外壁塗装をハウスメーカーに頼む相場は?地元の塗装店との差と高い理由、大手の保証延長の条件と見積もりの比べ方

外壁塗装をハウスメーカーに頼む相場は?地元の塗装店との差と高い理由、大手の保証延長の条件と見積もりの比べ方

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ハウスメーカーに外壁塗装を頼むと、地元の塗装店より高めの見積もりになりやすいです。比較サイトのミツモアは、40坪の2階建てを想定して、ハウスメーカーを100万〜300万円、地元の塗装専門業者を約50万〜100万円としています。差が出る主な理由は、下請けへの発注と工事の範囲です。保証延長の条件を書面で確かめ、同じ工事範囲で他社の見積もりと並べてから依頼先を決めてください。

この記事でわかること

  • 相場: 比較サイトが示すハウスメーカーと地元の塗装店などの費用の目安を、出典ごとの前提と一緒に並べます。ハウスメーカーの塗装費用の公的な統計はありません。
  • 保証: 大和ハウス工業・住友林業の保証延長の条件と、旭化成ホームズ・セキスイハイムの無償点検の期間を、各社の公式発表から整理します。
  • 比べ方: ハウスメーカーの見積書と他社の見積書を、塗装面積・塗料の商品名・シーリング・付帯部などでそろえて比べる手順を説明します。
目次

ハウスメーカーの外壁塗装の相場

比較サイトの目安では、ハウスメーカーの外壁塗装はミツモアで40坪100万〜300万円、CREXで30坪120万〜200万円です。

下の表は、2026年10月25日に当サイトが確かめた比較サイトの数字です。坪数や含む工事の前提がサイトごとに違うため、出典ごとに行を分けています。

出典(更新日) 前提 ハウスメーカー ほかの依頼先
ミツモア(2025年5月28日) 40坪の2階建て 100万〜300万円 地元の塗装専門業者 約50万〜100万円/リフォーム業者・工務店 約90万〜120万円
CREX(2025年11月15日) 30坪・外壁120㎡ 120万〜200万円 (同じ前提の他社の数字は無し)

ミツモアの表の中で比べると、ハウスメーカーの目安は地元の塗装専門業者の下限で2倍、上限で3倍です。ミツモアは「使用塗料や建物の状態によって大きく変動します」と注記しています。CREXの数字は記事の「大まかな目安」で、根拠となる調査は示されていません。

ハウスメーカーの塗装費用には公的な統計が無い

ハウスメーカーに頼んだ外壁塗装の費用を集計した、国や業界団体の統計は見つかりません。

当サイトが確かめた範囲では、ハウスメーカー経由の塗装工事に絞った公的な集計はありませんでした。比較サイトの数字は、各サイトが想定した家の大きさと工事内容で出した目安です。自分の家の金額は、ハウスメーカーの見積書と同じ範囲で他社の見積もりを取って比べるまで分かりません。外壁塗装全体の相場と、面積から目安を計算する方法は「外壁塗装の相場|30坪の費用目安と坪数・塗料別の単価、内訳と自分の家での計算方法」で解説しています。

出典をまたいで差額を出さない

ミツモアの40坪の数字とCREXの30坪の数字は、前提が違うので引き算で差額を出せません。

ミツモアの表はハウスメーカーと地元の塗装専門業者を同じ40坪の前提で並べているので、その中での比較はできます。一方、CREXの数字は30坪・外壁120㎡の前提で、足場や屋根を含むかの書き方もミツモアと同じではありません。サイトをまたいで「ハウスメーカーは他社より○万円高い」と計算すると、前提の違いまで差額に入ってしまいます。

相場の表は更新日を見る

2026年は塗料メーカーが値上げしたため、更新日の古い相場の表は今の見積もりより低く出ることがあります。

日本ペイントは2026年6月1日出荷分から溶剤系塗料を25〜35%、水性塗料を20〜30%値上げすると発表しました。関西ペイントも6月15日出荷分から値上げしています。上の表の2つの記事は、どちらもこの値上げより前の更新です。

ハウスメーカーの外壁塗装が高くなる理由

ハウスメーカーの見積もりが高くなる理由は、下請けへの発注と、工事の範囲の広さの2つに分けて見ると整理できます。

ハウスメーカーが窓口になる場合、実際に塗るのは協力会社の塗装店であることがあります。ミツモアとくらしのマーケットは、この窓口と施工が分かれる形を、費用が高くなる理由に挙げています。

