外壁塗装の期間は何日?工程ごとの日数と3回塗りの乾燥時間、雨で延びる日数の目安

外壁塗装の期間は何日?工程ごとの日数と3回塗りの乾燥時間、雨で延びる日数の目安

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戸建ての外壁塗装は、足場を組んでから外すまで7〜14日ほどかかると、上位の塗装店サイトでは説明されています。ただし、工事の日数を決めた公的な基準はありません。日数を決めるのは、工程の数と、塗りの工程の間にあける時間と、雨の日の数です。この記事では、国の工事の標準仕様書と塗料メーカーの仕様書を原文で確かめながら、工程の順番と日数の目安、3回塗りの中身、工程の間の時間、気象庁の平年値から計算した雨の日の数、工程表で確かめる点までをまとめます。

この記事でわかること

  • 期間の目安: 戸建ての外壁塗装は7〜14日ほどと、上位の塗装店サイト2社が書いています。公的な集計は見当たらず、家の大きさや雨の日で変わります。
  • 工程の順番: 足場、高圧洗浄と乾燥、下地補修とシーリング、養生、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り、点検と手直し、足場の解体の順に進みます。
  • 延びる理由: 塗料ごとに工程の間にあける時間が決まっていて、雨の日は外の塗装をしません。気象庁の平年値から当サイトが計算すると、2週間の工事に入る雨の日(降水1mm以上)は平均1〜6日ほどです。
目次

外壁塗装の期間は戸建てで7〜14日ほどが目安とされる

戸建ての外壁塗装は、足場を組んでから外すまで7〜14日ほどが目安と、上位の塗装店サイトでは書かれています。

「外壁塗装 期間」で検索して上位に出た塗装店のコラム2本は、どちらも「7〜14日程度」を目安に挙げています。1本は「一般的な2階建て住宅」の目安で、「毎日順調に作業できた場合」の日数だと断っています。もう1本は「標準的な戸建て住宅」の目安です。2本とも、家の延床面積は書いていません。目安の幅が広いのは、家の大きさ、外壁の傷み具合、塗料の種類、天気で日数が変わるためです。

日数を決めた公的な基準は無い

外壁塗装の工事期間を何日にするという公的な決まりはなく、国の標準仕様書も日数ではなく工程と条件を定めています。

国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」令和7年版は、国の建物の工事で使う標準の仕様です。塗装の章には工程の順番や塗る量、塗ってよい天気の条件が書かれていますが、工事を何日で終えるかは書かれていません。工程の間の時間についても、18.1.4で「材料の種類、気象条件等に応じて適切に定める」としています。戸建て住宅の塗装の工期を集めた公的な統計も、当サイトが調べた範囲では見当たりませんでした。そのため、日数は業者が出す工程表で家ごとに確かめることになります。

屋根も一緒に塗ると日数が増える

屋根も同じ足場で一緒に塗る場合は、屋根の洗浄と塗りの工程が加わる分だけ、外壁だけより日数が延びます。

上位の塗装店コラムの1本は、屋根の塗装も合わせると「さらに2〜3日」かかるとしています。雨どいや破風板、軒天などの付帯部を塗る日も、工程表に別に入ることがあります。見積もりのときに、外壁だけの工事か、屋根や付帯部も含む工事かで工程表を出してもらうと、日数を比べやすくなります。屋根と外壁を一緒に塗る費用は「外壁と屋根の塗装の相場は?30坪で一緒に塗る費用と屋根だけの費用、塗料・屋根材別の単価と足場代の差」で解説しています。

外壁塗装の工程と順番

外壁塗装は、足場、洗浄、下地補修、養生、下塗り・中塗り・上塗り、点検、足場解体の順に進めます。

工程の順番そのものは、上位の塗装店サイトも国やメーカーの仕様書も大きくは変わりません。下の表は、工程ごとの作業と、上位の塗装店サイト2社に書かれた日数の目安、裏付けになる一次資料をまとめたものです。

