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外壁塗装に高圧洗浄はだめ?サイディングを洗浄するデメリットやトラブル
高圧洗浄機を使ってはいけない外壁とは?
そんな不安がよぎってはいませんか。
外壁洗浄の際に高圧洗浄機を使うと「効率的かつ経済的」にキレイが叶う一方で、外壁の症状や素材によっては痛む原因になることもあります。
そのため、外壁洗浄の注意点を知っておくことでそういったデメリットを避けることが可能になります。
この機会にぜひ、ここでご紹介するトラブル事例や正しい洗浄方法を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
外壁の高圧洗浄がだめな理由
外壁の高圧洗浄は多くの汚れを一掃できる効率的で便利な方法ですが、実施する際にはいくつかの注意点があります。
特に、以下の理由から高圧洗浄が「だめ」とされることがあります。
だめな理由
- 汚れが付きやすくなる
- 外壁材が痛む
理由①:汚れが付きやすくなる
高圧洗浄を行うことで、外壁表面の汚れやバイ菌が除去されますが、同時に外壁の表面が微細な傷を受けることがあります。
高圧洗浄機は強い水圧で汚れを削ぎ落とすほどの威力だからです。
これによって、以下のような問題が生じる可能性があります。
- 外壁材の表面が粗くなり、凹凸が生じホコリや雨水が溜まりやすくなる
- 防汚加工やコーティング、塗膜などの保護層が損なわれる
このような外壁は、汚れが付着しやすい状態となっているため、こまめな洗浄やメンテナンスが必要になります。
理由②:外壁材が痛む
高圧洗浄は、強力な水圧を使用するため、外壁材によってはかえってダメージを与えることがあります。
特に、以下のような影響が考えられます。
- 素材の劣化
- ひび割れの拡大
- 接着剤やコーキングの劣化
例えば、サイディングやモルタル、木材のようなデリケート素材の外壁や、コーティングが施された表面に対しては、バイオ洗浄などの代替手段を検討するのが良いでしょう。
>>外壁のバイオ洗浄とはで、メリットや高圧洗浄との違いを詳しくご覧ください。
外壁の洗浄は柔らかいブラシやスポンジで
外壁の洗浄には柔らかいブラシやスポンジを使用します。
これは、外壁材を保護し、効果的に汚れを取り除くためです。
定期的なメンテナンスとして、柔らかい道具を使用する洗浄方法を取り入れて、外壁をきれいに保ちましょう。
外壁材を傷めないため
柔らかいブラシやスポンジは、外壁表面に対して優しい洗い方ができます。
特に、塗装された外壁やデリケートな素材に対しては、強い圧力をかけずに洗浄できるため、表面を傷めるリスクを軽減できるためです。
また、柔らかいブラシの毛先は、外壁の細かい凹凸に入り込みやすく、隅々までしっかりと汚れを落とすことができます。
これにより、ホコリやカビ、コケなどの頑固な汚れも効果的に取り除けます。
表面を保護するため
柔らかいブラシやスポンジを使うことで、コーティングを守りつつ、効果的に洗浄することができます。
多くの外壁材には防汚コーティングが施されていますが、高圧洗浄や硬いブラシを使用すると、これらのコーティングが剥がれやすくなるためです。
また、柔らかいブラシやスポンジを使うことで、水を含んでいる状態が洗浄力を発揮するのと同時に、洗浄後の水分が外壁に残ることを防ぎ、カビやコケの再発を抑えることが可能に。
手軽で簡単にできる方法のため
手軽な掃除方法なら定期的に行うことも苦になりません。
柔らかいブラシやスポンジは軽く、扱いやすいことが多いため、長時間の作業でも手が疲れにくいです。
柔らかいブラシやスポンジは、さまざまな洗浄剤(バイオ洗浄剤や一般的な洗剤)と併用することができ、洗浄方法を柔軟に変えることができます。
年に1〜2回の大掃除感覚で行うことが家の寿命を延ばすことに繋がります。
>>外壁塗装の高圧洗浄で汚れ残りでは、2時間〜3時間で外壁の高圧洗浄が終わるのは雑?について優良業社を選ぶコツなど解説しています。
外壁を高圧洗浄するとおこるトラブル
知っておくべき、外壁を高圧洗浄することでおこりうるトラブルを以下にご紹介します。
高圧洗浄のトラブル
- 外壁材の剥がれ
- コーキングの破損
- 室内に水が浸入する
外壁材の剥がれ
高圧洗浄や外壁材に適さない洗浄方法をしてしまうと、外壁の塗装や仕上げ材が剥がれることがあります。
