外壁塗装の業者の選び方|依頼先の種類と許可・資格・保証の確かめ方、悪徳業者の見分け方

外壁塗装の業者の選び方|依頼先の種類と許可・資格・保証の確かめ方、悪徳業者の見分け方

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外壁塗装の業者選びは、まず依頼先の種類を決め、次に許可・資格・保険・見積書・保証の5点を書面と公的な検索サイトで確かめ、3社前後を比べて決めるのが確実です。塗装業者に国の格付けや公的な「選び方の基準」は無いため、口コミや営業の言葉ではなく、自分で確かめられる材料で判断します。この記事では、依頼先ごとの違い、建設業許可と塗装技能士の見方、保証書で確かめる項目、口コミの読み方、悪徳業者の見分け方、信頼できる候補の探し方までを、国の資料を示しながら順番に解説します。

この記事でわかること

  • 依頼先の種類: 地元の塗装専門店、リフォーム会社、ハウスメーカー・工務店などで、窓口と実際に塗る会社の関係が違います。自社施工か下請けかを聞くと、責任の所在がはっきりします。
  • 確かめる5点: 建設業許可、塗装技能士、リフォーム瑕疵保険、見積書の明細、保証書の中身です。許可が無いこと自体は違法ではないため、判断材料の1つとして見ます。
  • 悪徳業者を避ける: 突然の訪問で「今日契約すれば安い」と迫られたら、その場で契約しません。訪問販売なら書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます。
目次

外壁塗装の業者は「依頼先の種類」と「書面で確かめられる5点」で選ぶ

外壁塗装の業者は、どの種類の会社に頼むかを決めたうえで、許可・資格・保険・見積書・保証の5点を書面で確かめて選びます。

下の図は、業者選びの流れを5つの段階に分けたものです。

外壁塗装の業者選びの流れ1 依頼先の種類を決める専門店・リフォーム会社など2 候補を3社前後集める紹介・登録団体・一括見積もり3 許可・資格・保険公的な検索サイトで確かめる4 現地調査と見積書を比べる数量・塗料・塗り回数・一式の中身5 保証書と契約書を確かめて契約対象・期間・免責・起算日どの段階でも、その場で契約を迫られたら決めずに持ち帰る許可が無いことだけで悪い業者とは決められない(500万円未満の工事は許可不要)

1から5の順に進めると、営業の印象ではなく書面と記録で業者を比べられます。

業者選びに公的な格付けは無い

外壁塗装の業者を国や公的機関が格付けする制度は無く、「選び方の基準」を国が示した資料も見つかりません。

ランキングサイトや比較記事の順位は、それぞれの運営会社が決めたものです。一方で、建設業許可、技能検定の合格、リフォーム瑕疵保険の登録事業者かどうかは、国の制度にもとづく記録で、公的な検索サイトや書面で確かめられます。この記事では、こうした「確かめられる材料」を中心に業者の見方を説明します。

アンケートで重視されている点

民間の調査では、業者選びで最も重視する点として「地元での施工実績」を選んだ人が24.7%と最も多くなっています。

この調査は、NEXERと株式会社カノウが2026年6月19〜26日に、持ち家に住む人と購入予定の人、全国300人にインターネットで行ったものです。最も重視する点は、地元での施工実績24.7%、職人の技術力18.3%、価格の安さ17.7%、保証内容の充実15.3%の順でした。見積もりを取りたい社数は3社が41.0%で最も多く、2社24.3%、4社以上20.0%、1社14.7%と続きます。300人の調査なので全体の傾向とまでは言えませんが、回答者の多くが価格だけでなく実績・技術・保証を見ていることが分かります。

外壁塗装を頼める依頼先の種類と違い

外壁塗装の依頼先は塗装専門店・リフォーム会社・ハウスメーカーなどで、窓口と実際に塗る会社が同じかどうかが違います。

下の表は、依頼先ごとの窓口と施工者の関係、向いている人をまとめたものです。費用の差は家と会社ごとに違い、依頼先の種類で何割違うという公的な数字は無いため、表には入れていません。