工程 主な作業 日数の目安(上位の塗装店サイト) 裏付けになる一次資料
1 足場の組み立て 足場と飛散防止のシートを掛ける 約1日(1〜2日) ―
2 高圧洗浄・乾燥 外壁の汚れ・粉・コケを水で落とし、乾かす 約1日(洗浄と下地処理で1〜2日) 改修標準仕様書 表4.5.4「高圧水洗機を使用して除去」
3 下地補修・シーリング ひび割れの補修、目地のシーリングの打ち替え 1〜3日 標準仕様書 18.1.4(11) シーリングが硬化した後に塗る
4 養生 窓・床・植木などを汚さないよう覆う 約1日 標準仕様書 18.1.6(3) 塗装箇所周辺に適切な養生
5 下塗り シーラーなどを塗る 約1日 標準仕様書 表18.7.3 工程1
6 中塗り 仕上げの塗料の1回目 約1日 同 工程2
7 上塗り 仕上げの塗料の2回目 約1日 同 工程3
8 点検・手直し・足場解体 塗り残しの確認と手直し、足場の撤去と清掃 約1日 標準仕様書 18.1.7 仕上がり面の確認は目視

日数は、ペイントプロ美達と創建リフォームのコラム(2026年11月確認)に書かれた値です。3回塗りは、2社とも1工程を1日で組んでいます。

外壁塗装の工程と日数の目安(戸建て)1足場の組み立て約1日(1〜2日)2高圧洗浄・乾燥約1日(1〜2日)3下地補修・シーリング1〜3日4養生約1日5下塗り約1日6中塗り約1日7上塗り約1日8点検・手直し・足場解体約1日合計:上位の塗装店サイト2社では「7〜14日程度」雨で塗れない日があると、そのぶん延びることがある日数は上位の塗装店サイト2社の記載(2026年11月確認)。橙の枠=3回塗り

足場と高圧洗浄(1〜2日目)

工事の1日目に足場を組み、2日目ごろに高圧洗浄で外壁の汚れを落として、塗る前に壁を乾かします。

足場は塗装だけでなく洗浄や点検にも使うので、最初に組んで最後に外します。足場の外側には、洗浄の水や塗料が近所に飛ばないようにシートを掛けます。

高圧洗浄のあとは壁を乾かしてから塗る

高圧洗浄のあとは壁が濡れているので、塗料メーカーの仕様書どおり十分に乾かしてから次の工程に進みます。

古い建物の塗り替えに使う国の「公共建築改修工事標準仕様書」令和7年版は、下地の調整として「粉化物、付着物等は、高圧水洗機を使用して除去し、清掃を行う」と定めています(表4.5.4)。アステックペイントの「塗装仕様書 Ver.23.2」も、汚れや付着物を高圧洗浄などで落とし、「塗装する下地は、清浄かつ、十分に乾燥させる」としています。洗浄が雑で汚れが残ると、その上に塗った塗料がはがれやすくなります。

洗浄にかかる時間と乾かす時間は「外壁塗装の高圧洗浄の時間が2時間?乾燥時間・水道代でのトラブル対策を解説」、洗浄のあとに汚れが残っていたときは「外壁塗装の高圧洗浄で汚れ残り|2時間で外壁の高圧洗浄・トラブルを解説!」、洗浄が雑だと感じたときの確かめ方は「外壁塗装で高圧洗浄が雑!トラブル・手抜き工事の事例や雨の日の屋根外壁洗浄」で解説しています。

工事中の暮らし(窓・洗濯物)

養生のシートが掛かっている間は、窓を開けにくく、外に洗濯物を干しにくくなります。

国の標準仕様書は、塗装の前に「塗装箇所周辺に適切な養生を行う」としており(18.1.6)、菊水化学工業の資料も、塗る前に直射日光・風・雨を防ぐ「シート掛け養生」をするとしています。窓のまわりにも塗料がつかないよう覆いをするため、塗りの工程が続く日は、換気の方法や洗濯物を干す場所を業者と前もって決めておくと困りません。車を置いている家は、足場や塗料の飛び散りを避けるための移動が要るかも聞いておきます。

下地補修・シーリングと養生

洗浄のあとはひび割れや目地を直し、窓や床を覆ってから、塗りの工程に入ります。

下地補修は、ひび割れを埋めたり、傷んだ部分を削ったりして、塗料が密着できる面に整える作業です。サイディングの外壁では、板と板の目地に入っているシーリング(ゴム状の材料)を打ち替える作業もここで行います。そのあと、窓や床、植木などを塗料で汚さないように覆う養生をしてから、塗りの工程に入ります。

シーリングは固まるのを待ってから塗る

シーリングの上に塗るときは、国の標準仕様書のとおり、シーリング材が固まってから塗ります。

国の標準仕様書は、シーリングの上に塗装する場合は「シーリング材が硬化した後に行う」とし、塗り重ねてよい組み合わせかを確かめるとしています(18.1.4)。固まるまでの時間はシーリング材によって違います。打ち替えた日と塗り始める日の間があいているかを、工程表で見ておきます。