窓口と塗る会社の関係ハウスメーカーに頼む(協力会社が塗る場合)家の持ち主ハウスメーカー窓口・図面・保証協力会社の塗装店施工窓口と施工が別の会社になる地元の塗装店に直接頼む家の持ち主地元の塗装店窓口と施工が同じ会社どの会社が塗るかは、見積もりの段階で聞いて確かめる

下請けの塗装店に発注する

ミツモアとくらしのマーケットは、ハウスメーカーが下請けの塗装店に発注することを、費用が高くなる理由に挙げています。

ミツモアは「下請け業者に施工を発注するので、費用は高い」と書き、くらしのマーケットも「大手ハウスメーカーは、下請けの塗装事業者に発注します」としています。どのハウスメーカーでも同じ形とは限らないため、見積もりの段階で「実際に塗るのは御社の職人か、協力会社か」を聞いてください。依頼先ごとの違いと、自社施工か下請けかの聞き方は「外壁塗装の業者の選び方|依頼先の種類と許可・資格・保証の確かめ方、悪徳業者の見分け方」で解説しています。

工事の範囲が広く、材料の選び方が決まっている

ハウスメーカーの見積もりには、外壁の塗装に加えて、屋根や防水、シーリングなどがまとめて入っていることがあります。

外壁だけの見積もりと、屋根・ベランダの防水・雨樋まで入った見積もりでは、総額が大きく変わります。また、くらしのマーケットは、ハウスメーカーでは色や塗料をあらかじめ決めた範囲から選ぶ必要があり、扱いの無い塗料や色を使うとさらに費用がかかると説明しています。総額だけで高いか安いかを決めず、何の工事が入っているかを先に見てください。

中間マージンの割合には根拠が示されていない

中間マージンが工事費の何割かについて、根拠が示された数字は見つかりません。

CREXは、中間マージンを工事費全体の20〜40%程度と「言われています」と書いていますが、調査の出典は示していません。当サイトは、この割合を見積もりの値引きの目安には使えないと考えています。マージンの割合を推測するより、同じ範囲の見積もりを並べて、どの項目で差が出ているかを見るほうが確かです。

ハウスメーカーに塗装をすすめられたら最初に確かめること

ハウスメーカーの点検で外壁塗装をすすめられたら、傷んでいる場所と、保証との関係を書面で確かめてから見積もりを比べます。

点検報告書に、どの面のどんな症状(チョーキング、ひび割れ、シーリングの切れ、塗膜のはがれなど)が書かれているかを見てください。症状が書かれていれば、他社に見積もりを頼むときにも同じ場所を見てもらえます。あわせて、その塗装工事が保証延長の条件になっているかを、保証書や延長の案内の文面で確かめます。

法律の10年とハウスメーカーの長期保証は別のもの

新築の家の10年の保証は法律で決まっていますが、それより長い保証は各社が独自に決めた制度です。

国土交通省によると、新築住宅の売主や建設業者は、住宅品質確保法にもとづき、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について10年間の瑕疵担保責任を負います。ハウスメーカーの30年などの初期保証や、有料メンテナンスで延ばす保証は、この10年の上に各社が設けた制度です。延長の条件は会社や商品、契約の時期で違うので、自分の家の保証書で確かめる必要があります。

保証延長と無償点検の期間は別に読む

「60年」と書かれていても、保証が60年続くのか、点検が60年無償なのかで意味が違います。

保証延長は、決められた時期に有料メンテナンス工事をすると、保証の期間が延びる仕組みです。無償点検の期間は、点検や診断を無料で受けられる期間で、保証が続くこととは別です。次の章では、大手4社の公式発表を、この2つに分けて並べます。

大手ハウスメーカーの保証延長と点検の条件

大和ハウス工業と住友林業は有料メンテナンス工事による保証延長を、旭化成ホームズとセキスイハイムは無償点検の期間を公表しています。

下の表は、当サイトが2026年10月25日に各社の公式発表から確かめた内容です。保証延長の条件と、無償の点検・診断の期間を分けています。積水ハウスなど、ここに無い会社は公式の条件を確かめられなかったため載せていません。

会社(資料) 保証の延長 無償の点検・診断
大和ハウス工業(2023年11月21日の分譲住宅の発表) 構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分は初期保証30年。30・45年目の有料メンテナンス工事の実施で15年ごとに延長 引き渡し後1・12・24か月、以降5年ごとに無料点検(30年以降は有料)
住友林業(分譲住宅の公式ページ・長期優良住宅の仕様) 維持保全計画書にもとづくメンテナンス工事を同社で行った場合に、構造躯体と防水を30年保証。30年目に同社で有料メンテナンス工事をすると、10年ごとに最長60年目まで延長 30年まで無料。40年目以降は延長保証中は無料、延長を辞退すると30年目以降の定期点検は有料
旭化成ホームズ(ヘーベルハウス・2019年11月7日の発表) (この発表に保証延長の記載なし) 2019年11月1日以降の新築請負契約から、定期点検の無償期間を30年から60年に延長
積水化学工業(セキスイハイム・2026年4月13日の発表) (この発表に保証延長の記載なし) 5年目以降60年目まで5年ごとの定期診断が無償。2031年から100年目まで延ばす