依頼先 窓口と実際に塗る会社 向いている人
地元の塗装専門店 塗装を主な仕事にする会社が窓口。自社の職人が塗るか協力会社に任せるかは会社ごとに違う 職人と直接話して決めたい人
リフォーム会社 自社で塗る会社と、塗装を協力会社に任せる会社がある 外壁と一緒に水回りなども相談したい人
ハウスメーカー・工務店 家を建てた会社が窓口。塗装を自社で行うか協力会社に任せるかは会社ごとに違う 建てた会社の点検や保証の続きで頼みたい人
ホームセンター・家電量販店など 店が受付をして、提携する施工会社が塗る形がある 普段の買い物の店で相談したい人

どの依頼先にも良い会社とそうでない会社があります。種類で決めつけず、次の節の確認点で1社ずつ確かめてください。

地元の塗装専門店

地元の塗装専門店は、塗装を主な仕事にしている会社で、地域の中から選ぶ依頼先です。

職人や担当者と直接話せる会社なら、塗料の選び方や下地の状態について細かく聞きやすくなります。一方で、会社の規模はさまざまで、許可や保険の有無、保証の出し方も会社ごとに違います。地元での施工事例を見せてもらい、近所で塗った家があれば仕上がりを外から見ておくと、判断材料が増えます。

ハウスメーカー・工務店に頼む場合

ハウスメーカーや工務店に頼むと、家を建てたときの図面や点検の記録を前提に相談できます。

一方で、実際の塗装を協力会社が行う場合は、窓口と施工者が分かれます。「他社で塗装すると保証が切れる」と言われた場合は、どの保証の、どの部分が対象外になるのかを、契約書や保証書の文面で確かめてください。言われたことだけで決めず、書面の条件を見てから他社の見積もりと比べると判断しやすくなります。

自社施工か下請けかを聞く

どの依頼先でも、見積もりの段階で「実際に塗るのは御社の職人か、協力会社か」を聞いておくと、工事中や工事後の連絡先がはっきりします。

協力会社が塗ることだけで、悪い業者とは決められません。大切なのは、誰が工事の責任を持ち、不具合が出たときにどこへ連絡すればよいかが、契約書に書かれていることです。現地調査に来た人と工事の担当者が違う場合は、工事の責任者の名前も聞いておきましょう。

建設業許可と塗装技能士で経営と技術の裏付けを見る

建設業許可は会社の経営面の裏付け、塗装技能士は職人の技術の裏付けとして見ることができ、どちらも公的な記録で確かめられます。

500万円未満の工事は許可が無くても違法ではない

国土交通省の基準では、建築一式工事以外の工事は、1件の請負代金が500万円未満(消費税込)なら建設業許可が無くても請け負えます。

塗装工事は建設業の業種の1つで、「塗料、塗材等を工作物に吹付け、塗付け、又ははり付ける工事」と定められています。1件500万円未満の外壁塗装であれば、許可を持たない会社が請け負っても違法ではありません。そのため、許可が無いことだけで悪い業者と決めつけることはできません。

一方で、一般建設業の許可を受けるには、自己資本が500万円以上あることなど、財産的な基礎の要件を満たす必要があります。許可を持っている会社は、経営面で一定の審査を通っていると考えられるため、判断材料の1つとして見てください。

許可番号の確かめ方

建設業許可は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で、会社名や許可番号から確かめられます。

見積書や会社の案内に許可番号が書かれていれば、検索して、許可業種に「塗装工事業」が含まれているか、有効期限が切れていないかを見てください。名刺や案内に「許可業者」と書いてあっても、検索で出てこない場合は、どの許可なのかを会社に聞いて確かめます。