劣化が強い家ほど日数が延びる

ひび割れやはがれが多い家は補修に日数がかかり、上位の塗装店サイトでは1〜3日の幅があります。

上位の塗装店コラムは、下地補修とシーリングに「1〜3日」と幅を持たせています。もう1本のコラムも、ひび割れやはがれがある場合は補修に追加で1〜2日かかることがあるとしています。見積もりの前に業者に外壁を見てもらい、補修がどのくらい要るかを工程表に入れてもらうと、あとから日数が延びる理由が分かります。

3回塗りとは(下塗り・中塗り・上塗り)

3回塗りは、下塗り・中塗り・上塗りの3つの工程で塗り重ねることで、国の標準仕様書の表にも3つの工程が並んでいます。

国の標準仕様書の表18.7.3(屋外のコンクリート面などの耐候性塗料塗り)は、素地ごしらえのあとに「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3つの工程を定め、それぞれに使う塗料と塗る量を決めています。

層 役割 国の標準仕様書 表18.7.3の塗料 塗る量(kg/㎡)
下塗り 下地への吸い込みを止め、上の塗料をつきやすくする 反応形合成樹脂シーラー 0.08
中塗り 仕上げの塗料の下に厚みをつくる ふっ素・アクリルシリコン・ポリウレタン用の中塗り 0.14
上塗り 色とつやを出し、外壁を守る JIS K 5658 建築用耐候性上塗り塗料(1級ふっ素・2級シリコーン・3級ポリウレタン) 0.10

役割の欄は当サイトのまとめです。国の改修標準仕様書の下地調整の表でも、古い塗膜を取り除いた部分の「吸込止め」に合成樹脂エマルションシーラーを使うとしています(表7.2.5)。

3回塗りの層と、工程の間にあける時間(例)上塗り仕上げの色とつやを出す中塗り塗膜の厚みをつくる下塗りシーラーなどで吸い込みを止める外壁(下地)洗浄・補修して乾かした面工程の間の時間(25℃)中塗り→上塗り2時間以上下塗り→中塗り5時間以上塗り終わったあとの養生24時間中塗りと上塗りの色を変えるなどして、全面に塗れたかを確かめる(国土交通省 公共建築工事標準仕様書 令和7年版 18.1.4(9))時間はアステックペイント「塗装仕様書 Ver.23.2」外壁の一例(下塗1回・上塗2回)。塗料ごとに違い、気温が低いと乾きは遅くなる

中塗りと上塗りの色を変えて確かめる

国の標準仕様書は、中塗りと上塗りの色を変えるなどして、全面に塗れたかを確かめるとしています。

標準仕様書の18.1.4は「中塗り及び上塗りの各層の色を変えること等により、中塗り及び上塗りが全面に均一に塗られていることを確認する」と書いています。同じ色の塗料を2回塗ると、2回目を塗ったかどうかが見た目では分かりにくいためです。施主が工事を見に行けない日もあるので、業者に工程ごとの写真を撮ってもらうよう、契約の前に頼んでおくと安心です。

3回とは限らない(仕上げ材で回数が変わる)

塗る回数は塗料と仕上げで決まり、メーカーの仕様書には3回より多く塗る仕様もあります。

アステックペイントの「塗装仕様書 Ver.23.2」の外壁の仕様の一例は、下塗を「1回塗り」、上塗を「2回塗り」としており、仕上げの塗料を2回塗って中塗りと上塗りにする合計3回です。一方、菊水化学工業のテクニカルデータ(キクスイ弾性ロール・2025年8月5日 第6版)は、下塗りのあと、模様をつける主材の「基層塗り」を2回、「上塗り」を2回としています。3回塗りかどうかより、使う塗料の仕様書どおりの回数と量で塗るかが大切です。塗料の種類と耐用年数は「外壁塗装の塗料のおすすめは?種類別の耐用年数と単価のランキング、何年住むかで決める選び方と見積書の見方」で比べています。

塗りの工程の間にあける時間

塗りの工程の間は、塗料メーカーが決めた時間をあけ、前の層が乾いてから次を塗ります。

国の標準仕様書は、工程の間の時間を数字では決めず「材料の種類、気象条件等に応じて適切に定める」としています(18.1.4)。具体的な時間は、使う塗料のメーカーの仕様書に書かれています。