大和ハウス工業は「構造・商品によって保証内容が異なります」としています。住友林業の内容も分譲住宅のページに載っている仕様です。注文住宅や建てた時期によって条件が違う場合があるので、表は目安として読み、自分の家の保証書で確かめてください。

延長の工事を誰がするかは資料の文面で確かめる

保証延長のための有料メンテナンス工事を、その会社で行う必要があるかは、資料の文面で確かめます。

住友林業のページには「30年目に当社で有料メンテナンス工事を実施いただければ」と書かれており、同社で工事をすることが延長の条件です。大和ハウス工業の発表は「30・45年目の有料メンテナンス工事実施で」とあり、誰が工事をするかまでは書かれていません。自分の家の保証書や延長の案内で、工事をする会社の指定があるかを確かめてください。

「他社で塗ると保証が切れる」と言われたら

他社で塗ると保証が切れると言われたら、切れるのがどの保証のどの部分かを、記録に残る形で回答してもらいます。

どの保証がどう変わるかは会社・商品・契約で違い、当サイトは一律に言える資料を見つけていません。口頭の説明だけで判断せず、「他社で外壁塗装をした場合、どの保証がどう変わるか」をメールや書面で聞いてください。回答をもらってから、ハウスメーカーの見積もりと他社の見積もりの差額と比べると、保証の値段を具体的に考えられます。

ハウスメーカーに頼むか他社に頼むかの判断

保証延長を続けたいならハウスメーカーの見積もりを軸に、延長しないなら他社も含めて同じ範囲で比べるのが当サイトの考えです。

下の表は、当サイトが場面ごとに整理した判断の目安です。各社の公式の基準ではありません。

場面 当サイトの考え
保証延長を続けたく、延長の条件がその会社での工事になっている ハウスメーカーの見積もりを軸にする。他社の見積もりは、工事の範囲と単価の妥当さを確かめる材料として取る
延長の工事を誰がするかの指定が書面に無い 指定が無いかをハウスメーカーに書面で確かめてから、他社の見積もりも並べる
初期保証や延長保証の期間が終わっている、延長しない 保証の条件に縛られないので、ハウスメーカーと地元の塗装店などを同じ範囲で比べる
住み替えや建て替えの予定が近い 次の塗り替えまで住む年数に合う塗料に下げられないかを、ハウスメーカーにも他社にも聞く
外壁の汚れが気になるだけで、塗膜の傷みが書かれていない 塗装の前に、洗浄で落ちる汚れかどうかも見てもらう

ハウスメーカーに頼むと、家を建てたときの図面や点検の記録をもとに相談でき、窓口が1つにまとまります。他社に頼むと、総額を抑えられる場合がある一方で、保証の条件を自分で確かめる手間が増えます。どちらが得かは、保証の延長に払う差額をどう考えるかで変わります。

ハウスメーカーの見積もりと他社の見積もりの比べ方

ハウスメーカーの見積書の項目をそのまま他社に渡し、同じ範囲・同じ材料で見積もってもらうと、差額の理由が見えます。

他社に見積もりを頼むときは、ハウスメーカーの見積書と点検報告書を見せ、同じ工事の範囲で出してもらってください。範囲がそろわない見積もりを並べても、差額が工事の違いなのか、価格の違いなのかが分かりません。

2つの見積書でそろえる8項目1. 塗装面積(㎡)2. 上塗り・下塗りの商品名3. 塗り回数(下塗り+上塗り2回など)4. シーリング(工法と長さ)5. 付帯部(雨樋・軒天・破風など)6. 屋根の塗装を含むか7. ベランダ・屋上の防水を含むか8. 足場・諸経費「一式」だけの項目は、数量と単価を書いてもらってから比べる
項目 見る所 そろっていないと起きること
塗装面積 ㎡の数字が近いか 面積が違うと、同じ単価でも総額が変わる
塗料 上塗り・下塗りの商品名とメーカー グレードの違いが価格差に見える
塗り回数 下塗りと上塗りの回数 回数が少ない見積もりが安く見える
シーリング 打ち替えか増し打ちか、長さ(m) 工法の違いで金額と持ちが変わる
付帯部・屋根・防水 入っているか、別の見積もりか 範囲の広い見積もりが高く見える
足場・諸経費 数量と単価があるか 「一式」の中身の差が分からない