塗装技能士は誰が持っているか

塗装技能士は、資格を持つ人が実際に自分の家を塗る職人か、現場に立つ責任者かを確かめることが大切です。

塗装技能士は国の技能検定に合格した人の資格で、実務経験だけで受検する場合は1級で7年以上、2級で2年以上の経験が必要です。厚生労働省の受検資格の一覧では、学歴や下の級の合格で必要な年数が短くなる場合もありますが、1級を持っている人は長い実務経験と技能の試験を通った人だと分かります。会社の中に有資格者が1人いても、現場に来ない場合は仕上がりとの関係が薄くなります。「当日の現場には誰が来て、資格を持っているのは誰か」を聞いておきましょう。

外壁塗装の保証は書面で中身を確かめる

外壁塗装の保証は、年数の長さよりも、何が対象で、何が対象外で、いつから数えるのかを保証書の文面で確かめることが大切です。

外壁塗装の保証は、大きく分けて次の3つの層があります。

外壁塗装の保証の3つの層1 業者が出す工事保証(保証書)期間・対象・免責は業者が決める。団体が塗膜を保証する制度もある2 リフォーム瑕疵保険(業者が加入する保険)建築士の検査つき。期間は商品で1〜10年。業者が倒産しても発注者へ保険金3 民法の契約不適合責任(法律のルール)不具合を知った時から1年以内に業者へ通知する(民法637条)1は契約ごと、2は加入した工事だけ、3は請負契約に法律で定められたルール

業者の工事保証

業者が出す工事保証は、法律で年数が決まっているものではなく、保証の期間や対象は業者ごとの約束です。

保証書をもらうときは、下の表の項目が書かれているかを確かめてください。

保証書で見る項目 確かめること
保証する部分 外壁だけか、付帯部(雨どい・破風など)やシーリングも入るか
保証する症状 はがれ・膨れ・ひび割れなど、どの症状が対象か
期間と起算日 何年か、工事完了日・引き渡し日のどちらから数えるか
対象外(免責) 地震・台風などの災害、建物の動き、経年の色あせなどの扱い
発行者と連絡先 誰が保証するか、窓口がどこか
定期点検 点検があるか、点検を受けないと保証が切れる条件が無いか

塗装の業界団体の日本塗装工業会は、平成12年に戸建住宅の塗膜性能を団体が保証する「ペインテナンス」を始めています。業者の保証のほかに、こうした団体の保証制度を使う会社もあるため、保証の発行者が誰かも見ておきましょう。

リフォーム瑕疵保険

リフォーム瑕疵保険は、工事をした業者が加入し、工事の欠陥を直す費用が保険金で支払われる保険です。

国土交通省の資料では、保険の対象はリフォーム工事を実施したすべての部分で、保険期間は商品によって1〜10年と異なります。保険金額は請負金額などにより100万〜2,000万円、免責金額は10万円で、事業者が倒産したときなどは発注者へ直接、填補率100%で保険金が支払われます。加入する工事では、専門の建築士が施工の状況を検査します。

ただし、保険金が出るのは、保険商品ごとに決められた支払いの対象に当たる場合です。たとえば保険法人の1つ、ハウスプラス住宅保証の商品(2025年8月版)では、塗装工事は「著しい白化、白亜化、はがれ又は亀裂」が支払いの対象の例とされ、構造や雨水の浸入を防ぐ部分以外の工事の保険期間は工事完了日から1年です。加入を頼むときは、どの保険法人の、どの商品かを確かめてください。

「10年保証」の読み方

「10年保証」は、10年間すべての不具合を無料で直すという意味とは限りません。

中身は、対象の部分と症状、免責の条件で変わります。たとえば、外壁の平らな面のはがれだけが10年で、付帯部やシーリングは短い期間になっている保証書もあります。年数の大きさで比べるのではなく、上の表の項目を並べて比べてください。また、業者の保証とは別に、民法637条では、注文者が不具合を知った時から1年以内に業者へ通知しないと、修補や損害賠償などを求められなくなると定めています(業者が引き渡しの時に不具合を知っていたか、重大な過失で知らなかった場合を除く)。不具合に気づいたら、保証期間の内か外かにかかわらず、早めに書面やメールで業者へ伝えておきましょう。