資料 工程の間の時間の書き方 気温などの条件
国土交通省 標準仕様書 令和7年版 18.1.4(8) 「材料の種類、気象条件等に応じて適切に定める」 標準の時間を超えて塗り重ねるときは「適切な処理を行う」
アステックペイント 塗装仕様書 Ver.23.2(外壁の一例) 下塗→上塗は「5時間以上」、上塗の1回目→2回目は「2時間以上」、塗り終わりから「24時間は養生」 すべて25℃のときの値
アステックペイント 同(仕様書全体) 塗料により「2時間以上」から「16時間以上7日以内」まで すべて25℃のときの値
菊水化学工業 テクニカルデータ(弾性ロール) 工程ごとに間隔時間を時間単位で表示 23℃・湿度50%のときの値

表のとおり、メーカーの時間は25℃や23℃のときの値で示されています。

1日に進む工程の数は天気と気温で変わる

メーカーの時間は25℃のときの最短の目安で、1日に何工程進むかは塗る面積や天気、気温で変わります。

アステックペイントの例では、25℃なら下塗りから5時間あければ次を塗れます。ただし、家の外壁をひと回り塗るには時間がかかり、朝に壁が濡れていれば乾くまで塗り始められません。上位の塗装店コラム2社の工程表は、下塗り・中塗り・上塗りをそれぞれ1日で組んでいます。気温が低い時期は乾きが遅くなるため、工程の間を長くとる前提で工程表を組むか、業者に確かめておきます。寒い時期や梅雨に塗るときの注意点は「外壁塗装の時期はいつがいい?季節ごとの向き不向きと冬・梅雨の注意点を東京・埼玉の気象データで解説」にまとめています。

雨で工期はどれくらい延びるか

外の塗装は雨のおそれがあると原則として行わず、2週間の工事には平年の平均で1〜6日ほど雨の日が入ります。

国の標準仕様書は「外部の塗装は、降雨のおそれのある場合又は強風時は、原則として、行わない」としています(18.1.6)。気温5℃以下、湿度85%以上、結露のときも塗りません。では、2週間の工事期間に雨の日はどれくらい入るのでしょうか。当サイトで、気象庁の平年値(1991〜2020年)の「降水量1mm以上の日数」を月の日数で割って14を掛け、14日間に入る雨の日の平均を出しました。埼玉県は気象台のある熊谷の値です。

月 東京(日) 熊谷(日)
1月 2.0 1.4
2月 2.6 1.9
3月 4.2 3.4
4月 4.4 3.9
5月 4.6 4.3
6月 5.4 5.5
7月 4.7 5.5
8月 3.6 4.5
9月 5.1 5.3
10月 4.7 4.2
11月 3.5 2.5
12月 2.3 1.6

これは30年の平均から計算した数で、実際の年は雨が何日も続いたり、少なかったりして大きくぶれます。また、1mmに届かない小雨や、雨の翌朝に壁が濡れている日も塗れないことがあり、逆に雨が夜だけなら昼に塗れる日もあります。表の数は降水1mm以上の日の平均で、塗れない日の数そのものではありません。雨の日に足場や養生など別の作業を進めれば、雨の日の数だけ工期が延びるとも限りません。「その月の2週間に、雨の日が平均で何日ほど入りそうか」をつかむ目安として使ってください。

雨のあとは壁が乾いてから塗る

雨がやんでも壁が濡れていれば塗らず、乾くのを待ってから塗るので、雨の翌日も塗れないことがあります。

国の標準仕様書は、結露などで塗料の乾燥に向かない場合は塗装をしないとしており(18.1.6)、アステックペイントの仕様書も、塗る下地は「十分に乾燥させる」としています。雨の日数だけでなく、雨のあとに壁が乾くまでの時間も工期に響きます。

雨の日にできる作業・できない作業

雨の日は外の塗装を止めますが、足場や養生など、雨でも進められる作業を入れる業者もあります。

雨のときに止まるのは、外壁に塗料を塗る工程です。塗った直後に雨が当たると塗膜がうまくできないため、国の標準仕様書も塗料メーカーも雨のおそれがある日は塗らないとしています。雨の日に何をするかは業者によって違うので、契約の前に「雨の日は何をするか」「雨で止まったら工程表をどう組み直すか」を聞いておきます。雨で延びても、延びた日数で追加の費用がかかるかどうかも確かめておくと安心です。

