳しく、適切な対応が期待できます。

実績のある業者は、経験に基づくノウハウも豊富で、安心して任せることができるでしょう。

無料診断・相談を受け付けている

外壁の状態を正しく把握するために、無料診断や相談を行っている業者を選ぶとよいでしょう。

診断を行っている業者は、外壁の状況や汚れの種類を見極め、適切な施工方法を提案してくれます。

無料で外壁の状態を確認できるため、予算の見積もりや施工内容の精査にも役立ちます。

診断後に強引な勧誘をしない、信頼できる業者を選ぶことが大切。

相場と比較して適正価格

複数の業者から見積もりを取り、相場を把握した上で適正な価格かどうかを確認しましょう。

外壁洗浄の価格は、業者によって大きく異なるからです。

安すぎる業者は、手抜き工事や質の低い施工の可能性があるため注意が必要です。

また、適正価格を提示している業者でも、見積もりに含まれる項目や工事内容をしっかりと確認し、隠れた追加費用が発生しないようにしましょう。

アフターサービスなど保証内容の充実

外壁洗浄後のアフターサービスや保証内容を確認することも重要です。

保証期間や条件を事前に理解しておくことで、万が一の際に安心のため。

洗浄後に汚れが再発した場合や、施工に問題があった場合に、どのような対応をしてくれるのか、保証内容をしっかり確認しましょう。

保証内容がしっかりしている業者は、施工に自信を持っている証拠ともいえます。

見積もりが項目ごとに明確

見積もりが細かく分かれており、洗浄費用、足場代、その他諸費用などが明確に記載されているか確認しましょう。

見積もり書は、施工内容や費用の透明性を確認するための重要な書類です。

項目ごとに詳細な説明があることで、どの工程にどの程度の費用がかかるか理解しやすくなります。

曖昧な表記や不明瞭な項目がある場合は、業者に確認して納得するまで説明を求めましょう。

詳しくは、>>外壁塗装の見積書例で注意点やチェックポイントを解説しています。

契約に関する説明が丁寧

解約の条件やキャンセル料、クーリング・オフ制度の適用条件を確認しておきましょう。

契約後に起こりうるトラブルを避けるためです。

キャンセルやクーリング・オフ制度の説明をしっかり行っている業者は、信頼性が高いと判断できます。

これらの説明が不十分な業者は、契約を急かすことが多いため注意が必要です。

まとめ

外壁洗浄は、外壁の美観を保つための重要なメンテナンスのひとつ。

洗浄後にコーティング剤を使うことで、外壁の性能・効果を長持ちさせ、外壁の劣化を防ぐのに有効です。

塗装までは費用をかけたくないものの、汚れを最小限に抑える効果的な処置を検討したいといった方にはオススメの方法と言えるでしょう。

今回ご紹介したメリット・デメリットや費用相場などをそれぞれ比較しながら、ご自身の状況に合ったメンテナンスを選択しましょう。

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