口コミと施工実績の見方

外壁塗装の口コミは、評価の点数よりも、件数・投稿の時期・書かれている中身を見て、自分の家の条件に近い声かどうかで読みます。

口コミは件数・時期・中身で読む

口コミを見るときは、件数が少なすぎないか、最近の投稿があるか、工事の内容が具体的に書かれているかを確かめます。

数年前の口コミが多く最近の投稿が無い場合は、今の担当者や職人とは違う可能性があります。「対応が良かった」だけの短い投稿より、「現地調査で何を見てくれたか」「工事中の連絡はどうだったか」「工事後に不具合が出たときどうしたか」まで書かれた投稿のほうが判断に役立ちます。悪い口コミがあった場合は、会社がどう返信しているかも見ておきましょう。

ステマ規制

2023年10月1日から、広告であることを隠した宣伝は景品表示法違反になり、レビュー投稿も対象です。

この規制はステルスマーケティング(ステマ)規制と呼ばれ、SNSの投稿も対象です。消費者庁の案内では、事業者が依頼した投稿なのに広告と分からない表示は規制の対象で、一般の人が自分の意思で書いた感想は対象外です。口コミの中に、同じような言い回しの高評価が短い期間に集中している場合は、そのまま信じずに、ほかの材料と合わせて判断してください。

施工事例は近い条件で見る

施工事例は、自分の家と外壁材・築年数・建物の形が近い例を探し、塗る前と後の写真がそろっているかを見ます。

事例の写真に、使った塗料の名前、塗り回数、工事の期間まで書かれていれば、その会社の仕事の進め方が見えます。近所に施工した家があれば、塗ってから何年かたった家の外壁を外から見せてもらうと、仕上がりの持ちも分かります。

現地調査と見積書で業者の丁寧さを見る

業者の丁寧さは、現地調査で何を測り何を説明したかと、見積書にどこまで細かく書いたかで見えてきます。

下の表は、現地調査と見積書で見ておきたい点です。

場面 見る点
現地調査 外壁の面積を測ったか、ひび割れ・チョーキング・シーリングの状態を写真や説明で示したか
現地調査 屋根や付帯部も見たか、見ていない部分をはっきり伝えたか
見積書 塗装面積(㎡)・塗料の商品名・塗り回数が書かれているか
見積書 「一式」の行の中身を聞いたら説明できるか
見積書 足場・高圧洗浄・シーリング・付帯部・諸経費が分けて書かれているか
契約書 工期・支払いの時期・保証・追加工事の扱いが書かれているか

国土交通省の住宅リフォーム事業者団体登録制度に登録された木造住宅塗装リフォーム協会は、構成員に「一式が無く、明細詳細が明確な見積書の作成を徹底」することを掲げています。明細の細かさは、業者を比べる分かりやすい物差しです。

相見積もりは3社前後

見積もりは3社前後から取ると、金額の高い安いだけでなく、工事の範囲や塗料の違いが比べやすくなります。

社数を増やしすぎると、現地調査の立ち会いや断りの連絡の手間が増えます。頼み方や断り方、比べ方の手順は「外壁塗装の相見積もりのやり方|何社に頼むか・見積書の比べ方・断り方」で解説しています。

見積書の数量と費用の目安

見積書は塗装面積と「一式」の中身を確かめ、費用は比較サイトが示す30坪で60万〜100万円前後の目安と比べます。

塗装面積が家の大きさと合っているかは、自分でも確かめられる点です。項目ごとの読み方は「外壁塗装の見積書例|外壁塗装の見積もり注意点や塗り替えのチェックポイント」、坪数別・塗料別の費用の目安は「外壁塗装の相場|30坪の費用目安と坪数・塗料別の単価、内訳と自分の家での計算方法」で解説しています。迷ったときは、住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター、電話0570-016-100)の無料の見積チェックで、契約前の見積書を見てもらうこともできます。