点検・手直しと足場の解体

上塗りが乾いたら塗り残しやはみ出しを点検して手直しし、最後に足場を外して周りを片づけます。

国の標準仕様書は、仕上がり面の確認は目視で行い、むら、しわ、はじきなどが無いことを確かめるとしています(18.1.7・表18.1.1)。アステックペイントの仕様書は、塗り終わったあと「24時間は養生し」としています。足場の解体は、塗膜が乾いてから行います。

足場を外す前に仕上がりを一緒に見る

2階の壁の手直しは足場があるうちしかできないので、足場を外す前に施主も仕上がりを見ておきます。

足場を外したあとで塗り残しに気づくと、手直しのためにもう一度足場やはしごが要ります。工程表の最後に「点検」「施主の確認」の日が入っているかを確かめ、入っていなければ足場の解体の前に一緒に見る日をつくってもらってください。

工程表で確かめること

工事の前に業者から工程表をもらい、工程の数と順番、塗りの間の時間、雨の日の扱いを確かめます。

工程表は、何日に何をするかを書いた予定表です。日数が短いことだけで手抜きとは言えませんが、工程が抜けていないか、塗料の仕様書どおりの回数と時間が守られるかは確かめられます。

確かめること 見るところ 気になるとき
工程がそろっているか 洗浄・下地補修・養生・下塗り・中塗り・上塗り・点検が入っているか 抜けている工程の理由を聞く
塗る回数 使う塗料の仕様書の回数(3回か、それ以上か) 塗料のカタログや仕様書を見せてもらう
工程の間の時間 下塗り・中塗り・上塗りを同じ日に重ねる場合の間隔 塗料の仕様書の時間(気温の条件つき)を守れるか聞く
洗浄のあとの乾燥 洗浄のあと、壁が乾いてから塗る予定か 乾いたかをどう確かめるか聞く
雨の日の扱い 予備の日があるか・止まったときの組み直し 延びたときの追加費用の有無を聞く
記録 工程ごとの写真をもらえるか 契約の前に頼んでおく

短すぎる工程表に気づいたら

工程表の日数が短すぎると感じたら、どの工程を同じ日に進めるのか、乾燥の時間をどう守るのかを聞きます。

日数だけで良し悪しは決まりません。塗る面積が小さい家や、晴れが続く時期なら、短く終わることもあります。洗浄の当日に塗り始める、下塗り・中塗り・上塗りを1日で重ねる、といった組み方なら、壁が乾いているか、使う塗料の仕様書の時間をあけられるかを聞いてください。仕様書の時間(25℃で数時間)を守れば同じ日に重ねられる塗料もあるので、組み方だけで良し悪しは決まりません。説明に納得できなければ、ほかの業者にも見積もりと工程表を出してもらい、比べてください。工程表の比べ方は「外壁塗装の相見積もりのやり方|何社に頼むか・見積書の比べ方・断り方」、依頼先の確かめ方は「外壁塗装の業者の選び方|依頼先の種類と許可・資格・保証の確かめ方、悪徳業者の見分け方」、費用の目安は「外壁塗装の相場|30坪の費用目安と坪数・塗料別の単価、内訳と自分の家での計算方法」で解説しています。突然訪ねてきた業者に「数日で終わる」「今日決めれば安くなる」と急かされたときは、「外壁塗装の訪問販売は断っていい?よくある手口と断り方、クーリング・オフの条件と通知の出し方、悪徳業者の見分け方」を読んでから判断してください。

汚れが気になるだけなら洗浄で済む場合もある

塗膜が傷んでおらず、コケや黒ずみなどの汚れが気になるだけなら、塗装の前に洗浄で落ちるかを見てもらう方法もあります。

塗装は足場を組んで1〜2週間かかる工事ですが、汚れを落とすだけなら洗浄で外壁の見た目が戻ることがあります。塗り替えの時期かどうかを決める前に、洗浄で足りるかを確かめておくと、急いで塗装を決めずに済みます。

外壁の汚れを洗浄で落としたい方へ

クリリーンは、埼玉県と東京都で外壁洗浄を行っています。塗装の前に、汚れが洗浄で落ちるかどうかを現地で見て、見積もりをお出しします。料金の目安は外壁洗浄の料金、ご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。

よくある質問

Q. 外壁塗装の工事中も、家に住んだままで大丈夫ですか。

A. 住みながら工事を進めるのが前提で、上位の塗装店コラムでも「基本的には普段通り生活できます」と書かれています。ただし、養生のシートで窓を開けにくい日、外に洗濯物を干せない日、塗料のにおいがする日があります。塗りの工程が続く日を工程表で確かめ、換気や洗濯物の段取りを前もって決めておくと困りません。