特に、古い塗装や傷んだ素材の場合、水圧の影響で剥がれやすくなります。
剥がれを放置しておくと、その箇所から汚れや菌が入り込んで、内部構造にも悪影響を及ぼすため、建物寿命を縮めることにもなりかねません。
外壁材の剥がれは、見た目を損なうだけでなく、さらなる劣化を引き起こす原因に。
内部の構造材や断熱材に影響を与えると、最終的には修繕が必要になり高い費用がかかる場合があります。
>>外壁の高圧洗浄で剥がれるでは、高圧洗浄機の塗装剥がれやコンクリートのトラブルをご紹介しています。
コーキングの破損
コーキングが経年劣化し、ひび割れや剥がれが発生している場合、高圧洗浄の水圧で劣化が促進する恐れがあります。
サイディングのつなぎ目に埋めてあるコーキング(シーリング)は、水や湿気から建物を守る重要な役割を果たしていますが、外壁材よりも耐用年数が5年前後と早い傾向にあるためです。
これにより、カビや腐食が発生し、さらなる修繕費用がかかることになります。
そのため、コーキングが傷んでみられる場合は専門業者に点検してもらうことをお勧めします。
>>外壁洗浄だけでいい?では、洗浄だけでもOK・NGな場合や、足場なしの外壁洗浄などについて解説。
室内に水が浸入する
例えば、隣家の窓が開いたままであったりすると室内に水が浸入する場合もあります。
また、洗濯物が干しっぱなしの状態も汚れが飛んでしまうリスクも。
その場合、近隣トラブルに発展してしまう恐れがあり、大変危険です。
外壁を自分で高圧洗浄する際の注意点
外壁を自分で高圧洗浄する際には、効果的かつ安全に作業を行うために注意が必要です。
以下に、特に留意すべきポイントを解説します。
注意点
- 水圧の調整が重要
- 適切な距離をとって行う
- 同じ場所に当て続けない
- 高所は洗浄しない
- 近隣の飛散に注意
>>【ケルヒャー】外壁に高圧洗浄機の注意点では、ケルヒャーの使い方や高圧洗浄機にオススメのアイテムをご紹介しています。
水圧の調整が重要
高圧洗浄機の水圧は調整可能ですが、外壁材の種類や状態によって適切な水圧が異なります。
過剰な水圧は、外壁を傷めたり剥がれを引き起こしたりする可能性も。
逆に、圧力が弱すぎると、汚れが十分に落ちないことがあります。
対策として、洗浄する外壁材の特性を把握し、それに応じて水圧を調整することが大切です。
低圧から試し洗いして、必要に応じて徐々に水圧を上げていく方法が推奨されます。
詳しいケルヒャーの使い方や外壁塗装・高圧洗浄の注意点については、>>外壁のコケを高圧洗浄機で!にて解説しています。
適切な距離をとって行う
高圧洗浄機は、使用する際の距離が重要です。
近すぎると水圧が強すぎて外壁が傷む恐れがあり、逆に遠すぎると効果的に汚れを落とすことができません。
作業しながら距離を調整し、外壁材に適した距離を見つけることが大切です。
同じ場所に当て続けない
汚れ残りがあるからと言って、高圧水流を同じ場所に当て続けると、外壁材が過度に水分を吸収し、劣化や剥がれといった損傷の原因になります。
高所は洗浄しない
2階以上の高所作業では、転落事故のリスクを伴います。
高所の洗浄は、専門の業者に依頼することを検討しましょう。
無理に自分で行おうとせず、安全を確保することが重要です。
近隣の飛散に注意
高圧洗浄時には、汚れや水しぶきが周囲に飛散することがあります。
隣家や道路に迷惑をかける可能性があるからです。
リスク回避策として、事前に近隣住民の方々へ作業をお知らせし、洗浄中は周囲の状況に配慮を徹底します。
>>外壁塗装の高圧洗浄にかかる家の水道代は?では、水道代の負担額や、高圧洗浄の費用相場、作業時間についてご紹介していますのでぜひ参考にご覧ください。
まとめ
外壁塗装において高圧洗浄は一般的な手法ですが、サイディング材に対しては慎重になるべきです。
高圧洗浄は汚れを効果的に除去できる一方で、過剰な水圧がサイディングの表面やコーキングを傷めるリスクがあるから。
特に古い塗装や劣化した外壁材は、剥がれやひび割れの原因となることがあります。
これにより雨水の侵入やカビの発生を招く恐れも。
さらに、洗浄時に発生した水しぶきが周囲に飛散し、近隣住民に迷惑をかけることもあるため、事前の挨拶や配慮が求められます。
これらのデメリットを考慮すると、サイディングの洗浄には適切な方法や機器を選ぶことが重要です。
最終的には、信頼できる業者に依頼することが、外壁の保護と美観を維持する上で最も安全で効果的な選択肢と言えるでしょう。