外壁塗装の悪徳業者の見分け方

悪徳業者を見分けるいちばんの手がかりは、突然の訪問、不安をあおる言葉、その場での契約を迫る態度の3つです。

国民生活センターによると、訪問販売によるリフォーム工事の相談は2024年度に9,839件、2025年度に5,544件でした。点検商法の相談は2024年度に19,249件、2025年度に19,696件です。いずれも2026年5月31日現在の件数で、リフォーム工事の件数は屋根・壁・増改築・塗装・内装工事の合計のため、外壁塗装だけの件数ではありません。

下の表は、国民生活センターが紹介している勧誘の言葉の例と、そのときの対処です。

よくある言葉 対処
「近所で工事をするので挨拶に来た」 工事の挨拶でも、点検や見積もりの話になったらその場で決めない
「無料で点検してあげる」 突然訪ねてきた業者には、安易に屋根や外壁を点検させない
「このままだと瓦が飛んで近所に迷惑がかかる」 不安をあおる言葉で即決しない。ほかの業者にも見てもらう
「ドローンで撮った写真を見てほしい」 自分の家の写真かどうか、どこの部分かを確かめる
「保険金を使えば自己負担なしで直せる」 保険が使えるかは保険会社が決める。業者の言葉だけで契約しない

その場で契約しない・クーリング・オフ8日

突然訪ねてきた業者に「今日契約すれば安くする」と言われても、その場では契約せず、見積書だけ受け取って他社と比べます。

訪問販売で契約した場合は、契約の書面を受け取った日から数えて8日間は、クーリング・オフで契約を解除できます。困ったときは、消費者ホットライン(188)で近くの消費生活センターに相談できます。

行政処分の例と調べ方

外壁塗装を訪問販売で勧誘した業者が、特定商取引法にもとづいて業務停止の処分を受けた例があります。

消費者庁は2023年9月22日、屋根瓦のふき替えや外壁塗装などを訪問販売していた大分市の事業者2社に、15か月の業務停止を命じたと公表しました。処分の公表は消費者庁のサイトで見られるため、気になる業者の会社名で検索しておくと安心です。ただし、処分の記録が無いことは、その業者が安全だという証明にはなりません。

信頼できる業者の候補を探す方法

信頼できる業者の候補は、国の登録団体の会員、リフォーム瑕疵保険の登録事業者、一括見積もりサイトの3つの経路から集められます。

登録団体の会員から探す

国土交通省の住宅リフォーム事業者団体登録制度には16の団体が登録されていて、日本塗装工業会などの塗装の団体も含まれています。

国土交通省によると、登録団体の構成員は、契約時に必要な書面を交付し、一定額以上の工事ではリフォーム瑕疵保険に加入します。登録団体は消費者の相談窓口も設けています。日本塗装工業会は、会員を原則として建設業法の許可業者としています。団体のサイトで地域の会員を探し、候補に入れる方法があります。

瑕疵保険の登録事業者から探す

リフォーム瑕疵保険に加入する事業者は、住宅瑕疵担保責任保険協会の「登録事業者等検索サイト」で探せます。

国土交通省の案内では、欠陥を多く起こした事業者は登録を抹消される仕組みがあります。登録事業者であれば、工事の内容によって瑕疵保険を使えるかを相談できます。候補の会社が登録事業者かどうかを、会社名で確かめておくのも有効です。

一括見積もりサイトで候補を集める

近くに知っている業者が無い場合は、一括見積もりサイトを使うと、1回の申込で複数の会社から見積もりを取れます。

たとえばハピすむは、最大3社のリフォーム会社を無料で紹介する一括見積もりサイトで、外壁塗装も対象です。申し込むと、内容の確認や現地調査の日程の調整で電話がかかってくる前提で使ってください。紹介された会社も、この記事の確認点で1社ずつ確かめて比べます。