Q. 工事の期間は契約書に書かれますか。

A. 建設業法第19条は、建設工事の請負契約を結ぶときに「工事着手の時期及び工事完成の時期」を書面に書いて交わすよう定めています。塗装工事も建設工事にあたるので、いつ始めていつ終えるかが契約書に書かれているかを確かめてください。工程表とあわせて受け取っておくと、予定どおり進んでいるかを自分でも見られます。

Q. 雨で工事が延びたら、追加の費用はかかりますか。

A. かかるかどうかは契約の内容で決まります。建設業法第19条は、契約書に「天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め」を書くよう定めています。雨で延びたときに費用が変わるのか、足場の延長分などはどうなるのかを、契約の前に契約書や約款で確かめておきます。

Q. 冬に頼むと、工事の期間は長くなりますか。

A. 寒い時期は塗料が乾くのに時間がかかり、気温5℃以下や結露のときは塗らないため、塗れる時間が短くなります。気象庁の平年値では、熊谷は1月に日最低気温が0℃未満の日が18.4日あります。冬に頼むときは、工程の間を長くとる前提で工程表を組んでもらってください。季節ごとの注意点は外壁塗装の時期の記事にまとめています。

Q. 塗り終わってから、どのくらいで普段どおりに使えますか。

A. 塗料メーカーの仕様書には、塗り終わったあとの養生の時間が書かれています。アステックペイントの「塗装仕様書 Ver.23.2」の外壁の例では、25℃で「施工後24時間は養生し、施工面に立ち入らない」としています。足場を外して片づけが済めば、窓の養生も外れ、洗濯物も外に干せるようになります。

Q. 外壁と屋根を別々の時期に塗ると、期間や費用は変わりますか。

A. 別々に塗ると、足場をそれぞれの工事で組むことになり、足場の組み立てと解体の日数と費用が2回分かかります。一緒に塗れば屋根の分の日数は増えますが、足場は1回で済みます。どちらがよいかは屋根と外壁の傷み具合で変わるので、外壁と屋根を一緒に塗る費用の記事も見ながら、両方の見積もりを取って比べてください。

まとめ

外壁塗装の期間は、順調に進めば戸建てで7〜14日ほどとされ、工程の数・塗りの間の時間・雨の日で変わります。

  • 上位の塗装店サイト2社は「7〜14日程度」とし、1社は「毎日順調に作業できた場合」の日数と断っている。公的な集計は見当たらない
  • 工程は、足場、高圧洗浄と乾燥、下地補修とシーリング、養生、下塗り・中塗り・上塗り、点検と手直し、足場解体の順
  • 3回塗りは国の標準仕様書の表でも下塗り・中塗り・上塗りの3工程。仕上げ材によっては3回より多く塗る
  • 工程の間の時間はメーカーの仕様書にあり、アステックペイントの例では25℃で5時間以上・2時間以上。寒い時期は乾きが遅くなる
  • 外の塗装は雨のおそれがあると原則として行わない。2週間の工事に入る雨の日(降水1mm以上)は、気象庁の平年値から当サイトが計算した平均で東京・熊谷とも1〜6日ほど
  • 中塗りと上塗りの色を変えるなどして全面に塗れたかを確かめる、と国の標準仕様書は定めている

工事を頼む前に工程表をもらい、工程の順番、塗りの間の時間、雨の日の扱い、写真の記録まで確かめてから契約してください。

参考情報

記事監修者

記事監修者

齋藤 誠
(外壁洗浄専門店クリリーン 代表)

外壁洗浄専門店クリリーンの代表を務める、齋藤 誠(さいとう まこと)です。外壁洗浄・外壁塗装の分野で11年の実務経験を持ち、これまでに累計1,000件以上の施工に携わってきました(2026年時点)。
もともとは外壁塗装の職人として現場に立ち、住まいを守るためのメンテナンスに取り組んできました。その経験のなかで、外壁洗浄が果たす役割の大きさを実感しています。
外壁洗浄には美観を整える目的もありますが、それだけではありません。外壁に発生したカビやコケは乾きにくく、放置すると住まいの劣化を早める恐れがあります。ブラシや薬液による洗浄で汚れを取り除くことは、外壁の劣化を少しでも遅らせることにつながると考えています。
こうした考えのもと、クリリーンでは外壁材や汚れの種類に応じた適切な洗浄を提案しています。

→ 監修者プロフィールの詳細はこちら

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