見積書の項目ごとの読み方は「外壁塗装の見積書例|外壁塗装の見積もり注意点や塗り替えのチェックポイント」で解説しています。

外壁材と今の塗膜に合う塗料かを確かめる

ハウスメーカーの家を他社で塗るときは、建てたときの仕様書にある外壁材の商品名と今の塗膜を伝えて、塗料を選んでもらいます。

塗料メーカーのポリマ工業は、窯業系サイディング用のクリヤー塗料のカタログで、サイディングの種類(フッ素、光触媒、無機コート等)によっては密着不良を起こす可能性があるとしています。建てたときの仕様書や図面で外壁材の商品名を確かめ、他社にも見せてください。塗料の種類ごとの耐用年数と単価、見積書の塗料名の読み方は「外壁塗装の塗料のおすすめは?種類別の耐用年数と単価のランキング、何年住むかで決める選び方と見積書の見方」で解説しています。

同じ範囲で2〜3社に見積もりを頼む

ハウスメーカーの見積もりに加えて、同じ範囲で他社2社ほどに見積もりを頼むと、価格の幅が見えてきます。

1社だけを比べ相手にすると、その会社の価格が高いのか安いのかも分かりません。何社に頼むか、見積書の比べ方、断り方は「外壁塗装の相見積もりのやり方|何社に頼むか・見積書の比べ方・断り方」で解説しています。

一括見積もりサイトを使う

近くに頼める塗装店が分からない場合は、一括見積もりサイトで複数の会社の見積もりを集める方法があります。

たとえばハピすむは、最大3社のリフォーム会社を無料で紹介する一括見積もりサイトで、外壁塗装も対象です。申し込むと、内容の確認や現地調査の日程の調整で電話がかかってくる前提で使ってください。紹介された会社には、ハウスメーカーの見積書と点検報告書を見せ、同じ範囲で見積もってもらいます。

住まいるダイヤルで見積書を相談する

ハウスメーカーや他社の見積書の中身が分からないときは、住まいるダイヤルのリフォーム見積チェックサービスに無料で相談できます。

国土交通省の案内では、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住まいるダイヤル(0570-016-100)が、事業者から示された見積書に関する相談を無料で受けています。契約の前に、項目の書き方や金額、工事内容について相談しておくと、ハウスメーカーにも他社にも質問しやすくなります。

値引き交渉より先に工事の範囲を見直す

ハウスメーカーの見積もりが高いと感じたら、値引きを頼む前に、今回やる工事と後に回せる工事を分けられないかを聞きます。

屋根や防水、雨樋の交換まで入っている見積もりなら、それぞれが点検で傷みを指摘された工事かを確かめてください。傷みが書かれていない工事は、時期をずらせるかを聞く余地があります。ただし、外壁と屋根を別々に塗ると足場を2回組むことになるため、まとめたほうが総額は下がる場合もあります。外壁と屋根を一緒に塗る費用の目安は「外壁と屋根の塗装の相場は?30坪で一緒に塗る費用と屋根だけの費用、塗料・屋根材別の単価と足場代の差」で解説しています。

汚れが気になるだけなら塗装の前に洗浄の見積もりも

外壁のコケ・カビ・黒ずみが気になるだけなら、塗装の見積もりを比べる前に、洗浄で落とせるかを確かめる方法もあります。

塗装は、塗膜が傷んで外壁を守れなくなったときに塗り直す工事です。点検報告書にチョーキングやひび割れ、塗膜のはがれが書かれておらず、表面の汚れだけが目立つ段階なら、洗浄で見た目が戻る場合があります。洗浄だけで済むかどうかの見分け方は「外壁洗浄だけでいい?高圧洗浄で外壁の汚れを洗う・屋根や外壁塗装洗浄の相場」で解説しています。

外壁洗浄の見積もりを取りたい方へ

クリリーンは、埼玉県と東京都で外壁洗浄を行っています。ハウスメーカーに塗装をすすめられたものの、汚れが気になっているだけかもしれない場合も、現地を見たうえで見積もりをお出しします。料金の目安は外壁洗浄の料金、ご依頼はお問い合わせ(見積無料)からどうぞ。