契約前に確かめる最終チェックリスト

契約の前に、実際に塗る人・許可・資格・保険・見積書・保証書・契約書の中身を、次の表で1つずつ確かめます。

項目 確かめたか
実際に塗るのは誰か(自社の職人か協力会社か)と、工事の責任者 □
建設業許可の有無と、ある場合は許可業種・有効期限 □
現場に来る職人の資格(塗装技能士など) □
リフォーム瑕疵保険に加入するか、どの商品か □
見積書の塗装面積・塗料の商品名・塗り回数・「一式」の中身 □
保証書の対象・症状・期間・起算日・免責・発行者 □
工期・支払いの時期・追加工事の扱いが契約書にあるか □
近所への挨拶や、工事中の連絡の方法 □
その場の値引きや「今日だけ」の条件で決めていないか □

1つでも答えがあいまいな項目があれば、契約の前に書面で答えをもらってください。

汚れが気になるだけなら洗浄の業者も比べる

塗装を考えたきっかけが外壁の汚れなら、塗装の業者と一緒に外壁洗浄の業者の見積もりも並べると、判断材料が増えます。

外壁塗装は、塗膜が劣化して壁を守れなくなったときに塗り直す工事です。壁を触ると白い粉が付くチョーキングや、ひび割れ、塗膜のはがれがあれば塗装の時期と考えられます。コケ・カビ・雨だれ・黒ずみといった表面の汚れだけなら、洗浄で見た目が戻る場合があります。洗浄だけで済むかの見分け方は「外壁洗浄だけでいい?高圧洗浄で外壁の汚れを洗う・屋根や外壁塗装洗浄の相場」、洗浄の業者の選び方は「外壁洗浄の業者選び」で解説しています。

外壁洗浄の見積もりを取りたい方へ

クリリーンは、埼玉県と東京都で外壁洗浄を行っています。塗装の見積もりと並べて比べたい場合も、現地を見たうえで見積もりをお出しします。料金の目安は外壁洗浄の料金、ご依頼はお問い合わせ(見積無料)からどうぞ。

よくある質問

Q. 建設業許可が無い塗装業者に頼んでも大丈夫ですか。

A. 1件500万円未満(消費税込)の塗装工事なら、許可が無くても請け負えるため、違法ではありません。許可の有無だけで良し悪しは決まらないので、塗装技能士を持つ職人が現場に来るか、リフォーム瑕疵保険に加入できるか、見積書と保証書が細かく書かれているかを合わせて確かめてください。一方で、屋根の葺き替えなどと合わせて1件500万円以上になる工事は許可が必要なので、見積額がその水準なら許可を確かめます。なお、許可が他の都道府県の知事許可でも、工事できる区域に制限はありません(国土交通省)。

Q. ハウスメーカーから「他社で塗装すると保証が切れる」と言われました。

A. どの保証の、どの部分が対象外になるのかを、家を建てたときの契約書や保証書の文面で確かめてください。外壁以外の部分の保証が続く場合もあれば、条件が書かれていない場合もあります。書面の条件を確かめたうえで、ハウスメーカーと他社の見積もりを並べて比べると判断しやすくなります。口頭の説明だけで分からないときは、「他社で外壁塗装をした場合、どの保証がどう変わるか」をメールなど記録に残る形で回答してもらうと、あとで食い違いません。

Q. 外壁塗装の保証は何年あれば安心ですか。

A. 業者の保証の年数は法律で決まっておらず、年数だけでは安心かどうかを判断できません。同じ「10年」でも、対象の部分や症状、免責の条件で中身が変わります。保証書の対象・症状・期間・起算日・免責・発行者を並べて比べ、工事後の不具合に備えるならリフォーム瑕疵保険に加入できるかも聞いてください。業者が倒産すると業者の保証は使えなくなりますが、瑕疵保険に加入した工事なら、倒産したときも発注者が保険法人に直接保険金を請求できます。