よくある質問

Q. ハウスメーカーの外壁塗装の見積もりは値引きできますか。

A. 値引きの幅について、根拠のある数字は見つかりません。値引きを頼む前に、同じ範囲で取った他社の見積書を見せ、どの項目で差が出ているのかを説明してもらうと、範囲の見直しや単価の調整を相談しやすくなります。屋根や防水など、今回やらなくてもよい工事を外せないかを聞く方法もあります。

Q. 初期保証の期間中に外壁がひび割れたら、塗装の前に何をすればいいですか。

A. まず家を建てた会社に連絡し、保証の対象になるかを確かめてください。たとえば大和ハウス工業の分譲住宅の発表では、雨水の浸入を防止する部分も初期保証30年の対象です。保証で直せる不具合を先に他社で塗りつぶすと、原因を確かめにくくなります。

Q. ハウスメーカーが使う塗料と同じものを他社で使ってもらえますか。

A. ハウスメーカーの見積書に書かれた商品名が市販の塗料なら、他社にも同じ商品名で見積もりを頼めます。独自の名前だけが書かれている場合は、メーカー名と樹脂の種類を聞いてください。同じ塗料にそろえると、差額が塗料の違いなのか工事の価格の違いなのかを比べやすくなります。

Q. 保証の延長をしないと、ハウスメーカーの点検は受けられなくなりますか。

A. 会社によって違います。住友林業は、延長保証を辞退すると30年目以降の定期点検が有料になるとしています。大和ハウス工業の分譲住宅の発表でも、無料点検は30年までで、以降は有料です。旭化成ホームズは、2019年11月1日以降に新築の請負契約をした家の定期点検を60年まで無償にしており、それ以前の契約の家も35年目以降の点検を希望に応じて無償で行う予定としていました。

Q. セキスイハイムの家は、60年を過ぎると診断を受けられなくなりますか。

A. 積水化学工業は2026年4月13日に、5年ごとの無償の建物診断を引き渡し後100年目まで延ばす「100年・長期サポートシステム」を発表しました。すでに建っている家も対象で、2031年から本格的に始めるとしています。診断の延長であって、保証の延長ではない点に注意してください。

Q. 塗り替え工事にも、新築のときのような法律の10年の保証は付きますか。

A. 付きません。住宅品質確保法の10年の瑕疵担保責任は、新築住宅が対象です。塗り替え工事の保証は、工事をする会社が出す保証書の中身で決まるので、対象の部分・症状・期間・免責を見積もりの段階で確かめてください。工事後の不具合に備えるなら、リフォーム瑕疵保険に加入できる工事かも聞いておくと安心です。

まとめ

ハウスメーカーの外壁塗装は地元の塗装店より高めに出るので、保証の条件と工事の範囲をそろえて比べます。

  • ミツモアは40坪の2階建てで、ハウスメーカーを100万〜300万円、地元の塗装専門業者を約50万〜100万円としています。ハウスメーカーの塗装費用の公的な統計はありません。
  • 高くなる理由は、下請けの塗装店への発注と、屋根や防水まで含む工事の範囲です。中間マージンの割合には根拠のある数字が見つかりません。
  • 大和ハウス工業は30・45年目、住友林業は30年目の有料メンテナンス工事で保証を延長する制度を公表しています。旭化成ホームズとセキスイハイムの「60年」は無償点検・診断の期間です。
  • 「他社で塗ると保証が切れる」と言われたら、どの保証のどの部分かを書面で確かめてから、差額と比べてください。
  • 他社にはハウスメーカーの見積書と点検報告書を見せ、塗装面積・塗料の商品名・塗り回数・シーリング・付帯部・屋根・防水をそろえて見積もってもらいます。

参考情報

記事監修者

記事監修者

齋藤 誠
(外壁洗浄専門店クリリーン 代表)

外壁洗浄専門店クリリーンの代表を務める、齋藤 誠(さいとう まこと)です。外壁洗浄・外壁塗装の分野で11年の実務経験を持ち、これまでに累計1,000件以上の施工に携わってきました(2026年時点)。
もともとは外壁塗装の職人として現場に立ち、住まいを守るためのメンテナンスに取り組んできました。その経験のなかで、外壁洗浄が果たす役割の大きさを実感しています。
外壁洗浄には美観を整える目的もありますが、それだけではありません。外壁に発生したカビやコケは乾きにくく、放置すると住まいの劣化を早める恐れがあります。ブラシや薬液による洗浄で汚れを取り除くことは、外壁の劣化を少しでも遅らせることにつながると考えています。
こうした考えのもと、クリリーンでは外壁材や汚れの種類に応じた適切な洗浄を提案しています。

→ 監修者プロフィールの詳細はこちら

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