Q. 1級塗装技能士がいる会社なら安心ですか。

A. 1級塗装技能士は、実務経験だけなら7年以上の経験と国の技能検定の合格が必要な資格で、技術の裏付けになります。ただし、資格を持つ人が実際に自分の家を塗るとは限りません。当日の現場に誰が来て、資格を持っているのは誰かを確かめてください。資格は会社ではなく個人が持つものなので、会社の案内の「有資格者在籍」は、その人が退職すれば変わる情報です。

Q. 一括見積もりサイトで紹介された業者は信用できますか。

A. 一括見積もりサイトは、候補の会社を集めるための手段です。紹介された会社も、許可・資格・保険・見積書・保証書をこの記事の確認点で1社ずつ確かめてください。申し込むと電話がかかってくるため、連絡が取りやすい時間帯を申込のときに伝えておくと進めやすくなります。紹介された会社だけで決める必要はなく、自分で探した地元の会社を加えて比べることもできます。

Q. 訪ねてきた業者に「外壁が傷んでいる」と言われたらどうすればいいですか。

A. その場で点検や契約をさせず、名刺と見積書だけ受け取って、ほかの業者にも見てもらってください。訪問販売で契約してしまった場合は、契約の書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフで解除できます。埼玉県の案内では、クーリング・オフをすると支払った代金は全額返金され、施工した所を元に戻すよう業者に請求でき、違約金や損害賠償金を払う必要もありません。困ったときは消費者ホットライン(188)に相談できます。

まとめ

外壁塗装の業者の選び方について、この記事で解説した要点を次の6つにまとめました。

  • 外壁塗装の業者に国の格付けは無い。依頼先の種類を決め、許可・資格・保険・見積書・保証の5点を書面と公的な検索サイトで確かめる
  • 依頼先は塗装専門店・リフォーム会社・ハウスメーカーなどがあり、窓口と実際に塗る会社の関係が違う。自社施工か協力会社かと責任者を聞く
  • 500万円未満(消費税込)の塗装工事は許可が無くても違法ではない。許可は経営面、塗装技能士は技術面の判断材料の1つ
  • 保証は年数より中身。業者の保証・リフォーム瑕疵保険・民法の通知期限(不具合を知ってから1年)の3つの層で考える
  • 口コミは件数・時期・中身で読み、見積もりは3社前後で塗装面積・塗料・塗り回数・一式の中身を比べる
  • 突然の訪問で契約を迫られたらその場で決めない。訪問販売なら書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができる

業者選びで迷ったら、営業の言葉ではなく、書面と記録で確かめられることから順に比べてください。汚れが気になっているだけなら、塗装と洗浄の両方の見積もりを並べてから判断するのも1つの方法です。

参考情報

記事監修者

記事監修者

齋藤 誠
(外壁洗浄専門店クリリーン 代表)

外壁洗浄専門店クリリーンの代表を務める、齋藤 誠(さいとう まこと)です。外壁洗浄・外壁塗装の分野で11年の実務経験を持ち、これまでに累計1,000件以上の施工に携わってきました(2026年時点)。
もともとは外壁塗装の職人として現場に立ち、住まいを守るためのメンテナンスに取り組んできました。その経験のなかで、外壁洗浄が果たす役割の大きさを実感しています。
外壁洗浄には美観を整える目的もありますが、それだけではありません。外壁に発生したカビやコケは乾きにくく、放置すると住まいの劣化を早める恐れがあります。ブラシや薬液による洗浄で汚れを取り除くことは、外壁の劣化を少しでも遅らせることにつながると考えています。
こうした考えのもと、クリリーンでは外壁材や汚れの種類に応じた適切な洗浄を提案しています。

→ 監修者プロフィールの詳細はこちら

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